最終更新日:2024/6/4

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若手管理職の先輩社員に、NTTデータウェーブで働く魅力を聞いた

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管理職の視点から見た、これからのIT業界で求められるスキルとは

入社15年目、課長に昇進した中居さんの眼前に広がっていたのは、それまでとは全く異なる地平だった。ビジネスパーソンとしての視座を培い、お客さまと共に課題解決に取り組む。それは、とても奥深い仕事だった。

■中居 洋明(2004年入社/商学部卒)
 iSS事業部 事業戦略部 部長

中居さんのワークシーン

SEという言葉からは想像できないくらい、アクティブに動き回ることが多い中居さん。日々、さまざまな業界の人たちと会い、意見交換や情報収集を行っている。
課長となり、チーム作りの大切さを、痛感するようになった。「部下の成長のために、何ができるか」一人ひとりと向き合いながら、やるべきことを模索しているという。
大切にしているのは、「課題を解決するためには、課題を正しく定義しなければならない」という、アインシュタインの言葉。「問題の本質はどこにあるのか」日々問い続ける。

組織のリーダーとなり、見える景色が大きく広がった。ビジネス全体を俯瞰できる仕事に手ごたえを実感

学生時代、私はプログラム等について全く学んだことがありませんでした。しかし、就職活動ではIT業界一本に絞って会社訪問を行いました。ITはこれからの企業経営にますますなくてはならないものになっていくと考えたからです。ITに携われば、きっと面白い仕事ができるはずだと確信していました。当社を選んだのは、当時、設立して間もない会社であったこと。また設立の経緯から、大手企業を対象としたやりがいのある仕事ができると判断したからです。

入社後、まずは一つのプロジェクトに加わりました。お客さまと打ち合わせを重ねながら、どのようにしてシステムを作り上げていくのかを学ぶところからスタート。約2年にわたってこのプロジェクトに取り組み、それ以降は食品会社向け基幹業務システム、需要予測システム、自動販売機の識別システム、販売・物流システムなど、多岐にわたるプロジェクトを経験させてもらいました。

2015年に課長代理へ昇進すると、リーダーとして開発の現場を指揮する立場に。2018年に課長となってからは管理職として決裁権限を与えられ、事業全体を俯瞰できるようになりました。これを機に、見える景色が全く変わったといっても過言ではありません。それまでは個々の案件を前に進めていくのが仕事でしたが、課長となるといくつもの案件を並行して進めなければなりません。そのため、人的リソースをどう割り振っていくかを考えることも重要な職務の一つです。さらに、次に手がけるべき案件の調整や仕事の領域を拡大するための働きかけなど、やるべきことは多岐にわたります。個々の開発プロジェクトをどう進めるかについては、課長代理に任せていることが多いですね。私は外に出てお客さまとお会いし、マーケット動向に関する情報を仕入れることが増えてきました。「今、IT業界の最前線はどのような方向に向かって進んでいるのか」それを知ることは、チームをあずかる者として極めて重要です。勉強して知識を得ることはもちろん、展示会を訪れたり、ITコンサルティングファームやリサーチ会社の方々と意見交換したりすることで、最新動向をつかむようにしています。

課題をいち早く見つけ出し、その解決策を探る。管理職として最大のミッションはそこにある

以前、米国・ラスベガスで開催された展示会を訪問し、名だたるIT関連企業の動向を肌で感じることができました。この経験も、日々の仕事に取り組むうえで、大きく役立っています。
今後、IT業界に大きなインパクトを与えるであろうAI、IoT関連の技術、5G、量子コンピューター、ブロックチェーン等々。話題にのぼるような先端技術をくまなく吸収し、お客さまとの会話のなかで、「どんなことができそうなのか」「どんなことをしなければならないのか」を考え、発信していかなければなりません。新たなアイデア・価値の創出をしていくうえで、こうした日々の会話は欠かすことができないのです。変化の激しい昨今、今ある仕事は、現状必要とされているというだけにすぎません。世の中の変化を絶えずキャッチアップし、次の一手を打っていく。特にこの業界では、そうした姿勢を持ち続けない限りすぐに取り残されていってしまうのです。

このような新しいトレンドの取り込みに加えて、もう一つ課長として取り組むべき重要な課題があります。それは、より堅固なチーム作りをめざした体制の強化です。「今、自分のチームに足りないものは何か」という課題を見つけ、その対応を図っていかなければならないのです。
例えば、先ほどお話ししたような新しい技術を取り入れたシステムを作ろうとした場合、必ずしもチームメンバー全員が同じレベルで技術をキャッチアップしているとは限りません。そこで、会社全体のレベルを上げるために、個々に吸収した新しい技術・知識について、仲間に向けて発信する発表会を企画し、運営しています。この取り組みは月1回ほどのペースで開催されており、各自が体験した成功事例、他部署の人から聞いた話など、今後の仕事に役立ちそうな情報を共有しています。
私がいつも意識していることは、今あるビジネスが今後もあり続けるとは限らないということ。末永く当社が必要とされる存在であり続けるためには、いろいろなところにアンテナを張り巡らせておく必要があります。一人ひとりが視野を広げることにより、常に新しい情報を察知していく風土を会社全体に根づかせていくことなのです。

