最終更新日:2025/2/7

(株)カワチ薬品

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • ドラッグストア
  • 調剤薬局

基本情報

本社
栃木県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

お客様に、そして社会に求められる商品を。キャリアアップするたび視野が広がる

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向上心を持ち続け、成長戦略に欠かせない存在に

片桐 裕樹さん
商品部 化粧品部門 マーチャンダイザー
1997年入社

社員として早くから“経営者目線”を養い、店舗スタッフから副店長、店長、バイヤーとキャリアップするたびに確かな成果を積み上げてきた片桐さん。現在はマーチャンダイザーとして活躍する片桐さんのこれまでの歩みを通して、カワチ薬品で働く魅力をお伝えします。

片桐さんはこんな人

学生時代はサッカーに熱中。骨折を繰り返した経験から医療系の仕事に興味を持ち、カワチ薬品の店舗を知ったのを機に「より多くの人の健康を普段から支える」同社に共感。
MDとしてはカウンセリング・一般化粧品の他、シャンプーや入浴剤などのヘルス&ビューティーケアを担当。特にオーラルケア商品は後期高齢者歯科検診を見据えて販促に注力。
現在は単身赴任中で週末に家族と過ごすのが楽しみ。「夫婦で買物に行き、化粧品など妻目線の感想や意見を参考にすることも」と仕事熱心な一方、家庭では2児の良きパパだ。

他が目をつけない商品をフォーカス。売場づくりの面白さが早くから味わえます!

宮城で過ごした学生時代、私の住まいの近くにカワチ薬品の店舗があり、便利でよく買い物をしていました。当時は、ドラッグストアという存在すら一般的でなく、また医薬品を販売するのは個人薬局というイメージ。医薬品はもちろん、化粧品や食品など、何でも揃っているけどスーパーとは違う。私にとってこの業態はとても新鮮に感じられ、なおかつ健康増進・病気予防に貢献する地域の拠点という点から、今後大きく広がる業態であると確信しました。その判断は正しく、当時約70店舗ほどだったのが、今や300店舗以上に成長しています。

入社から12年間は、店舗スタッフ・副店長・店長として、複数の店舗を経験しました。若手の頃の思い出は、売場づくりと新店のオープンに携わったことです。売場づくりに関しては、2店目の山形・天童店が特に印象に残っています。当社の店舗は、売場面積の大きさが特色で、天童店も900坪以上と広々。前の店舗が比較的小規模だったので、「やってみたいことが何でもできる!」とワクワクしました。その時は食品部門を担当していたので、いち早く新商品をずらりと並べる他、自分が「これだ」と思う商品を選んで陳列を工夫しました。「これ」というのは、例えば当時、食品担当として実践したのは、にがりを陳列したこと。食べたら健康に良いなどの価値があり、また売上だけでなく利益を獲得できる商品です。内部では「異常値を作る」と言うのですが、そんな商品を他店にはないほど店頭に並べ、次第にお客様の評判を呼んで売れていくのはまさに爽快でした。

店舗配属の頃から、そうした経営的な視点を養えたのは、先輩方の影響も大きいです。若手にも思いきった売場づくりを任せてくださり、節目節目で的確にアドバイスしていただける関係は、今も続く当社の良き文化です。また、経営的な視点はパート・アルバイトの育成にも発揮されています。私のようなナショナル社員は、定期的に異動を経験しますので、お店の土台となるのはパート社員たちです。新店のオープンに際してパート社員の教育を行った時は、業務内容だけでなく、自らの存在価値についても理解してもらえるよう努めました。おかげで当社のパート社員は、オープンから長く働いていただける方が多いです。パート社員が「地域の顔」になってほしいという思いで取り組みました。

