最終更新日:2024/7/8

理研ビタミン(株)【東証プライム市場上場】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 食品
  • 化学

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

自分の強みを生かして輝くことができる会社。理研ビタミンの仕事と人の魅力。

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品質保証・製造・開発に取り組む社員3人の挑戦と成長

家庭用食品や業務用食品、加工食品原料、ヘルスケア、化成品改良剤など多彩な事業を展開している「理研ビタミン(株)」。中堅・若手社員3人に入社理由や仕事内容、やりがい、今後の目標について伺った。

■品質保証本部 品質保証部 千葉工場担当品質管理課 品質管理係
平原朋恵さん(2012年入社/薬学部卒)
■千葉工場 製造2課 製造1係
湯浅穏史さん(2019年入社/工学部卒) ※現在は大阪工場生産管理課に異動
■食品改良剤開発部 イノベーションセンター 第1グループ
小谷真由さん(2020年入社/農学院修了)

社員は語る

「GMPの概要については大学でも学んでいましたが、製造・品質に関する知識についてはひたすら地道に、試行錯誤しながら勉強を重ねてきました」(平原さん)
「製造現場の改善には、機械のみならず電気、工程など幅広い分野の知識が欠かせません。最近は電気工事技師の取得に向けた勉強にも力を入れています」(湯浅さん)
「まだ海外出張の経験はありませんが、会社負担でオンライン英会話等を受講できる制度も整っていますし、部内には自主的な英語勉強サークルもあります」(小谷さん)

薬剤師の資格を生かし「医薬品製造管理者」として活躍。多様な業務を通して世界が広がる魅力。(平原さん)

学生時代は薬学部で生薬学を専攻。天然物資源から抽出した新規物質の分析に取り組んでいました。薬剤師資格も取得したのですが、社会人になってからも分析業務に携わりたいという思いがあり、会社選びでは食品メーカーや漢方薬・生薬メーカー、トイレタリー業界を中心に見て回っていました。当社への入社を決めた理由としては、食品の分析業務に関わるチャンスがあったこと。そして、ドレッシングをはじめとする食品から食品改良剤、医薬品まで、幅広い商品を展開していることも大きかったですね。「いろんな仕事を経験したい」と思いました。

2012年に入社後は食品分析センターに配属。約4年間、食品の栄養成分や有機酸の分析に携わり、2016年に品質保証部千葉工場担当品質管理課に異動。現在は千葉工場で「医薬品製造管理者」を務めています。「医薬品製造管理者」は「GMP(Good Manufacturing Practice:医薬品の製造管理及び品質管理の基準)」という法律において、薬剤師が務めることが定められており、医薬品の品質と製造を統括する役割を担います。千葉工場では「d-α-トコフェロール」及び「酢酸d-α-トコフェロール」の2種類の医薬品を製造。薬剤師資格を持つ私と課長の2名で、試験記録や製造記録、出荷に関する記録等を定期的に確認し、品質管理の方向性を策定。品質目標の達成に向けてPDCAサイクルを回したり、医薬品の製造・品質に関する教育・訓練を行ったりしながら報告書を取りまとめ本社役員に報告しています。やりがいを感じるのは「医薬品の製造、品質のことは平原に聞けば大丈夫」という具合に、皆さんに頼っていただけることですね。仕事のモチベーションにつながっています。

薬学部から当社に入社して良かったと思うのは、世界が広がったことです。文系を含めてさまざまな学部を出身した社員がいるので「こういう考え方もあるんだな」という学びがありますし、「医薬品製造管理者」としての仕事以外にも、食品添加物を海外に輸出する際の調査や製品情報の記入、製品ラベルの作成など、多様な業務に携わることができています。薬剤師の資格を生かしながら、他の分野に関する知識・スキルを身に付けていけるのは大きな魅力だと思います。千葉工場では現在DXの取り組みが進行中です。今後はデジタル技術を活用したシステムの構築に取り組み、医薬品以外の分野でも頼ってもらえる存在になりたいですね。

“匠の技”が支える食品用改良剤の製造の仕事。改善活動、DX推進にも力を入れる。(湯浅さん)

学生時代は機械工学を専攻。撹拌現象を主要テーマとする研究室で、攪拌翼についての研究に取り組んでいました。会社選びに当たっては、大学での研究の延長線上で食品メーカーを志望。ドレッシングから食品改良剤まで幅広い分野の商品を手掛ける当社なら、さまざまな製造工程を経験できる。そして、機械に関する豊富な知識を身に付けられると思い入社を決めた次第です。

2019年4月に入社後は約1ヶ月間の新入社員研修を経て千葉工場に配属。最初の1カ月間は現場見学で工場内の各部署を回りました。1973年設立の千葉工場には皆さんがイメージされるような食品製造ラインから、化学工場を思わせるような製造ラインまで、実に多様な現場があります。製造工程の幅広さは入社前の予想を超えていましたね。

千葉工場の製造2課では食品用改良剤の製造を行っています。基本的には油専用のタンク2機と、油と水を混ぜ合わせるタンク2機の計4機を2名で担当。日常業務としてはタンクへの原料投入、食品用改良剤の粉末の元になる原液の作成作業、装置の運転管理、充填ラインの監視、設備のメンテナンスなどがあります。私たちの現場では、原液に熱風を吹きかけて瞬間的に粉にしているのですが、機械の微調整は人の手で行います。運転中は五感を研ぎ澄ませ、約40個の計機を監視。計器がちょっとでも変な動きを示したときや、機械からいつもと違う音が聞こえてきたときには、さまざまな原因を想定し、機械の調整を行います。自分でいうのも何ですが、ある種の職人芸、“匠の技”が求められる仕事です。

