最終更新日:2024/8/26

シナノケンシ(株)【ASPINA】

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
長野県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

モータ技術で、世界へ新たな「動き」を提案。モノづくりの可能性を広げます。

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「やりたいこと」を柔軟に、応援してくれる会社です。

「小・軽・静」の強みを持つ精密モータ技術で、世界的メーカーからも厚い信頼を受けるASPINA。多種多様な業界でトップクラスのシェアを誇る企業の魅力を、現場で活躍中の3名の先輩から伺いました。

■車載分野 海外営業・プロジェクトマネージャー/遠藤未希さん/国際教養学科出身(2019年入社)(写真中央)
■医療分野 生産技術/佐藤由希さん/情報工学科出身(2017年入社)(写真右)
■自動化分野 開発設計(制御系) チーフエンジニア/村上智一さん/情報システム工学科出身(2003年入社)(写真左)

先輩のお仕事紹介

海外の営業拠点や生産拠点とのやり取りをこなす遠藤さん。「基本的な英語ができれば問題ありません。国内よりフランクでコミュニケーションが取りやすいことも多いですよ」
海外生産比率9割のため、ライン立上げのための海外出張も多い佐藤さん。「輸送時の衝撃等も考慮して、検証からラインが無事に動くところまでしっかり見定めます」
「お客様の悩みに寄り添って解決策を考えられるのは、カスタム設計が多い当社の醍醐味」と村上さん。設計担当者として顧客窓口と直接情報共有を行うことも多いそう。

お客様の思いを国内外の拠点に橋渡し。国境を越えたチームで、最高のモノづくりを目指せます。

ASPINAの事業の軸は、「環境」「自動化」「車載」「医療」の4分野。ニーズに合わせた小・軽・静のモータやアクチュエータを開発・製造し、世界中へ届けています。
私は車載分野の海外営業として、主に自動車のシート空調に使われるブロワを商材として扱ってきました。取引先はアメリカをはじめ、中国、ドイツなど各国の自動車メーカーや部品メーカー。お客様が求める仕様・品質を汲み取って社内各部署へ反映させる、いわゆる営業的な仕事からマーケティングや技術提案まで、幅広く手がけられるのは面白いです。英語を使った仕事がしたいと考えて当社を志望したのですが、マーケティング知識はゼロだったため、入社後の研修で基本的な分析手法から学ぶことができたのはとても助かりました。

2年目からはプロジェクトマネージャー(PM)として、新製品立上げの際のスケジュール管理や品質管理も担当しています。開発設計職のPMとは異なり、お客様と仕様の合意ができたものを量産まで滞りなく進めるためのポジションです。新しい製品がカタチになるまで基本的に3年はかかるので、各国の品質規格を満たすものをお客様の要求通りの価格と日程で完成させられるよう、設計や生産技術、調達、海外の生産拠点など社内の各部門と日々連携を取っています。
1人で責任を背負い込むのではなく、20名前後のチームメンバーが同じ方向を向いてプロジェクトに取り組めるよう、目的と情報を共有するイメージ。自分では、お客様と社内との橋渡し役だと考えています。昨今の社会情勢により、これまで購入していた部品が使えなくなるという事態も経験しましたが、チームで代わりとなる部品を探し、スケジュールを再調整。なんとか納期に間に合わせたこともありました。遅れてしまえばお客様に多大なご迷惑をおかけしてしまうケースですが、あまりストレスを感じずに乗り越えられたのは、チーム全員で意見を出し合い、協力して物事を進める当社の社風のおかげかもしれません。

現在はメールやWebツールを使って国内外とコミュニケーションを取っていますが、今後は実際に海外の拠点勤務も経験したいと思っています。特に車載分野と関わりの深いアメリカとドイツは惹かれている場所。自社セールスの最前線に立って、新しい案件を取りに行ったりお客様と直接交渉したりする機会を今後得られたら嬉しいです。(遠藤さん)

