最終更新日:2024/8/1

青木油脂工業(株)

  • 正社員

業種

  • 化学
  • 薬品
  • 化粧品
  • 日用品・生活関連機器

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

人々の暮らしを支える高品質な界面活性剤を通じて、あらゆる産業の未来を拓く

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新人時代から仕事を任され、自らキャリアパスを拓く!

非イオン界面活性剤やポリオールの分野で、国内有数の生産力と研究体制を有する青木油脂工業。研究・製造・営業と、多様なフィールドで活躍する社員3名に、青木油脂工業の魅力ややりがいについて話を聞いた。

◎I・Yさん/2022年入社(写真左)
生命科学部 生命科学科卒業
【大阪営業開発部】

◎K・Sさん/2020年入社(写真中央)
農学部 農学研究科卒業
【鹿島工場 品質保証課】

◎H・Sさん / 2014年入社  (写真右)
生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻修了
【研究開発部】

私たちのこれからの目標

私は定期的に各業界の展示会に足を運んでいます。出展企業に当社の新製品を紹介しつつ、研究テーマや課題といった情報を収集して新規のお客様を増やすことが目標です。
今後は製造オペレーターの経験を通じてプラント知識も培い、視野を広げていきたいですね。将来は、「非イオン界面活性剤の名医」となり、会社に貢献することが目標です。
自分が研究に携わった製品が量産化され、さまざまな分野に使われていくことが目標です。

研究テーマやその背景、用途などを深く聞き、界面活性剤のプロとして付加価値の高い提案を

大人になっても好奇心を持ち続けたい――そんな将来像を描いていた私は、化粧品から食品、金属加工など、さまざまな業界に使われる界面活性剤に魅力を感じました。なかでも当社を選んだのは、200名規模の組織であり、人と人との繋がりを大切にしながら仕事に取り組めると思ったからです。

入社後は工場や各部門のローテーションを経て、営業に配属されました。その後、品質保証で製品の分析項目や測定法を学び、研究開発ではスモールスケールでのサンプル製作を経験。業界によって求められる性能が異なるため、いろんな専門知識を学べることが面白かったですね。自身の大学の専攻とは異なる分野なので、わからないことは常に質問や相談をして基本的な知識を習得。先輩や上司は面倒見のいい方ばかりで、今でも部門を超えてフォローしてもらっています。現在所属している営業開発部では、先輩のサポート業務としてサンプル依頼や書類作成を担当。さらにホームページなどでお問い合わせをいただいた新規のお客様への営業活動を行っています。当然ながらすでに基盤がある既存顧客とは違い、新規のお客様の場合は自分がイチから信頼を構築していく必要がありますから、どんなときでもプラスαの提案ができるように、研究テーマやその背景、求める性能や用途、配合処方など、あらゆる観点から情報を収集。界面活性剤の専門知識を活かして、開発品を含めた2000種類以上の製品をベースに製品のご案内をしています。

以前、法規制により使用できなくなった製品の代替品を求められたとき、お客様から指定された製品では完全に要求をカバーすることが難しかったため、すぐさま似た構造の製品をピックアップ。スクリーニングテストを実施して複数の選択肢を提示した結果、無事お客様の要望に沿うことができました。このような努力の結果が採用につながったときや、ドラックストアなどで自分の関わった製品を見かけたときには、大きなやりがいを覚えます。これからも誠実な対応を心がけ、自分の力で新規のお客様を開拓し、大きな商談に繋げていきたいと思います。

工場全体を俯瞰して、製造設計から品質保証まで一貫して担当。界面活性剤の名医を目指す

私が青木油脂工業に興味を持ったきっかけは、材料メーカーに勤めることで、化学業界全体を理解できるような広い視野を身につけることができると思ったからです。さらに化粧品や洗剤といった日用品やものづくりの現場に欠かせない界面活性剤を手がけ、景気に左右されにくい強固な経営基盤を築いている点にも惹かれました。入社の決め手は、選考中の工場見学で自分に合った職場だと感じたことです。200名規模の組織は、全員の顔と名前を覚えることができるのでチームワークを発揮しやすく、色々な人の意見を聞きながらスキルアップを図れると感じました。

入社後は研究開発部や他の工場で、ベースとなる知識や分析・技術の手法を学び、2年目に鹿島工場の品質保証課に配属されました。主に製品の品質に異常がないのかを確認し、問題が生じたときには原因を追求して対応しております。鹿島工場では200種以上の非イオン界面活性剤を製造しており、その製造手順や反応温度・時間などの条件は様々異なりますが、私は単に覚えるのではなく、「なぜ、該当温度に設定されているのか?」など、その理由をひとつずつ細かく理解することで、問題発生時に迅速な対応ができるように心がけています。

また、新製品の製造設計も重要な業務のひとつです。お客様が求める品質をクリアすることはもちろん、工場全体が効率的かつ安全に業務を遂行できるように考えていく難しさがあります。けれども当社にはベテランの技術者が多く、工場長や役職者とも深く相談できるため専門知識を教わりながら、工場のメンバー全員で一丸となって問題を解決しています。特に印象に残っているのは、3年目にある製品の製造作業手順作成のすべてを任されたこと。以前、研究開発部に携わり、誰よりも知識を持っていることから抜擢されました。化粧品などに使われる香粧品は、特に安全性が重視されるため、安全性と生産性を損なわないよう上手く製造設計を考えて、全員に注意点をレクチャーしました。その結果、お客様はもちろん、社内の方々に評価され、大きな自信につながりました。若いうちから自分のやりたいことに挑戦できる環境が大きな魅力です。

