最終更新日:2024/7/3

福井県民生活協同組合

  • 正社員

業種

  • 生活協同組合
  • 福祉サービス
  • スーパーマーケット
  • 共済

基本情報

本社
福井県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高齢者介護を通じて地元への感謝・貢献を実現し、自身の成長も期待大!

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訪問介護で地域のことが熟知でき、今まで以上に地域が好きになる

宅配・店舗・高齢者介護・子育て支援・生活支援・共済の6つの事業を行う福井県民生活協同組合。特に介護施設「きらめき」は、“地域密着”を活かした事業を行っている。そこで活躍する若手に仕事への思いを聞いた。

中川千鶴さん
福祉事業部 小浜きらめき 介護職員 2018年入社

県外大学で社会福祉学を学び、地元(福井県小浜市)へUターン就職。介護は未経験だが、入社後の研修を経て資格を取得。現在は訪問介護に従事し、約30人を担当している。訪問地域は海沿いや山間部など広範囲にわたり、「地域のことをより深く知ることができています」とも。

仕事を通じて得られていること

「仕事をするようになって、今まで以上に家族への感謝の気持ちを感じるようになりました。家族へ“ありがとう”と言葉で伝えることも増えました」と中川さん。
利用者さんとの会話も大切なケアの一つ。話題がワンパターンにならないように気を付けたり、ニュースもこまめにチェック。仕事を通じて地域情報にも詳しくなった。
訪問介護から戻ったら事務所でその日のことを入力。この他、1カ月毎の報告書も作成する。入力内容を振り返ることで業務を改善し、よりよい介護につなげている。

地域に根ざしている企業理念に賛同。未経験の介護業務にも前向きになれた

人と話をするのが好きで、働くなら人と関われる仕事をと就職活動をしていました。働く場所は地元、Uターン就職も大前提でした。というのも、大学4年間で自分は賑やかな街よりも田舎暮らしのほうが向いていると実感しましたし、何よりこれまで育ててくれた家族や地域に感謝し、恩返しをしたいと考えていたからです。
大学で学んだこと(社会福祉関連)を生かそうと、介護施設や病院、いろんな事業所を回り、説明も聞きました。そんな中で出会ったのが当組合です。以前から自宅が当組合の宅配を利用していたので、その存在は知っており、身近にも感じていました。ただ、高齢者介護事業を展開していたことは知らず、就職活動時に驚いたくらいです。宅配とハーツ(店舗)の事業が地域に根差し、役に立っているのなら、当然、高齢者介護事業も同じ。地域と高齢者を支えることこそ地域への恩返しになると思い、当組合に就職を決めました。
就職を決めたものの、大学卒業時に取得していたのは社会福祉士と精神保健福祉士だけで、介護に関する資格はありませんでした。私が働くことになる高齢者介護施設「きらめき」で必要となるのは介護の知識や経験ですから、当然、入社前は不安がありました。しかし入社後、新人研修とは別にヘルパーの資格を取るための研修があり、会社が資格取得を支援してくれました。そのおかげで、ヘルパーとして独り立ちすることができたのです。

利用者さんから教えられることもたくさん。日々、学びと喜びを実感できる訪問介護の現場

現在の仕事は、利用者さんのご自宅に伺い、いろいろな支援を行う訪問介護です。具体的には、掃除や料理、食事・排泄の介助、買物代行など、利用者さんによって支援内容は変わります。単に必要な支援をするだけでなく、体調のことをお聞きしたり、世間話をしたりとコミュニケーションも重視しています。
ヘルパーの資格を取得したからといって、すぐに何でもできるわけではありません。最初は先輩に同行しながら学んでいましたが、いざ一人で訪問することになった時は「これで合っているのだろうか?学んだことが生かされているだろうか?利用者さんは満足されているのだろうか?」と、不安でいっぱいでした。不安で押しつぶされそうになるのを助けてくれたのは、やはり先輩や上司です。とにかく現場での疑問や不安はすぐに質問しました。その都度、丁寧にわかりやすく説明してくれるので、疑問はすぐに解決し、不安も払拭されました。訪問件数が増えるたび少しずつですが知識と経験が蓄積され、自信にもつながっているという実感が持てています。そして何より、利用者さんからの「ありがとう」「来てくれるのを待ってたよ」などの言葉が仕事への原動力にもなっていきました。
「何、焦ってるの?」私が、ようやく仕事に慣れてきた頃、ある利用者さんからの言われた言葉です。限られた時間と空間の中で、いかに効率よく支援やケアを行うかを重視するあまり、支援やケアが“作業”になってしまっていたのです。コミュニケーションもおざなりだったのでしょう。その言葉を聞いてハッとし、猛省したのは言うまでもありません。それ以来、挨拶や体調のこと、世間話を欠かさないよう、利用者さんに合ったコミュニケーションを大切にしています。
コミュニケーションには、話題も大切です。地元ネタや時事ネタ、利用者さんがどんなことに興味を持っているのかなと考えながら、話題を仕入れています。先日も田んぼやお米のことに関する話で楽しく盛り上がりました。必要な支援やケアを行いつつ傾聴し、交流を通じて楽しさや喜びもお届けできるのが訪問介護です。それこそが自分がやりたかったことなんだと実感しています。日々のお仕事の中にも、そうした「初心を思い出させてくれる」場面がたくさんあることも、人と関わる仕事の魅力だと感じています。

