最終更新日:2025/4/9

NITTOKU(株)【旧社名:日特エンジニアリング(株)】【東証スタンダード上場】

  • 正社員
  • 上場企業

業種

  • 機械
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 機械設計

基本情報

本社
埼玉県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

一品一葉の「機械・システム」をチームで創造し、グローバルにソリューションを提供

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3人の中堅・若手社員に、仕事や社風・キャリアの道筋を聞く

巻線機とその周辺技術で世界をけん引するNITTOKU。キャリアを積み重ねてきた3名の社員に入社理由から仕事内容、やりがい、キャリア、社風、目標までをインタビュー。3名が抱く仕事への思い、将来像に迫った。

■制御設計 H・Aさん
技術開発部 制御開発グループ 情報技術チーム チームリーダー
2015年入社/東京工業大学(現:東京科学大学)大学院 情報理工学研究科 出身

■営業 Y・Bさん
グローバル営業本部 本社営業部東日本エリア
2016年入社/University of the Cumberlands 経営学部 出身

■機械設計 K・Tさん
モーター事業本部 開発部標準開発グループ(現:Nittoku Europe GmbH)
2017年入社/東京大学大学院 工学系研究科 出身

普段心掛けていること&趣味を紹介

「ニーズよりウォンツを引き出すことと、迅速な対応を心がけています」とY・Bさん。設備については入社後に一から学び、海外・国内で経験を積んでいる。趣味はフットサル。
「仕事では最終的にお客様が求めるものは何か、その把握を一番に心掛けています」と組立機も含めた一連のラインをCAD設計しているK・Tさん。趣味は旅行で語学も堪能。
「設計では設備の理想像を描くこと、リーダーとしては密なコミュニケーションを心 掛けています」とチームリーダーとしてメンバーを率いるH・Aさん。趣味はスノーボード。

語学力を活かし国際舞台で活躍!お客様のウォンツを引き出し自ら新商材のソリューションを提案(Y・Bさん)

当初は大学で歴史を学び教師を目指していましたが、グローバルに活躍したい気持ちが芽生えて米国の大学に編入。3年間で英語を習得しながら、経営学を学びました。就職時期になって国際舞台で営業をしたいと思ったときに、「グローバルニッチトップ企業100選」(経済産業省)に選ばれている当社を知り、専門領域での技術力の高さと経常利益の良さに安定感と将来性を感じて迷わず志望しました。

最初は福島事業所の製造側で海外への販売サポートを経験。自動巻線機や線処理技術について一から学び、工場設備にも触れてお客様のシステムの概略レイアウトをCADで書いたり、電話やメールの問い合わせに英語で対応したりしました。
Nittoku Europe(オーストリア現地法人)から「ドイツのお客様が日本の工場を見学に行く」と連絡が来て福島事業所内をアテンドし、当社の巻線機のメリットや特長をPRすることも日常的にありました。また、年に2回は先輩と海外出張をして、ドイツやイタリアのメーカーへの機械納入の立ち会いも経験。アテンド時や出張時にはヨーロッパ特有の英語や、技術用語の英語翻訳などに苦労しましたが、学んできた英語を使って仕事ができることにやりがいを感じました。

ヨーロッパでは車体系の部品であるパワーインジェクタや、スマホ内部の微細なモーターコイル製造に当社製品が使われることも多く、世界への貢献度を実感。ヨーロッパは競合他社が多く価格競争が厳しい市場ですが、独自ソフト搭載の付加価値が高い巻線機を開発できること、前後工程とあわせてシステムとして納品できることをアピールし対抗。お客様に当社設備の価値を納得していただき、大きな金額の契約を結べることも営業の醍醐味ですね。

最近では埼玉本社に異動し、国内営業として関東全域のお客様を担当しています。コイル用の巻線機だけでなく、携帯画面などに使われるフィルムの繰出・巻取機など、新たな商材の提案営業をはじめとした新規開拓なども行っています。主体的にお客様を見つけて提案をしていくので、受注できたときや売り上げ目標達成時には大きなやりがいを感じますね。

