最終更新日:2024/5/27

一般社団法人日本鉄鋼連盟

  • 正社員
  • 既卒可

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 財団・社団・その他団体
  • シンクタンク・マーケティング・調査
  • 専門コンサルティング

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

国内外の鉄鋼動向を追い、鉄鋼業界の発展を支える公益性の高い非営利団体です!

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いろいろな形で鉄鋼業界を支える仕事についてお話します!

国内外の鉄鋼関連の統計取りまとめ、カーボンニュートラルに向けた取り組み、鉄鋼貿易における問題改善、広報活動など、鉄鋼業界の発展をあらゆる形で支える日本鉄鋼連盟。職員の皆さんに話を伺いました。

■M.H.さん
 業務部 海外市場グループ/2019年入社(写真左)
■Y.I.さん
 技術・環境部 技術・環境管理グループ/2021年入社(写真中央右)
■C.S.さん
 業務部 国内調査グループ/2022年入社(写真右)

先輩職員から一言

「仕事とプライベートのメリハリをつけて働いています。就業後はピラティスやライブでリフレッシュしてプライベートも楽しんでいます!」(M.H.さん)
「鉄がどのように作られ世の中に出ていくのかといった上流から下流までのプロセスや、鉄鋼やその副産物がどのように使われているかなど多面的に学んでいます」(Y.I.さん)
「決して『就活の結果=その人の評価』ではありません。自信を失わず、前向きに就活に取り組んでください。皆さんの就活を応援しています!」(C.S.さん)

輸出市場となる諸外国の景気動向、鉄鋼需要などを調査。出張で海外会議にも参加します。

私が鉄鋼連盟を選んだ理由は、公共性が高く、専門性を磨ける職種があること、加えてワークライフバランスが整った働き方ができる点です。産業団体として鉄鋼業界全体を支えるという社会への貢献度の高さ、大学の専攻外の分野でも専門性の高い職種を希望できるフレキシブルな職場環境が入職の決め手となりました。また説明会で先輩職員から、残業は少なく、長期休暇を取得して旅行も楽しめるといった話も心惹かれたポイントの一つです。勤務時間は8時~16時、10時~18時など、5パターンから選ぶことができ、プライベートの都合を考慮して柔軟に勤務時間を変えられるのは大変利便性が高いです。

日本の輸出市場となる諸外国の景気動向、鉄鋼需要などを調査しています。具体的には各国の建設業界や自動車業界の業況動向から鉄鋼需要規模を想定します。加えて、鉄鋼生産量や消費量、輸出入の規模などをわかりやすくレポートにまとめることが主な業務です。情報収集のソースは、各国現地のニュースや鉄鋼関連団体が発表しているリリースなどを参照するため、学生時代より英語に触れる機会は多いです。

収集した各種データを月毎にレポートにまとめ、鉄鋼連盟の会員である鉄鋼メーカーや商社に提供しています。そのほか次年度予測レポートやスポットを絞った調査をすることもあります。後者はトレンドに合わせて調査内容を決定しており、現在は中国の鉄鋼市場に関する冊子を作成しております。
また、調査や情報収集だけにとどまらず、海外へ出張に行くこともあります。例えば、定期的に開催されるOECD(経済協力開発機構)の会議出席のためにパリへ出張した先輩職員もいますし、私の場合は東南アジア諸地域の会議に参加し、日本の現状についてプレゼンを経験しました。

当連盟では若手職員の意見を求められる場面も多いので、身につけた専門的なスキルは積極的に発揮できる環境です。私は文学部出身なので、経済や調査についてはそれほど知識がありませんでしたが、研修や業務だけではなく、空き時間を活用して自発的に勉強に取り組むことで着実にスキルアップができました。
鉄鋼業界のサポートの一助となれるよう、これからも自己研鑽に励み専門性を深めていきたいです。(M.H.さん)

