最終更新日:2024/10/30

神戸合成ホールディングスグループ[グループ募集]

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 化学
  • 商社(自動車関連・輸送用機器)
  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • 不動産
  • 自動車・自動車部品

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

事業について伝えたい

国内の自動車メーカー完全制覇目前!海外進出にも拍車がかかる、開発型化学メーカー。

PHOTO

次代を捉えたモノづくり。業界初の製品開発に懸けた想いとは

国内外で特許を取得した『ゼロファイヤー』をはじめ、次代のスタンダードとなる製品を次々と生み出す神戸合成ホールディングス。その原動力は何なのか。今後のビジョンも含めて、代表取締役の宮岡社長に伺いました。

神戸合成ホールディングス(株)/神戸合成(株)
代表取締役社長 宮岡督修さん

大学卒業後、大手設備機器メーカーで営業職として活躍。その後、1986年に神戸合成(株)に入社。事業拡大に手腕を発揮し、2004年に代表取締役社長に就任。高付加価値型の“尖がった開発メーカー”になるべく新たな挑戦を続け、国内自動車メーカー15社のうち12社との取引を実現させる。ホールディングス化や海外進出なども次々と成し遂げてきた辣腕経営者の視点とは…。

神戸合成の強みはココ!

国内自動車メーカー各社が純正品として採用する同社製品。コーティング剤やクリーナーなど、整備に欠かせない「クルマの化粧品」を300種類以上取り扱っている。
新卒入社の人材も短期間でめきめき頭角を現し、活躍中!OJT、同行営業を経て、ひとり立ちした後は、自由度高く、裁量大きく働けるのでやりがいも大きい。
人と環境にやさしい、安心・安全第一のモノづくりで業界を席捲。ガラス系簡易コーティング剤「SGX01」は、開発以来長年愛されてきたロングセラー商品!

コーティング剤で尖がった会社になる~独自の研究開発力を武器に市場を開拓。

1963年、本田技研工業の純正ワックス「カークリーム」の純正メーカーとして事業をスタートさせたことから、神戸合成の歴史は始まります。大手取引先から高く評価され、安定経営を続けていた当社。けれど私は、そこに満足していてはダメだと感じていました。そもそも当社は、下請けで製造を担うOEMメーカーではなく、自社でマーケティングから設計開発、製造までを一貫して手掛ける“ODM生産”に強みをもつ会社。この技術開発力を、国内全ての自動車メーカーに認めてもらいたいと考えたのです。

そのために必要なのは、さらなる研究開発力の強化。そこで私は新設した工場に、実際の自動車整備工場と同じ設備をもつ「実験棟」を建て、同時に研究員を4~5倍に増員。売上の3%もの資金を、研究開発に投下しました。ここで力を入れたのが自動車ボディー用の次世代コーティング剤の開発。当社は、ワックスや洗浄剤、塗料など300種類以上のケミカル製品をつくっているのですが、特にコーティング剤の開発に研究員を集中させることとしたのです。その結果、撥水性と耐久性を併せ持つハイブリッド型の「ガラス系コーティング剤」の開発に成功。この製品は自動車業界に驚きをもって迎えられ、市場の拡大にもつながりました。

その後も、ODM生産で培った豊富なノウハウと研究開発力、自動車整備の最前線を知る営業体制を活かして、「業界初のモノづくり」に挑み続けてきた私たち。そんな中、業界では以前から可燃性のブレーキクリーナーによる引火事故が問題となっていることに注目し、業界初となる不燃性ブレーキクリーナーの研究開発に踏み切りました。こうして生まれたのが、洗浄力・換装性能を維持しつつ、ピットや作業環境の安全を守れる不燃性ブレーキクリーナー『ゼロファイヤー』。国内外の特許を取得し、国内15社のうち12社の自動車メーカーで私たちの製品が採用されることとなったわけです。20数年前に抱いた「自動車メーカ―全制覇」という私の夢は、いつしか社員全員の目標となり、今着実に達成に近づきつつあります。