海外生産比率9割。各国の事情も汲み取って、現地に最適な設備・システム作りを進めます。

大学時代は情報工学を学んでいましたが、就活時に希望したのは営業職。学んだ知識を生かして、技術営業として働きたいと考えていました。当社を選んだのも、人事の方に思いを後押しいただき、ここならやりたいことがやれそうと感じたからです。
現在、営業でなく生産システムの構築に関わっているのは、配属前の現場研修で「やりたいこと」が変わったから。実際に製造現場で機械のオペレーションを経験するうち、「自分だったらこういう機械を作る」「こういう工程だとスムーズだな」と考えることが多くなり、生産技術職に惹かれるようになったのです。二転三転する思いを柔軟に汲み取ってもらい、希望通りの配属となった時は、どんな人にもチャンスが与えられる会社だとしみじみ実感しました。

現在は医療分野の生産技術として、主に海外拠点でのシステム改善やラインの立上げに関わっています。医療系の製品は、特に高い品質が要求される領域。設計担当者は大変なパワーを費やして1つの製品を考えるのですから、それを形にする設備や工程、人の配置を整えることに私たちも全力を尽くします。部品のトレーサビリティまで意識して、開発も製造も満足できるラインができた時はやりがいがありますよ。
入社2年目には、初の海外出張で中国へ。上司と一緒に行ったのですが、指示されたこと以外何もできなかったのは、苦いながらも良い経験です。どれだけ若手で経験が浅くても、現地のスタッフは「日本から来るなら、このラインのことは全部分かる」という目で見ます。だからこそ翌年からのメキシコ出張では、事前にできる限り設備の情報を集め、現地での検証や組立てがスムーズにいくよう努めました。求められる性能も各国で異なり、例えばメキシコでは安全に対してとてもシビアです。日本では想定しえない事故が起こることも考えて設備条件を整える必要性も現地を訪れる中で理解してきました。

今、私が目標としているのは、ASPINA全体で標準的に使えるシステムを開発・構築すること。当社は9割以上がカスタム設計のため、今は製品ごとに工程や設備を変える必要があります。コストや時間を削減するためにも、ゼロから作らずに済むシステムを考えたいですね。シリアル提示によるトレーサビリティなど、時代のニーズを反映させた標準化ができれば、自社の成長にも貢献できると思います。(佐藤さん)

目標は「こんな動きもできるんだ!」と感動される提案。カスタム設計だから、思いにとことん寄り添える。

大学時代は情報システム専攻で、プログラミングを中心に学んできました。しかし、徐々にPCの中の世界だけでは満足できなくなり、「自分の作ったモノで世の中の役に立ちたい」と考えるように。当時のシナノケンシは、CDドライブの性能で世界最高水準と言われていた時期。雑誌でその特集を読み、こんな企業で働きたいと思ったのが当社を意識したきっかけです。埼玉出身なので、思えばその一念でずいぶん遠くまで来ました。
入社後は車載機器、産業機器、家電など、さまざまな部門・製品を経験。最初はCDドライブの事業部を希望していたのでギャップも感じはしましたが、学んできたソフトウェアの知識を必要とされることが嬉しく、配属された各部門で業界知識を深めてきました。

現在は自動化分野で制御系の設計を担当しています。最近の事例でいえば、人の力をモータで補助するアシスト機器の開発が挙げられます。車椅子や自転車など今後も需要が見込まれるものです。当社は95%以上の製品をカスタムで提供しているため、お客様が欲しいモノをどう製品として作るか、工夫を凝らして形にしていくのは設計の醍醐味です。特に、モータに詳しくないお客様の「こんな動きの製品が欲しい」という漠然とした要求を、モータの動きに置き換えて、「こんな方法なら実現できる」と提案していくことが大切です。時間をかけてすり合わせを行い、「ASPINAで頼んで良かった」と喜んでいただけると、やりがいを感じますよ。
加えて近年は、産業機器用モータの販売ブランド「Plexmotion(プレクスモーション)」のチーフエンジニアとして、技術者集団をまとめる役割も果たしています。こちらは標準品なので、開発スケジュールの管理や製品仕様検討のための情報収集が主な仕事。最近では半導体不足で材料の購入先を一から探し直すなど、カスタム品とはまた異なる部分で奔走してきました。

