(株)合田工務店【GODA】東京本店

　工事現場にて現場代理人（所長）として工事の管理を行っています。工事の管理とは、安全管理、品質管理、原価管理、工程管理となります。難しく書いてみましたが、簡単にいうと工事現場という職場環境をつくり、その職場の維持運営を行って最終的に建物という商品を作る仕事になります。人との折衝から専門的なことまで、内容は多岐に渡るので面白い仕事だと思います。

　仕事においては、いつも笑顔を心がけています。皆さんのイメージでは、建築業においてはあまり笑顔は重要でないと考える方が多いと思いますが、建物を作る上で多くの人と折衝や打合わせ、はたまた相談などを行いますので、明るく楽しい雰囲気で仕事をするためにも、いつも笑顔で仕事をするように心掛けています。

　月並みですが学生時代には多くの友人を作ることをお勧めします。同じ道に進む友人はもちろんですが、出来ることならば他業界志望の友人を作ることもお勧めします。違う環境にいる仲間と話をするとお互い励みになりますし、違う視点でアドバイスなどをもらったりと、それぞれの世界を垣間見ることが出来るので友人を介して世界が広がると思います。職についてからの友達は純粋な利害関係を抜きにというわけにはなかなか行かなくなります。学生時代の友人はそのような意味では宝物ですので学生時代には友人を作ることをお勧めします。

　現場管理という仕事の中でのひそかな楽しみは、当たり前なのですが現場は現場ごとに違う場所で行うということです。建物を作るまでの期間はその場所の住民のようになるので、その建設地周辺の街の様子や雰囲気、地元の人ではないと分からないことなど普通の生活では得られない知識が仕事を重ねることにより蓄積されて行くのが密かな楽しみです。

　今の時代はなかなか先の見えない難しい時代だと思います。その中でも物を作りその対価を得るという行為は普遍的なものと思います。私の趣味は自動車などの模型を作ることなのですが、この仕事は会社のお金を預かり、自分で材料や協力してくれる作り手を探して模型ではなく本当の建物を作るという夢のような仕事です。物をつくるということは、大変なことですが、その分完成したときの達成感は格別なものです。就職活動においては、自分がどのような仕事をしたいのか、またどのように成りたいのかを考えて、その情熱を伝えていけばおのずと自分に合った仕事、企業に出会えると思います。学生時代にはそれを考える時間と学ぶ場所があると思います。自分の好きなこと、興味のあることからでもいいので、いろいろチャレンジして素敵な未来につなげてください。