最終更新日:2024/8/8

ポラスグループ[グループ募集]

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 住宅
  • 不動産
  • 建築設計
  • 住宅(リフォーム)

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

事業について伝えたい

「蔵」や「古民家」を生かした街をプロデュース。地域活性化に貢献できる喜びは大きい

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大型プロジェクトをリードする、営業企画の仕事とそのやりがい

ポラスは単なる家づくりの会社ではない。近年は地元・越谷市で「蔵のある街づくり」や古民家複合施設「はかり屋」など、2つのプロジェクトを推進。その牽引役となった池ノ谷さんに仕事内容とそのやりがいを聞いた。

■池ノ谷 崇行
戸建分譲設計本部 設計二部 営業企画設計課 課長
2003年入社/生産工学部 建築工学科卒
入社後、営業、実施設計を経て、5年目から企画設計に。ポラスを代表する街づくりを多く手がけ、2013年以降は「蔵のある街づくりプロジェクト」と古民家複合施設「はかり屋」プロジェクトをリード。趣味はDIYで、それも仕事に生かしている。

街づくりを支えるポラスの技術力

「はかり屋」は「ことのは 越ヶ谷~蔵のある街づくりプロジェクト」に続いた地域活性化プロジェクト。古民家複合施設に生まれ変わり、地域活性化に大きく貢献している。
ポラスの住宅はすべて自社プレカット木材を使用。生産量・品質・精度ともに日本一を誇り、その技術力はポラスだけでなく住宅業界全体の住宅品質も支えている。
「ポラス暮し科学研究所」は1991年創設。「デザイン」「構造」「生産プロデュース」「住環境」の4グループがあり、お客様が永く住める家のための研究開発に余念がない。

地主さんから購入した「蔵」を現代に蘇らせ、行政とも連携して和の趣ある街を計画

ハウスメーカーの中でも、若いうちからやりたいこと、好きな仕事ができる自由闊達な風土を感じてポラスに入社しました。1年目に分譲住宅の営業、2年目からは細部の設計を行う実施設計を担当。5年目以降は企画設計として、新築分譲のコンセプトや全体イメージ、1棟ごとの間取りとデザインを決める仕事に就いて経験を積んできました。
私の仕事で、エポックとなったのは入社11年目。2013年秋から関わった「ことのは 越ヶ谷~蔵のある街づくりプロジェクト」です。そもそもの発端は、当社が地主さんから買い取った土地に赴きのある蔵が存在していたことにあります。この蔵を生かして分譲住宅をつくることはできないかと、当社の社長からオーダーを受けたのです。調べてみると「油長」の屋号を持ち、江戸時代から続く油商の店が開かれ、多くの人が往来する場所であったことが分かりました。当社は理念として「地域文化の価値の創造」を掲げています。旧日光街道沿いに残るその蔵は江戸情緒を残した越谷市の歴史的価値があり、それを現代に蘇らせて地域の財産として次代に継承することは理念にも合致し、とても意義があると思いました。
けれど、蔵を活用する分譲地開拓は当社も初めてのこと。越谷市役所やグループ内の財務部、保証部との打ち合わせを重ねましたが、みんな手探りの状態でした。何度も打ち合わせを重ねた結果、もともとあった内蔵と米蔵、粕蔵の3棟のうち、傷みが激しい2棟は取り壊し、その際に出た古材木は新築物件の化粧材へ転用、1棟を分譲地内のシンボルとして活用することを決定。行政ともいろいろ相談し、修繕の仕方などもグループ内からアドバイスをもらいました。さらに先々まで蔵を管理するには行政に託した方が良いということになり、蔵は越谷市に寄付することに。最終的に蔵を街のシンボルとなるように配し、新築4邸と合わせて原風景を残していくことになりました。
私は4つの和のコンセプトに沿った住まいとして、「坪庭のある家」「茶室のある家」「縁側のある家」「土間のある家」を企画。どんな家ならお客様は住みたいと思うか、どんな家なら長く住み続けたいと思うかを徹底的に考え、和にモダンな要素も加えるなど社内の実施設計者と密に連携し、住まい手を想像しながら、さまざまな思いを込めました。

小学生の曳き家体験、グッドデザイン賞受賞、「良かった」の声が大きな喜びであり財産に

プロジェクト途中の2014年10月には、近くの越谷小学校の3年生約120人を集めて、曳き家体験も実施しました。これは蔵の場所を敷地内で移動させるもので、100t以上ある蔵をジャッキアップし、鉄骨のレールの上に置き、そのままの状態で移動させる工程でした。近隣に住む小学生も思い出になればと考えた末に実施されたイベントで、多くの親御さんや地域の方にも見に来ていただけました。蔵が定位置に移動されると小学生からは歓声が上がり、まさに当社が理念に掲げる「地域密着」を体現した取り組みができたと感じました。
2016年1月に多くの関係者の協力のもと、敷地内に4つの和風建築が完成したのですが、蔵のある街づくりプロジェクトは2015年度のグッドデザイン賞を受賞することができました。当社のねらい通り地域密着を図れたプロジェクトとなった実感も湧いて、とてもうれしかったです。またそれ以上に、地域住民の皆さんから「よくやってくれた」「蔵をよく残してくれた」と声をかけてもらえたのが最高の喜びになりました。
私が企画した4邸も半年くらいで完売することができました。古くからある日本の住まいをテーマに空間をいろいろとつくり、中のインテリアもすべてコーディネートしたので、興味を持っていただいたお客様には営業と一緒に私もご説明したりもしました。入社当初の営業経験も生きましたし、購入されたお客様は私の企画デザインに共感してくれたわけで、喜びが膨らみました。
その後、お客様が幸せに住まわれているのもうれしいですが、2018年の暮れには「キャンドルナイト」と称したイベントを開催。キャンドルホルダーをみんなで手づくりして、御影石の舗道沿いに置くことで蔵と邸宅をライトアップ。蔵の街をほのかに照らすこの試みも好評で、街を生み出すだけでなく、育てている実感も湧いています。