未経験からスタートした介護の仕事。今では、介護福祉士を取得。更なる高みを目指して奮闘中!

入社6年目の現在、私が受け持っている利用者さんは30名ほどで、1日5~6件を訪問しています。性格はもちろん、生活環境や症状もそれぞれに異なり、仕事をしながらいろいろな勉強をしています。時には、利用者さんの症状悪化などのアクシデントに遭遇。慌てることもありますが、すぐに先輩に連絡して指示を仰ぐようにしています。アクシデントに慣れることはないと思いますが、いつかは自分で判断し、実行できる知識と経験、行動力を持てるようになりたいと思っています。
そのためにはまだまだ勉強と経験が必要で、それをサポートしてくれるのが研修です。1年目は新人研修で社会人としてのマナーを始め、会社や仕事、地域のことを学びました。2年目は1年目の振り返りと見直し。近況報告に加え、仕事の進め方やその改善の指導があります。3年目以降は、これまで培ってきた知識や経験を活かして国家資格を取得し、より質の高い介護を目指して頑張っています。当生協では、職員の資格取得を支援する環境が整っており、受験対策講座なども開催しています。
介護初心者で入社したものの、あたたかく見守ってくれる先輩や上司、明るい社風、充実した研修のおかげで、今は一人前の介護職員として充実した日々を過ごしています。また、自分の成長の背景には、利用者さんの存在も大きいです。今後の目標は、多くの経験を積んで先輩のように丁寧かつ自分らしい介護ができるようになること。ここで働くことで、入社前に決意した「地域と高齢者を支えながら地域へ恩返しをする」が実現できると確信しているところです。

学生の方へメッセージ

2024年に46周年を迎える当生協は、福井県の組合員さんの声にお応えして事業領域を広げ、組合員さんと良好な関係を維持しながら発展を遂げて来ました。これからも福井のくらしに寄り添ったサービスを提供していくことは変わりませんが、従来の「食」や「福祉」に関するサービスだけでなく、新しい事業にも積極的に取り取り組み、お役立ちの領域を広げていくことでさらに成長していける余地があると思っています。

最新の取り組みとして、福井では恐竜をテーマにした街づくりに力を入れており、その一環として、店舗事業では11店舗目となるスーパーマーケット「ハーツ恐竜店」を2024年の秋に福井駅前にオープンさせます。他にも、電力不足や環境負荷低減が叫ばれる中で、当生協が使用する電力を自分たちで賄うために敦賀市に小水力発電の施設を建設するといった社会貢献につながる活動も行っています。
(管理部/長谷部さん)

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「就職活動では何を重視するのか、場所や職場環境なのか、仕事内容や待遇面なのか、軸を明確にすることでブレずに就職先を決断できると思います」(長谷部さん)

マイナビ編集部から

福井県民生活協同組合といえば、宅配や店舗ばかりが目立つように思われるが、実は、2003年より始まった高齢者介護施設「きらめき」の存在も近年、広く知られるようになってきた。「組合員の幸せと、地域社会のために」の理念は、現代社会を安全・安心・快適に生きたいと願う私達にとって、必要不可欠な要素でもある。そして、県外の大学進学をきっかけに、改めて地元の良さ、素晴らしさを実感し、「地域のために仕事がしたい、貢献したい」と考え、就職活動する人も目立つようになってきた。そんな熱い思いを具現化できるのが、まさに福井県民生活協同組合なのである。
では、どのような仕事で地域貢献をするか、できるのか。福井県民生活協同組合なら宅配や店舗、高齢者介護から選べるメリットがある。新卒採用を行っている3つの事業に加え、その他3つの事業を合わせた、それぞれ6つの事業間の連携もしっかり取れ、幅広い視点や立場から貢献ができる。自身が携わる業務は1つであっても、それを支える土台(組合)が多岐に業務展開をしていれば学ぶことも得ることも多く、理想を実現できる。さらに言えば、人間的な成長も期待できるはずである。

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幸せを追求した経営理念のもと、幅広い事業を展開。健康長寿で安全・安心な福井づくりをするため、組合員と職員、地域と協同し高い志を持って挑戦し続けている。

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