日鉄テックスエンジ(株)【日本製鉄グループ】

　現在、新日鐵住金八幡製鉄所構内設備の電気工事案件における施工管理を行っています。工事における施工管理とは、工事全体の安全、品質、工程、原価を管理します。工事において最も重要なのは安全です。どのように工事を進めれば安全に施工できるのかを検討します。また、お客様に満足いただける施工品質の確保や無理のない工事を行うための工程管理も重要です。その他にも工事資材の選定や発注、工事費の管理など様々な業務を行っています。
　製鉄所は365日生産を続けており、その現場は常に変化します。その変化に臨機応変に対応する能力が求められます。お客様や協力会社とコミュニケーションを取り、工事が円滑に進むように工事全体をマネジメントします。

　一番印象に残っているのは1年目に施工した空調電気設備の更新工事です。半年の研修に加え、先輩社員によるOJT教育をして頂き、施工管理については一通り学んだつもりでした。しかし、いざ自身で施工管理を行ってみると様々な問題にぶつかりました。商社や協力会社、お客様との打ち合わせでは説明不足、お客様からたくさんの指摘を受け、私自身の知識不足を痛感しました。
　現場では空調電気設備の電源箇所、各ケーブル及び配管のルート調査や施工方法の検討、工場内運搬時のクレーンの調整など、わからない事はとにかく自分で調べ、先輩社員や工場の方に相談をしてひとつひとつ解決していきました。最終的にはお客様や協力会社、先輩社員の方々に協力して頂き無事に工事を終えることができました。工事を終えたとき、お客様から「ありがとう」との言葉を頂きとても嬉しく、仕事のやりがいというものを、初めて味わったことを今でも覚えています。

　学生時代に大規模な工場を見学する機会がありました。私は、こんな大きな設備はどうやって作られているのだろうという単純な疑問から、プラント設備というものに興味を持ちました。就職活動を進めていく中で弊社を知り、会社説明会で実際に八幡製鐵所を見学しました。日常では知ることのできない鉄の生産過程を目の前で見た時、こんな設備を自分で作りたいと思いました。また、説明会等でお会いした先輩社員の方々が細かく業務の内容を説明して頂き、高い技術力を持ったこの会社で自分が働く、そして成長できるというイメージが出来たことが、弊社を希望した大きなきっかけでした。なにより、担当してくださった人事の方には、大変お世話になりました。
　当時、私は他にも同業種の会社を受けていたのですが、面接日が重なってしまい人事の方に相談したところ「面接日、調整するから大丈夫ですよ。」と言っていただき、人を大切にする会社だと感じ入社を決めました。実際、自職場でも若手の私がはっきりと意見を言える風通しのよい明るい職場です。

　まず、自分自身を知り、興味があるもの、やりたいことを見つけてください。これが簡単そうで案外難しいと思います。研究などで時間も限られてくるとは思いますが、最初から業種に固執せずに、できるだけ様々な業界の会社説明会や就職セミナーへ実際に足を運びましょう。ご自身の興味のあるもの、やりたいことが必ず見つかります。エントリーシートの書き方や面接についてはとにかく場数を踏むことが大切です。昨今の就職活動は期間も短く大変かと思いますが、あまり気を負わずに頑張ってください。