プラズマ技研工業(株)

◆そもそも溶射とは？
学生の皆さんは“溶射”という言葉にあまりなじみがないかもしれません。ざっくりご説明すると、溶射とは、コーティング材を加熱して溶かし、微粒子状にして、金属に高速で衝突させて皮膜をつくる技術であり、金属と金属とを接着させる際などに用いられます。当社はその溶射の技術を生かした金属加工メーカーであり、加工した部品は自動車や航空機、半導体装置をつくるための部品などに用いられています。また、コールドスプレーといった最先端の溶射を行うための装置も自社内で開発しています。

◆溶射加工を担当
私は、2018年に入社して、翻訳や営業、海外貿易などを経験したのち、現在は加工生産部に所属しています。金属と金属とを接合させる溶射加工業務を担当しており、パート社員たちをまとめながら、自身も手を動かして加工を行っています。完成までには8つほどの工程があり、加工を施す金属部品の入庫検品から、加工前の下準備（ブラスト作業）、溶射加工、加工後の補強作業（補強のために刷毛を使って薬品を塗布する作業）までを、チームメンバーとともに約1週間かけて実施しています。

◆仕事のやりがい
金属同士の相性や形状、溶射の温度、接合の向きなどによって、加工の精度は大きく変わり、条件によっては全くうまくいかないこともあります。そのため、案件ごとに作業効率や品質を考慮した“最適解”を見つける必要があります。そこがこの仕事ならではの大変さであり、面白さだと思います。チームメンバーとディスカッションし、トライアンドエラーを繰り返しながら安定したやり方を見つけられたときや、理想の加工を実現できたときには、この上ない喜びと達成感を味わえます。

◆これからの目標
加工を担当したばかりの頃は、自分のミスに気づかず、そのまま工程を進めてしまって大量の不良品を出してしまったことも。思い返せば、そうしたミスも含めたさまざまな経験が私の成長を後押ししてくれています。今後は、まだ手掛けたことのない金属の組み合わせの接合にチャレンジしてみたいですね。チームワークを最大限に発揮できるよう、マネジメント力にも磨きをかけていきたいです。「やりたい」と手を挙げれば実現のために動いてくれる会社です。ぜひ、さまざまな経験を通じて、当社で自身の可能性を大きく広げてもらいたいと思います！
＜真下 侑季／加工生産部／2018年入社＞