最終更新日:2025/5/2

(株)いなげや【イオングループ】

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • スーパーマーケット
  • 専門店(食品・日用品)
  • 専門店(その他小売)
  • 食品
  • 商社(食品・農林・水産)

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

店舗から本社の販促部門へ。新しいアイデアを活かした企画で店舗の雰囲気を盛り上げる

PHOTO

「やってみたい」を応援してくれる社風の中で、斬新な提案を実現

東京都多摩地区を中心に約130店舗を展開するスーパーマーケットいなげや。店舗での販売・接客業務から本社での販促業務へとキャリアを重ねた女性社員に、それぞれの仕事の魅力と今の施策への想いについて聞いた。

■大和 蓮彌さん
営業戦略部 販促・カード戦略グループ
文学部 英文学科卒業/2016年入社

大和さんが大切にしていること

「従業員みんなあたたかいんです」という大和さん。これまでに勤務した5つの店舗と本社、どこでもその印象は変わらないという。「相手への心遣いが優しい人ばかりです」
地域の特性や客層の違い、売場づくりの多様な施策を知るために、本社勤務後は多くの店舗を実際に訪問した。「売場展開の方法は、店長や従業員の想いによって異なります」
「真面目なイメージのチラシが多かった中で、若い世代の目を引くようなデザインを取り入れる挑戦をしています。雰囲気が変わったとお客さまにも好評で嬉しいです」

真面目な社風と優しい社員たちに惹かれて入社。ベーカリー部門でパン作りの楽しさを知る

英文学科で学んできた知識を活かして、英会話に関わる仕事に就きたいと就職活動をしていました。しかし英語にこだわるよりも、自分に合った仕事、環境を見つけるほうが優先すべきなのではと考えたとき、接客の仕事に関心がわいたのです。
いなげやの真面目な社風、人に対して思いやりを持って接する社員のみなさん、そして社員教育の制度が充実しているなど、さまざまな魅力を知り、自分らしく働けるのはこういう環境なのではないかと思いました。

いつか本社での仕事も経験したいと思いながら、私のいなげやでのキャリアがスタートしました。ひとつの役割に縛られず、まずはいろいろな業務を経験したい、やれるものは何でもやってみようという気持ちでしたね。
最初の配属はベーカリー部門。これまでパン作りの経験はありませんでしたが、3ヶ月かけてしっかりと本社の研修センターで基礎的な技術を学び、安心して店舗での業務に入ることができました。正式に配属された後も、定期的に研修を受けスキルアップも目指せます。
ベーカリーはいなげや最大のプライベートブランドで、私たちの作るパンを目当てに来店されるお客さまがいるほど、当社の“顔”となる商品のひとつ。お客さまから「楽しみにしているよ」という声をいただくこともあり、大切に作っていかなければという想いでパンの製造を行っていました。

入社2年目になるころにはサブチーフとして製造だけでなく、製造計画の立案に携わることも。お客さまの声を聞きながら「この商品が好き」「もう終売なの?」という声を活かしながら、商品部と連携して勤務する店舗に合ったアイテム数を揃えていく役割を担っていました。
さらに経験を重ね、シフト管理をしながら店舗のベーカリー部門メンバーのチーム作りに携わったり、チーフにキャリアアップして店舗全体のミーティングに参加するようになったりしていきました。他部門のスタッフと関わる機会が増えたことで、それぞれがどんな仕事、どんな商品を展開しているかを理解でき、スーパーマーケット全体について考えるようにもなりました。

ベーカリー部門の専門職になっていくのかと思っていたころ、本社の営業戦略部への異動の声がかかりました。いつかは本社へ、その想いを持っていたものの、これまで関わりのなかった部門への異動だったので、これからどんな仕事が始まるのだろうと少し心配になったことを覚えています。

