最終更新日:2024/7/9

三甲(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 化学
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • リース・レンタル
  • 物流・倉庫
  • プラスチック

基本情報

本社
東京都、岐阜県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

物流課題を解決しながら国内外のあらゆる産業を支え、重要な役割を担っている仕事

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3人の先輩社員が語る、物流機器メーカーの仕事と魅力

営業・設計・製造。各部門でそれぞれ活躍する先輩社員に、物流機器メーカーの役割、仕事の面白さ・やりがいについて伺いました。

(写真左から)
鈴木 拓さん
工学部環境材料工学科卒
2018年入社 商品設計部

玉井 恵太さん
経営学部経営学科卒
2019年入社 営業部 名古屋営業所

大矢 修摩さん
理工学部化学システム創生工学科卒
2022年入社 製造統括部

仕事で大切にしていること

仕事において、「スピードと正確性」この二つは絶対に守っています。ただ、お客さまと接する上では趣味の話などで盛り上げ、楽しい雰囲気作りにも努めています。(玉井さん)
自社の営業職、製造職のほか、お客さまなどさまざまな人と関わる仕事なので、コミュニケーションを大切にしています。(鈴木さん)
わからないことをそのままにしない。疑問に思ったことは自分で調べたり、先輩に質問して解決し、メモに残すようにしています。(大矢さん)

さまざまな業界の物流課題解決に貢献できる、企画営業の仕事。

私は就職活動で、営業・販売を軸にしていたものの業種は絞らず、アパレル、ハウスメーカー、ホテルなどさまざまな業界・企業を見ていました。そんな中、大学で開催された企業説明会で出会ったのが当社です。正直、当初はどんな会社かもわからない状態で、とりあえず話を聞いてみたという感じ。しかし、プラスチック物流機器のメーカーであることに加えて、あらゆる業界が顧客であるということを知り、非常に興味を持ちました。まだ自分が目指す業界を決めきれていなかった私にとって、この会社に入ればお客さまを通していろいろな業界と接することができて面白いのではないかと思いました。また、先輩社員から聞いた「あらゆる業界に不可欠な物流機器は、今後も絶対になくならない製品」という言葉も入社を決意する決め手となりました。

入社後は、1週間の本社研修を経たあと、3ヶ月間の工場研修も経験しました。自社製品が作られる工程を体験的に学んだことは、現在の営業活動のベースとなっています。営業所に配属後は、1ヶ月の事務研修を経て先輩との営業同行。毎日、先輩に同行することで、商品知識や提案のノウハウ、代理店やお客さまとの関わり方などを身に付けることができました。そして独り立ちするまでトータル1年ほど研修期間が設けられていたため、営業職としてのキャリアを安心してスタートさせることができたと思います。

現在は、担当する代理店に向けて自社製品の紹介をしつつ、メーカーなどのお客さま先に同行し提案やアフターフォローなどを行っています。私が担当する代理店の業種は幅広く、工業製品を扱う工具商、文具を専門にする文具商、食品関連の包装を扱う代理店など、分野も多種多様です。そのおかげでさまざまな業界に携わり学ぶことも多く、新鮮な毎日を送っているなと感じています。そしてお客さまの現場で新たな提案のヒントを見つけることも多々あります。以前、物流系の企業で未使用時のコンテナが作業の邪魔になっているのではないかと感じて折り畳みコンテナを提案したところ、保管スペースやコストの削減につながり、大変喜ばれたことがありました。今後も、お客さまの課題解決につながる提案ができるよう勉強を続け、「玉井さんから買いたい」と思っていただける営業パーソンを目指していきます。(玉井さん)

自ら設計した製品をお客さまの課題解決につなげ、特許出願も。モノづくりのやりがいが大きな設計職。

製品の一部を担う部品ではなく、ひとりで製品の完成形を作れる。それが当社の設計職の魅力であり、私が入社を決めた理由でもあります。入社後は工場での研修を経て、商品設計部に配属。商品知識、設計の手法、CADのスキルを身に付けたほか、圧縮試験、落下衝撃の試験など製品評価の手法についても学びました。

商品設計部は、製品・業界別に課が細かく分かれており、自動車関連、工業界、流通など、お客さまの業界によって担当する製品が分かれています。その中で私が所属するのは、業種を問わずさまざまな製品を担当するチーム。設計・図面作成から製品評価まで携わりひとつの製品を完成させます。お客さまのご要望で、これまでにない形状の実現に挑戦することもあり苦労もしますが、オリジナル製品を生み出すやりがいに満ちています。

これまでに私が手掛けたのは、60アイテムほど。中でも印象的な製品として、自動車関連のメーカーさんから、「相互に積めるサイズ違いの箱を作ってほしい」という依頼がありました。そこで、当社の既存製品SNコンテナーをベースに、脚部の配置や強度を考慮したオリジナルの仕様を考案。設計段階で3Dプリンターを用いてサンプルを作り形状確認と修正を繰り返したり、強度解析のシミュレーションを行ったりして、精度を高めていきました。ここの話だけだと、設計は孤独な作業だと思われるかもしれませんが、実際はそんなことありません。どんな小さなことも先輩や上司へ気軽に相談できますし、いつでもフォローしてくださるため、プレッシャーを感じることなく開発業務に取り組めて、製品は完成しました。大きな部品と小さな部品をそれぞれに納めたコンテナーを段積みして、一気にパレットに乗せ出荷できる体制を実現でき、お客さまにも満足していただけました。

