最終更新日:2025/5/27

(株)アイヴァンリテーリング【アイヴァングループ】【旧社名:オプテックヴィジョン(株)】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 専門店(メガネ・貴金属・ジュエリー)
  • 商社(アパレル・ファッション関連)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

個性を引き出す接客で、最適な“着るメガネ”を届ける

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接客も、店舗運営も、ブランド企画も。挑戦できる環境が整う

自社オリジナルブランドを含めたファッション性の高いメガネの販売を手掛けるアイヴァンリテーリング。店舗の最前線で活躍中の2人の先輩に“着るメガネ”に携わる醍醐味を語っていただいた。

◆宮本 夏菜子さん(写真左)
EYEVAN LUXE TOKYO HIBIYA 副店長
地域学部地域文化学科卒業/2017年入社

◆榎本 頌賢さん(写真右)
SeeP EYEVAN 渋谷スクランブルスクエア店 店長
政治経済学部 経済学科卒業/2016年入社

どんな環境の会社ですか?

宮本さんは社員同士の距離の近さが会社の魅力だと語る。仕事上、コミュニケーションしやすいのはもちろん、店舗の仲間と一緒にいちご狩りやバーベキューを楽しんだことも。
店長業務と並行して、ブランドの立ち上げにも挑んできた榎本さん。年次を問わずにチャレンジできて、背中を押してくれる心強い仲間がいる会社だと実感している。
EYEVANをはじめとする自社ブランドを中心に、デザイン性の高いメガネを数多く提供。“着るメガネ”というコンセプトの製品群は、多くのファンを魅了してやまない。

【宮本さん】お客さまにも、スタッフにも、その人らしい接し方を心がける

好きなモノを通して人にかかわっていきたいと考えた私は、就職活動では靴、鞄といった小物販売を中心とした接客業を志望していました。小物という流れでメガネを販売する当社を知ったのですが、会社案内に明記されていた“ノルマがない”との言葉に驚いたのを覚えています。ノルマがあると数字を追いかけてしまい、お客さまのためにとの思いが疎かになってしまう。だからこそ当社ではノルマなしという形を取っていると聞き、本気でいいモノを提案できる環境が広がると感銘を受けて入社を決めました。

私の場合、最初は新宿にあるSeeP EYEVANに配属され、以後は都内の何店舗かで勤務してきました。正直、新人時代は失敗してばかりでしたが、周囲の先輩たちが面倒見よく支えてくれたおかげで、話し方にしても、加工技術にしても、何度も練習をして徐々にできることが増えていきました。ただ、完璧にできない部分が多く、4年目頃までは試行錯誤させられる時間が続きました。

そんな中、今の自分を変えようと、副店長になるという目標を掲げたのが転機となりました。お客さまに対してその人らしいメガネを選ぶのと同様、周囲のスタッフにもその人の気持ちに立つコミュニケーションを重ねていく。そんな風に店全体を広くとらえる習慣を身に付けた結果、決意した約2年後には副店長に昇格しました。以来、スタッフの育成や店舗運営にかかわる書類作成などを行いながら、店長とスタッフの間のバランスを取って物事を進めています。

現在はEYEVAN LUXE TOKYO HIBIYAに所属しています。通常ラインを集めつつ、20~100万円の高額なフレームも扱っており、経営者をはじめとする年齢の高い方の接客をするケースが増えています。だからといって、接客スタンスを大きく変えることはありません。一人ひとりの声に耳を傾けた丁寧な接客を強く意識しています。

例えば、丸メガネが似合わないと思い込んでいらっしゃる方がいたとして、なぜそう思っていらっしゃるのか、用途や背景を丁寧に紐解いていくと、ご本人の暮らしや気持ちが浮かび上がり、結果として丸メガネを敬遠する理由がなくなってしまったりします。そうした接客を重ねていると「あなたが一番いいと思うものでお願いするよ」とおっしゃっていただけることも。誰かに信頼していただける瞬間が、大きな喜びにつながっています。