当社初の複合商業施設「はかり屋」の展開につなぐ。街づくりを通し地域や人々の豊かな生活に貢献したい

もう一つは、旧日光街道沿いで地域資源の活用による地域活性化プロジェクト「はかり屋」です。「蔵のある街づくり」と同時並行で、2015年に用地を取得したのですが、「はかり屋」とは江戸時代に重さの基準となった分銅を販売していたところ。元の所有者様が直前まで住まわれていたこともあり、建物への愛着も感じられました。改めて歴史の重さを知ったため、どうすれば地域のためにこの建物を生まれ変わらせられるかを社内で検討。その結果、今度は分譲住宅ではなく、越谷の原風景を残すため商業施設としてここに個性的なテナントを集結させ、人が集える街にしようと考えました。2018年4月に120年の時を経て、食やインテリア、癒しやクリエイティブスペースなど、6つのこだわりのショップやレストランの集まる古民家複合施設「はかり屋」として再生しました。
「はかり屋」は当社が土地を所有することで、当社初の複合商業施設の展開になりました。しかも、「蔵のある街づくり」で培われたノウハウも注がれ、今度は行政の力を借りずに地域に賑わいを創出することができたのです。このムーブメントは近隣にベーカリーや子ども食堂が開設されるきっかけとなり、越谷にさらに活気を広げる結果となっています。
またテレビ局から「ここでドラマを撮影したい」という要望にお応えし、越谷地域を紹介する番組撮影にも協力しました。私も街おこしの一人として取り上げていただき、テレビ出演できたことは良い思い出にもなりました(笑)。
私は学生時代に商業施設の設計もやりたい気持ちもあったため、ポラスに入ってまさかこの面でも夢を実現できると思っていなかったので、感慨もひとしおでした。また、「はかり屋」とその周辺がお客様で賑わっているのを見ると本当にうれしい限りです。
今はまた違う趣の蔵のある場所が見つかり、次は住宅なのか、商業施設なのか、新たな計画を立てており、私や設計だけでなく、若手にもプロジェクトに参加してもらっています。今後もこれまでの経験・ノウハウ、築いてきた人間関係を、地域を豊かにするために生かしたい思いが湧いています。人々の暮らしを豊かにするデザインを前例に捉われず追求し、住民や地域に寄り添った街づくり、地域おこしに貢献していければ幸いです。

学生の方へメッセージ

私は好きな企画設計ができ充実感でいっぱいですが、休日もDIYが趣味で自宅改造などを行っており、オンとオフの境目がないといえるかもしれません(笑)。もちろん、当社は週休2日ペースで休日を取ることができ、ワークライフバランスを図れますし、部署によって「フレックス制度」採用も進んでいます。休んでいてもインプットする体質に私自身がなっており、何を見ても聞いても建築や開発に結びつけて考えてしまします。ただ自己啓発に打ち込む分、仕事の効率性を常に考えるようにもなりました。またすぐにやりたいことができなくても、自分の引き出しを豊富に持つよう努力すれば、いつか自分にチャンスが巡りアウトプットできる時がきます。その意味で自分の中に「やりたいこと」を持ち、蓄える習慣をつけてみてください。
建築や設計に興味があり、自分の裁量で大きな仕事に参画したい、家だけでなく街づくりを考え、チーム一体となって新たな価値を生み出したいと考える人は、ぜひ当社で一緒にゼロからつくりあげてみませんか?

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池ノ谷さんは20代で新築分譲の設計を多く任され、30代前半から大型プロジェクトのリーダーとして活躍。普段から打ち合わせを活発に、メンバーにもアドバイスを送っている。

マイナビ編集部から

総合ハウスメーカーとして、住宅・不動産・建設に関する幅広い事業を展開しているポラス。『未来に誇れる街づくり』をテーマに、単なる家だけでなくトータルな街づくりを推進していることは、上記に登場した池ノ谷さんの仕事ぶりからも明らかだ。
同社の強みであり、大切にしているものは「地域密着型経営」「責任一貫施工体制」「デザイン力」「トータルサポート」の4つにある。「デザイン力」については21年連続でグッドデザイン賞を受賞している。また、街並み景観賞なども同社の実力を証明するもので、技術開発力と合わせて地域全体の価値を高めるビジネスが成り立っている。
注文・分譲住宅事業では、日本の家づくりにおいて伝統的に使われてきた木を使用。その特性を最大限に生かしながら、心豊かで快適な暮らしの在り方を提案している。非住宅と言われる分野にも対象を広げ、幼い子どもが集まる幼稚園や人生の円熟期を迎えた老人福祉施設などを、木のぬくもりや安らぎで満たしていくという目標もある。
同社は、新しいことに意欲的にチャレンジしていく会社の方針に沿って、やりたいと手を挙げれば年齢・社歴に関係なくチャンスが広がる。近年はワークライフバランスの充実に取り組んでおり、設計職を中心にフレックス制度の活用が進んでいる。首都圏で地域密着の街づくりに興味ある人に、チャンスは大きく広がっている。

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越谷市にあるポラス本社のオフィス。社内各部署と連携が取りやすく、常に活気に溢れている。

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