最終更新日:2024/8/1

社会福祉法人カトリック京都司教区カリタス会(高齢者総合福祉施設 神の園)

  • 正社員

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
京都府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

仕事のやりがい、働く環境、プライベートの充実――これが私の頑張る理由

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現場の最前線で働く先輩にインタビュー

働きやすい環境と質の高い介護を実現する「高齢者総合福祉施設神の園」。今回は、特別養護老人ホームで働く3人の先輩に、仕事のやりがいや大切にしていること、目標など今思うことを素直に話していただきました。

■K・A(写真左)
特別養護老人ホーム神の園 笛竹1丁目 介護職員
2022年入職

■H・H(写真中央)
特別養護老人ホーム神の園 精北2丁目 介護職員
2020年入職

■M・M(写真右)
特別養護老人ホーム神の園 精南2丁目 ユニットリーダー
2015年入職

先輩職員から一言

施設内の喫茶店でお茶をしたり、お菓子づくりをするなど、入居者の方々の暮らしに合わせた支援を展開。職員体制も充実し、ゆとりを持って関わることができています/K・A
些細な変化にもすぐに気づける一番身近な存在、それが私たち介護職員に求められること。そういう存在になるべく、これからも知識と経験を磨いていきます/H・H
社会情勢の影響でいろいろなことを自粛していた分、最近はプライベートの充実も大切にしています。ライブに行ったり同期と食事をすることも増えてきました/M・M

心身にゆとりがあるから実現できる、その人らしい暮らしを支えるお手伝い

大学では社会福祉を学び高齢者分野のゼミに所属していました。ソーシャルワーク実習は高齢者施設でしたが、同時に障がい者施設でアルバイトもしていたため、将来は高齢者分野で働くか障がい者分野で働くか迷っていました。そんなとき、神の園での職場体験に参加しました。介護とはただ単に食事や入浴の介助をすることではなく、その人らしい暮らしを支えるお手伝いをすることなのだと気づき、そこに魅力を感じて当法人で働こうと決めました。

当法人は初任者研修と実務者研修を法人内で受けることができ、私は現在、実務者研修を受講中。学生時代のアルバイトも実務経験に入るので、この研修が修了したら介護福祉士の資格取得に挑戦するつもりです。私が勤務するユニットには法人内で実務者研修を受け、介護福祉士の資格を取った先輩がたくさんいるので、いろいろなアドバイスをもらえることも助かっています。

先日は、中堅職員を対象とする外部の研修へ参加。他の施設で介護の方法や考え方を学び、意見交換をしました。そこで印象に残っているのが、「毎日の支援で何かもう一つ、自分にできることを考えられる人になりなさい」と言われたこと。目の前のことに精一杯でなかなか実践するのは難しいのですが、それ以来、支援の幅を広げるためにも「この人はこうしなきゃ」という固定観念を取り払って入居者さんに接することを意識しています。

当施設は、ユニットごとに職員が固定で配置され、その基準も1.9:1と充実しているので、精神的にも時間的にもゆとりを持って日々の支援ができています。とはいえ、職員も体調が思わしくなければ仕事を休むこともありますし、職員の数が減れば忙しくもなります。けれど、困ったときはお互いさま。そういう助け合いの雰囲気があるのでいざというときは安心ですし、とても働きやすい環境だと思います。
(K・A)

言葉の奥の思いを汲み取り、適切な支援を展開していく

専門学校で福祉を学び、介護福祉士の資格を取って当法人に入職。現在、神の園精北1丁目ユニットで介護職員として働いています。ユニットには私を含めて8名の職員が勤務しており、入居者さんは全部で13名。看護師や管理栄養士など、他職種の職員とも連携しながらチームで支援を行っています。

支援を行う上で心がけているのは、ご本人の言葉や思いを頭ごなしに否定しないこと。たとえば、トイレに行った数分後、またトイレに行きたいと言われたとします。そんなとき、「ついさっき行ったから、違いますよね?」とは答えません。本当にまたトイレへ行きたいのかもしれないし、寂しくて何か話をしたいのかもしれない。発言の意図がすぐに理解できなくても、言葉の奥にある思いを汲み取り、否定から入らないということはとても大切だと思います。

また、施設に入居すると自由がなくなるのでは…と心配されている方も多いと聞きます。けれど、ここは「その人らしい生活をできるだけ長く続けるため」にある施設。心身の状態さえ許せば外出も食事も自由にできますし、お酒を飲むこともできます。なので、少し難しいことや前例のないことを要望されても、できませんとすぐに断ってしまうのではなく、どうすればできるかを考えるようにしています。先輩や他職種の職員からもらうアドバイスをもとに、試行錯誤しながらいろいろな支援をできることが、やりがいです。

介護の仕事は大変というイメージを持っている人も多いでしょうし、実際、大変なことはもちろんあります。それでも、自分が考えて行った支援に対し「ありがとう。Hさんがいてくれて良かった」と感謝してもらえたり、自分を信頼して「Hさんやから言うんやけど」と相談ごとを持ちかけてもらえるのは、自分の自信にもつながる大きな喜び。そうした喜びが毎日の中にたくさんあるから、私たちは頑張れるのだと感じています。
(H・H)