これからのIT業界では、ビジネスの企画・推進を担うことのできる人材が求められるようになる

課長になって大きく変わったのは、自分だけでなく、部下の成長のためにも時間を使うようになったことです。「三流はカネを残し、二流は事業を残し、一流は人を残す」という言葉があります。やはり、良い人材を育てることは、管理職として取り組むべき極めて重要な仕事の一つと言えるでしょう。めざしているのは、すべてのチームメンバーがどんな状況においても、リーダーシップを発揮できるようになることです。
システムの設計・開発およびプロジェクトマネジメントを行ううえで必要とされるのは、いわゆるシステム技術に関するスキルです。さらに進んで、全体のITマネジメント、業務改革を手がけられるようになるためには、お客さまの業務全体に精通すると同時に広範な管理能力が求められるでしょう。しかしこれだけでは新しい価値を創造していくことはできません。デジタルビジネスの企画・推進ができるようになるためには、新規ビジネスを創出していくことができる、より高度な知見と覚悟が必要とされます。一人でできることは限界があります。お客さまやチームのメンバー、社外の方々と協力しながら、これからもさまざまなビジネス価値を生み出していきたいと考えています。

これからのIT業界に求められるのは、お客さまと共にビジネスに潜む課題を発見し、それを解決していこうとする姿勢を持った人材だと思います。どれだけ高度で新しい技術を駆使しても、課題解決に向かっていなければなんら意味をなしません。技術に詳しい人材が必要なことは当然ですが、一方で、ビジネスパーソンとしての視座を持った人が求められてくるでしょう。
これまで、SEはお客さまの望むものを形にすることが仕事でしたが、これからはお客さまと一緒になってビジネスアイディアそのものを考え出していくことが仕事になります。そこでは、お客さまの商売そのものを理解する必要があるでしょう。当然、必要となる知識もITに関するものだけにとどまりません。私自身、最近では経済学についても学んでいますし、SEといえども財務諸表を読み解くスキルは不可欠だと考えています。お客さまとビジネスについて語り合えるだけの知識を身につけ、共に考えを進めていく。このように、一歩踏み込んだ取り組みが求められているのです。

学生の皆さんへメッセージ

当社の魅力は、特定の製品や技術に特化することなく、いろいろなシステムの企画・開発・運用に取り組むことができる点にあります。世の中にある、さまざまな技術に目を向けながら、良いものを組み合わせてお客さまに提供していく。ITに関連した、あらゆるシステムを提供しているため、幅広い経験を積んでいくことができるでしょう。
これからIT業界をめざす学生さんに言いたいのは、自分の成長を信じて頑張れる人が伸びていくということです。どの世界でも同じだと思いますが、社会に出て働き始めると大変な思いをすることも多いと思います。しかし私自身の経験をふり返ると、そういった苦労をした方が成長も早く、その後の自信につながっていきました。失敗を恐れずいろいろなことにチャレンジしてほしいですね。
私は文系出身で、プログラミングやシステム開発に関する知識が皆無の状態で入社しました。最初の頃は、基本的な技術を身につけるだけで大変でしたが、無我夢中で2、3件のプロジェクトに取り組むうち、次第に面白さを感じるようになっていきました。また、お客さまと直接話をする機会が多いので、自分の手がけた仕事が、どう役立っているのかがダイレクトに伝わってきました。こうして多くのお客さまと対話し、人脈を広げていくことができる点も、当社で仕事をする魅力の一つだと思います。

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いつも「もっと成長したい」と願いながら、仕事をしているという中居さん。共に、新しいビジネスを作り上げていく仲間の入社に、大きな期待を寄せている。

マイナビ編集部から

2002年、JTのシステム開発子会社がNTTデータと手を組むことで誕生した、NTTデータウェーブ。日本最大級のERP(基幹業務統合システム)やSCM(サプライチェーンマネジメント)など、JTの大規模システムを数多く手がけてきたノウハウと、NTTデータの営業・技術力が結合することで、極めて大きなポテンシャルを秘めた新会社が誕生した。
同社の魅力は、名だたる大手企業を対象としたプライムコントラクター(一次請負業者)として、直接お客さまとやりとりをしながら、仕事に取り組める点だ。今回、取材に応じてくださった中居さんも、入社1年目から上司と共に、お客さまとの打ち合わせに参加。早い段階から、仕事を動かしていく術を現場感覚で身につけ、開発全体がどのように進められていくのかを習得していった。そうした経験を積みながら、開発一辺倒の視点ではなく、一人のビジネスパーソンとして何が求められているのかを学んでいくのだ。
AI、ビッグデータ、IoTといったキーワードを軸に、今後、システム開発会社が果たしていく役割も大きく変わっていくことだろう。中居さんが語った「お客さまと共にビジネスを考える」という姿勢が、ますます求められるようになる。そうした高い視座とスキルを培ううえで、同社が提供してくれる環境は非常に魅力的なものだと感じた。

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採光性の高い空間に設けられた、思い思いの目的で使用できるフリースペース。気分転換にここで仕事をしたり、ランチタイムを楽しんだりする場所としても使われている。

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