最終更新日:2024/7/29

帝産観光バス(株)【総合事務職:事務社員】

  • 正社員

業種

  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 旅行・観光

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

互いが支え合う温かな職場。社員全員で安全・安心・快適な観光バス運行を実現

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二人の若手先輩社員の活躍と成長に迫る

それぞれの動機で観光バス会社を目指した二人の先輩社員。入社後の進路は異なるが、ともに仕事の難しさに頭を悩ませ、課題を乗り越えて成長してきた。そんな二人に入社動機や仕事内容について、お話を伺った。

■ 大塚 由樹さん(写真右)
東京支店 営業第二課(取材当時) 23年11月現在 東京支店 総務課
2021年入社/現代文化学部観光ホスピタリティコース卒

■ 佐橋 杏花さん(写真左)
東京支店 運輸課(取材当時) 23年11月現在 東京支店 営業第一課
2021年入社/経営学部経営学科卒

先輩の横顔

「最近は温泉に行くことが多いですね。特にサウナが好きなので、休日は友人と一緒に各地のサウナ巡りをしています」(大塚さん)
「コロナが落ち着いている時期は、友人を誘ってカフェ巡りをしています。インスタで見つけて気に入ったカフェは必ずチェック。心が癒されるのでオススメです」(佐橋さん)
大塚さんと佐橋さんは2021年入社の同期生。9人いる同期生は仲が良く、研修で顔を合わせるたびに会話が弾むという。

外勤営業と運輸課の間をつなぐ内勤営業。バスの安全運行を後方支援しています。

大学では観光業界全般に関する知識を習得し、旅行業務取扱管理者の資格も取得しました。一方で裏方的な仕事に就きたいという気持ちがあり、就職活動ではバス会社かタクシー会社の事務職を希望していました。当社に決めた理由は、会社訪問した時の印象がとても良かったからです。事務所を拝見したとき、そこで働いている自分の姿を想像することができました。

入社前の希望は運輸課でしたが、実際の配属先は内勤が中心の営業二課でした。自分に務まるかどうか不安でしたが、入社後の新入社員研修で運輸・営業・総務の各業務を学んだ結果、気持ちが切り替わりました。それは、営業二課が運輸課と一緒になってバス運行の安全を守っていたことに感銘したからです。

内勤営業は外勤営業と運輸課の間をつなぐ仕事です。最も大きな役割は、運転士が携行する「運行指示書」の作成。これはツアー名、バスの運行日時や乗務員の氏名、運行経路や経由地の到着・出発時間など、運行に関する情報を記載した大切な書類。作成自体は上司が行い、新人の私は間違いがないか内容を確認した上で、前日のうちに書類を運輸課に渡しています。
もう一つの役割は「点呼簿」の下書き作成。こちらは当日の運行内容が全て記載された書類で、配車場所や時間、乗務員氏名などバスの運行には欠かせない非常に重要なものです。私は内容を一つひとつ確認し、運行の1週間前には運輸課へ回します。運輸課はこの下書きを元に、運転士やガイドを割り付けているのです。

書類確認で苦労しているのは、道路や駐車場がバス運行に適しているかをチェックする作業。まだそうした知識がない私は、毎回、インターネットで地理画像を確認しています。
また、時にはイレギュラーな事案が発生することも。地震で新幹線がストップし、当社が急遽代替バスを手配したことがありました。通常運行もありますから、社内は大忙し。私も慌てて夜行バスの手配に奮闘しました。

運行指示書と点呼簿は法律で義務付けられた、バスの安全運行になくてはならない書類です。記載内容が間違っていると事故につながりかねません。いつも気を緩めることなく書類に向かっています。
この仕事でうれしいのは、1日の終わりに必ず小さな達成感が得られること。乗務員さんが無事に帰社するたびに、私はそれを実感しています。
(大塚さん)

紙の地図で身に付けた道路の知識。部署異動が成長のきっかけになりました。

私は旅行業界と観光バス業界に絞り、就職活動していました。当社に決めた理由は、選考過程でお目にかかった方々の優しい雰囲気。若手の方だけでなくキャリアを積んだ方々からも、穏やかで落ち着いた印象を受けたのです。
当社が持つ広域ネットワークとバス台数の多さにも惹かれました。業界はコロナで大きな影響を受けましたが、当社は他社に比べて経営基盤がしっかりしています。

1年目の配属先は希望していた営業第一課。仕事内容は、お客さまである旅行代理店に当社のバス運行を提案販売することです。とはいえ、実際はコロナの影響で、営業に出ることはできませんでした。ところが9月に入ると国際的スポーツイベントの選手輸送で、忙しくなったのです。さあこれからだと思いましたが、そのタイミングで異動が決定。10月から運輸課で新たな仕事に就いています。

運輸課の役割は、乗務員の勤務管理や車両の運行管理などを通じてバスの安全運行をサポートすること。私は、主に準備段階の仕事を任されています。例えば、営業二課から送られてきた運行指示書を見て、お客さまの団体名や配車時間がシステムのデータと合っているかを再確認。バスの前面に掲示するステッカーの印刷、駐車場料金の支払票作成などもありますね。

点呼業務も私の担当です。検知器を使い、乗務前と就業後の運転士さんをアルコールチェック。併せて健康状態も調べます。運行指示書とETCカードの持参、運行前点検チェックシートの内容など、確認事項は数多くあります。先輩がバスの乗務員を決めた(配乗)後、点呼簿を完成させるのも私の仕事。運行を管理する大切な記録なので、細部まで確認しながら完成させています。