【榎本さん】スタッフの成長が、店長としての何よりのモチベーション

ファッションにこだわりを持っていたこともあって、就職先を考えたときにはアパレルなどの小売業を第一志望にしていました。長くメガネをかけて生活していた私にとって、実は当社が扱う洗練されたブランドにとても憧れていたんです。選考中、出会う社員のみなさんがフレンドリーな方ばかりで、上司や先輩との距離感の近さにも安心感を覚え、ここでなら個性を発揮して伸び伸びと働けると入社することにしました。

最初に配属されたのは南青山にある『MOSCOT TOKYO』。学生時代から好きだったブランドだったので光栄でしたが、実は接客業でアルバイトをした経験がなく、どうすればお客さまにいい提案ができるのか、試行錯誤させられる毎日でした。レンズを削るといった技術を要する作業にも苦戦させられましたが、どの社員も全く経験のないところからスタートしていますので、仕事をしながら一つずつ積み重ねられる環境が整っていたのは安心材料でした。当社の場合、販売ノルマがないからこそ、困っている同僚がいれば周囲の人たちがすぐフォローに回ってくれますので、特に新人にとっては心強い環境だと思います。

4年目頃には副店長に昇格。そこからは接客のみならず、ディスプレーの考案、店長の行う発注の支援といった店舗運営にかかわるようになり、責任の重さを感じ取りました。副店長、引いては店長という立場の人間が、ミスをするとブランドイメージを損なうことにもなりかねません。だからこそ、会社として大切にしている原点に立ち返り、お客さまが何を望み、どんな理想を持っていらっしゃるのかを浮き彫りにするための接客を地道に繰り返してきました。

店長となった現在はSeeP EYEVAN 渋谷スクランブルスクエア店を率いています。店長の役割はさまざまですが、ノルマがない当社の店舗内で、唯一、数字を気にかけている存在でもあります。発注も店長が大きな権限を持っており、客層や立地などを考慮しながら、お客さまに似合うメガネのラインアップを整えられるのは、難しくも面白いところでもあります。

スタッフの指導も店長の重要な役割の一つで、それぞれの状況に合った形でアドバイスを送りながら成長を促しているつもりです。下の子が伸び伸びと働けるように支えていけばいくほど、店舗が上手く回っていく。それがリアルにわかるのが、店を任せられている立場としての何よりのやりがいです。

【宮本さん/榎本さん】着るメガネに携わる醍醐味。ブランド企画に挑戦するチャンスにも恵まれる

【宮本さん】メガネという製品の場合、“度付き”に限れば、レンズ加工が必要になってくる以上、提案段階では完成品が存在しない中でコミュニケーションしていくことになります。だからこそ、販売する人間を少しでも信頼してもらうのが、接客上の大前提です。最適なメガネを見つけてもらうために、お客さまとともに真剣に悩み、考え抜くというのは簡単ではありません。だからこそ、「ありがとう」との嬉しい言葉をかけていただけた瞬間は心が動かされるのだと思います。

私自身、身近なスタッフや家族に対してできないことは、その日に会ったばかりのお客さまに実践することはできないと思っていますので、普段から周囲のみなさんに対して感謝の念で接して、キメ細かくサポートするよう心がけています。ただ、現段階ではまだまだ足りない面が多いとも痛感させられています。今後、“スーパーサブ”的な立場として、店長やスタッフの間に入り、潤滑油として店をまわしていける存在になれるように、技術や知識を積極果敢に高めていきたいですね。

