(株)協成【伊藤忠丸紅鉄鋼グループ】

―パイプ事業
当社は、ビルやマンション等の建材として使用する水用・ガス用のパイプ製品(硬質塩化ビニルライニング鋼管)の研究開発・製造販売が中核の事業です。また、自社製品の取り扱いだけでなく"水・ガス"の配管に関連する他社製品を取り扱うことで、メーカーと商社双方の立場から日本国内に対して製品力・販売力を用いて市場の課題を解決しています。パイプといっても普段身近には感じないですが、パイプの歴史を遡ると、紀元前4000年に栄えた黄河文明では、「最古の管」として竹が使われておりました。この設備は水源から近い集落に運ぶための距離的にも水量的にもごく小規模のものでした。しかし、紀元前300年頃古代ローマ帝国の急激な人口増加に伴い、11の水道を石造で建設（総延長500km）し、離れた人口密集地に清潔な水を安定的に供給しました。このように、歴史を考察するとパイプが”インフラの血管”として人々の居住可能地を広げて、人類の発展に寄与してきたことが分かります。

―ガス事業
ガスの供給に必要なエネルギーインフラ機械(ガス用バルブ・ガバナ）の研究開発・製造販売を行ってガスインフラの安定供給に貢献しています。バルブとは、配管設備に設置されて流体を止めたり、流したり、絞ったり、流路を変えたりする配管制御機器の名称です。人体の配管系（血管や気道）が外部からは見えないように、ビルやガスの配管系も基本的には、”縁の下の力持ち”として見えない場所に設置されています。住宅ではガス給湯器の水の元弁、ビルなどでは、「機械室」と呼ばれる動力設備をまとめた部屋にバルブが集中して配されており、身近な場所にも設置されております。バルブは流体が存在する産業や分野に広く使われているため、一口にバルブといっても、形状・構造・大きさ・材料・仕様など多種多様存在します。しかも、その産業の分野では、バルブ自体に配管設計の技術の結晶が集積されており、極めて重要な配管要素部品となっております。

一般にパイプやバルブは、私たちの身近なところには現れず、どちらかというと隠れた部分に収納されることがほとんどなため、その存在に気がつかないことが多くありますが、我々の生活を支える上で不可欠なものです。少しでもエネルギーインフラ業界に興味を持って頂ければ、当社の説明会にご参加ください。