最終更新日:2025/4/8

社会福祉法人からし種の会【緑の牧場学園】

  • 正社員

業種

  • 福祉サービス

基本情報

本社
長野県

取材情報

研修・教育について伝えたい

教える側も教わる側も体系的に学べる研修を用意。成長を続けられる環境です。

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何でも相談できる好環境が、確かな支援につながります。

■出浦祐哉さん(中)
緑の牧場学園 生活支援員/2021年入職
■掛川理子さん(右)
緑の牧場学園 生活支援員/2022年入職
■岩松滉大さん(左)
障害福祉サービス事業所 生活支援員/2018年入職

階層ごとの研修や定期的な専門研修、資格取得支援も用意して、職員1人ひとりの成長を支える「からし種の会」。先輩も指導のノウハウを学べる場があるため、「指導が人によって違う」などのトラブルもなく、職場全体でより良い支援を目指せる体制が根付いています。今回は若手・中堅メンバーとして各職場で活躍中の先輩3名にインタビュー。入職してから学んだことや仕事のやりがい、指導する立場として気をつけていることなどを伺いました。

座談会メンバーの紹介

個々に添った生活支援に力を入れる出浦さん。「難治性の持病がある方もいますが、病気だけでなく、その人が楽しいと思えることに主眼を置いてアプローチしたいです」。
「利用者さんと気持ちが通じたと思える時が一番のやりがい」という掛川さん。先日は担当利用者さんと一緒に畑のさつまいもを収穫・調理して、皆に喜ばれたそう。
岩松さんは家族の介護をきっかけに福祉の道へ。入職後6年ほど入所施設に務めた後、2024年からグループホームの支援員として施設管理や調整業務を手がけています。

先輩と後輩をつなぐ仲介役の立場として。不安を感じている新人の方に寄り添える指導を続けたい。

私は現在、入所施設での食事や入浴の支援、相談対応など、障がいをお持ちの方がその人らしく暮らせるように日々の支援を行っています。学生時代は社会福祉を専攻しており、当法人で施設見学をしたことが入職のきっかけ。職員の方と利用者さんとの距離が近く、笑顔でやり取りをしている様子を見て、自分もこんな風に働きたいと思ったことが今につながりました。
在学中に専門用語や支援の事例などは学んでいましたが、実際に仕事を始めてみると、利用者さん1人ひとりに個性があり、「どんな関わり方が正しいか」を一概に決めつけられないことを実感。人と人との関係をつくることの難しさと、だからこそ心が通じ合えた時のやりがいや楽しさを感じています。

入職4年目の今は、先輩と新人職員の間に立つ仲介者であり、先輩の言いたいことをかみ砕いて後輩へと伝える翻訳者のような立ち位置です。中堅職員研修は、後輩への接し方や指導方法を具体的に学べる場。研修を通して「中堅職員はチームをスムーズに回すための大切な立場」と改めて気付かされたので、自分の支援方法を改めて見直しながら、新しく入る人たちが安心できるような環境づくりを心掛けています。私自身、1年目には周囲の先輩から現場で必要な支援のノウハウや考え方を一から教わってきました。親身に寄り添っていただいて不安を解消していけたので、新人の頃に受け取ったものを、今度は自分が手渡していけたらと思います。

資格取得サポートやプライベートとの両立支援が充実していて、長い目でキャリアを考えやすいのも当法人の魅力です。
私は在学中に取得した社会福祉士資格に加え、2024年に介護福祉士の資格を取得。受験費用は全額補助、試験日は特別休暇扱いになるなど挑戦しやすい環境があったほか、資格を持っている先輩から「この辺の問題が良く出るよ」などアドバイスいただけたのも助かりました。
もうすぐ子どもが生まれるので、これから2ヶ月間、育児休暇を取得する予定もあります。育休取得実績もあり、職場全体で快く送り出してくれる雰囲気。だからこそ、この期間は集中して家族のサポートをして、将来もワークライフバランスを大切にしながらスキルアップを続けるつもりです。それが将来の、若手メンバーの働きやすさにもつながってくれたらうれしいです。
(出浦さん)

頼れる先輩がいるから、悩みも率直に打ち明けられる。人間関係の良さに助けられています!