私は案件に携わる際、必ず一度はお客さまの現場へ行くようにしています。それは、そこにお客さまの本当のニーズがあるからだと思っています。それを汲み取り製品を生み出して課題解決につなげることに加えて、特許出願もできる。そのような部分に大きなやりがいを感じているからこそ、これからも努力し続けていきたいです。(鈴木さん)

他部門と連携し、自社製品づくりのベースとなる金型の設計など製造全てに関わることができる仕事。

私は大学で、粉体の移動方法や製品を作る際の混ぜ方、反応の仕方などについて研究していました。主に工場やプラント設計に関わる学びを深めていたため、卒業後は知識を活かせる企業への就職を考えていました。そんな中、当社に興味を持ったのは、アルバイト先のコンビニやスーパーがきっかけです。店舗に商品が運ばれてくる時の容器や折り畳みコンテナが当社の製品だと知り、こんな身近にある便利なものを開発・製造しているメーカーだったと知って驚いたと同時に、非常に面白い分野だと興味を惹かれました。また、全国に工場があるため勤務地も幅広く、大学卒業後は実家を出て生活面でも自立したいと考えていた私にとっては、働く環境としても魅力的でした。

入社後は奈良県の工場で1年間研修し、原料の検査、製品の製造・検品、梱包まで、生産に関する一連の流れと実際の仕事についてしっかりと学ぶことができました。その後、本社の製造統括部へ配属となり、現在は金型の設計・製造など製造全てを統括する業務に携わっています。商品設計部から下りてきた製品図面をもとに金型の構造を理解。外部の協力会社に金型の図面作成・製造を依頼して、そのチェックと管理を行います。また、完成した金型をもとに自社の工場で生産したサンプル製品の測定なども仕事のひとつです。私が担当しているのは、発砲ビーズ成形という製法に用いる金型。従来の成型法より軽く強度のある製品づくりを可能にしますが、原料の温度や型内の空気の出方など細かい調整や工夫が必要で、難しい分野となっています。また、出来上がった金型でサンプルの生産に取り組む際は、工場の担当者に注意点を伝えるなど、現場と連携することも多々。そして商品設計部と連携する場面も多く、形状や寸法など細部の要望を伝え合って確認するなど、技術への理解に基づいたコミュニケーションは、この仕事にとって不可欠です。

上司からの受け売りですが、常に心がけているのは、“数値で話す”こと。大きさなどを自身の感覚で話さず、実際の数字で伝えるようにしています。この癖をつけたことで、各方面との打ち合わせもスムーズになったと感じています。今後も経験を重ね、金型のエキスパートを目指します。(大矢さん)

学生の方へメッセージ

自分に合った業種選び、企業選びをするためには、まずは幅広くいろいろな業界をみてください。テレビCMやポスターなど広告で目にする企業、ネームバリューのある会社に目が行きがちですが、よく調べてみると、一般的には知られていなくても素晴らしい企業はたくさんあります。それを知るきっかけは、意外に身近なところにあります。例えば、大学の先輩、家族、キャリアセンターの職員など、身近な人に聞いてみることもひとつの方法だと思います。

当社も学生の皆さんには馴染みがないかもしれませんが、プラスチック物流機器業界ではトップシェアを誇り(マイナビ調べ/2024年3月)、取り扱いアイテム数、お客さまの幅広さも圧倒的で、物流のサポートを通していろいろな業界に関わることができます。「何がしたいのかわからない、自分が何に向いているのかわからない」という方でも、入社してから興味のある分野を見つけることができるかもしれません。ぜひ一度会社説明会で当社の魅力を感じてみてください。
(人事部・人事採用課)

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あらゆる業種のお客さまに向けて製品開発を行う当社。どんなことにも積極的に取り組める人は、きっと楽しみながら活躍できるはず。

マイナビ編集部から

「一般的に馴染みがなくても、専門分野で優れた業績を誇る企業はたくさんある。」プラスチック物流機器メーカーの会社として活躍する三甲(株)も、そのひとつだ。市場シェア、売上高、製品数、国内拠点数など、あらゆる面で高い水準を誇り、日本の物流を長年にわたり支え続けてきた。今後、物流だけではなくさまざまな業界で人手不足が問題になる中、同社の製品は社会課題の解決に大きく貢献するといえるだろう。

今回、取材した3人の社員は、企画営業・商品設計・製造技術と、メーカーとして主要部門を支える精鋭たち。その働きぶりや仕事にかける思いから、社会課題の解決につながる自社の仕事への誇りもよく伝わってきた。

今後は海外シェアの拡大に向けて、拠点をさらに増やすことも予定されているという同社。これから入社する若手が活躍するフィールドも増えていくだろう。一方で、勤務地を限定する働き方も可能だからこそ、自分の状況に合った場所で働きたいという人の要望にもきめ細かく応えることができ、社会ニーズの高い安定企業で自分らしく働ける。そんな好条件が揃う環境で、のびのびと活躍できそうな会社だと感じることができた。

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これまでに生み出してきた製品は10,000アイテム以上。圧倒的な商品力も、当社の大きな強みのひとつだ。

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