最終更新日:2025/3/1

中日本航空(株) 【名鉄グループ】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 空輸
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 建設コンサルタント
  • 情報処理
  • ソフトウエア

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愛知県

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事業について伝えたい

「空の安全」「社会基盤づくり」、それぞれの道で描く夢とは

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中日本航空で大きな活躍をめざす、2名の社員

創業から69年。航空機を活用し、報道や医療・防災・測量・インフラ整備など多彩なニーズに応え続ける中日本航空。2018年入社の社員たちに、入社の動機や仕事のやりがいや難しさ、これからの目標などを尋ねてみた。

(写真左から)
★S・Aさん/航空事業本部 工場整備部 設計課/2018年入社
★Y・Tさん/調査測量事業本部 技術部 地図情報統括/2018年入社 

若手社員の仕事風景

デスクワークが中心ですが、実際の機体を見るために現場へ赴くことも。航空機の改造に関わる設計では、大学で学んだ力学、工学の知識が生かされています(S・Aさん)。
私が手がけているのは自治体の職員が利用するGISシステムで、一部は住民の方にも公開されます。またAIを活用し、業務の効率化にも取り組んでいます(Y・Tさん)。
航空測量業務では自社の航空機を使うため、パイロットや整備士とコミュニケーションを取る機会も多い。また仕事を通じて、さまざまな資格を手にできる点も魅力だ。

搭乗者の命を預かっているという大きな責任感とやりがいのある仕事です。

もともと航空機に興味があり、将来はそれに関わる職業に就きたいと思い航空系の学部のある大学に進学しました。例えばパイロットや整備士のようにはっきりとこの仕事がしたい、ということまでは決まっていなかったのですが、大学の授業や研究室で宇宙航空工学の勉強を重ねるうちに「設計」の分野に強く惹かれていきました。しかし、航空機関連の設計ができる企業の数は全国で見ても決して多くありません。そのため就職活動自体は自動車部品など別業界も視野に入れて行いました。ただやはり航空機に関わる仕事をしたいという思いを捨てきれず、その悩みを大学の教授に相談したところ、当時発生した熊本地震において、活躍していたヘリコプターの運航会社である当社を紹介していただきました。面接などを通じてこの会社なら自分の学んできたことを活かせると思い、入社を決意しました。

入社後は新入社員研修を経て、現在は工場整備部設計課で実務を行っています。工場整備部では、主に官公庁が所有しているヘリコプターの新規組立、点検整備、修理改造を担っています。その中で私たち設計課の仕事は、お客様の仕様に合わせて、装備品の取り付け方法を検討・設計し、設計の安全性を航空局に説明することです。

大学の授業や研究ではなく仕事としてヘリコプターへの機器の搭載設計に携わってみてとても強く感じたのは、私たちはパイロットをはじめとする搭乗者の命を預かる、非常に責任の大きな仕事をしているということ。たったひとつのミスが重大な事故に繋がる可能性があるため設計図等のチェック体制は何重にも敷かれていますが、それでも不安やプレッシャーのかかる仕事です。しかしその責任感こそが、この仕事の大きなやりがいでもあると感じます。先輩社員の皆さんには航空機が好きな方が多く、新人が設計のどんな部分で苦労するかもよくわかっているため悩みにも親身に相談に乗っていただき、職場にはとても恵まれていると感じます。そんな優しい先輩方ですが、設計しているときの姿は真剣そのもの。そんな先輩方を目標に、将来は自分も後輩の手本となれるような存在になりたいです(S・Aさん)。

空間データをデジタル情報にして提供。社会インフラの管理に貢献しています。

当社の調査測量事業本部では、陸海空すべての空間計測およびコンサルティング活動を行っています。技術部門としては、航空機での測量を行うオペレーション、レーザデータの解析を行う空間解析のほか、空間計測、コンサルタント、地図情報の5つの統括部門があり、私の所属する地図情報統括では、空間で計測されたデータをもとに地図を作成しています。
地図といっても、自治体で使う固定資産台帳や道路台帳などの特殊なもので、その新規作成から更新までを当社が手がけています。

地図情報の業務には、大きく分けて「固定資産」「都市計画・上下水道・道路」「GIS(地図情報システム)」をそれぞれ担当する3つのグループがあり、私はGISを担当しています。GISとは、空間的な位置情報とその他の様々な属性情報を一元的に管理するシステムで、そのシステムの開発・改修から地図データのセットアップに従事しております。
お客様から求められるのは、使いやすいシステムです。GIS自体が専門性が高いものなので、使用感などをお聞きし、いかにわかりやすく、使いやすいものにしていくかが腕の見せどころです。
また私たちはGIS以外のシステムにも関わるため、最近のDX(デジタルトランスフォーメーション)化も見逃すことはできません。自ら外部セミナーや講習会に参加し、新しい情報や技術を取り入れるようにしています。

今でこそ大きなシステムを1つ任され、AIへの取り組みなどにも挑んでいる私ですが、新卒で入社した当初は、1部分の改修業務からスタートしました。最初は専門用語がまったくわからず、ひたすらメモを取って先輩に尋ねたり、自分で調べることで知識を蓄えていったものです。
そして半年ほどした頃に、大きなデータを扱うシステムの改修を経験し、その後も測量士や基本情報処理技術者の資格を取得することで、少しずつ仕事の幅を広げてきました。
今では、お客様から「とても見やすくて、わかりやすい。仕事が楽になった」などの言葉をいただく喜びも感じています。
今後の目標はRCCMや応用情報技術者、システムアーキテクトなどの資格を取り、さらにスキルアップを果たすとともに、社内でオリジナルシステムを開発することが目標です(Y・Tさん)。