どこにもない商品を提案する。化粧品カテゴリーを左右するバイヤーとしての使命感と達成感

経営意識がおのずと身に付く環境なので、副店長・店長になっても戸惑うことはなかったですが、印象的なのは最初に店長になった埼玉県の新田駅前店です。集客力の高い駅前立地だった上、当社はチラシのパワーが凄いので特売日などは大わらわ。沢山のお客様のご来店に備える売場管理の為、納品のトラックがバックヤードに10台ほどもずらりと並ぶ光景は壮観でした。店舗のマネジメントをするのは大変でしたが、それ以上にお客様が沢山来てくださる喜びが大きかったです。前期以上の売上を達成すること、そしてお客様に感謝されることが店長のやりがいです。

店長として4店舗を経験した後、化粧品のバイヤーを拝命。商品名はもちろん、使い方を自ら試してみるなど、かなり勉強しました。バイヤーの仕事は、定番商品の棚割をはじめ、それ以外のアウト展開のプロモーションや、販促につながるチラシの計画など多岐にわたります。メーカー様や卸商社様との商談を通して、仕入れた商品をどこまで展開するかも決定します。化粧品において当社を牽引する重要なポジションです。

全店に展開する商品では、エイジングケア商品に力を入れました。当社の出店地域は北関東や東北が中心で、郊外立地が多いことから40代以上のお客様がボリュームゾーンです。リンクルクリームなどが売上に繋がりやすいと考え、新商品を他社に先駆け大量に仕入れたところ、かなりの売れ行きでした。狙いがぴったりはまったときの達成感もバイヤーの醍醐味です。

また当社のバイヤーには、商品開発に関わる面白みもあります。私がひそかに自慢なのは、顔のスキンケアに使うフェイスマスクを、ケースから何枚も取り出せるウェットシートタイプにしようとメーカー様に提案したこと。商談相手のメーカー様も「ぜひ」と膝を打ち、当社の店舗限定で販売することになりました。当時、フェイスマスクは1~2枚入りのパッケージ商品しかなく、日本にない形の新しい商品という意味でも画期的だったと思います。市場で話題の商品にアンテナを張り、お客様の潜在ニーズをキャッチし、どこにもないモノを発売するのはバイヤー冥利に尽きます。他の商品もメーカー様や卸商社様と一緒に「売上日本一をとろう」と盛り上がり、戦略を練り、達成した時の喜びは計りしれません。

環境にやさしい商品企画や地域と協力したキャンペーンを展開。社会に貢献する手応えも充分。

現在は化粧品部門のマーチャンダイザー(MD)を務めています。MDは、商品開発から販促施策、部下であるバイヤーのマネジメントまで、幅広い業務を担います。中でも私がいま力を入れているのは、当社の専売品をいかに作るか、ということです。ナショナルブランドと比較して利益が大きく採れる領域に着目し、市場調査を行った上でメーカー様と協働しています。

MDの仕事の魅力は、時代のニーズを肌で感じ、お客様に求められる商品をお届けすることです。例えば、ジェンダーレスの風潮が広がり、男性がメイクしたりスキンケアしたりすることも珍しくなくなりました。そこでそうした分野にも性差のないユニセックスな商品を多く採り入れ、使いやすいように改良・開発するとともに売場を拡充しています。

また、SDGsに象徴される環境保全は世界的な課題であり、当社も全社で取り組んでいます。商品開発においては、容器を脱プラのエコな材質にしたり、回収やリサイクルが可能な仕組みを考えたりと、商談をしながら知恵を絞っています。

身近なところでは、地域と連携した販促活動にも注力しています。バイヤーから提案されてくる販促案をチェックしてゴーサインを出すのがMDの役割ですが、あるエリアでは、県の歯科医師会と連携し、オーラルフレイル対策に取り組んでいます。国が後期高齢者の歯科検診を推進、義務化する流れのなか、定期的に歯ブラシやマウスウオッシュなど、オーラルの定番商品のキャンペーンを行い、情報発信するとともに、歯科検診の動機づけを図ったり、栄養相談会のご案内もしています。ドラッグストアは、今や地域の人々の健康を担う拠点です。今後は脱プラ容器の回収等も含め、地域や地方自治体を巻き込んだ取り組みがより大事になると考えており、その方面でも信頼関係を築くべく動いています。