店舗から本社の販促部門へ。店舗とお客さまをつなぐチラシとは何か?をデザインと企画に反映

営業戦略部の販促・カード戦略グループの仕事は、一言でいうならば「お客さまに来店していただくための動機づけを施策する」こと。
代表的なものはチラシの制作ですが、それ以外にも販促物の制作、販売部と連携してマーケティング戦略のもとで行うキャンペーンの企画や立案、デジタル販促企画、いなげやアプリやSNSの運用など、そのコンテンツは多岐にわたります。これらの中で、私がメインに担当しているのは、チラシの内容や掲載するテーマの立案や制作進行、キャンペーンの指示、チラシと売場を連携させていくための店舗づくりや売場展開の指示などです。
これまでは店舗の部門の中でも他部門との関わりが少ないベーカリー部門にいた私にとって、チラシ制作をするためにまず必要なのは、他部門の方々とコミュニケーションを取ることだと思いました。部門ごとに異なる商品、考え方、売場の展開などを知らなければ、チラシの企画に反映させることができないと思ったのです。
そのためまずは先輩と一緒に多くの店舗を訪問し、店長と意見交換を重ね、売場の構成を見ながら、売場展開の理由や根拠を学んでいきました。

売場づくりや商品の価格など、一つひとつに理由があります。例えば“春のパスタ”をチラシのテーマにするなら、春が旬の食材を取り上げるのがセオリー。それに加えてお客さまアンケートに基づき春に売れていた商品を盛り込むといった、データによる情報も合わせることでお客さまの暮らしに寄り添ったチラシができていくのです。
お客さまが食べたいものと、私たちが売りたいもの。その両方のバランスが欠かせません。さらにメニューの提案、時短レシピ情報、意外なアレンジメニューなど、季節の食材の活用法も盛り込みながら、さまざまな部門が関わって一枚のチラシが出来上がっていくことを知りました。

配属になって半年くらいのころ、私が主導してチラシのテーマを考えるというチャンスを与えられたことがあります。そのときは真面目なイメージが強かったいなげやのチラシを大胆に変更することに。レトロ感あるデザインを取り入れ、若い人でも目を引くようなものを企画しました。
その仕上がりは社内でも好評で、店舗を訪問すると店長から「あのときのチラシは君が作ったの?」と声をかけられたことも。新しいチャレンジを応援してくれる人たちがいる、そのことを実感する印象的な仕事になりました。

お客さまにいなげやをもっと楽しんでもらいたい! 意外性ある企画で幅広い世代の関心を集める

いなげやのメインとなるお客さまは、7割がシニア層だというデータもあります。これまでのお客さまを大切にしつつ、ファミリーや若い世代も当社の売場を楽しんでもらいたい、その気持ちでチラシやキャンペーンの企画を考えています。
最近では『推し活応援キャンペーン』を展開しました。“推し活”という世代を超えて定着しつつあるワードを全面に出し、タレントを起用したイベントを行うことにしたのです。
若いファンの方々がいなげやを知るきっかけにしたいという想いもありましたし、店舗を華やかにしてエンタメ感を出すことで、いなげやが新しいことを始めようとしているという雰囲気を伝えたいという想いもありました。
これまで誰もやったことがない企画は、費用対効果や運用方法、マーケティングデータなどの実績もなく、告知やキャンペーンの実行に戸惑いましたが、地道なアピールが積み重なり、思った以上の反響に。ファンの方の来店はもちろん、いなげやがない地域の方がSNSにコメントをくださったり、これまでにない展開が生まれました。
挑戦的なキャンペーンでしたが、当初の目的をしっかり果たすことができ、販促の仕事の面白さを改めて見出す経験にもなったと感じています。

店舗での業務も本社での業務も、どちらもいなげやの店舗の特徴を作っていく仕事ですが、店舗はスタッフと一緒に店づくりを行い、本社業務は自分のやりたい方法を形にすることで店舗を良くしていく。目的は同じでもアプローチが違うんですよね。
これまで自分がベーカリー部門で働いてきたことは、誇りに感じています。しかし販促に関わり改めてチラシを見てみると、あまりベーカリーの商品がフィーチャーされていることが少ないと感じました。この寂しさを変えていくことも、今後取り組んでいきたいですね。
チラシの企画次第では、ベーカリーと他部門が協力して売場づくりや商品開発をすることもできるかもしれません。そんな新しくて自由度の高い変化を起こせることも、販促の仕事の魅力のひとつです。