今後は再び海外営業に戻り、英語圏の拠点に赴任してみたいです。

当社にはチーム一丸となって取り組もうという社風があるので、コミュニケーションが好きで熱意ある人はぜひ後輩に迎えたいです。
また、国際舞台で活躍したい人にもぜひ来ていただきたいですね。

ヨーロッパ拠点で新たな挑戦! 日本×ヨーロッパの技術で世界に貢献したい(機械設計/K・Tさん)

メーカーで創造的な仕事がしたいと思い、NITTOKUの存在を知りました。海外に多くの拠点を持ちワールドワイドに事業を展開していることから、将来的にキャリアを伸ばせる可能性を感じたことが、当社を選んだ大きな理由です。
入社後はモーター事業本部で、自動車や家電のモーター部品をつくっている会社をお客様として、自動巻線機と周辺の組立機、搬送機など、一連の設備ラインのシステム設計・装置開発を担当しています。

お客様の「こう巻きたい」という要求に対して、自分の技術力だけではかなえられないと感じるときはつらいですが、試行錯誤をしたり、上司に相談したりして解決策を見いだせたときには安堵します。プロジェクトによっては設計から納品まで長い時間がかかることも。私が設計した図面をもとに設備が完成し、出荷されたときは大きなやりがいを感じますね。
前職では大型プロジェクトにも参加しましたが、自分が関わる部分は一部だけで全体の把握には至りませんでした。当社は設計から組立、調整、出荷、お客様のモノづくりへの貢献まで見届けることができ、それが仕事の充足感・満足感につながっています。

私は前職でタイに赴任した経験があり、語学力も生かしたいと思っていたところ、オーストリアにあるNittoku Europeへ赴任したい社員の社内公募がありました。これはチャンスと応募した結果、面接を通じて赴任が決定。ヨーロッパは自動車のEV化のためモーターニーズも高く、巻線機に加え周辺の組立機の設計も期待されています。日本人社員は4名でほか100名近くは現地人というなかで、世界をリードする日本の巻線技術を伝えながら、ヨーロッパが得意とする組立のノウハウを吸収し、互いの良さを掛け合わせてヨーロッパ市場に貢献していけたらと思っています。将来的にはヨーロッパで得た世界的視野や技術を日本に還元し、どこよりも付加価値の高い提案をNITTOKUから世界発信することで、貢献も果たしたいと思っています。

学生の皆さんは常に「WHY?」を大切にしてください。「自分はなぜ、それをやりたいのか」を自問自答することで志望する会社の発見につながり、仕事にもその精神は生きると思います。

チームメンバーとともにIoT時代に求められる高付加価値 システムを開発(制御設計/H・Aさん)

就職活動では大学の紹介を通じて、当社について調べるなかで、主力製品の「自動巻線機」のことなどを知り、ニッチながら世界トップクラスの機械製品と制御技術などを有している点に惹かれて志望。特に社長の「お客様の生産技術を代行をするのだ」という気概、世界と伍していく姿勢に魅力を感じて、ここで自分を試してみたいと思いました。
入社後約5年間はコイルメーカーなどをお客様として、モノづくりを支える一品一葉の自動巻線機とそれを動作させるための周辺機器・システムも含めた設備開発を経験しました。お客様の生産効率を高めるため、スピーディーかつ高精度という品質要求に応えるべく、知見とスキルを高めて設計に尽力。試行錯誤の末、自分の考えたとおりに動く設備が完成したときには、仕事の面白さを実感できました。

入社5年目で制御開発グループ情報技術チームのチームリーダーに抜擢されました。それまでは設備のハード設計が主体でしたが、IoT(モノのインターネット)が進む時代に対応して自動巻線機を効率的に動作させるソフトウエアも含めた開発を行っています。付加価値を設備に搭載させて、お客様のニーズに応える製品・ソリューションを提供し、当社の製品を通してお客様に競争優位性をもたらし、WIN×WINの関係をつくることがミッションです。
チーム内で私は電気回路設計を担当。機械設計担当やプログラム設計担当とよく話し合って開発・設計しています。心掛けているのは、それぞれ得意な技術を有したメンバーに気持ちよく働いてもらえるように、密なコミュニケーションをとることです。今後も、部下の得意分野を伸ばしながらスキルを高めていけるよう、育成を継続していきたいです。