経験を重ねるにつれ視野も広がり、次々に新たなチャレンジができるのが当社の魅力。その為には、やる前から決して諦めることなく、「常に向上心をもって取り組もう」というのが、いつの間にか私の口癖になりました。結果だけでなく努力するプロセスをしっかりと評価する社風も、モチベーションの向上につながっています。成長するほどに、商売の面白さと、地域、社会に貢献する手応えが広がる仕事です。

学生の方へメッセージ

当社は「メガ・ドラッグストア」と謳っている通り、圧倒的に広い売場が特色です。売場の間の通路も広々として、車椅子のお客様も、大きなカートを持ったお客様もストレスなくお買物が楽しめます。近年では調剤薬局を併設した店舗もどんどん増えており、「地域密着型のヘルスケアセンター」として遜色のない店構えを誇っています。

店舗スタッフにとっては、広大な売場で様々なことにチャレンジできるのが魅力。もちろん全社統一のマスタープランはきちんと用意しているので、新人でもお客様に訴求する売場を作ることができます。一方で、地域の特性を踏まえながら、新商品を大きく展開したり、ちょっとした演出を施したりと、現場のアイデアも活かせます。必要な知識やノウハウが身に付くと共に、自ら考えて工夫する楽しさが両立しています。

このような“環境整備”は、創業から続く当社のDNAです。お客様が使いやすいよう、従業員が働きやすいよう、最もふさわしい環境はどうあるべきかを普段からチェックし、ハード・ソフトの両面から改良を重ねています。また、社員にもその意識が浸透しているので、例えば広い売場をどう活かすか、後輩にも親切に伝授。全員で環境を良くしようと取り組んでいるので、社風もおのずと和やかで、チーム感があります。店舗で働く楽しさを土台に、大きく成長できる会社です。
(片桐さん)

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店舗スタッフ時代は常に店長を見据え、「明日からでもできるように」数値管理や店舗運営を学んだという片桐さん。「どの店舗の先輩も親身に教えてくれる環境も自慢です」。

マイナビ編集部から

筆者がカワチ薬品の店舗を客として初めて訪れたのは20年近く前。当時、ドラッグストアには商品がひしめくイメージが強かった為、広々とした空間に圧倒された。今では当たり前になりつつあるが、車椅子の買物客が楽々と方向転換する通路の広さも印象に残った。今回の取材で、そんな「メガ・ドラッグストア」が独自のフォーマットであり、創業以来の理念実現の為であると分かり、あらためて同社の先見性を感じた次第である。

「環境整備」とは、片桐さんが口にした言葉だが、それはハード面だけでなく「人を取り巻く環境」も同じ。店舗時代の片桐さんの歩みは、小規模店から大型店、新店オープン、さらに凄まじい繁盛店と、立場や配属先により新たな「チャレンジの環境」が用意されている印象を受けた。成長のタイミングで課題があり、また片桐さんも期待に応えた経験が糧になり、いまマーチャンダイザーとして目覚ましく活躍している。個を見て、しっかりと育成する会社である。

現在の仕事で印象的だったのは、環境に配慮した商品企画や、地域と連携した健康づくりにも取り組んでいること。ドラッグストアは社会貢献度の高い業種とされるが、CSR活動云々ではなく、本業が地域の人々や社会に役立つ点も注目できよう。今後も出店を強化し、調剤薬局の併設化も加速する同社。客が求める商品を届ける商いの面白さと、世に貢献する誇りがますます味わえる。

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入社後はまず店舗業務を経験。どんなキャリアを進んでも店舗経験は全ての糧になるからだ。社員として商品やマネジメントの知見を磨きながら、次の仕事に活かしていく。

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