最終更新日:2024/5/17

コルコート(株)

  • 正社員

現在、応募受付を停止しています。

業種

  • 化学
  • プラント・エンジニアリング
  • 印刷・印刷関連
  • ガラス・セラミックス
  • その他メーカー

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ケミカル事業部で活躍する、3名のエンジニアがコルコートの魅力を紹介します。

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若手が主戦力として活躍できる会社です!

70年近い歴史を誇り、エチルシリケートという国内トップクラスのシェア製品を持つコルコート。そんな同社のものづくりをリードする3人のエンジニアに、仕事の魅力や企業風土を語ってもらいました。

中村 雄平さん
ケミカル事業部 技術部
2018年入社

松原 遼さん
ケミカル事業部 第二製造部
2020年入社

日比 風弥さん
ケミカル事業部 新規プロジェクト推進室
2020年入社

インタビューに応じてくれたケミカル事業部の先輩たち

「ニッチな分野で確かな存在感を持つメーカーという点に魅力を感じて当社に入社しました」と中村さん。化学工学的な観点からコルコートのものづくりを支えている。
「国内トップクラスのシェアを誇るエチルシリケートを製造している点に魅力を感じて入社を決めました」と松原さん。コルコート製品の品質を守る重要な役割を担っている。
「職場訪問で見たプラントの迫力に魅力を感じて入社を決意しました」と日比さん。カーボンニュートラルに向けた共同研究プロジェクトで重要な役割を担う。

プラント設計からコルコートのものづくりを支えていけるよろこび(中村さん)

私の仕事は、当社が有する製造プラントの改善検討や新規プラントの設計・建設、製造・加工に必要な設備の設計などを通じて、化学工学的な観点からコルコートのものづくりを支えていくことです。
顕在化している問題の対策はもちろん、新規プラントの立ち上げにも携わります。新規プラントの場合は、既にあるプラントを分析の上、改善要素を盛り込んだ設計を行い、製品の量産化をリード。加えて、省人化をテーマにプラントの自動化に向けて取り組む際には、分析や検討などをすることも重要な仕事の一つとなります。

製造のしくみに直接関わる業務となるので、自分が手掛けた仕事の結果が見えやすいという点はモチベーションにつながっています。化学工学的な業務なので仕事の結果が数値として見えやすく、さらに製造部など現場で作業に従事する社員から「作業が円滑になったことで仕事の負荷が減った」という声を聞くこともでき、そんなときはガッツポーズが出てしまうほどうれしくなってしまいますね。私自身もコルコートのものづくりを理解するため、入社から2年間製造部で仕事をしたので、そこでお世話になった人々に恩返しができる点にも大きなやりがいを感じています。

この仕事をやってきたなかで、一つ忘れられない思い出があります。それは現在の部署へ異動になった直後のことです。まだ技術面の知識が乏しいなかで製造の自動化プロジェクトに参加し、配管設計やポンプ設計を任されたのですが、自分なりに調査・分析を重ね、先輩たちのアドバイスにも助けられつつ、なんとかやり遂げることができました。このプロジェクトには複数の部署が関わっていたので、他部署との密な連携体制を築くために必要なことも学べた点で、非常に実り大きな経験となりましたね。

今後もプラント設計の領域で技術力の向上やノウハウの確立に取り組んでいきたいですね。
これからは新規のプラント設計を担う機会も増えてくると思います。これまで実務を通じて学んできた経験を生かし、あらゆる事態を想定した設計を心掛けていくつもりです。そのためにも化学工学はもちろん、施工や土木関連、法令面の知識なども身に付けていく必要があります。とにかく今は少しでも多くの経験を積むこと。それによって、仕事の幅も大きく広がっていくものと思っています。

若手の段階から重要な仕事を任せてくれるのがコルコートの文化(松原さん)

ケミカル事業部に所属し、マグネシウムやアルコールを原材料に、ジエトキシマグネシウムという触媒の元となる化学物質の製造をしています。化学反応を起点に製造を行い、最終的に粉体にして製品化するのですが、そのなかで私が主に担当しているのは品質管理面です。

反応段階から製造に携われるので、原材料がどのようなプロセスを経て製品となっていくのかを見られる点にやりがいを感じています。さらに私は品質管理をメインに担当しているということで、当社の製品の品質を守り、それがお客さまのものづくりにどのような形で使われていくのかを感じられることも大きなよろこびです。 配属直後という早い段階から、当社のものづくりの重要部分を任せてもらってきたので、業務を通じて非常に多くの知識や経験を得ることができました。若手の段階から重要な役割や業務を任せてくれるのが、コルコートという会社の文化であり素晴らしい点だと思っています。

以前、こうした製造業務の中で「報・連・相」を怠ってしまい、「あわや大損失」という事態に発展しかけたことがありました。私の担当するラインで普段とは異なる品目の製造を行っていたのですが、引き継ぎの担当者へ、原料の使用量の申し送りを忘れてしまったのです。その結果、本来とは異なる使用量で製造が行われてしまい、仕様どおりの製品になりませんでした。このときは比較的早い段階で製造をストップし、本来の使用量の原料を用いた製造に戻すことができたのですが、この経験を通じ、いかに報・連・相の徹底が大切なのかを再認識させられましたね。
また、反応工程は秒単位でオペレーション管理されており、少しでも遅れが生じたり、近接工程との連携に乱れが生じたりすると仕様どおりの製品は生まれません。よって、こうしたシビアな時間管理にも細心の注意を払って仕事に取り組むことも大切な心掛けの一つです。

