宗教法人 在日本南プレスビテリアンミッション　淀川キリスト教病院

淀川キリスト教病院は、1955年に米国長老教会の献金によって建てられた病院です。戦後の荒れ果てた日本のなかで最も医療を必要とする地域を選んで建てられました。そして、献金だけでなく、多くの優秀な人材と当時の米国の最先端医療がこの地に導入されました。

日本初の交換輸血などの周産期医療、日本で初めての病院ボランティアや医療ソーシャルワーカー等、先進的な取り組みを行ってきました。また1973年には日本で初めて末期がん患者に対するチームアプローチ（のちのホスピス）がスタートし、最近では2012年にアジア初のこどもホスピスが開設されました。これらは、いずれも当院の「全人医療」の理念に基づくものであり、創立以来当グループは日の当たらない医療分野におけるパイオニア的な役割を担ってきたと自負しています。

現在では、急性期・救急医療、がん診療、また予防医学としての人間ドック・健診にも注力し経験豊富なスタッフを揃えています。2005年にいち早く地域医療支援病院を取得し、大阪府がん診療拠点病院、地域周産期母子センター、また救急告示病院（二次）として年間約7,000件以上の救急車受け入れ、24時間365日の小児救急も行っています。医学教育に関しては、基幹型臨床研修病院として毎年13名の初期研修医を受けいれています。

2012年に旧病院から新築移転し各施設を統合し大型総合病院となりました。また2017年にはホスピス・こどもホスピスも本院に統合し病床数581床とし、地域の中核となる急性期病院として更に高度な医療の充実を行いました。その結果、2018年度からは厚生労働省よりDPC特定病院群（大学病院本院に準ずる機能を有する高機能病院）の認定を受けました。

さまざまな問題に対し、私たちは、「全人医療」の理念に基づき、地域包括ケアシステムの一員として、職員一同これからも地域のみなさまに信頼される病院として努力していく所存です。 私たちは、地域に根差し、世界に目を向けるという視野を持つ病院でありたいと願っています。