最終更新日:2024/4/22

(株)小山本家酒造(世界鷹小山家グループ)

  • 正社員

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

200年の歴史を継承しつつ、未来を創造する若手社員たち。

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伝統と革新を融合して、日本酒の新たな可能性を開拓。

小山本家酒造では若手社員たちが輝きながら、日本酒の新しい可能性を切り開いていこうとしている。メーカー営業、海外事業部、製造開発として活躍中の3名の先輩から、仕事に対する思いを伺ってみた。

根本 雄馬
営業本部 西日本営業 関西支店 営業担当
社会学部社会学科卒
2019年入社

中嶋 隆太
営業本部 海外事業部 輸出業務担当
外国語学部ドイツ語学科
2022年入社

村上 ひかり
製造本部 製造開発室 製造開発担当
食産業学部フードビジネス学科卒
2020年入社

先輩の横顔

根本さんは他地域出身者が多い関西支店メンバーとフットサルや食事などを楽しんで交流を深めている。出張先ではライバル会社の人と飲み歩いて酒談義を交わしているそうだ。
中嶋さんはお酒が好きで、休みの日には友人と連れ立って飲み歩いている。旅行に行くと地方の地酒を味わうのも習慣づけている。ちなみに一番好きなお酒はウイスキー。
オフタイムには好きなアーティストのライブやフェスに出かけている村上さん。音楽好きが高じて最近、楽器を買って演奏の技を磨いている。

【メーカー営業】お客さまの課題解決を通して、信頼が得られるのが喜びに/根本さん

就職活動では食にかかわる企業を希望していたのですが、その流れで好きな酒類メーカーにも視野を広げたところ、実家のある埼玉県に蔵を構える小山本家酒造に興味を抱きました。入社の決め手は社員の人柄の良さ。人事の対応の温かさ、楽しそうに働く先輩社員の姿に共感して、ここで頑張って行こうと決めました。

以来、関西支店の営業として、鳥取、島根、広島、岡山エリアを任されてきました。主たる商談相手は地域の卸売会社で、当社の日本酒ラインアップの提案、価格交渉などを行うとともに、一緒に量販店・小売店を訪れてその店に合った形の商品構成をおすすめしています。当社の場合、グループ会社が酒米を一括購入するだけにリーズナブルな価格で提供できるのが強みのひとつ。しかもグループ全体では埼玉、秋田、新潟、京都、神戸に計7つの蔵を有しており、地域のニーズに合った多彩な味が選べるのも提案しやすい点です。

担当するエリアでは有名な地酒を数多く輩出しているだけに、埼玉発祥の当社が入り込むのは簡単なことではありません。だからこそ市場データの動向を緻密に分析し、店舗の棚の並び方などを細かく観察した上で、現状の課題と解決策を的確に提案するのを心がけています。経験の浅かった1~2年目の頃は先輩の提案をまねするにとどまっていましたが、上司から「主体性のある行動に期待しているよ」と背中を押され、自分なりのスタンスでの課題発見を意識していきました。

例えば、コロナ禍で家飲み需要が増えた中で、「試しに日本酒を飲みたい」ニーズに応えるべく、主要6蔵の日本酒を少しずつ味わえる300ml×6本の飲み比べセットを積極的に提案。また、外出を控えてまとめ買いしておきたいニーズがあると聞いたときには、3リットルサイズの低価格品を押し出しました。自分のアイデアがきっかけとなって、卸会社や店舗ごとに異なる課題を解決できたときの達成感はやはり格別です。そうした提案を重ねることで、困ったときにいち早く私を頼っていただけるようになったときが一番のやりがいにつながっています。

関西支店は年の近い先輩・後輩が勤務しています。うち2人の先輩は支店長候補でもあるので、その背中を見て学びながら少しでも追いつけるように頑張りたいです。一方、後輩に対しては背中を見せる立場でもありますから、学んだことをしっかりと伝えられるような仕事を重ねていくつもりです。