ヒット商品をプロデュースする醍醐味と面白さ。すべては整備士の方々の声を「聞く」ことから始まる。

私たちのモノづくりで何より大切なことは、現場で働く整備士の方々の「安心・安全を守ること」にあります。それがひいては、車を運転される方の安心・安全にもつながります。重要なのは、現場で今何が求められているのかを知ること。それは、実際に現場で働く方々の声を聞いて初めてわかるもの。つまり、営業社員の“聞く力”こそが、モノづくりの原点であり、営業の醍醐味だと言えるでしょう。

『ゼロファイヤー』の開発の裏にも、営業社員たちの熱い想いがありました。ご存じの通り、自動車にとって「ブレーキ」は命を守るために最も重要なもの。車検においても、ブレーキ周りの整備は特に重視されます。ただし、その整備方法に問題があった。一昔前までは、整備の際にブレーキの粉塵をエアブローで飛ばしていたのですが、そのブレーキパッドには有害物質であるアスベストが使われており、整備士が肺気腫を発症するリスクがあったのです。そこで当社は粉塵を舞い上がらせないブレーキクリーナーを開発。ところが今度は、主成分の薬剤がオゾン層破壊につながるとわかり、市場ではその代替として可燃性で気化しやすい薬剤が使われるようになりました。確かに粉塵は上がらず、オゾン層破壊も防ぐことができる。けれど「引火事故」という新たな課題が持ち上がったわけです。
始まりは、営業が現場で聞いた「何とか不燃性のブレーキクリーナーをつくることはできないか」という切実な声。現場の最前線に行き、整備士の方と一緒に作業をする中で得られる情報はホンモノです。きっとどの現場でも同じなのではと、営業メンバーが自ら足を運んで情報を集め、企画を立案。社内プレゼンで即決となり、開発プロジェクトが立ち上がりました。

実際に開発を行うのは研究員ですが、最終的にプロデュースするのは営業社員です。開発中は研究員と「ああしよう、こうした方がいい」と話し合いを重ねますし、完成した製品をいかに世の中に広めるかも自分次第。大きな組織ではないので、一人ひとりの裁量が大きい上に、スピード感もあります。自分で見つけたビジネスの種を、自分で育ててカタチとなり、名立たる大手企業に純正品として採用されるのですから、面白くないはずがありません。もちろん、社歴や年齢など一切関係なし。思う存分、自分のチカラを試してほしいし、ここでならばそれができると常々社員に話しています。

海外でも特許を取得し、さらに躍進。グローバル戦略でビジネスチャンスは無限に広がる。

創業から60年。景気の大波にも動じず安定経営を継続できたのは、常に一歩先を見据えてきたからだと思います。SDGsという言葉が浸透する以前から、安心・安全かつ環境にやさしいモノづくりが求められる時代が必ず来ると信じ、モノづくりに挑んできた当社。その付加価値は今、国内はもとよりアジアやヨーロッパ、アメリカなどの海外市場においても評価され始めています。
たとえば『ゼロファイヤー』は、国内に続いて海外でも特許を取得。これは今後のグローバル戦略において、大きな切り札となるでしょう。この製品を足掛かりに、ガラス系コーティング剤をはじめとする自社製品の市場も積極的に拡大していく考えです。現在、コロナ禍で中断していた市場の開拓再開へ向けて、様々な準備を進めているところ。たとえば、東南アジアの国々に日本の車検制度のような点検制度を浸透させたいとも考えています。ディーラーでの定期点検サービスが当たり前になれば、交通事故の件数は激減するはず。そして、ディラーも当社も大きなビジネスチャンスを掴める。つまり“Win-Win-Win”を実現できると思うのです。現地では、すでに日本の大手自動車メーカーが「安心・安全」の重要性を唱えておられますから、私たちもできることを着実にカタチにしたいと思います。

