最終更新日:2025/4/7

社会福祉法人 朝日会【愛の里】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 公益・特殊・独立行政法人

基本情報

本社
茨城県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

“支援する側、される側”という垣根を越え、利用者さまと楽しい時間を共有できる仕事

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若手の生活支援員と人事担当者が語る、障がい者福祉の魅力!

茨城県笠間市で障がい者支援施設「愛の里」を運営し、地域福祉に貢献している「社会福祉法人 朝日会」。その最前線で活躍する若手2名と人事担当者に、具体的な業務内容や仕事のやりがいなどを伺いました。

★支援部/「愛の里」所属
 生活支援員
 清水 倭さん(2022年入職)※写真左

★支援部/「愛の里」所属
 生活支援員
 枝 瑞季さん(2021年入職)※写真右

★管理部
 人事担当
 森 重隆さん(2011年入職)※写真中

「愛の里」で活躍する先輩スタッフたち

経験を重ねるごとに、利用者さまとの関係性が深まっていくことがモチベーションになっている清水さん。自分のアクションで利用者さまを笑顔にできるのも、やりがいだとか。
自分の関わり方ひとつで、利用者さまのリアクションを変えられることを学んだ枝さん。こだわりの強い利用者さんをより良い方に導けたときには、達成感を味わえたそう。
協調性のある利用者さまが揃っているので、とても働きやすいという森さん。コロナ禍でも感染対策を徹底することができ、利用者さまの感染者は一人もいなかったとか。

3年目を迎えて仕事の幅が広がり、利用者さまとの距離を縮めることができた!

学生時代は心理学を学んでいて、福祉の知識はありませんでした。そんな私がこの世界に興味を持ったきっかけは、ゼミの教授が児童福祉施設を運営していたから。いろいろな話を聞くうちに、福祉業界で働いてみたいと思うようになりました。就職先として当法人を選んだ理由は、知識ゼロから安心してスタートできそうな職場だったから。福祉系学部出身でないスタッフも活躍していると聞き、気持ちが固まりました。

入職以来、障がい者の方が暮らしている「愛の里」で、生活支援員として働いています。入浴や食事、着替えなどの生活支援も行いますが、主な仕事は日中活動のサポート。私は内職作業を行う「室内班」に所属し、果物を振動や衝撃から守る“フルーツキャップ”と呼ばれる緩衝材づくりに携わる利用者さまを支援しています。作業の手が止まっている方に声掛けをするほか、完成した“フルーツキャップ”の袋詰めや業者さんとの納品調整も私の仕事。新人時代は作業を見守るだけで精いっぱいでしたが、3年目を迎えて業務の幅が大きく広がりました。

大きな成長を実感できたのは、利用者さまと良好な人間関係を築けるようになったとき。新人時代、なかなか私に心を開いてくれない方がいました。それでも、地道にコミュニケーションを重ねた結果、今では笑顔で話しかけてきてくれるように。試行錯誤の連続でしたが、「自分のやり方は間違いではなかったんだ」と大きな自信につながりました。

当法人の魅力は、スタッフを大切にするカルチャーが根づいているところです。たとえ失敗したとしても、「次はこうすればいいよ」と先輩たちが的確なアドバイスをくれる環境。そういった職場だからこそ、知識ゼロからでも負い目を感じることなく頑張れるのです。また、自分の強みを生かして働けるのも大きな特徴。私は絵を描くのが得意で、利用者さまの誕生日カードに似顔絵を描くのですが、喜んでもらえるとうれしい気持ちになります。

年間休日が115日あって希望休が取りやすく、残業が少ないのも当法人の魅力です。仕事とプライベートを両立しながら、資格の取得を目指してスキルを高めていくことが直近の目標。また、苦手な事務作業のスピードアップも目指していきたいです。