自分が何になりたいのか、どんな仕事がしたいのか、しっかり考えてほしいと思います。

私は企業研究をするにあたって、まず最初に自分がこれまでの人生でどんなことに興味を持って何をしてきたのかを洗い出し、自己分析を行うことから始めました。そのように過去を振り返ってみることで、就きたい業種や仕事内容、また自分の強みや企業に対するアピールポイントも少しずつ見えてくると思います。例えば私は大学で軟式野球部に所属し、キャプテンとして皆をまとめ、チーム一丸となって目標達成に向かうことに大きな喜びを感じてきました。その経験は、各課で連携をとりながら行う現在の仕事にも大きく生かされていくと思います。

そしてできる限り実際に会社を見たり、働いている人から話を聞くことが大切だと思います。私の場合は航空に関する学科に所属していて、中日本航空に入社したOBの方をはじめ航空業界で働く人と接する機会が多くあったため、入社後にギャップを感じることもほとんどありませんでした。会社見学やインターンシップを開催している企業はたくさんあるので、少しでも興味のある分野には早いうちからどんどん足を運んだほうが良いと思います(S・Aさん)。

就職活動の説明会などの場では、先輩たちの姿に注目してみて下さい。その人たちの表情や活気などから、その会社での何年か後の、あなた自身の姿が想像できると思います。
当社に関しては、向上心のある人にとっては、やりたいことをしやすい社風です。私の例で言えば、各部署から数名が参加しているAIの検討グループに、自ら手を挙げてチャレンジさせてもらっています。

もちろん私も新卒入社です。学生時代は土木工学を学び、研究室では情報解析も行っていたため、レーザ測量や解析業務のある当社を志望しました。
ちなみに当社では半年間の研修の後、希望や適性を考慮の上で配属が決まります。働き出してからも部署異動の希望は出せますし、総合職での採用のため、幅広い活躍が可能です。私のが所属する地図情報統括には30名ほどのメンバーがいますが、土木、農学を始め、文系出身もいて、多彩な顔ぶれが揃っています。
後輩に望むのは、任された仕事を計画的に行う能力や自身の役割を理解しそれに応える能力、また積極的にコミュニケーションを図ろうという姿勢です。自分の部署だけで仕事が完結することはまずなく、多くの人との連携が必要になってくるからです(Y・Tさん)。

学生の方へメッセージ

当社は比較的、二人のように明確な動機を持って志望される方が多いですが、学生の皆さんの中にはまだ自分が何をしたいのか、どんな仕事に就きたいのかがはっきりと見えていない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。

今の時代はインターネットやSNSを通じて多くの情報を誰でも素早く手に入れることができます。それは今後についても同様で、このマイナビをはじめインターネット上には企業研究に役立つ情報が数多く掲載されています。もちろんそこから得られる情報も大切ですが、そんな時代だからこそ、実際に自分の目や耳で確かめることに大きな意味があると思います。会社説明会やインターンシップ、OB訪問などの機会を通じて実際にそこで働いている人の生の声を聞き、いろいろな業界、会社を見比べながら自分が何になりたいのかを本気で考えてください。そうすればきっと自分に合った、夢中になれる仕事が見つかるはずです。

中日本航空では、飛行機とヘリコプターを運航する総合航空会社として、「ALL@SKYソラノコト全部」をキャッチフレーズに幅広い事業を展開しており、整備士やパイロットなどの専門職以外にも様々な職種があります。仕事はそのあとの人生を左右するほどの大きな選択。もしその選択肢を探している中で中日本航空が登場した際は、ぜひ当社のことも調べてみて、よく知っていただけたらと思います。
(人事部)

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社員のチャレンジ精神を何より大切にしている中日本航空。若手社員でも新しいことにどんどん挑戦して、自分の力を伸ばしていける職場環境だ。

マイナビ編集部から

本社が県営名古屋空港内に所在しており、格納庫には多くのヘリコプターや飛行機が格納されている中日本航空(株)。1953年創立という長い歴史を持つ、テレビ局の報道・取材ヘリコプターやドクターヘリの運航をはじめ、空から人々の暮らしを支えてきた総合航空会社だ。
そんな同社への取材全体を通してとても強く感じられたのは、航空機に対する溢れんばかりの愛、それと社会インフラを支えるという強い責任感。それはインタビューさせていただいたお二人の言葉からもしっかりと伝わり、中日本航空全体の企業理念として強く根付いていることがうかがえる。

そしてもう一つ印象深かったのは、社員たちの挑戦してみたいという気持ちを最大限に尊重し、それを叶えようとする会社としての柔軟な姿勢だ。若手からでも自ら志願すれば、最新技術に携わるプロジェクトにアサインした点にもそのことがよく表れている。
チャンスはどこから巡ってくるかわからない。それを逃さないためにも「苦手だから」「難しそうだから」といった先入観にとらわれることのない広い視野と、決して諦めずに挑戦する心を持ち続けていれば、自分の力を最大限に発揮できる仕事、会社にきっと出会えるはずだ。

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ドクターヘリやメディカルウィングの運航、臓器搬送業務等、医療分野でも大きな貢献をしている。

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