【海外事業部】新しい輸出先を開拓し、当社の可能性を広げる/中嶋さん

高校時代はアメリカに留学し、大学ではドイツ語を専攻した私は、海外とのつながりがある営業職として働きたいと考えていました。好きな食品や酒類関係の営業に絞って調べていくうちに出会ったのが当社。海外販売に注力しているだけに私の希望と合っていましたし、人事担当の誠実な姿勢にも心引かれて入社を決めました。

2カ月の新人研修を受けた後、酒類ビジネスの基礎を覚えるべく、酒販倉庫業務担当となりました。グループ会社展開で販売する卸売事業にかかわる倉庫ですので、当社で製造した日本酒のみならず、ビールやウイスキーなどの多様な酒類に関して、幅広く入出荷の管理を担当しました。また、近隣にはワゴン車での配送なども経験。酒類を売る側の考え方に触れられたのは、これから仕事をしていく上での貴重な財産となりました。

2年目には現在の海外事業部に異動。輸出関係の業務を全般的に担っている部署であり、海外との接点がある商社などへの営業を主体としつつ、出荷の手配、輸出関係の事務などに取り組んでいます。この部署で実務を担当しているのは先輩と私の2人だけ。私自身が折衝役となる場面も多くありますが、取引先に提出する資料を作るにしても、疑問点に応えるにしてもまだまだ足りないことが多くて試行錯誤の連続です。それでもさまざまな業務を経験していく中で少しずつ視野は広がってきています。

直近では私が窓口になって、インド向けの新規取引がスタート。従来、輸出業務は中国、香港、台湾との取引が主体でしたが、カントリーリスクなどを考慮すると新しい国との取引ルート開拓は必要不可欠。人口の多いインドに輸出できれば当社の可能性が大きく広がるだけに、商社経由で現地市場の気質や味の好みなどを引き出しながら、希望に沿いそうな味や価格を提案してきました。

自分の意見が受け入れられ、「この商品なら喜んでいただけるよ」と取引先に褒めていただけたときは、非常にうれしい気持ちに包まれます。とはいえ、まだ先輩の助けを借りている状態ですから、これからは助けを借りずとも一人で仕事を完結させられるようになりたいと思っています。また、海外市場のさらなる開拓にもいそしみたいです。現状は東アジアに市場が偏っているので、東南アジア地域での可能性を探ってみたいです。

【製造開発】誰も知らない新しい日本酒を、世の中に送り届けたい/村上さん

大学ではフードビジネスについて文理両方の視点から学び、最終的には発酵をテーマに研究を重ねる日々を送っていました。そもそも発酵を研究したのは、日本酒好きが高じてのこと。就職先としても発酵を軸に考えましたが、みそやしょうゆよりも、原点である日本酒がいいと考えて当社の扉をたたきました。風通しのいい社風が根付き、研究室のような設備もそろう点が当社に引かれたポイントでした。

所属する製造開発は、日本酒造りの“何でも屋”といえます。できあがった日本酒の分析や試験、品質管理、製造上のプロセスの改善、酒質の向上などを行いつつ、もちろん新しい日本酒の開発も進めてきました。配属当初は分析から入って仕事の基礎を身に付けていきましたが、だんだんと守備範囲が広がるようになり、醸造に使う酵素を変えて味と作業効率を高める、微生物検査の精度を向上させるといった多彩なテーマに挑んできました。

印象的だったのは、2022年度に加わった若手社員プロジェクトです。第1回目となるプロジェクトでは、女性社員のアイデアをもとに製品開発を進めることになり、最終的にはワイン酵母を使って発酵させた日本酒『こくりこ』の発売にこぎつけました。私が検査室で製品の土台となる酵母を仕込み、それをもとに実際に製造がスタート。パッケージなども含めてプロジェクトメンバーの力で商品を形にできたので、大きな達成感を得られました。その反面、作り手としてはまだまだ味の改善の余地があったと反省することばかり。次はしっかり改善をして、より良い商品を送り出したいと気持ちを新たにしています。