〈清水 倭さん〉

利用者さまの笑顔が原動力に!人と深く接する仕事を通じて人見知りを克服

人間科学部コミュニケーション学科出身で、大学ではメディアが人々に与える影響などについて学んでいました。就職活動をスタートさせた当初は、事務職を志望していた私。ただ、途中から視野を広げて幅広く見ていくなか、軽い気持ちで「愛の里」の見学会に参加しました。そこで出会った利用者さまの明るく元気に接してくれる姿にひかれて、「ここで働きたい」と思ったのです。知識ゼロからで不安でしたが、手厚い教育制度が整っていたことも決め手になりました。

入職後は、社会人としての基礎スキルや接遇スキルなどを学ぶ研修を経て、実践的なOJTがスタート。何をやるのかだけでなく、なぜやるのかまで踏み込んで教えてもらえたので、納得しながら仕事を覚えていくことができました。また、事あるごとに先輩たちが褒めてくれる環境で不安が次第に安心に変わっていき、気がつけば自信を持って仕事に取り組めるようになっていました。

最初に配属されたのは、敷地内の美化や花壇のお手入れなどを行う「環境整備班」です。2年目で「室内班」に異動してからは、利用者さまが日々行っている内職のサポート業務に携わっています。新人時代に心掛けていたのは、先輩たちのやり方をとにかく真似ること。その繰り返しで、少しずつスキルアップできたと感じています。目の前のことで精いっぱいだった新人時代と違い、今では先々のことを考えてアクションを起こせるようになりました。

私にとっての原動力は、利用者さまの笑顔を見ることです。ちょっとした気遣いをするだけでも、「ありがとう」とにっこりしてもらえるので、うれしくて仕方ありません。また、もともとは人見知りだったのですが、多くの利用者さまやスタッフと密に接するうちに人との接し方を学び、コミュニケーションスキルがアップ。毎日楽しく働くことができています。

茨城県の福祉人材センターでは、福祉の仕事に就いている人や福祉を学んでいる学生のなかから、輝いている人材を「ふくし“きらり人。”」として任命しています。昨年私は選出され、大きなモチベーションアップにつながりました。「ふくし“きらり人。”」の名に恥じないよう、お一人おひとりに寄り添っていくことが今後の目標。そして、自分の力で多くの利用者さまを笑顔にしていきたいと考えています。

〈枝 瑞季さん〉

好きなことや得意なことを生かし、一人ひとりが自分らしく活躍できる職場

7年ほど生活支援員として現場を経験し、現在は管理部で人事業務に携わっています。福祉の仕事に対して、「介護」というイメージを抱いている方も多いでしょう。もちろん、日常生活のサポートを行うことも大切な仕事ですが、日中活動やイベント、レクリエーションなどを通して、利用者さまの人生に彩りをプラスすることが私たちのミッション。“支援する側、される側”という垣根を越え、同じ目線で楽しい時間を共有できるのが魅力です。

自分らしさを生かして利用者さまを笑顔にできるのも、この仕事の醍醐味だと言えるでしょう。夏祭りイベントの際、ネイリストの資格を持っているスタッフがネイルを施す企画を実施。女性の利用者さまたちから、とても喜ばれました。また、陶芸家としても活躍していたあるスタッフは、利用者さまに陶芸をレクチャー。ほかにも音楽や絵など、“好き”や“得意”を生かせるシーンがたくさんあります。

「愛の里」では、30~80代まで幅広い年齢層の利用者さまが暮らしています。その約半数が、施設が誕生した1981年に入居された方々。お一人おひとりの人生に寄り添い、長く深い関係性を築けるのも、「愛の里」で働く魅力です。気がつけば、利用者さまとは家族のような関係に。こちらが生活をサポートするだけでなく、私たちの作業をお手伝いしてくださる利用者さまもいて、お互いの間で「ありがとう」が飛び交うような職場です。