誰もが気持ち良く働ける環境づくりと、マネジメントを追求

2015年の入職直後から神の園精南2丁目ユニットで経験を積み、2022年8月にユニットリーダーとなりました。介護職員として支援業務を続けながら、後輩の育成やシフトの作成を含むユニット全体のマネジメント業務にも携わっています。

マネジメント業務とは、職員全員が気持ち良くそれぞれの個性や特性を生かして働くにはどうすればいいのかを考え、実行すること。自信が持てず、悩んだり迷ったりしてすぐに行動することが苦手な人には、できる仕事を少しずつ割り振って自信をつけてもらうようにしています。自分に自信がつけば「もっとこうすればいいのでは」という意見をくれたり、会議で発言することが増えたりと、発言や行動に変化が出てきます。そうして成長していく姿を見ることができるのはうれしいものです。ただ、通常の支援業務とリーダー業務の両立はなかなか大変で、特にリーダー業務は他の人に任せられないこともあるので、どう両立していくかが私自身の今後の課題だと感じています。

また、働きやすい環境づくりが進んでいるというのも当法人の魅力です。毎月シフトを作成していますが、職員の数が揃っているので、連休がほしい人や離れた休みがほしい人など、細かい希望までできるだけ考慮しながら勤務の調整ができています。最近は育休取得も当たり前になってきており、夜勤免除の時短勤務も子どもが小学校に入るまで続けることができます。床走行リフトや入浴用リフトなど福祉用具の導入も進んでいますし、インカムがあることで連絡事項を全員へ一斉に伝えられてとても便利。ライフステージが変わっても現場で働き続けたいという人にも、最適な環境だと思います。

私自身はまだまだ現場で働くつもりですが、自分の考え方や支援の幅を広げるために、今後はケアマネージャーの資格に挑戦する予定です。そして、業務の偏りがなく、誰もが気持ち良く働ける環境づくりとマネジメントを追求していきたいです。
(M・M)

学生の方へメッセージ

この仕事の面白さは、自分が成長することで自分にプラスになるだけでなく、ご入居者さんやそのご家族、さらに地域の人たちの幸せにつながることです。「他が為は我が為」という言葉がありますが、人のために行うことは、必ず自分の豊かさや生きがいにつながります。

長く働き続けるためには、休日や給与など待遇面をしっかりと確認することはもちろん重要です。ただみなさんには、目先の条件だけでなく、本質的な仕事のやりがいとそれが叶う環境を大切に、職場を選んでほしいと切に思います。

介護はチームで行う仕事です。リーダーだけが引っ張っていくのではなく、みんなで話し合い、協力し、それぞれの個性や得意を生かして、掛け算による相乗効果を生み出していくものです。ご入居者さんに対してと同様に、職員の個別性にも着目、尊重することで、誰もが輝ける組織づくりを進めています。

ご入居者さんやご家族、仲間である職員やボランティア、地域の人々など、自分を必要としてくれる人がいることは、大きな喜びであり、私たちを成長させてくれる原動力でもあります。意欲を持って学びを深め、活躍のフィールドが広がっていく中で、さらに新しい発見や出会いもあるでしょう。私たちの仕事にゴールはありません。支援の質を高めようと成長し続け、多くの人に幸せをもたらすことができる、非常にクリエイティブな仕事なのです。
(齊藤 裕三 施設長)

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休みが多いからといって働きやすい職場とは限りません。実際に現場へ出向き、職員や入居者の表情を見て「働きやすさ」や「やりがい(ケアの質)」を確認することが大切です。

マイナビ編集部から

京都市南部の精華町エリアで、施設介護サービスをはじめとする12の高齢者福祉事業を展開する神の園。地域の高齢者や福祉を必要とする人の心の声を丁寧にすくい上げ、それぞれの望む暮らしや、その人らしい暮らしの実現につながる支援を行っている。

今回の取材で特に印象的だったのが、取材対象者の3人が揃って「心にゆとりを持って働けている」と話してくれたこと。それは、入居者の1日の流れを示す24時間シートで情報を共有したり、職員の動きをITで管理したり、インカムを使って連携を取るなど業務の効率化が進んでいる証。床走行リフトをはじめとする最新の福祉機器も積極的に導入するなど、さまざまな職場改革が職員の心に余裕を生み出し、入居者とじっくり向き合う時間やより良い支援を考える時間、学びを深める時間を創出しているのだ。このように、職員の負荷軽減と支援の質向上を同時に実現しているからこそ、誰もが心にゆとりを持って働くことができているのだろう。

人材不足が叫ばれる今、介護というとやるべき介助に追われ常に慌ただしい現場を想像するかもしれないが、「一度現場を見れば介護のイメージがきっと変わる。見に来てもらえればわかります」と前出さん。職場体験も開催されているので、ぜひ足を運びその目で確かめてみてほしい。

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職員たちは介護を単なる作業ではなく、主体的に取り組むクリエイティブな仕事だと捉えている。それが、モチベーションを高く維持して意欲的に働ける一番の理由だ。

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