最終更新日:2023/7/27

(株)日立ハイシステム21

業種

  • 情報処理
  • ソフトウエア

基本情報

本社
神奈川県

取材情報

学生時代の学び・経験、どう活かせている?

求められるのは“話す力”と“聞く力”。学生時代の経験が役に立っています!数学・情報系 専攻の先輩

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アルバイトで身に付けた臨機応変な対人スキル

大規模な案件を数多く手掛けている日立ハイシステム21。仕事では専門的な知識が求められるが、開発現場ではIT経験の有無を問わず多くの若手社員が活躍している。先輩社員に学びや経験の大切さを語ってもらった。

國藤さん(写真左)
ビジネスソリューション事業統括本部 第二システム本部
2017年入社/理工学部情報科学科卒

近藤さん(写真右)
開発ソリューション事業統括本部 第二システム本部
2020年入社/経営学部経営学科卒

ここが当社の魅力です!

「いわゆる風通しの良さですね。入社前から役員の方と話す機会がありましたし、それは今も変わりません。若手の意見を尊重してくれる社風が魅力です」(國藤さん)
「私は福利厚生に魅力を感じています。年休の消化については毎月会社から確認されるので、土日に続けて三連休を取ることもできます」(近藤さん)
希望どおりの開発部門へ配属された國藤さんと近藤さん。日立ハイシステム21は、本人の希望を考慮して、適正に合わせた部署や案件にアサインします。

チーム運営で活きてくる“目的達成のためのコミュニケーション能力”

学生時代は情報系の学科を専攻。授業ではC++やJava、Excel VBAなどを使ったプログラミングを学びました。良かったのはソフトウェアだけでなく、サーバーやネットワークなどハードの基礎知識も習得できたこと。もともとSE志望でシステムインテグレーターに就職したいと思っていたので、選択の幅が広がりました。
部活動ではバスケットボール部に所属し、3年時には部長も経験。アルバイトはホテルで配膳の仕事に就いていました。

内定は金融系のIT企業数社からいただきましたが、最終的に当社を選択。最大の理由は、内定後の懇親会で働くイメージが明確になったからです。身に付けたITの知識を活かせますし、チームワークが求められるのでコミュニケーション能力が重視される。当社なら学生時代の経験が活かせると思いました。

配属先は、銀行・証券業・生損保業向けのシステムを開発するビジネスソリューション部門。入社から丸6年、システム基盤を構築する業務に携わってきました。最も印象に残っているのは、3年前に開発の上流工程にあたる要件定義フェーズでお客さまの支援業務を行ったこと。それまではストレージの更新作業を担当していたので、仕事内容がガラリと変わりました。

ベンダーの立場でアドバイスを行う役割でしたが、上流工程なのでお客さまの要求レベルが高く、話を深掘りしないと正確な意図が掴めません。最初はお客さまと上手く話せず苦労しましたが、先輩のフォローもあり、後半は対等に話せるようになっていました。今思うと、学生時代の部活動やアルバイトで身に付けたコミュニケーションスキルが役に立ったのだと思います。

現在は基盤系の業務を離れ、アプリケーション開発に携わっています。担当しているのは、保険会社のお客さまが使うコールセンターシステムの改修です。私はプロジェクトリーダーとして、コーディング作業を行うメンバーの指揮を取っています。久しぶりのJavaなのでコードを読むのに時間がかかりましたが、今はSEとして活躍できることがうれしいですね。

改めて実感しているのは、コミュニケーションの重要性です。現在の仕事では外国人のコーディングスタッフが多く、文化背景の違いもあってこちらの意図が伝わりにくいこともあります。試行錯誤の連続ですが、意思疎通が上手く行けばチームは最高のパフォーマンスを発揮できると信じています。
(國藤さん)

接客で身に付けた対人スキルを活かし、お客さま目線で資料を作成

私は理系大学の経営学部で統計学や会計学を学びました。機械学習やデータマイニングに興味があったので、ゼミや卒業研究でも同分野を選択。データを扱う楽しさを知ったことでIT業界に興味が湧き、入社後にデータ関連の知識が養える企業を中心に業界を研究していました。
学業以外では3年間、書店でのアルバイトを経験。文房具担当として接客業務に就いていました。お客さまから「商品名は分からないけど、こんな筆記具を探してほしい」と頼まれるなど、臨機応変な対応が求められることが多く、対人スキルが身に付きました。

当社を選んだ理由はいくつもあります。4つの事業分野を手掛けているので経営の安定性がありますし、内定後の懇親会では距離を感じさせない先輩に親しみを感じました。強く惹かれたのは3カ月半に及ぶ新入社員研修です。私はプログラミングの経験がゼロだったので、必要な知識を一から学べることが大きな魅力でした。

私が入社したのは、コロナが発生した2020年の春。自宅でのリモート研修になりましたが、グループワークが多く孤独感はなかったですね。コードを書いても最初はエラーが返ってくるばかりでしたが、練習を重ねる中で対処法を理解していきました。最後は5人のチームでJavaを使ったプログラムを作成。研修を通して、やっていけるという自信が付きました。

配属先は、ビッグデータやクラウドを扱う開発ソリューション部門。入社から現在に至るまで、日立製ストレージ(記憶装置)を管理・運用するためのWebアプリを開発しています。
1年目はコーディングや試験フェーズが中心でしたが、3年目からは上流工程にあたる要件定義のフェーズを担当。お客さまと対面やオンラインで打ち合わせを行う機会が多いですね。

