最終更新日:2024/7/22

大阪有機化学工業(株)【東証プライム市場上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 化学
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 非鉄金属
  • 化粧品

基本情報

本社
大阪府

取材情報

事業について伝えたい

向上心を育みチャレンジを歓迎する社風。努力の先に必ず成長がある!

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若手とベテラン、プラントオペレーターが語る大阪有機化学工業

全社の半数を占める社員が所属し、若手も活躍している生産部門。入社5年目を迎え伸び盛りの2名と彼らを厳しくもやさしく見守る先輩社員に、仕事のこと、会社のこと、そしてこれからのことを語っていただきました。


■Mさん/1999年入社(写真左)/生産本部 金沢工場 係長

■Oさん/2018年入社(写真中)/生産本部 金沢工場 製造部 製造四課/理工学域 自然システム学類 卒

■Rさん/2018年入社(写真右)/生産本部 金沢工場 製造部 製造五課/バイオ・化学部 応用化学科 卒

頼れる先輩たち。その横顔。

日々学ぶことが多く、大学時の教科書に書かれていたことを復習することもあるというOさん。地元、北陸で専門知識を活かして働くという夢を叶え、一歩ずつ成長している。
全社で取り組んでいるTPM(生産保全)活動にも積極的な同社。Rさんも常日頃から管理・維持のほか部品交換や修理など、様々な知識を身に付け、仕事の幅を広げている。
計装機器に関する知識が豊富で、設備能力の向上やプラント増設にも寄与したMさん。現在は製造五課の係長として現場オペレーションのほか、後進の育成にも当たっている。

最終的には「人」。先輩社員のあたたかい雰囲気が決め手でした(Oさん)

M:ふたりは入社5年目ですね。当社を選んだ理由は?

O:大学ではプラントの設計や化学プロセスを考えたりする化学工学を専攻しました。その中で得た知識を活かして働ける企業に絞って就活をしていました。

R:私も化学系の学部で学んだので、専門性を活かせる企業を希望していました。当社は就活開始当初から気になる存在ではありましたが、どんな製品を扱っているのか分かりませんでした。そこで、工場見学会に参加し、一つひとつの量は決して多くはないけれど、私達の生活に身近な製品原料をつくっていることを知り、さらに興味を持ちました。

O:私は地元で働きたいという気持ちも強かったので、北陸で化学プラントがある企業を調べた結果、当社に行き着きました。しかし最終的に入社を決めたのは、生産本部長や工場長の話しやすい人柄や、会社説明会の時に先輩社員と直接話をして感じたあたたかい雰囲気でした。

R:私も工場見学の時に先輩社員と話す機会があり、和やかな雰囲気で働きやすそうだと感じました。

M:製造職を選んだのはなぜですか?

R: 当社の工場を見学して、製造職に対する考えが変わったからです。それまでは、制御室からリモートコントロールで設備を運転したり、生産ラインを監視したりといった間接的な仕事のような印象を持っていました。しかし、当社では材料を釜に入れるところからすべて自分で行います。

O:もちろん監視もするのですが、反応→分離→精製→充填という一連の工程を自分で担当します。私も正直、人がここまで何でもするとは思っていませんでした。

R:規模が大きくなるだけで、大学での実験と同じことができる。そこに面白さを感じました。

M:少量多品種を製造する当社の現場には専用設備というものがありません。製品によって人が臨機応変に動かなければならず、最大で7階建てという大きなプラントもある工場ですが基本はハンドメイド。そこが大変だけれど面白さでもありますね。

確立された技術の中にも向上心を!創意工夫が大きな成果に(Rさん)

M:現在の業務内容は?また、どんな時にやりがいを感じますか?

O:私は、スマートフォンなど精密機械用の原材料を製造する部署に所属しているのですが、さまざまな製品の中でも特に品質に関する基準が厳しい分野です。なので、製品を製造する際には細心の注意が必要です。また、すべての工程において知識と技術だけではなく、観察力や洞察力といった能力や経験の豊富さも求められます。だからこそ、無事製品化出来た時は嬉しいです。

R:私は化粧品などの原料となる製品をつくっています。当社が得意とするアクリル酸エステルの高度な蒸留技術をベースとしたもので、製法は確立されていますが、その中でも効率化やコスト削減などを意識し工夫することで、品質向上や製造期間短縮ができた時には大きな喜びを感じます。

O:また、私が所属している部署は、研究部門が開発した新しい製品をプラントスケールに移行するための手順を調整する役割も担っています。実績のないものをゼロから確立していくのは大変なことも多いですが、うまくいった時の達成感も大きいです。

R:当社は設備のメンテナンスから修理まで業者に頼らず自分たちでも行うので、機械いじりが好きな私にとってはそれもやりがいです。

M:製造職で入社しても、溶接や省力化設備の設計など意欲次第で何でもできます。いろいろなことに興味を持ちマルチに活躍したい人には適した職場だと思います。

自分の中に芽生えた「なぜ?」を成長の糧に。努力すれば知識は付いてくる(Mさん)

M:心がけていることや5年目の今だから感じることはありますか?