今後は与えられた環境から一歩抜け出し、新しい事業の芽を育てていきたいとも考えています。例えば人工知能や自律型ロボットも当社の技術と親和性が高いはず。当社には、技術者がやりたいと手を挙げたことを全社で支えてくれる体制が整っているので、新たに自分が開拓した事業分野で会社全体の成長を促すことも夢ではないと思います。モノづくりに想いのある方と一緒に働けることを楽しみにしています。(村上さん)

学生の方へメッセージ

当社の強みは、グローバルなモータメーカーとしての技術力と自主性を大切にする自由な社風です。
日本は実は、精密モータ分野で高いアドバンテージを持つ国。当社は1962年からモータ事業に参入し、幅広い国・業界のニーズに応える「小型・軽量・静音」のモータを開発・製造してきました。自動車のシート空調用モータは国内外の有名メーカーで採用されていますし、世界的ヒットを記録した空調家電にも当社のモータが使われています。
部品メーカーのため一般ユーザーに名前を知られることは少ないですが、実はニッチな分野でいくつもの世界トップクラスシェアを実現中。細かい要望に対し、カスタム設計でスピーディに応えられるのも、お客様からの引合いを増やす要因となっています。
どの事業部でも若手から意見を出しやすく、伸び伸びと活躍できる場があるのも特徴です。挑戦したいことがあれば否定せず、「まずやってみよう」という社風。役職や社歴に関わらず、「さん」付けで呼び合う文化も、フランクな雰囲気づくりに一役買っているかもしれません。
学生時代にモータを学んだという方は少ないと思いますが、実は機械、電気、情報、化学など様々な知識を生かせる製品です。入社後は職種を問わず、様々な研修でモータの基礎知識から習得可能。段階的に知識を深めながら、「海外で活躍したい」「新規分野にも挑戦したい」等の思いをぜひ形にしてください。

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部署や社歴を問わず誰もが伸び伸びと意見を発信し、新しいことにも挑戦できる社風。説明会や会社見学時に社員の人柄の温かさに触れ、入社を決めたという先輩も多い。

マイナビ編集部から

電気の力を運動エネルギーに変え、モノを動かすモータ。今回お話を伺うまでは漠然と自動車や家電の部品を思い描いていたが、その技術の幅広さや可能性に驚いた。シナノケンシが2019年からコーポレートブランドとして掲げる「ASPINA」では、モータ技術をもとに世界中の人々の暮らしを支える製品・サービスを展開。軸とする「環境」「自動化」「車載」「医療・福祉」の4分野で、時代や顧客ニーズに応じた製品を開発・製造するほか、製造現場向け自動搬送ロボット「AspinaAMR」や小型人工衛星向けの姿勢制御装置など新規事業開発も積極的に進めている。
海外生産が全体の90%を占めており、日常的にグローバルな視野を養える環境も魅力だろう。カスタム設計を得意とし、一から客先の要望を汲み取った開発ができることもモノづくりを志す人にとって大きなやりがいとなりそうだ。登場いただいた3人の先輩からは「やりたいことを徹底的に後押ししてくれる会社」「役職が上の人とも納得いくまで話せるのでストレスを感じない」「得意な分野を生かせるので、モチベーションが上がる」など、働きやすい社風についてもたくさんのお話を伺えた。モータの初級者教育やマーケティング研修、英会話など、学習機会の選択肢も多いという。世界を舞台に、モノづくりの可能性を突き詰めたいという人にとって、同社には最適の環境が用意されていると今回の取材を通して感じられた。

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創業100周年を機に新コーポレートブランド「ASPINA」がスタート。モータ技術(Spin)と高品質(A級)の製品を世界中へ届けたいという思いが込められている。

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