学生時代は福祉系学科を専攻し、在学中に社会福祉士の資格を取得しました。当法人へ入職を決めたのは、就活時に訪れた施設見学がきっかけ。自然に囲まれた環境や職員さんと利用者さんの温かな雰囲気に触れ、ここなら自分らしく働けそうと感じたのです。内定後には法人負担で強度行動障害の支援者養成研修も受けさせていただき、学びを途切れさせずに新生活をスタートできました。

入職後は3ヶ月間、メンター・チューターの先輩について具体的な支援の方法や考え方を学んできました。日勤から遅番、早番、夜勤まで、最初は必ず先輩と一緒に入れるので心強かったですし、分からないことをその場で聞けるのも助かりました。
中でもありがたかったのが、プライベートでも食事に誘ってもらったり、一緒に遊びに行ったり、本当に親身に関わっていただけたこと。1年目は利用者さんとのコミュニケーションがうまくいかなくて悩むことも多かったのですが、職場とは違う砕けた雰囲気の中で、「こんな風に働きかけてみるとうまくいくかも」「人間関係は毎日の積み重ねだから焦らなくて良いよ」とアドバイスいただけたことで、仕事にも少しずつ前向きに取り組めるようになりました。
おかげで今は、利用者さんの性格や特性に合わせて、「こうしてみよう」と柔軟に対応方法を考えられています。漠然とした言い方では通じない時も、「何日にこの作業をします」といったように数字と内容をはっきり示すと伝わりやすいことも。気持ちにもずいぶん余裕ができてきました。

現場でのOJTに加え、初任者研修や施設内研修、1~3年目の職員が集まるビギナー研修等で、具体的な支援技術を学べるのも、そうした余裕につながっているのだと思います。ビギナー研修では個別支援計画の作り方から自分のメンタルケアまで段階的に習得。「イライラしたらその場をいったん離れて深呼吸」といったアンガーマネジメントの方法も現場で生かしています。
今は、担当する2人の利用者さんの支援で精一杯ですが、今後はもっと全体を見て、細かく気配りができる支援者を目指したいです。身近に尊敬できる先輩が大勢いるので、利用者さんへの関わり方やものの見方を見習いながら、ゆくゆくは自分から提案までできる人材に成長できればと思っています。
(掛川さん)

自分の長所・短所を知ることで次のステップへ。実技面でもメンタル面でも成長できる環境です。

共同生活を通して、入居者の方がその人らしく暮らせるよう調整・手助けをすることがグループホームの支援員の役割です。朝夕の生活支援は非常勤のスタッフが対応してくれるので、私は主に他事業所との調整や設備管理を担っています。事務作業が多くなる中でも、利用者さんとの接点をなるべく作れるよう、日中活動から帰ってきた方を出迎えてお話をするのは心掛けていることの1つ。「今日はこんなことがあって楽しかった」「こんな悲しいことがあった」など1人ひとりの思いに耳を傾けるようにしています。
支援の一環として、入居者の方の金銭管理も行います。事務的に入出金を請け負うだけでなく、自分の希望をなかなか口に出せない方の思いを汲み取って、判断することも大切です。先日は、音楽が好きでラジオの曲をよく口ずさんでいた方に、CDプレーヤーの購入を提案。後日、プレーヤーを渡したところ、毎日のように曲を流して楽しんでくれているようで、私自身もうれしくなりました。

