東京窯業(株)(TYK CORPORATION)【東証スタンダード上場】

私は機械工学専攻の出身です。大学4年次の研究では、3つの研究所のメンバーと協力し、鳥人間コンテストへの出場を目指して人力飛行機をつくりました。ちょっと珍しい経験をしているかも知れません。私は大学で学んだことを生かしたいと思い、地元の岐阜県にあるTYKへの就職を決めました。

私が在籍している設備技術部は、耐火物の製造工場への設備導入をメインに担当しています。新規導入する設備の予算組みや仕様の決定などから、設置工事の段取りや立ち合い、稼働の確認まで設備導入をトータルに管理します。また設備の故障を防ぐための定期的な部品交換などの予防保全や突発的な故障の対応および再発防止策の検討も重要な業務です。
突発的なトラブルに迅速に対応して現場の方から感謝の言葉をいただけた時はうれしいですし、設備を導入して生産効率が向上し会社に貢献できた時にはやりがいを感じます。
設備技術部の使命は生産を止めないことです。設備の不具合で生産がストップしてしまうとお客様にも迷惑をかけてしまいますから、絶対に避けなければいけません。重要な役割を担っている責任の重さを感じる一方で、TYKのモノづくりを支えているという誇りを持っています。

私は入社して十数年が経ちますが、入社4年目にはトータルで1年間ほどアメリカへの出張を経験させていただきました。現地の鉄鋼会社に当社の耐火物だけでなく生産設備もあわせて納入し、立ち上げのサポートをするためです。現地の方とコミュニケーションを図るのに苦労するなど大変なこともたくさんありましたが、私自身の成長につながりました。こうしたチャンスが得られるのも、TYKがグローバルに事業を展開しているからです。

TYKは自分がやりたいと思ったことをやらせてくれる会社です。最近の例を挙げると、私が興味を抱いたIoTやDXについて学ばせていただき、工場で稼働中の設備の劣化具合などのデータを、センサーを用いて収集するシステムを導入。この取り組みを評価していただき、チャレンジ賞を受賞することができました。他にも、私の担当ではありませんが、工場に自動化ロボットを導入するなど、新しいことにトライさせてくれるのはTYKの良さだと思います。これからも、現場の設備の改善や最新鋭の設備導入を通して生産性の向上などを実現し、会社に貢献していきたいですね。
（設備技術部 課長／谷川 卓馬　2010年入社）

私は学生時代、生物学部に在籍し、昆虫や微生物の遺伝子組み換え関連の研究に取り組んでいました。そんな私が耐火物メーカーのTYKへの入社を決めたのは、もともと前に出るのが好きではなく、モノづくり産業を縁の下で支えている仕事に魅力を感じたからです。

TYKの良さの一つは、手厚い研修があることです。入社後、まず10日間程度の新人研修で会社のコンプライアンスをはじめ、各部門の取り組みなどについて学んだのち、約半年間の現場研修があり、製造や品質保証、研究開発などすべての部門の業務を体験することができます。各部門の業務内容や雰囲気などを理解したうえで、本人の希望や適性を踏まえて配属先を決めてもらえたのでありがたかったです。私は製造部門への配属になりました。

私は製造部門の中でも、精錬用耐火物の製造を担当する赤坂チームに在籍しています。TYKの精錬用耐火物の製造工程には、原料混錬→成形→焼成→加工・組立→結束・梱包があり、私はそのうちの成形班で活動しています。具体的な業務として、お客様のご要望に応える耐火物を成形するために材料の配合などの条件決めを行っています。例えばその日の温度や湿度などによって仕上がりが変わってくるため、過去データと比較するなどして条件を決めていきます。
入社2年目でまだまだ覚えなければいけないことがたくさんあり勉強の毎日ですが、原料などに関する知識が増えましたし、エクセルでマクロ機能を使用して過去データとの比較検証などがスピーディーに行えるようになるなど、成長の手応えを感じています。今の目標は、担当のお客様を受け持たせてもらえるようになること。そしてお客様の質問に対してその場で的確に答えられる知識を身につけたいです。

TYKは、手厚い現場研修を行っているだけでなく、各部門に配属されてからも先輩がOJTで丁寧に指導やアドバイスをしてくれるので心強いです。また私が在籍している赤坂チームはどんなことでも気軽に相談できる雰囲気があり、楽しく働くことができています。
（RR 赤坂チーム／田邊 望夢　2021年入社）

大学の工学部で学んだ私は、セラミックスを扱っていて、地元に近い東海地方の会社で働きたいと思い、TYKに就職しました。入社以来、私が在籍している赤坂チームでは、精錬用耐火物の製造を担当しています。精錬用耐火物の中でもマグネシア・クロム質耐火物を製造しており、1800℃以上の超高温焼成が可能な焼成窯を有しているのが強みの一つであり、高強度の耐火物をお客様に提供できます。さらに焼成した耐火物を円筒状や八角形状などお客様のニーズに合わせた形状を実現できる専用加工機と技術を備えているのも大きな強みです。
お客様は生産性の向上や廃棄物の削減などの観点から、少しでも寿命が長い耐火物を求めています。そういった要望に応える新しい材質開発や、形状提案により、お客様に喜んでいただける製品を提供できた時にはやりがいを感じます。

製造部門には全部で6チームあり、それぞれ担当しているお客様向けの耐火物を製造しています。チーム制を敷くことで、チーム同士で切削琢磨し合って生産性や品質の向上を目指す良い効果が生まれています。またチーム内のメンバーが協力して高品質な製品をつくり上げていくモノづくりの醍醐味を味わえるのもTYKならではの魅力です。
私はいま3名の後輩を管理する立場にあり、日頃から積極的にコミュニケーションを取ってチーム全体でより良い製品を製造できるように気を配るとともに、後輩の成長を支援することを心がけています。今後の目標としては、国内外を問わず鉄鋼メーカーに限らず、お客様への拡販に力を入れていきたいです。そのために銅精錬や亜鉛精錬などの知識をもっと身につけていきたいと思っています。

TYKでは、モノづくりが好きな方はもちろん、全国を飛び回りたいという方はやりがいを感じながら楽しく働くことができると思います。私自身、これまでに製品や技術をお客様に説明するために北海道から九州まで足を運んでいますし、海外へも出張に出掛けていますよ。
（RR 赤坂チーム 課長／寺田 庄吾　2009年入社）