視野を世界へと広げつつ、引き続き国内体制の強化に力を入れていくことが当社のビジョン。そのために最も重視すべきは、人材採用と社員育成です。当社では3年前から「アスリート採用」に注力しており、スポーツに情熱を注いでこられた方々を数多く迎え入れています。部活動を通じて身に付けたチャレンジ精神を、今度は「自分たちの製品を世界中に広める」という大きな夢にぶつけていただきたい。そして、一緒に見たことのない新しい景色を眺めることができたなら、最高だと思います。

学生の方へメッセージ

学生の皆さんはどのような仕事観をお持ちでしょうか。仕事は生活の糧を得るための手段、もしそのように考えているなら、どんな職業を選んでも変わりはないかもしれません。しかし、一生を終える時に自らの人生を振り返り、いい仕事をしたと思いたいなら、それにふさわしい会社を選ばなくてはなりません。

私はメーカーという仕事に誇りを持ち、日々いい仕事をしていると実感しています。無から有を生み出し、何かをつくったと胸を張れるのはメーカーの特権ではないでしょうか。当社には300を超える製品がありますが、これらはすべてお客さまと最前線で向き合う営業の声がヒントになり、製品化されたもの。「こんな製品があればお役に立てますか?」とニーズを形にしているからこそ、確実に売ることができるのです。実際の製品開発を行うのは研究職ですが、当社の場合、モノづくりのきっかけを与え、完成までをプロデュースするのは営業職。神戸合成ホールディングスならモノを売るだけでなく、営業職もモノを生み出す喜びを味わうことができます。

業界研究は皆さんがこれからの人生をどう生きたいかを真剣に考える期間であり、企業研究はその会社が皆さんの望む生き方、働き方を実現できるかを見極めるとても大切な機会です。自分がやりたい仕事は何かをしっかり見つめ、ぜひそれにふさわしい会社を見つけてください。

PHOTO
経験や知識よりも、やりたい!という熱意が欲しいと話す宮岡社長。「明るく元気な挨拶ができて、礼儀をわきまえている方ならば、お客様の懐に入り多いに活躍できますよ」

マイナビ編集部から

国内自動車メーカーの純正コーティング剤において、圧倒的なシェアを誇る神戸合成。ボディー用コーティング剤を主軸に、ワックス、洗浄剤、塗料など幅広いケミカル製品を開発~製造~販売まで自社一貫体制で手掛ける「開発型総合化学製品メーカー」である。2018年12月には、ホールディングス体制へと移行。持株会社である神戸合成ホールディングスを筆頭に、事業会社の神戸合成、ラベン、アスカがそれぞれの事業に専念できる体制となり、さらに業績を伸ばしている。
特筆すべきは、トヨタ、ホンダ、スズキ、ダイハツ、日野自動車など、国内ほぼ全ての自動車メーカーが“純正品”として同社製品を採用していること。宮岡社長が長年にわたり目標としてこられた「国内15社完全制覇」を達成する日も、決して遠くはないはずだ。

印象的だったのは、「なければつくればいい」という社長の言葉。お客様の声を聞いて、その想いをカタチにすることが営業のミッションなのだから、失敗を怖れずどんどんチャレンジしてほしいと話す。若手社員も新製品の企画開発にどんどん挑めるなど、どこでもできることではない。しかも、やりたいことがあれば直接社長に直談判できるというから驚く。「自分のチカラを思う存分試したい」「夢中になれる仕事でキャリアを磨きたい」など、向上心旺盛な方にとって絶好のフィールドだと思う。

PHOTO
人と環境にやさしいケミカル製品を、研究開発から製造、充填まで自社で完結。一貫生産体制を強みに国内ほぼ全ての自動車メーカーと取引し、グローバル戦略も着々と進行中。

トップへ

  1. トップ
  2. 神戸合成ホールディングスグループの取材情報