新人研修をはじめビギナー・ミドル・ハイヤーと、キャリアパスに応じた研修が受けられるのも当法人の特徴です。私は今年、中堅職員としてミドル向けの研修に参加しました。支援のノウハウだけでなく、自分の長所・短所を深掘りし、これからリーダーとなるために自分に何が必要かを探っていくカリキュラムも。グループワークの中で「人の話を聞くことが得意」「悩みごとに寄り添ってくれる」など、改めて自分の得意分野に気付くことができ、いっそう支援に生かしていこうと思えました。
虐待防止研修や感染防止研修など、テーマを絞った研修も定期的に行われます。施設を管理する側として、感染症対策などは特に意識していること。年々新しい情報が入ってくるので、定期的に受講して自分の考え方を刷新していきたいです。
利用者さんの高齢化を受けて、入職3年目には介護福祉士の資格を取得しました。今後は障害者手帳の更新など実務に関わる法律の知識も深めて、利用者さんを支えていくことが目標。入所施設と比べて自由度が高い施設でもあるため、1人ひとりの要望を適切に調整して、将来まで見据えた支援計画を作っていきたいです。
(岩松さん)

学生の方へメッセージ

当法人では入所支援、生活介護、グループホーム、ショートステイなどの事業を通して、障がいを持つ方の「その人らしい暮らし」を支えています。目指すのは1人ひとりの個性や特性に合わせ、誰もがいきいきと過ごせる支援。浅間山麓の豊かな自然の中で、畑作りやパン作り、アート作品制作などの日中活動にも力を入れてきました。

夜間の見守りシステムやインカム、移乗用リフトなど、職員の負担を軽減する設備・システムも積極的に導入しています。夜間でも個室内の状態がわかる見守りシステムは、今ではすっかり現場に定着。画面上で睡眠状況や離室・離床状況が分かるため、寝ている利用者さんを無理に起こしてトイレへ誘導することもなくなりました。2024年には健康チェックに不可欠なトイレの見守りシステムも設置し、今後は見守りシステムと連動させて、睡眠から排せつまで画面上で確認できる取組みを進めています。

若い方が不安を感じずに支援に取り組めるよう、奨学金返還支援も始めました。学生時代に借りた貸与型奨学金に対して3年間、月1万円を代理返還。新卒入職の方の多くが利用しています。「健康優良法人」「ユースエール」「職場いきいきアドバンスカンパニー」等、国や県の認証も多数。さまざまな環境整備の取組みは職員の働きやすさや居心地の良さにつながり、利用者さんの笑顔を支えてくれると信じています。(次長/高橋邦彰さん)

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職員1人に対する利用者さんの数は1~2人。1人ひとりに合わせた細やかな対応が可能です。最新システムも積極的に取り入れて、働きやすい環境づくりを続けています。

マイナビ編集部から

1980年代に都内の保護者・利用者からの声で設立され、入所施設、グループホーム、就業支援、相談支援などの福祉サービスで、障がいのある人の暮らしを支える「からし種の会」。ICT機器の導入や職員の健康サポートにも積極的に取組み、働きやすい職場づくりを進めている。
研修体制は初心者から中堅、リーダー職、管理職向けまで階層ごとに整備。キャリアパスに連動して、実務に必要な技術から働く側のメンタルケア、チームマネジメントの方法まで体系的に学べる体制だ。

今回は若手・中堅の立場となる3名に、主に法人内の教育や研修について伺った。現場でのOJTやテーマごとの専門知識が得られる集合研修のほか、資格取得支援も手厚い「からし種の会」。中でも取材を通して印象的だったのは、仕事上だけにとどまらない、人と人との関係性の良さだ。
入職3年目の掛川さんは「先輩からよくごはんや遊びに誘ってもらえて、すぐに職場になじめた」とのこと。指導側となる出浦さんと岩松さんも、研修で後輩の指導方法を学ぶことで、「自分自身の支援方法も見直せる」「指示の出し方に迷った時も、拠り所があるので心強い」という。職場の雰囲気は人間関係によるところが大きいもの。若手メンバーが生き生きと自分を出せる同法人なら、温かな周囲のサポートのもとで、よりレベルの高い支援を探っていけると感じられた。

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職員1人に対して利用者1.7人という充実した体制で、細やかな支援を実現。働く側も休みが取りやすく、急な用事の時も支え合って臨機応変に対応しています。

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