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最終更新日:2024/10/1
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部署名ゴム事業部
勤務地愛知県
仕事内容ゴムの物性管理、練り条件の調整、新規品番の立ち上げ
現在の仕事内容は大きく分けて、ゴム材料の試作とその評価、ゴムの品質の維持・管理の二点です。前者は、新規製品に採用予定の新しいゴムや、既存のゴムを構成する材料・薬品の廃盤などに対応するために行います。ゴムを構成するポリマー、カーボン、オイル、多種の薬品の配合比率を割り振ることで、狙いの材料物性が満たされるゴムを生み出します。その後、実際に製品を試作し、力学特性の確認をします。得られた結果を評価書に落とし込み、変更の届け出を提出し、関連部署の承認を得ます。最終的に、生産条件を製造課に正しく伝達し、適切に製造が行われているかを見届けるまでが一連の業務です。後者については、生産されたゴムに関して複数のパラメーターをもとに適切にゴムが練られているかを確認し、次の工程に使用してよいかの判断を行います。検査結果をもとに少量薬品の調整をはじめとする配合条件、ミキサー設備における回転数・温度等の練り条件の細かな調整を行います。この事によって最終製品の一定の品質の維持に寄与しています。
製造現場で発生した製品形状や品質の異常を、製品の解析やゴムの配合調整によって解決できた時にやりがいを感じます。私の業務の一つに、工程内不良や、外観意匠に対しての対策というものがあります。工程内の異常内容や製品実物を確認する中で、どういった理屈で製品が作り出せない状態になっているのか、外観意匠に関する問題が発生しているのかを推測します。そこから導き出された推論からより適切なものを選択し、調整を施します。特に、調整がうまくいき、目に見えるような結果が得られたときは、達成感を感じます。自分の担当した工程改善に効果がない場合でも、他のスタッフとの議論の中から、解決への糸口も見いだせる場合があるため、結果的に製品の品質向上に取り組めたと感じられて、嬉しくなる時もあります。また、大きく改善させることができなくても、原材料から製品になるまでの過程で多くの人や機械の手が加わっていることを実感し、品質の良い製品を作り出すための一助となっていることを思うことは、仕事への原動力につながります。
私がこの会社に決めた理由は二つあります。一つは、これからも化学的なことに携わっていくことができそうだと感じたことです。もう一つは、自分の知識や能力を習得していく過程そのものを仕事に活かせるような働き方ができると感じたことです。当社は自動車の部品を主に製造しており、特にウレタン、樹脂、ゴムといった化学的な知見を必要とする材料を取り扱っています。したがって、技術的な仕事をすると考えた場合、どのような配属になっても一から知識を培い、積み上げていくことができれば、会社内での活躍が見込めると考えました。化学メーカーとして、原材料(ポリマーや薬品等)を作っている会社は多くありますが、どちらかというと、完成した製品が目に見えて、機能性のある実際の製品を生み出すことのできるようなメーカーを探していました。また、過去に当社が取得した特許に関する話を聞いて、面白いなと思ったこともきっかけの一つでした。
当面の目標は、ゴム材料の試作と評価、それに基づく届け出、生産条件変更の一連のプロセスを一人で完遂できるようになることです。これまでに、試作や評価、届け出書類の作成を行ってきたものの、実際には大まかな方向性が決まっている案件が多く、初期の段階から一貫して携わることができた課題は少ないです。したがって、新たに生じた問題に対して、積極的に対応できるようになりたいと考えています。その為には製品毎にどういった力学特性が求められているのかということへの理解と、ポリマーや薬品に対して適切な推察を行い、フィードバックできることが必要だと考えています。教わったこと、感じたことをそのまま一つの側面として受け取るのではなく、関連する事柄と合わせて多角的に理解することで、日々の仕事の中で自身の血肉に変えていくことも必要だと思います。また、業務の話とは少しずれてしまいますが、外部検定を利用し、機械的・数学的な素養を取得し続けていくということも目標の一つです。理由は、日々の業務の中で、設備に関する知識や統計的な技能があれば役立ったかもしれないと思うことが多かったからです。
今後の人生において、自分が本当に欲しているものは何か、どういったものがあれば幸福であるかということに、就職活動を通して直面することも多いかと思います。現段階では重要視していないことでも、時間の経過に伴って物の視え方や捉え方、個人として執着しているものが変容し、優先度が変わってしまうことは往々にしてあるとも考えます。希望したような会社から内定が得られない、でも一方で学生期間を一旦は終了して、社会に出るという決断をした、そういった場合には、大まかな方向性だけを仮に決定してしまえばいいと思います。方向性を決めたのち、与えられた目先の課題に対して前向きに取り組み続けているうちに、自分にとって本当に価値のあるものが何であるのか気付くことができるかもしれません。そうなったとき、もう一度自身のキャリアを選びなおせるように実力をつけたうえ、自分が得意であることは何であるのか見極め、さらに伸ばすということができるとよいと思います。漠然と日々を送るのではなく、自分のことをより肯定出来るような一年間を過ごせるよう、ご健闘をお祈りします。