打ち合わせの場では開発しているWebアプリの仕様を説明するのですが、これが意外に難しいと感じています。お客さまはストレージのプロですが、Webアプリについては私の方が詳しいからです。押し付け感が出ないよう、提出する資料にはサンプル画面を多用し、お客さまの理解が進むよう工夫しています。
もし私が学生時代に接客のアルバイトをしていなければ、もっと自分目線の資料を作っていたかもしれません。SEの仕事で求められる要件は、お客さまに納得していただくまで説明すること。基本的な対人スキルがとても役に立っています。
(近藤さん)

2人の先輩が語る“めざす将来像”と“学生の皆さんへアドバイス”

──これからの目標は?
【國藤】
入社時からずっと開発系の仕事をやりたいと思っていたので、今の仕事には今まで以上に大きなやりがいを感じています。また、6年間にわたる基盤系の経験はエンジニアとしての自信につながりました。今後は、これまでの経験を活かし、基盤系と開発系の両方をこなせる“頼りになるエンジニア”をめざしたいと思います。また、同時にプロジェクトの管理者としても成長していきたいですね。当社は経験値を高めて実績を上げると順調にステップアップしていけるので、将来はマネージャーとして大規模なプロジェクトを成功させることが目標です。

【近藤】
ストレージを使うお客さまは、ハードの専門家に限りません。Webアプリに求められるのは、お客さまが直観的に使える仕様にすること。そのため、設計はユーザー目線に立って行わなければならないのです。ストレージに関する知識を増やすことはもちろんですが、今は使うための知識を身に付けることが目標です。直近では、現在携わっているWebアプリが新しい開発段階に入っているので、無事にリリースできるようしっかり取り組んでいきたいです。

──学生の皆さんへメッセージをお願いします。
【國藤】
使える時間がたっぷりあり、自分が取り組む内容を自由に選べるのは学生だけの特権です。
しかし、逆の言い方をすれば、時間があり余っているからこそ選ぶのが難しい。私は情報系以外の知識をもっと身に付けておけばよかったと思いますし、アルバイトももっと沢山経験しておくべきでした。そうすれば、SEにとって必須のコミュニケーション能力がさらに身に付いていたかもしれません。皆さんには今のうちにできるだけ多くの経験を積んでほしいですね。

【近藤】
当社を含め、今はシステムインテグレーターでも情報系の知識がない学生を受け入れている企業がほとんどです。セールスポイントとして謳われているのは内容の濃い新入社員研修ですが、その内容は企業によってさまざまで、意外に差があるというのが実際のところだと思います。当社の研修は3カ月間半もあり、まったく知識のなかった私でも、小さな改修レベルならJavaでコーディングできるようになりました。IT未経験の方は、事前に研修内容を詳しく教えてもらいましょう。

企業研究のポイント

自分が好きな企業や興味のある企業を研究することも大切ですが、それ以上にお勧めしたいのは、業界全体を幅広く見ることです。この姿勢があれば、「知らなかったけれど面白そう」と思える企業に出会えるチャンスが増えると思います。

興味の湧く企業に出会えたら、次はインターンシップや仕事体験に参加し、その企業で働く社員のリアルな様子を肌で感じてみてください。ここでお勧めしたいのは、仕事の楽しさややりがいだけでなく、仕事の厳しさについても質問することです。企業研究で欠かせないのは、気になる企業の仕事内容について深掘りすることです。いい面だけに目を向けるのではなく、仕事の大変さ、社員の苦労などもしっかり把握しておきましょう。自分のやりたいこととマッチしないと感じるなら、そこで方向転換すればいいのです。

企業研究は自分がやりたい仕事を見つけるいい機会になりますが、見方を変えれば向いていない仕事を明らかにする機会にもなります。十分な研究や行動を通じ、自分の価値観に合う企業を見つけてください。
(総務部 根井さん)

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人事担当の皆さんと取材対象者のお二人。國藤さんと近藤さんは入社理由の一つに「人事担当の方が親身になって対応してくれた」ことを挙げている。

マイナビ編集部から

給与や休日面での好待遇、大規模な開発案件、スキルを身に付けやすいなど、大手メーカー系のシステムインテグレーターにはいくつもの魅力がある。中でも大きいのは経営が安定していることだろう。日立ハイシステム21の親会社は、世界で30万人以上が働くグローバル企業である日立製作所。日立ハイシステム21の受注案件はグループ内だけでなく外部企業もカバーしているから、安定性はさらに増していると言える。注目すべきは「バランスの取れた事業構造」だ。世界情勢や経済状況がどう変化するか予測しにくい時代だからこそ、4つの事業に軸足を置いた独自の事業構造が光ってくる。万が一どれかがシュリンクしても、ほかの事業分野でカバーできる体制は心強い。

さらに心強いのは、IT未経験者を育てる環境が整っていることだろう。約3カ月半に及ぶ新入社員研修は、業界でもかなり長い方に入る。また、実務に就いた後も学びの機会はふんだんに用意されている。お話を伺った近藤さんは、データサイエンティストの資格を取得するための講座を受講していた。自社のみならず日立グループの充実した教育を受けられる点は、成長意欲の高い方にとって大きな魅力に違いない。
先々の不安に悩まされことなく、SEとしてのキャリアを一歩一歩築いていきたい。規模の大きな案件を通じて社会に役立つシステムをつくりたい──そんな方に、筆者は日立ハイシステム21を強くお勧めする。

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社名に含まれる21の数字は、21世紀に大きく羽ばたくことをめざして採用された。行動指針には日立グループの象徴である「誠の心」が入っている。

会社概要に記載されている内容はマイナビ2024に掲載されている内容を一部抜粋しているものであり、2025年卒向けの採用情報ではありません。企業研究や業界研究にお役立てください。

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