循環型社会の実現に向けた計画の取りまとめを担うほか、防災に関する業務も担当しています。

大学時代は、留学生が周りに在籍している環境だったのですが、留学生たちから「日本の製造業はまだまだ強みがある」という話を聞き、製造業はもとより、その根幹を担う鉄鋼の関連団体である鉄鋼連盟にも興味を持ちました。業界団体という存在なので、鉄鋼を扱うあらゆる企業と接点が持てますし、鉄鋼業界を支える立場である公共性も魅力に感じ、日本鉄鋼連盟への入職を決意しました。

現在は技術・環境部に所属しています。この部は文字通り、鉄鋼の技術面と環境面をカバーする部署で、「地球環境グループ」と私が所属する「技術・環境管理グループ」の2つから構成されています。地球環境グループは、鉄鋼業界におけるカーボンニュートラル・脱炭素に向けた各種の取り組みを推進していく部署です。技術・環境管理グループでは、カーボンニュートラル・脱炭素以外の環境保全につながるテーマを担当します。例えば品質管理、化学物質、防災、資源循環などです。その中で私は、資源循環と防災を主に任されています。

資源循環では、経団連で行っている循環型社会の実現に向けた「循環型社会形成自主行動計画」と言われる取り組みのなかで、鉄鋼業界の産業廃棄物最終処分量の集計などの取りまとめを行っています。実は鉄鋼業界の製造工程における主要な副産物の再資源化率は、99%を超えていて、天然資源の消費抑制や気候変動対策に貢献するような様々な形で有効利用されています。将来的に目指すところとして、サーキュラー・エコノミーの実現も視野に入れつつ、皆さんに馴染みのある3R(リデュース、リユース、リサイクル)を鉄鋼業界の立場からより推進するために日々尽力しています。

防災に関しては、製鉄所はいろいろな設備が稼働していますので、どうしても設備事故が発生する可能性があります。そこで、事故防止に向けて製鉄メーカーなどの会員各社の取り組みの支援や、行政が策定している防災関連の法令などへの対応などを行っています。

当連盟には官公庁や経団連を通じて多種多様な情報が集まります。それら各種の情報を整理しながら、鉄鋼業界の知見を組み合わせて世の中に還元していくのはこの仕事ならではの醍醐味です。興味が尽きることのないこの仕事を通して、鉄鋼業界を支えられていることに喜びを感じながら働いています。(Y.I.さん)

国内鉄鋼需給や需要産業の調査・分析を行う。自動運転やEVで話題の自動車分野を担当しています。

大学では法学部政治学科に在籍し地方行政などを学ぶほか、教授の紹介で知った子ども食堂のボランティアに参加するなど自治体の支援や制度について興味がありました。就活でも公益性や公共性の高さを重視し、インフラ、政府系金融、独立行政法人を検討していました。社会インフラに必要不可欠な素材である鉄鋼を通じ、社会に広く貢献できる点に惹かれ鉄鋼連盟に入社を決めました。

入職後は国内調査グループに所属し、国内鉄鋼需給の調査・分析内容を資料やレポートにまとめ会議で説明し、会員企業・行政など鉄鋼業界の皆様に情報提供を行っています。グループ内で需要部門ごとに担当が決まっており、私は自動車と容器(スチール製飲料缶やドラム缶など)の2部門を任されています。

昨今の鉄鋼の国内需要は、コロナ禍での落ち込みから回復しきれておらず、足元では人手不足、海外経済の減速などもあり、建築をはじめ多くの分野が弱含みで推移しています。一方、自動車分野では半導体供給制約が改善されつつあり、鉄鋼需要の増加につながる好材料も見られます。このように、鉄鋼業界や需要産業の動向を日々追うことが自分の知識を深めるだけでなく、業界への貢献にもつながるところに仕事の面白さを感じています。

情報収集や調査業務にあたっては、新聞やインターネットを利用する以外にも、マスメディアや経済団体主催のセミナーやイベントにも足を運んでいます。特に自動車は自動運転やコネクテッドカーといった注目のトピックに加え、EV化やギガキャストといった鉄鋼需要に大きな影響を与えうるトピックもあります。日々アンテナを高く張り、興味関心に従い情報を精査することで、より多面的に現状を理解できるよう心がけています。

