今はインターネットで簡単に企業の情報を収集できる時代です。けれども、それで満足するのではなく、できるだけ実際に訪問することが大事。職場の雰囲気を肌で感じたり、スタッフが働いている様子を見たりすることで、入職後の自分の姿を想像することができるでしょう。同時に、イメージと現実のギャップを埋めることもできると思います。
ちなみに、当法人では「愛の里」を見学したことがきっかけで、入職を決めたというスタッフが多数。普段なかなか接することがない知的障がい者の方々の純真さに心を打たれ、「ここで働きたい」という気持ちが強くなった方がたくさんいます。
福祉業界と一言で言っても、高齢者から知的障がい者、児童まで、その対象はさまざまです。また、施設によってサービス内容や掲げている方針、ビジョンも異なります。気になる施設の情報を収集したら、それぞれの施設を見比べるなどして、その特徴や強みをしっかり深掘りしてください。
障がい者福祉の現場では、それまでの人生で培ってきたさまざまな知識やスキル、趣味などが生かせます。自分らしさを武器に、利用者さまを笑顔にできるのが特徴。「福祉系学部ではないので、自分には無理」とあきらめずに、興味がある方は企業研究を深めてください。ちなみに、当法人のスタッフの約半数は知識ゼロからキャリアをスタートしています。
〈森 重隆さん〉