アルファクラブ武蔵野(株)

祖母が他界し、葬祭業を営んでいた父のそばで、葬儀の打ち合わせから式場の設営、葬儀にまつわる一連の仕事の裏側まで見ることがありました。憔悴しきっている私たちに心から寄り添ってくださるスタッフの方々の心遣いがとても温かく、自分も人生最期の節目に携わる仕事がしたいと、葬祭業界一本で企業研究をしていました。「さがみ典礼」の名で葬祭サービスを提供する当社は、業界で有数のネームバリューを誇っています。地元の埼玉県内でも、多くの実績を誇っていることが入社の決め手でした。

私が一番、心掛けているのは、ご遺族に一連の流れをきちんとご理解いただき、ご検討いただく場面では不安な点や気になる点がないか確認しながら進めること。それは、セレモニーまでにできる限り不安を解消していくことで、心置きなくお別れの時間を過ごしていただきたいから。亡くなった方の配偶者は高齢な方が多く、足元が不自由な方、耳が聞こえづらい方もいらっしゃいます。ましてや、取り乱していらっしゃるご遺族とお話しするのは簡単なことではありません。目線をあわせ、ゆっくりと、届く声でお伝えし、大切なことは紙にまとめてお渡しすることを意識しています。「以前も葬儀を経験したことがあったけれど、あなたのような説明がなかったから、わけが分からないまま終わってしまった」とのお言葉をいただいたこともありました。スケジュールどおり、滞りなく進めることは、こちら側の勝手であって、ご遺族の方には関係のないこと。ご遺族が「施主」として慌しく動くのではなく故人と最後のお別れをゆっくり過ごしていただけるよう、サポートすることが、私たちの役目だと思っています。

葬祭の仕事は悲しみに包まれますから、職場も暗い印象なのだろうと思う方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、現場やお客さまの対応に切り替えは大事ですが、事務所内はとても明るい職場です。分からないことがあれば、丁寧に教えてくださる先輩のおかげで、今ではご搬送から当日の対応まで全般的に関われるようになりました。「最初の打ち合わせから告別式、火葬まで、あなたがずっと献身的にお手伝いをしてくれて良かった。ありがとうございました」などとおっしゃっていただけることは、私のやりがいにつながっています。

私の仕事選びは、「誰かを喜ばせ、感動できる仕事に就きたい」という想いを軸にしていました。はじめは、結婚式を挙げていない両親のために、いつか、ウエディングパーティをプレゼントしたいという想いから冠婚業に興味を持ち、当社に巡り合いました。企業説明会で説明を聞いているうちに、成人式、そしてさかのぼると七五三も、当社で写真を撮っていたことを思い出したのです。一生の記念になる晴れの瞬間に携わる仕事も素敵だなと思い、振袖写真館の「BRANDNEWoMAN」を志望しました。

私が配属された店舗は振袖専門写真館です。接客、着付、カメラ撮影の全てを一人で行うため、覚えることが多くあります。接客の時は声のトーンを高くするよう意識して、撮影の時はお客さまが自然な笑顔を出せるよう、どんな言葉でお声がけすると良いか、先輩の接客を見て学んでいきました。できること、任されることが徐々に増えていくにつれ、仕事がどんどん楽しくなってきています。そのなかで何よりもうれしく、また「頑張ろう」と思える原動力となるのは、お客さまからいただく「ありがとう」の言葉。
振袖というと、古典的なマナーに縛られるように感じますが、「BRANDNEWoMAN」は帯締めにベルトを使ったり、ブーツを履いたり、ベレー帽を添えてみたり…個性を生かした新しいスタイルを提案することができます。「このタイミングで振袖を決める予定ではなかったけれど、他では見たことがないコーディネートに喜ぶ娘の姿を見て、ここで進めることにしました」などと、私の提案を気に入ってくださるお客さまの言葉に、大きなやりがいを感じています。

私が学生の時に、ダンスを共にしてきた後輩が、来年成人式だからと来店してくれたことがありました。当時の想い出話に花を咲かせながら、衣装を選び、コーディネートの提案をしているそばでお母さまがウルウルしていらっしゃって。その姿に、人生の大切な節目をお手伝いできて良かったと、しみじみ思いました。

経験や年齢に関係なくざっくばらんに意見を言い合える風通しの良さも当社の自慢です。良い意見は積極的に採用されるので、一人ひとりが主体性をもって取り組むことができます。前撮り撮影の様子を動画に収め、30秒のムービーにしてプレゼントにするサプライズも私の発案。関わるお客さまが、喜び、感動してくださる姿を見ると、この仕事について良かったと心から思います。

私自身、大切な方を失ったご遺族をお客さまとして接する葬祭業の現場は、精神的にもつらく難しいのではないかと思っていましたが、実際に働いてみると、故人さまの人生最後の節目に携われる誇りの持てる仕事です。心を込めて執り行った葬儀が無事に終わり「ありがとう」と、感謝の言葉をいただけると、心から良かったと思うのです。深い悲しみの中にいらっしゃるご遺族からの温かな言葉は、何ものにも代えられない感動があります。この仕事の魅力を、ぜひ知っていただきたいです。（葬祭部　K．H.さん）

葬儀は誰の人生にも必要なセレモニー。どんな時代でも絶えることのない、社会インフラと言っても過言ではありません。たとえAIが普及していっても、人でしかできない仕事ですから、誇りを持って携わっていただきたいですね。近年では家族葬が主流になるなど葬儀のカタチが変化していますが、私たちの役割は変わりません。ご遺族の気持ちを汲み取りながらできる限りを尽くし、理想の葬儀をカタチにして差し上げる。簡単ではありませんが、かけがえのないやりがいがある仕事です。（葬祭部　I．S.さん）

アルファクラブ武蔵野は、冠婚葬祭を軸に5つの事業を展開し、成長している企業です。少子高齢化がますます進むなか、冠婚業が縮小したとしても葬祭業界は堅調に推移するでしょう。安定性を大事にしている方にとっても、安心して飛び込める企業ではないでしょうか。
何より当社の魅力は、やりたいことを発信し、手を挙げればチャンスに恵まれる環境であること。特に、振袖事業は、成人を迎える方と年が近い皆さんだからこそ、トレンドや感性がそのまま強みになります。コロナ禍の影響もあって、制限あるなかでの仕事選びはたいへんで難しいことですが、自分の可能性を信じて、自分らしさを忘れず、チャレンジしてください。（冠婚部　M．M．さん）