こうした調査業務に加えて、委員会運営業務も国内調査グループの大切な仕事の1つです。事務局として、会議の準備や企画、資料作成などを行います。国内調査グループ所管の会議は他のグループと比べても多く、会員企業の方々と関わる機会にも恵まれています。

業務では国内の鉄鋼需給だけでなく、国内外の経済や鉄鋼を使用する需要産業の動向も把握する必要があります。今後の目標としては、現在の担当業務について理解を深めるとともに、より幅広く・深く業界を見ていくという点において先輩職員との圧倒的な差を感じているので、日々自己研鑽を怠らず知見を高めていきたいです。(C.S.さん)

学生の方へメッセージ

私は業務部の海外市場グループに所属し、国際貿易に関する分野を担当しています。業務では日本と海外との鉄鋼貿易に際して発生する、さまざまな貿易摩擦に関連した状況分析や情報提供を行います。諸外国が鉄鋼貿易に関する何らかの措置を発動すると、場合によっては日本の産業がアンフェアな不利益を被ることもあるのです。そういった状況が発生した場合に、国内の製鉄メーカーや政府が対応を行う際の取り組みをサポートしています。

私たちのサポートの結果、会員の国内各企業の方たちに「鉄連がいてくれて助かりました!」と感謝されることもありますし、私たちの活動が業界新聞や大手メディアを通じて世の中に知られることもあります。そういった目に見える形で業務の成果を得られるのがやりがいになっています。
私は大学では化学を専攻しており製薬業界への就職を考えていたのですが、自己分析を改めて振り返り、視点を変えたところ当連盟と出会い入職しました。入職を決めたのは、何らかの形で化学の知識が活かせそうだと考えたのと、大学では海外留学を経験していたので英語力を発揮できると思ったからです。実際に業務では海外の情報を扱うことも多く、英語を十分に活かせる環境です。鉄鋼の知識は入社後にしっかり習得できますので、グローバルな仕事に興味のある方は、ぜひ当社の扉を叩いてみてください!

(Y.H.さん/業務部 海外市場グループ/2023年入社)

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「国内の大手製鉄メーカーが国外の製鉄メーカーを2兆円規模の金額で買収するニュースも。スケールの大きな業界なので、やりがいも大きい仕事です」(Y.H.さん)

マイナビ編集部から

鉄鋼業界ではカーボンニュートラル・脱炭素の取り組みが進んでいる中、「エコプロセス」「エコプロダクト」「エコソリューション」「革新的技術開発」の4つのテーマを掲げている日本鉄鋼連盟。「例えば水素を活用して製鉄する『水素還元製鉄』が注目されています。ただ日本の製鉄業は、これまでの実績からも世界トップレベルでエコに秀でているのです。日本の既存の製鉄技術を他国へ共有するのも十分にカーボンニュートラルの気運を高めることにつながりますので、そういった活動も行っています」とY.I.さんは話していた。

会員企業もカーボンニュートラル・脱炭素については重視しているとのこと。M.H.さんは「日本から輸出をする上で、輸出先のカーボンニュートラル・脱炭素の制度がどうなっているのかは、会員各社が注視しています」と語っていた。カーボンニュートラル・脱炭素に対する視点は、同連盟の業務において今後も重要な課題となるはずだ。

同連盟ではジョブローテーションをしながら、鉄鋼についての知識を深めていく。今回の取材に登場いただいたM.H.さんは、入社後は市場開発グループで鉄鋼市場の啓発に関する業務に携わっていた。またY.I.さんは入社後は国内調査グループに在籍し、土木業界における鉄鋼の状況をウォッチしながらレポートを作成していたそう。お二人のように多様なキャリアパスを描けるのも同社の魅力の一つとして垣間見える取材となった。

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「国内外の鉄鋼に関する動向を追いながら、鉄鋼業界やメディアへ向けた情報提供、諸外国への提言、環境保全など、さまざまな取り組みを行っています!」

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