私も大塚さんと同じく、道路の知識はゼロでした。しかし、仕事では乗務員さんから、「混んでいそうなので、別の道を案内してほしい」という無線連絡が頻繁に入ります。配属当時の私は何も答えられず、先輩に代わってもらうしかありませんでした。それが悔しかったので、スマホより見やすい紙の地図で必死に勉強。少しずつですが、緊急連絡にも答えられるようになってきました。

運輸課に配属された当初は残念な気持ちもありましたが、今はこの仕事が楽しくてなりません。自分が成長している実感がありますし、乗務員さんの役に立っていることが素直にうれしいのです。部署異動が、私にそのことを気付かせてくれました。
(佐橋さん)

敷居を感じさせない温かな社風。支店内は大きな家族のような雰囲気です。

内勤営業は乗務員や運輸課の社員をサポートする役割ですから、事務職を志望していた私にとっては思い描いていた内容に近い仕事です。まだ経験が浅いので苦労することもありますが、そんな私を助けてくれるのが、同じ職場で働いている上司や先輩社員の方々。部署には同じ仕事をしている先輩が4人いて、分からないことがあれば気軽に質問することができます。先輩も私と同じように知識がないところからスタートしているので、忙しい時も優しく丁寧に教えてくださって、とても助かっています。

3年目を迎える今の目標は、全ての面でステップアップすること。バスや道路の知識はまだまだ足りませんし、運行に関する法律も勉強中。でも、それ以上に必要なのは“気付き力”だと思っています。それまで気にとめていなかったところに注意を向けて、大切なことを見落とさないようにしたいです。運行資料の定型文にある大切なポイントは、ついつい見逃しがち。でも気付き力があれば、例えば、通過予定の道路が季節要因で制限されていても事前に確認できると思うのです。まずは、そこからスタートしたいですね。
(大塚さん)

東京支店の社員は30人ほど。当社の中では大きな拠点ですが、顔と名前が完全に一致するので、店内にはどこか家族的な雰囲気がありますね。年齢やキャリアに関係なく、社員の誰もがフレンドリーな点も気に入っています。皆さん話好きなので、普段から世間話が絶えません。運転士さんやガイドさんとも仲が良いですよ。採用枠が事務職と違っているので最初は壁を感じていたのですが、今は完全に打ち解けています。運転士さんは道路のことを丁寧に教えてくださるので、優しい先生のような感じですね。

近いうちに、日報処理の仕事を担当することになりました。これは乗務員さんが記録した運行後の距離や時間をチェックし、システムに入力する業務。乗務員さんの給与に直結する仕事なので、間違えると大変です。安心して任せてもらえるよう、今は管理システムについて勉強しているところ。こうして一歩一歩成長して、いつか先輩のように配乗業務にチャレンジしてみたいですね。私は仕事が好きで勉強することも楽しいので、当社に入って本当に良かったと思っています。
(佐橋さん)

学生の方へメッセージ

私が会社選びで重視したのは、先輩社員の人柄や職場の雰囲気でした。ホームページで会社の様子が詳しく紹介されているなら、ある程度は伝わってきますが、そういう会社ばかりではありません。説明会はもちろん、実際に職場訪問する機会があれば積極的に参加してほしいですね。コロナの影響で今は大半の会社がリモートで面接を行っていますが、当社は最初から最後まで対面型の面接でした。緊張はしましたが、顔を合わせているから本音が話せる部分もあります。全てをリモートで終わらせず、対面の機会があれば、ぜひ利用することをお勧めします。
(大塚さん)

コロナ禍だったこともあり、就職活動中の私はかなり焦っていました。「早く決めなきゃ」と思い、面接では毎回緊張していたのです。なかでも当社を受けた時が一番緊張していましたね。絶対落ちたくなかったので、最初から最後までガチガチでした。今振り返ると、焦る必要も緊張する必要もなかったのにと少々後悔しています。自分をコントロールできれば良いのですが、実際はそれも難しいでしょう。試しに一度、「落ちてもいいや」くらいの気持ちで臨んでみてはいかがでしょうか。
(佐橋さん)

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所有するバス台数は全拠点合わせて約270台。観光バス専業会社としては珍しいほど規模が大きい。東京から神戸を結ぶ自社ネットワークも大きな特徴だ。

マイナビ編集部から

帝産観光バスの特徴は、「貸切バス事業者の老舗として業界屈指の知名度を誇っていること」「学生団体を中心とした仕事が多く、安定性があること」が挙げられる。また、東京・名古屋・関西をカバーする広域ネットワークを持っていることも同社の強み。他社に頼ることなく長距離バス運行を成立させることができるので、経営面でもメリットが大きいのだ。コロナの影響で旅行業界は大きな影響を受けてきたが、ここにきて事態は変わりつつある。インバウンドが復活し、国内の観光需要も活発化。厳しい時も新卒採用を続けてきた同社は、育ててきた若手がやっと活躍できる時期になってきた。

同社を取材して感じたのは、新人をとても大切に育てていること。採用数が多くないこともあるが、先輩社員全員が若手社員一人ひとりの個性を尊重し、優しく見守っている雰囲気がある。取材に応じてくれた二人も、周囲の温かさを何度も口にしていた。この環境があるから、途中で職場が変わっても悩むことがないのだろう。
貸切バス事業をメインに、今後は高速バス事業など新しい事業にも取り組みつつ、成長を目指しているとのこと。観光業界、バス業界に興味があるなら、ぜひ候補に入れていただきたい企業だ。

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職種はさまざまだが、バスを安全に運行し、お客さまの楽しい思い出づくりを手助けしたいという気持ちは全社員が共有している。

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