当法人では、利用者さまの気持ちと同じくらい、スタッフの想いを尊重しています。「やりたい」という、前向きな提案は大歓迎。遠方への外出が難しかったある利用者さまの、「出身地の青森へ行ってお墓参りをしたい」という夢を叶えた若手もいます。その利用者さまは、涙を流して喜んでくださいました。そういった施設だからこそ、「愛の里」では利用者さまもスタッフも、楽しく過ごすことができるのです。

仕事をするうえで大切にしているのは、利用者さまやスタッフの目線で物事を考えることです。今後の目標は、利用者さまの人生をより充実させられる仕組みを構築していくこと。また、スタッフの平均勤続年数は12年と業界では長いほうですが、さらにスタッフが長く活躍できる職場づくりにも注力していきたいと考えています。ひいては、地域の方々も笑顔にできるような施設運営を目指していきたいですね。

〈森 重隆さん〉

学生の方へメッセージ

今はインターネットで簡単に企業の情報を収集できる時代です。けれども、それで満足するのではなく、できるだけ実際に訪問することが大事。職場の雰囲気を肌で感じたり、スタッフが働いている様子を見たりすることで、入職後の自分の姿を想像することができるでしょう。同時に、イメージと現実のギャップを埋めることもできると思います。

ちなみに、当法人では「愛の里」を見学したことがきっかけで、入職を決めたというスタッフが多数。普段なかなか接することがない知的障がい者の方々の純真さに心を打たれ、「ここで働きたい」という気持ちが強くなった方がたくさんいます。

福祉業界と一言で言っても、高齢者から知的障がい者、児童まで、その対象はさまざまです。また、施設によってサービス内容や掲げている方針、ビジョンも異なります。気になる施設の情報を収集したら、それぞれの施設を見比べるなどして、その特徴や強みをしっかり深掘りしてください。

障がい者福祉の現場では、それまでの人生で培ってきたさまざまな知識やスキル、趣味などが生かせます。自分らしさを武器に、利用者さまを笑顔にできるのが特徴。「福祉系学部ではないので、自分には無理」とあきらめずに、興味がある方は企業研究を深めてください。ちなみに、当法人のスタッフの約半数は知識ゼロからキャリアをスタートしています。

〈森 重隆さん〉

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利用者さまも含め、「愛の里」はまるで大家族のような一体感ある施設。スタッフが利用者さまに助けられることも多く、“お互いさまのカルチャー”が根づいている。

マイナビ編集部から

1981年の設立以来、茨城県笠間市に根ざして障がい者福祉サービスを提供している「社会福祉法人 朝日会」。38名の利用者さまが暮らす「愛の里」を運営しているほか、「ピノキオ」「表町」といったグループホームも手がけている。障がいがある方が自立して暮らせるよう、相談支援を行っているのも特徴だ。

「愛の里」で活躍する生活支援員の仕事は、利用者さまの快適な暮らしを支えること。といっても、介護を行うことがメインではなく、お一人おひとりが充実した日々を過ごすサポートをすることが主な仕事だ。ときには利用者と一緒に、ショッピングや旅行に行くこともある。家族のような存在として、「愛の里」で暮らす方々と向き合えるのが大きな魅力だと言えるだろう。

今回の取材を通して、知識ゼロからの挑戦がハンデにならないことがよくわかった。実際、清水さんは絵を描くスキルを生かして利用者さまを笑顔にしているほか、枝さんは茨城県の「ふくし“きらり人。”」に任命されるなど、福祉系学部以外のスタッフが活躍している。

新人研修や外部研修、定期的な振り返りなど、手厚い教育制度が整っているのもポイント。また、業務効率化を図るためにタブレット端末を導入するなど、職場のICT化にも注力している。同社の企業研究をする際には、安心して長く働ける環境にも注目してみよう。

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30~80代まで幅広い年齢層の方々が入所している「愛の里」。そのうちの約半数が40年以上にわたって暮らしており、利用者さまと長く深いお付き合いができるのが特徴だ。
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