当社には新しいことに挑戦できる環境があり、それがモチベーションにつながっています。この分野でIoT活用のソフト制御技術などを高め設備に搭載することができたら、お客様のモノづくり環境は間違いなく向上するので、その責任と使命の大きさがやりがいです。
今後もメンバーが楽しくイキイキとモノづくりにまい進できる環境を構築し、その末に新たな次元に進むモノづくりができたら最高ですね。その結果としてプロジェクトリーダーから次の役職にステップアップできれば幸いですし、さらに多くの人に影響力を与えられる存在に成長していけたらと思います。

学生の方へメッセージ

日々の生活を潤す最新家電やスマートフォン、ハイブリットカーなど、エレクトロニクス製品すべてに共通するのは電流を流すコイルです。当社は様々な機械の心臓部ともいえるコイル部品を生産する総合生産設備メーカーです。たとえばスマートフォンでは、スピーカーコイルなど6種類もの軽薄短小の微細コイルが必要なのです。髪の毛よりも細い銅線を高速で巻く技術は、積み重ねた技術・優れたノウハウが必要不可欠で、容易には参入できない業界でもあります。また近年、環境問題への意識の高まりにより、自動車等のモビリティ分野で電動化が進み、エネルギーを効率的に利用できるモーターの開発で当社の技術が必要とされています。したがって電気や電子部品、自動車工業はもちろん、業界ナンバーワンのグローバル企業が当社のお客様です。現代人に必要とされる最先端技術を用いた製品の製造において、当社の技術は極めて重要な役割を果たしているのです。世界に誇れる製品を自分の手で生み出してみませんか?

当社が求めるのは、自分で考えて行動できる社員です。そして顧客第一に受注生産を行う当社が求める資質は、“IQよりも愛嬌”。お客様や関連企業の方々に愛されるような明るい対応のできる学生さんの応募をお待ちしています。

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前会長の近藤進茂氏。『製造業は創造業』をモットーに会社をリード。「少数精鋭の上場企業として世界に誇れる製品を提供。さらに存在価値を高めていきたいと思います」

マイナビ編集部から

さまざまな技術に強みを持ち、産業界でキラリ存在感を放つ優良企業、それがNITTOKU株式会社だ。同社は、電流の安定に不可欠なコイルをつくるためミクロン単位の導線をどう巻き付けるのか、周辺の組立加工機・搬送機をどう動作させればFA工場の生産効率が良くなるかなど、多彩なソリューションを提供している。

今回3名の中堅・若手社員に話を聞かせてもらったが、お客様の製品づくりの要望に合わせて、1台1台オーダーメイドでつくるモノづくりの醍醐味、営業からの要望を受けてリーダーとメンバーが話し合って製品の製造に一貫して関わる良きチームワークも感じられた。

売上に占める海外比率は過去10年で飛躍的に成長し、今では7割以上。海外拠点も20ヶ所以上に展開。そのため、グローバル人材の育成にも注力しており、オンラインでの語学研修も導入している。

毎年の新人教育研修は約3ヶ月。社会人マナーを身に付け、福島事業所において設計・組立加工・プログラムそれぞれの役割に触れる。これにより会社全体の業務を把握ができ、横の連携がスムーズになるという。設計や営業・管理系の資格取得も支援してくれるほか、自己啓発や報奨金のバックアップも惜しまない体制も心強い。同社の製品はEV開発を進める企業グループも顧客となるため、SDGsへの貢献にもつながる。世界有数の技術に触れてモノづくりがしたい人、海外を股にかけて活躍したい人にも魅力に富むフィールドだ。

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世界トップシェアを誇る同社のモノづくりは、ここでしか味わえない面白さに富む。若手でも企画を立てれば、そこに人を当てて事業を創り上げていく風土も同社の伝統だ。

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