製造部門では、明確なデータにもとづいて反応条件を設定しています。経験の中で培った自分の感覚をデータ化して、現在の反応条件に加味することで、より効率的かつ高品質な製造条件の最適解を追求していくことが今の目標です。既存のプラントはもちろん、新たなプラントの立ち上げにも関わっていますから、ぜひ、そちらでも経験を生かしていきたいですね。

カーボンニュートラルをテーマとした国策プロジェクトに会社を代表して参加(日比さん)

当社は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下NEDO)の「イノベーション基金事業/CO2等を用いたプラスチック原料製造技術開発」というプロジェクトの参画企業の一社。私はその共同研究に参加しています。主に担当しているのは、反応工程で用いた原料の再利用化に向けた検討。基本的な作業は自社内で行い、報告会議などで定期的に共同研究先と情報共有をしながらプロジェクトを進めています。

脱炭素社会に向け、政府が宣言した「2050年カーボンニュートラル」の実現に直結する国家プロジェクトに参加させてもらっているということで、使命感にも通ずる大きなよろこびを感じています。しかも入社3年目という早い段階でこれだけの役割を任せてもらっているので、やりがいもひとしお。もともと大学院時代から、AIST(国立研究開発法人産業技術総合研究所)とコルコートが共同で行っていた砂からケイ素化合物を作る研究に興味を持っており、その延長として、世界規模の社会課題である脱炭素化に向けた共同研究という重要プロジェクトに参加する機会をいただけたのは大きな喜びです。

現在参加しているプロジェクトは、さまざまな研究機関や民間企業の研究員が集っています。いずれの方も高いレベルの知見を持っているだけに、そこから学べるものの大きさは計り知れません。しかしそこで萎縮してしまうのではなく、自分の担当テーマに関しては「自分が一番!」という矜持を持って仕事に取り組んでいくことを心掛けています。実際に私に求められているのも、入社3年目の新人としての仕事ではなく、一人のプロフェッショナルとしての仕事です。コルコートを代表して参加している研究者として、強い責任感と誇りを持ってプロジェクトに参加しています。

今後の目標は、まずは現在参加しているプロジェクトで新しい化学反応を見つけて工業化につなげること。さらにその製造法を確立するなど確かな結果を残して、「この研究は自分が成功させたんだ!」と胸を張って言える日を迎えたいですね。自分たちの研究の成果が社会にどのようなインパクトを与え、自分自身もそこに参加した人間の一人として、どのような感動を味わえるのか、楽しみでなりません。

学生の方へメッセージ

コルコートは縦割り構造の会社ではありません。有給も自由に取得でき、公休とくっつけて長期の休みにすることもできます。また、新人向けの研修制度が整っていることはもちろん、中堅社員になっても仕事の役に立つセミナーや資格取得の費用は会社が負担してくれます。上下関係にも縛られず人間関係も良好。とても働きやすい環境だと思っています。(中村さん)

コルコートの雰囲気は「アットホーム」という言葉がぴったりきます。仕事で分からないことがあれば上司や先輩に気軽に質問や相談ができますし、休憩時間などに雑談で盛り上がったり、休日に先輩と遊びに行ったりすることが当たり前にあります。そんな環境だから入社してすぐに職場の雰囲気に馴染むことができましたね。こんな社風の良さもコルコートの魅力です。(松原さん)

適度な規模感の会社なので、早くから重要な業務やテーマを任され、「この仕事は自分が手掛けたんだ」と誇れるような成果や成功体験を得られるのが当社のいいところです。また、国内トップクラスのシェアを獲得している製品や世界8カ国で特許を取得する技術を持つ化学メーカーということで、大学時代に学んだ知識や論理的思考といったスキルを生かせる場面が多くあることも当社の魅力です。(日比さん)

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70年近い歴史の中で培ってきた技術とノウハウを受け継ぎ、新たなミッションに取り組んでいる3人の技術者。コルコートで働く魅力を存分に語ってくれた。

マイナビ編集部から

創業者である野口雪雄が帯電防止剤「コルコート」の開発に成功し、特許を取得したのが同社のはじまり。以来、「コルコート」の製造加工を主軸に世界の産業界に貢献しながら規模拡大を図ってきた。ケイ素化合物の合成および帯電(静電気)防止剤の開発・製造・加工を主とするケミカル事業で、さまざまな産業分野を支えている。現状にとどまることなく、「独自の技術と知恵と工夫で豊かな社会の一員となる」という理念を追求し、常に新しい挑戦を続けしてきたからこそ、60年以上にわたり進化を続けることができたのだろう。

そんな同社を取材してみて強く感じられたのは、「意欲ある若手に積極的に重要な仕事を任せていく」という風土。今回インタビューに答えてくれた3人の若手技術者いずれもが早くから重要なテーマや役割を任され、同社に新たな価値をもたらすような結果を生み出してきた。分業化が徹底された大組織とは異なり、適度な規模感の組織だからこそ、一人ひとりが担う役割も大きく、たとえ若手であっても主軸として活躍していくことができるのだろう。

研究から開発、製造に至る一貫体制を有し、ケミカル領域で確固たる実績を持つコルコート。化学系のメーカーを志望する方にとっては、大きな魅力を持つ企業だ。

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社名でもある「コルコート」はもちろん、「エチルシリケート」の製造・販売でも国内トップクラスのシェアを誇る同社。挑戦し、成長できるフィールドは無限に広がっている。

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