O:少量多品種の製品を扱うため常に新しい気持ちで仕事に臨むことができる一方で、一つひとつの製造方法や条件の厳しいチェックは必須。少しでも疑問に思うことがあればすぐに研究部門に問い合わせます。以前、解釈によっては違う意味にもとれる指示書の確認を怠り、ミスに繋がりかけたことがありました。周囲のフォローもあり事なきを得ましたが、それ以来特に注意しています。

R:社歴に関係なく第一線でモノづくりができるのは先輩方のサポートのおかげ。周囲に育てよう、成長させようという気持ちを持った人がいてくれることが仕事の励みになります。

O:基本的な作業はマニュアル化されていますし、入社後半年間は座学とOJTの研修が行われるので安心して業務に入れました。現在も月に1回、法律や設備についての研修があるなど教育体制が充実しているのも当社の自慢です。

M:今後、挑戦したいことはありますか?

O:これまではオペレーション業務で手一杯でした。しかし、今は少し心の余裕もでてきたので、機械の種類や必要性、性能といったことも知識として習得し、いつか設備設計やプラント建設といったエンジニアリング業務にも携わってみたいと思うようになりました。そのためにも、ただ機械を扱うのではなく、一つひとつを知識として吸収できるように日々仕事をしていきたいです。

R:私も設備に関する知識を増やしたいです。例えば送液ポンプなら、1分間にどれだけの量をどのように移送するのかといった性能や原理を理解して、少量多品種に対応するスキルを深め、もっといろいろな製品の製造に携わりたいです。

M:ふたりとも着実に成長しているのですね。私自身もそうでしたが、1年目は周りを見る余裕さえありません。製造に関する理解が深まり、入社時とは違った視点で物事を見ることができるようになったから今のような話ができるのです。

R:Mさんから私たちへの要望はありませんか?

M:ふたりはこれから仲間になる方々をフォローしてあげられる人になってほしいです。そのために、日ごろから、「なぜ?」を大切にする。そして疑問を持ったことは取扱説明書などを読んだり、先輩に教えて貰って必ず解決する。これを繰り返せば、必要な知識は身に付きます。

O・R:はい!頑張ります!

学生の方へメッセージ

私もそうでしたが、皆さんが気になるのはやはり福利厚生を含めた職場環境ではないでしょうか。当社は非常に恵まれており、私自身とても満足しています。教育体制も充実しており、基礎から学べるので苦手な分野があっても大丈夫。もし何か心配事や分からないことがあれば先輩社員に会う機会を作ってみてください。現場の生の声はよい判断材料になりますよ。(Rさん)

新人の頃は必ず分からないことや困り事が起こります。その時に重要なのは、気軽に相談できる相手と環境。当社の先輩方は気さくでやさしい人ばかりで、私も随分助けてもらいました。入社前に感じたあたたかい雰囲気や働きやすいイメージは今も変わっていません。実際に働いている人の声を聞くことが自分に合った就職先を探す近道だと思うので、ぜひ一度企業を訪ねてみてください。(Oさん)

モノづくりは自分との闘いでもあります。何度壁にぶつかっても、打破する方法を考え挑戦し続けることができる人には当社の仕事は興味が尽きないと思います。特別な技術や知識は後からついてきますし、得意、不得意はあって当然。それをカバーするために連携して仕事をするので、向上心とくじけない心さえあれば心配無用です。(Mさん)

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「当社の工場は技術者にとって最適な環境です!」その言葉は仕事への満足度の高さを表している。将来を語る若手とそれを見守る先輩の笑顔から社内の雰囲気が透けて見えた。

マイナビ編集部から

アクリル酸エステルの化学メーカーである大阪有機化学工業。「化成品」「電子材料」「機能化学品」の3つの分野を柱に、さまざまな用途に使われる原料を提供している。少量多品種生産、研究開発型というスタイルを確立し、顧客の細かな要望に柔軟に応えている。それらの強みを実現しているのが業界内でも一目置かれている技術を持つ生産部門だ。

大規模プラントを多数所有するメーカーでありながら、その製造過程には人の手が多く介在する。機械やコンピュータといった設備を道具としてうまく活用しながら、手を動かし知恵を絞る。培ってきた知識や技術に、時代と共に生まれる新たな発想や工夫をつぎ込み、よりよい製品づくりをめざす体制を支えるのは、各技術者の向上心だ。製造職に誇りを持った者が集まる同社の生産部門は、化学系の知識を生かしたモノづくりを志す人には意欲をかき立てられる環境と言えるだろう。

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13ものプラントが立ち並ぶ金沢工場。研究棟が隣接しており、研究者と連携したものづくりが経験できるのも同社の大きな魅力である

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