今はまだ上司に教えてもらうことばかりですが、少しずつ自分のアイデアをチラシやキャンペーン企画に反映させる機会も多くなってきました。近いうちに一人でチラシをトータルでまとめていけるようになりたいです。
また、いつかは店舗に戻って店長も経験してみたいと思っています。売場の気持ちももっと広く深く知りたいですから。

学生の方へメッセージ

いなげやは東京を中心とした首都圏一都三県に約130店舗を展開するスーパーマーケットです。エリアがコンパクトなので、自宅から通える距離で働くことができ、異動はありますが大きな転勤がないことから、働きやすいと考えている従業員が多いですね。
人と人とのつながりを大切にする社風で、店舗ごとのチームワークもしっかりしています。私自身も採用業務に携わる前は複数の店舗での販売を経験してきましたが、どこの店舗も楽しく働けていたことが印象に残っています。
当社では従業員を“人財”ととらえ、働く人たちを大切にしていこうという社是を掲げています。もちろんお客さまを第一に考えることは必要ですが、そのためにも従業員が安心して仕事に打ち込める環境でなければならない。そのために制度の整備や人間関係の改善に力を入れています。

小売業界は休暇が取りにくいと思われがちですが、いなげやでは年間122日の休暇取得が“義務”となっています。従業員のプライベートな時間を尊重し、無理なく働ける環境を用意しています。加えて積極的にキャリアアップしたい方のための、自己申告制度も導入。自分のキャリアプランを上司とともに考えながら、成長する道筋を作っていくことも可能です。
従業員の個性を尊重できるよう、時代に合わせて制度もブラッシュアップ。会社の成長と従業員の幸せを両立するという社是をさまざまな形で実現しています。
【採用担当 高橋さん】

PHOTO
食への興味関心を活かして挑戦できる仕事。「食べることが好き、料理が好き、新商品が好きなど、「食」が好きな気持ちとチームワークで楽しく働ける環境です」(高橋さん)

マイナビ編集部から

東京都を中心に、埼玉県、神奈川県、千葉県でスーパーマーケットを運営しているいなげや。本社を東京都立川市に置き、1900年の創業以来120年以上に渡って地域住民に愛されてきた。
その同社では、社是として「いなげやグループは販売を通じ広く世の中に奉仕し会社の発展と従業員の幸せを常に一致せしむる事をもって社是とする」という言葉を掲げ、お客さまはもちろん従業員の幸福を追求することを大切にしている。

その取り組みのひとつとして充実した研修制度を用意。新入社員研修はもちろん、ステップアップしてもその時々に合わせた研修を実施し、学ぶべきことをその都度身につけていくことができる環境だ。そのためベテラン社員も積極的に新しい情報を学び、意識のアップデートをおこなっている。若手の挑戦を店長たちが後押しする、そんなコミュニケーションが生まれやすい社風になっているといえるだろう。
またキャリアパスも多様で、今回取材に登場した大和さんのように、店舗から本社業務へとチャレンジする人も多い。人事評価では自己申告制度を採用し、実績や根拠、意欲のアピールによって、自分らしいキャリアを築いていけるという。

2023年からはイオングループの一員となった同社は、現在変化の過程だ。「変革と挑戦」で企業としての未来を切り開くための取り組みを重ねている今、客層の拡大や従来のイメージをアップデートする若いアイデアを求めている。

PHOTO
接客未経験からでも研修でしっかり業務の基本や企業としての考え方を身につけていける。社員同士の人間関係も円滑で、若手を部門や店舗、会社全体で丁寧に育てる社風だ。

トップへ

  1. トップ
  2. (株)いなげや【イオングループ】の取材情報