【榎本さん】所属するSeeP EYEVANは当社では比較的若い世代に支持されている店舗。それだけに手に取ってもらいやすいメガネを作るべきだとの意見が社内から持ち上がり、価格を少し抑えてカラーラインナップを増やした限定ブランドをリリースしました。ブランドづくりには私を含めたSeeP EYEVAN各店の店長でプロジェクトチームを結成。企画策定やデザイナーとの調整、プロトタイプの評価、鯖江の工場とのやり取り、SNSでの発信など、ありとあらゆる部分にかかわってきました。店舗運営と並行して企画に携わるのは大変でしたが、自分たちで考えたメガネをお客さまが手に取って喜んでくださる姿を見たときの達成感は格別なものがありました。

達成感と言えば、お客さまとの繋がりが深まることも喜びの一つ。新人時代に接客したある男性のお客さまが後日、「この人に相談すれば大丈夫」と彼女を連れて来店してくださり、さらには結婚後、ご夫婦でお子さんを連れて顔を出していただきました。接客業に携わる身としては非常に喜びが大きいと実感しています。これからも店舗にはかかわっていきたいと思いつつ、ブランド企画も面白かったですし、複数店舗を統括する立場にも興味を持ち始めました。自分を磨きながら、進むべき道を探っていくつもりです。

学生の方へメッセージ

【宮本さん】企業の情報を集めていくと、それぞれにいいことが書いてありますので、何を基準にして選ぶのかが定まっていないと、選択に迷ってしまうかもしれません。だからこそ、企業研究する以前に、自己分析をしっかりと行うことが大切です。私の場合、自分を顧みていった結果、人とかかわった方が成長できる可能性が高いと結論付け、接客業という方向性を見出しました。

もし自己分析に迷ったら、自分の人生を生まれたときから思い出した上で、箇条書きでもいいので紙に書き出していきましょう。例えば、子どもの頃の習い事を経験していたとして、好きだったところ、嫌だったところを書いてみると、自分自身の判断基準が自然と見えてくると思いますよ。

【榎本さん】自分の好きなこと、興味あるものであれば、長く続けたいと思えるはずです。企業研究ではそういう気持ちになれる職種を探すことを心がけてください。実際、今、後輩の指導に携わっていますが、好きでこの仕事をめざしてきた人は成長も早いということがわかりました。

販売職をめざす人は接客の現場に居続けたいと思っているかもしれませんが、キャリアを重ねているうちに、接客を超えた仕事にも興味が移るものです。店頭に立つ以外にどのような選択肢があるのか、意識して調べてみましょう。当社で言えば、企画や営業、店舗統括などのキャリアがあるので、多方面にステップアップできると思います。

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店長として店を引っ張る榎本さんと、副店長として店内の調整役を担う宮本さん。それぞれの思い、めざしたい姿に合わせて、柔軟にキャリアを開拓できる環境も整う。

マイナビ編集部から

“着るメガネ”というコンセプトを打ち出し、ファッション性あふれるメガネを世に送り出してきた同社。現体制としての創業は1999年だが、源流は1972年まで遡るという。メガネのファッション性を高めるべく、長きにわたって活動してきたその功績は非常に大きい。

現在は『EYEVAN』『EYEVAN 7285』『10 eyevan』『Eyevol』といった自社ブランドを展開するとともに、国内外の著名なアイウェアブランドの商品も取りそろえている。店長を務める榎本さんによれば、店舗ごとにブランドイメージはあるものの、どのような商品を集め、店頭に並べるかは基本的には店長が権限を持っているそうだ。自分のアイディアでお客さまに喜んでもらえる店づくりが実践できるのだから、やりがいが非常に大きいのは間違いない。

取材に応じてくれた2人が口をそろえて自社の魅力として挙げてくれたのは販売ノルマがないことに尽きる。だからこそ、お客さまに真っすぐに向き合い、その人らしいメガネを選ぶことに全力を投じられるのである。着るメガネ、引いては販売のプロフェッショナルとして成長できる場がここには広がっている。

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東京、横浜、名古屋、大阪、福岡といった主要都市に店舗を展開。最初は副店長や店長をめざすことになるが、将来は商品企画やプレス、営業などに挑戦することもできる。

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