生産効率の向上にむけた改善活動も重要な業務です。これまでにも機械の異常・トラブルを知らせるブザー・パトランプの増設や、業務アプリ開発プラットフォームを活用した設備管理業務のデジタル化など、機械及び作業の両面でさまざまな改善を進めてきました。当社には会社全体で改善活動を推進していこうというカルチャーが根付いており、上長も基本的には「どんどんやってほしい」というスタンスです。自分のアイデアがカタチになって、生産効率の向上、安全性向上につながるのはやりがいがありますね。最近は、生産工程のDX化、デジタル技術の本格的な導入に向けた取り組みに携わっています。自動化の推進によって生産効率を高めるだけでなく “匠の技”を見える化し、継承する取り組みにも力を入れていく方針です。

乳化剤開発の魅力と奥深さ。 “名刺代わり”になるような商品をつくりたい。(小谷さん)

学生時代は農学部・農学院で、ビフィズス菌の酵素に関する基礎研究に取り組んでいました。会社選びに当たっては、基礎研究よりも製品に近いところで、中でも美味しさや健康に関わる開発に携わりたいという思いから食品メーカーを志望。数ある企業の中でも当社を選んだ理由としては、自社製品をBtoCで展開するだけでなく、食品用改良剤をはじめとする、さまざま原料をBtoBで提供し、おいしい食品づくりに幅広く貢献できる点に魅力を感じたことが大きかったですね。

2020年4月に入社後は約1ヶ月間の新入社員研修を経て、食品改良剤開発部に配属。私の所属するイノベーションセンター第1グループでは、主に乳化剤及び乳化剤製剤の開発を行っています。乳化剤は、パン・ケーキのくちどけや天ぷらの食感を改良したり、溶けにくい素材を水に分散しやすくしたり、ケーキの生地を泡立ちやすくしたり、逆に液体の余計な泡を消したりと多種多様な用途で幅広い食品に使用されています。実験と機能検証を積み重ね、お客さまのご要望や潜在的なニーズに合った乳化剤・乳化剤製剤を開発するのが私たちのミッションです。実験に関してはフラスコレベルの化学実験に近いものから、実際に食品を作って行う検証まで、実にさまざま。非常に幅が広く、奥の深い世界だけに勉強しがいがありますね。日々新たな発見があるので飽きることがありません。また、各種食品の開発について幅広い知識が得られる点も魅力に感じています。

食品改良剤開発部は海外との関わりの多い部署です。食品は各国で嗜好が異なり、また使用できる改良剤も国によって異なる場合があります。そこでお客さまに最適の提案ができるよう、上海やシンガポールのアプリケーションセンターと連携して業務に取り組んでいます。また、食品改良剤開発部には、現地のお客様との共同試作や商品の説明、製造現場の視察のために海外出張をする社員もいます。その意味でも、仕事の幅は想像以上に広いと思います。

入社から約3年半、お客さまの要望に応える形で既存製品を採用いただいた実績はありますが、自らの提案で設計・開発した製品はまだありません。今後は、自分の“名刺代わり”になるような商品を開発できるよう、乳化剤に関する知見により一層磨きを掛けていきたいと思っています。

学生の方へメッセージ

就職活動のはじめは色々な会社を見ると良いと思います。色々な会社の話を聞けることは学生の特権ですし、会社にはそれぞれの雰囲気や特徴があります。ぜひ色々な会社のインターンシップや説明会に参加して空気で感じ取って下さい。
当社はドレッシングのイメージが強いかもしれませんが、皆様の想像以上に幅広く事業を行っており、BtoBにも強みを持っています。各食品メーカー様が生み出している商品は、どのような原料や改良剤を使って作られているのか、などBtoBの部分にも是非着目してみて下さい。当社は、実はそのような食品原料や改良剤を多くのお客様に販売しています。その中でも当社の代表的な製品でもある乳化剤が、どれほど多くの食品に含まれているか知っていただければと思います。

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人事担当の高木さん。同社には社員一人ひとりのチャレンジする姿勢・自主性を尊重するカルチャーがある。自ら課題を設定・行動し、解決できる人材を求めている。

マイナビ編集部から

ノンオイルドレッシングやわかめスープなどの「家庭用食品」をはじめ、「業務用食品」「加工食品原料」「ヘルスケア」「化成品改良剤」といった多彩なビジネスを国内外で展開している「理研ビタミン(株)」。今回、同社の中堅・若手社員3名にお話を伺って感銘を受けたのは、多様なバックグラウンドを持った社員が、学生時代に培った知識やスキルを最大限に発揮しながら活躍していることだった。薬剤師として千葉工場の医薬品製造管理者を務める平原さん、機械工学の知識を生かしながら装置の運転管理、改善活動に取り組む湯浅さん、そして、基礎研究の経験を生かして乳化剤の開発に取り組む小谷さん。お三方ともに仕事内容はもとより、仕事に対する考え方や思い、今後の目標についても実に明快に語ってくれたが、筆者には「やりたい仕事に取り組むことができている」「なりたい自分になりつつある」という充実感が伝わってきた。幅広い事業を展開している同社には、多様な人材がそれぞれの強みを発揮しながら活躍するフィールドが広がっている。そして、多様な人材との出会いを通して、自分の殻を破り、飛躍的な成長を実現するチャンスがある。だからこそ、食品に興味をお持ちのすべての人に知ってほしい。理研ビタミンはそんな会社である。

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自由闊達な社風をベースに、ダイバーシティ推進にも力を入れる。ワークライフバランスの充実など、多様な人材が持てる力を十分に発揮できる環境づくりを進めている。

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