会社を「法人」と呼ぶように、会社は「人」です。つまり就職は「縁」であり、出会うべくして出会うものなのです。
著名な社長の回顧録を読むと、ほとんどの社長が「若い頃は仕事がイヤだった」「こんなはずじゃなかった。こんな会社辞めてやる」と思ったと語ります。それが今では社長に昇り詰めているのです。私自身若い頃は、なんでスーツでなく作業服を着てトラックに乗っているのかと、イヤイヤ仕事に臨んでいました。しかしある時「目の前の仕事を天職と思えない奴は何をしてもダメだ」という言葉と出会い、目の前がパッと拓けたのです。それからは率先して現場に出向き、技術や知識を貪欲に吸収しました。自分が変われば、周りも変わるのです。
学生さんに伝えておきたいのは、自分が選んだ会社や与えられた仕事を「天職」と思うことです。学生時代にやりたいことを見つけることは難しいでしょう。好きを仕事にすることも、実際はそれほど楽しいことではありません。納得のいくまで企業研究して会社を決めれば、目の前の仕事をどうやって好きになるかを大切にしてください。皆さんが素晴らしい人生を送れるような会社と出会えることを心から願っています。
(阿知波社長)