研究スキルだけではなく、コミュニケーション力も養えます

大学時代は医療・健康分野に関わる細胞学の研究をしていましたが、より幅広い分野に使われるモノがつくりたいと思い当社への入社を決めました。ひとくちに非イオン界面活性剤といっても種類は非常に多く、洗剤から香粧品、樹脂原料などの多彩な分野で使われます。同じ業界でも企業によって使われ方が違うので、求められるスペックも変わってきます。研究では酸化エチレンや酸化プロピレンなどのわずかな付加の違いを見極め、原料を合成していくところが面白いですね。

ユーザー企業様からの依頼は営業を経由して聞くこともありますが、私たち研究部員が直接ヒアリングに行く場合もあります。私も何度か企業を訪問しましたが、実際に現場を見て、直接、要望を聞くと最終ゴールのイメージがつきやすく的確に研究を進められますね。やはり社内だけではなく、多くの人と関わることの大切さを感じます。研究は一人1テーマではなく、複数の案件を同時に進めるので、最初は戸惑いましたが、今は同時進行でもうまくスケジュール管理ができるようになりました。また、以前は自分のやりたいことを漠然とした状態のまま上司に提案していましたが、今は先にデータを取り具体的な方向性を示して伝えられるようになりました。そういうところが成長したポイントです。

当社は教育体制も充実しています。月1回は大学の講師を招いて勉強会を開催したり、2ヶ月に1度は大阪工場の研究開発部員と合同で情報交換会を開いたりしています。関わる業界も多岐にわたるので、幅広い知識とスキルを身に付けられますし、社内外の人たちとの関わりの中でコミュニケーション力を高めることができます。私の今後の目標は新製品の開発を実現すること。ひとつの研究がたとえ失敗に終わっても、次の試作に活かせるデータがとれるとスキルアップにつながるので、一つひとつの作業を丁寧に取り組んでいきたいと考えています。当社は早いうちから研究テーマを任せられるので、やる気のある人は能力が発揮しやすい職場です。ぜひチャレンジしてくださいね。

学生の方へメッセージ

就職活動を自分の人生を考えるきっかけにしてほしいですね。人気企業だから、友人が受けるからと周りに惑わされることなく、自分軸を決めて最後まで貫いてください。私は「好奇心を持ち続けたい」「ものづくりを通じて誇りを持って仕事がしたい」をポイントに当社への入社を決めました。自分が選んだ道だから間違いないと自信を持って取り組むことができ、それが仕事への満足感や人生の幸福感に繋がっています。また、当社は家賃補助などの福利厚生が手厚いことも魅力です。(I・Yさん)

界面活性剤は特殊な業界なので、専門知識がなくて不安に思う方もいるかもしれませんが、そんな心配は無用です。私は農学部出身で製品知識はまったくありませんでした。それよりも大切なのは、「物事を取り入れる力を養うこと」です。大学の研究をはじめ、今やるべきことに集中することが、新しい知識や技術を吸収できる能力につながっていきます。ぜひ、就職活動では専攻にとらわれすぎず、「自分のやりたい仕事」を見つけてください。(S・Kさん)

大学時代の専門と異なり有機合成は未知の研究でしたが、私のような異分野からの入社でも大丈夫。学生のみなさんも専門分野にこだわらず、広い視野を持ってさまざまな企業を見てください。当社は消費者が使う最終製品を作っているわけではありませんが、幅広い分野の企業のモノづくりに役立っているので、やりがいも大きいですよ。(H・Sさん)

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上司や先輩、後輩を問わずに仲がよく、他部署との連携も円滑。みんなで助け合って仕事をする社風が定着しているので、新人もすぐに職場環境に馴染むことができる。

マイナビ編集部から

私たちの暮らしを影から支え、幅広い分野で活用されている界面活性剤。その用途はますます広がり、求められるニーズも高度化・多様化している。青木油脂工業は、このような市場のニーズに応えるため、独自の研究・生産体制を構築し、高品質な製品をスピーディーに提供し続けてきた。具体的には、研究開発の拠点であり製造の最前線として機能する滋賀工場と、応用研究と少量多品種生産を得意とする大阪工場、関東地区の拠点として新しく開設された鹿島工場と3工場体制で力強く生産・研究活動を推進。2019年11月には、鹿島工場の第2工場も稼働させ、生産力の強化も図った。さらに今後、飛躍するためにエステル反応をからめて、香粧品や金属加工などの成長分野にも本格的に進出していく方針だ。

取材で印象的だったことは、多くの社員が「若いうちから仕事を任せてくれる」「自分で考えて行動する社員が多い」と語るなど、権限委譲が進んでいること。社長との距離も近く、積極的に社員と交流を図っているそうだ。また、200人体制の組織は、それぞれの顔と名前を知っているからこそ、チームワークは抜群。上司や先輩は若手の面倒見がよく、「困っていることはない?」と声をかけてくれるので相談や質問がしやすいという。このように自由な社風と連帯感が同社の強み。安定感と成長性、そして自由闊達な雰囲気のある職場では、誰もがのびのびと活躍し、スキルを伸ばせるに違いない。

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イチからモノづくりに携わり、若手もやりたいことにチャレンジできる環境。社員のみなさんはチームで連携し、主体性を持ちながらそれぞれが楽しくのびのびと活躍している。

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