チャレンジさせてもらえる環境ですから上司もどんどん仕事を任せてくださるので、最近はグループ会社のリキュール品の仕込み配合の改善などを手がけました。直近では検査室の責任者となり、検査担当のみなさんに作業を依頼したり、検査結果を確認したりといった部分を担っています。1年目の頃に比べれば格段にできることが増え、より重要な役割を任せられているのですから、おのずとモチベーションも高まります。

目指すところは入社以来変わらず、新しい日本酒を世に送り出すことに尽きます。そのためには経験がまだまだ不足していますから、商品開発や営業などから話を聞いたり、世の中の動向をタイムリーに探ったりしながら、自分の中に多くの情報を仕入れていこうと努力を重ねています。

学生の方へのメッセージ

小山本家酒造には、醸造学を専門に学んできた社員もいれば、文系学部出身の社員もいます。共通しているのは、誰もが入社後、ジョブローテーションにより様々な職種を経験すること。製造工程はもちろん、営業や開発、総務などのすべての部門に配属される可能性があります。様々な部署で経験を積むことで、多くの知識を習得し、多面的に仕事を見る感性が育まれていきます。私たちは社員一人ひとりが可能性を活かせる方向を見い出せるよう、全力で支援していきます。

だからこそ学生の皆さんには、当社のことをしっかり理解していただいた上で、入社を決めてもらえたらと願っています。そこで、最終選考の前に工場見学会と先輩社員交流会を実施。仕事をしている社員の姿を実際に見て、話をして、そこから伝わってくる雰囲気をぜひ感じ取ってください。そして皆さん自身が当社で働く姿をイメージできるかが、最も重要です。「入社したらこんなことをやってみたい!」と思える仕事を、見つけに来てください。

私たちが求めているのは「前向きで新しいことに挑戦できる人」「意欲が高く、積極的で、仕事を楽しめる人」「自分に厳しく、和を保つ人」「自己実現に意欲的な人」です。まずは様々な企業を検討し「何がしたいか、どう働きたいか」をとことん考えてください。その結果、皆さんが当社を選んでくださったのなら、これほど嬉しいことはありません。

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「当社には多岐にわたる業務が存在します。好奇心や前向きな気持ちを持って挑戦できる人には活躍のチャンスが広がります」と採用担当の渡部さん(右)と草野さん(左)。

マイナビ編集部から

江戸時代から200年以上続く“小山本家酒造”の根底にあるのは、「お客様の期待を常に超え続けたい」という想いである。製造や商品開発、営業、人事や経理など、異なる職種の社員が共通の理念の下、仕事に取り組んでいる。

全国の酒造会社をグループ化するなど、規模拡大にも力を入れてきた。グループ化した会社は、今もその土地に根ざし、地域の人々に愛されてきた銘柄を変わらずに提供し続けている。銘柄ごとに異なる日本酒のおいしさを、守り続けること。そして、歴史と伝統を大切にしながらも、最新の生産技術を導入するなど、新たな取り組みを積極的に進めていること。伝統と革新を共存させることで、同社は日本を代表する清酒メーカーに成長した。

人材育成に力を入れている点にも触れておきたい。キャリアに応じた研修カリキュラムを用意しているほか、SAKE DIPROMA(日本酒ソムリエ)、酒造技能士、食品衛生責任者、酒類販売管理者といった業務関連資格の取得を全面的にバックアップ。近年は自己啓発の一環として新たな資格取得制度を導入し、自身の業務に直接関連しない資格の取得も支援している。

今回の取材で最も印象的だったのは、周囲のサポートを受けながらも若手社員が第一線で活躍する姿である。これは、社歴に関係なく意欲のある社員に仕事を任せるなど、早くから成長できる環境があるからこそ。これから入社する皆さんにも、ぜひこの環境を活かしてほしい。

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『品質第一主義』を経営理念に掲げ、グループ全体で安心・安全で美味しい酒造りを徹底。日々業務改善を行い、安定した生産体制を築いている。

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