最終更新日:2025/4/2

社会福祉法人緑樹会

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 幼稚園・保育園
  • ホテル・旅館
  • 教育
  • サービス(その他)

基本情報

本社
山梨県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

高齢者や障がい者の方々が、笑顔で過ごせる時間をともに創る

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若手職員たちが語る仕事のやりがい、将来の目標

山梨県北杜市に拠点を構える緑樹会では、老若男女を問わず地域のみなさんに、幅広い介護福祉サービスを提供している。3人の若手職員たちが、どのような思いを抱えて仕事に取り組んでいるのか、話を伺ってみました!

岩本 峻さん(写真左)
生活介護事業所ふらっと 支援職
法学部法学科卒/2020年入職

田邊 華さん(写真中央)
特別養護老人ホーム 明山荘(新館) 介護職
介護福祉科卒/2023年入職

入戸野 くるみさん(写真右)
明山荘小規模多機能型居宅介護事業所 介護職
介護福祉科卒/2024年入職

緑樹会の雰囲気は?

一人ひとりの意見が通る風通しの良い職場だと岩本さんは実感している。新人・ベテランを問わず、良い意見は採用してくれるだけに、前向きに挑戦できている。
田邊さんはスキルアップを果たすべく、法人内の研修、外部研修にも積極的に参加。褥瘡(じょくそう)のケア、認知症の対応など専門的な学びも重ねている。
緑樹会が介護の道を目指したきっかけとなった入戸野さん。職員の人柄に魅かれて入職したが、何でも話せるアットホームな職場環境だけに安心して働けているという。

【岩本さん】人と人との信頼を育む仕事。ご利用者さまのおかげで変わった自分がいる

もともと公務員志望だった私ですが、並行して企業への就職を考えて合同企業説明会に参加していくと福祉業界に興味を持つようになりました。試しに施設見学に訪れた緑樹会では、職員のみなさんの応対が丁寧で、安心して働ける環境が広がっていると直感して入職を決めました。実際、その感覚は間違っていませんでした。最初は知的障がい者を対象とした入所施設「グリーンヒルホーム」で勤務していましたが、周囲の丁寧なサポートのおかげで今日までやってこられたのだと思っています。

新人時代、福祉の最前線に立って痛感させられたのは、一人ひとりに合わせた支援の重要性です。ご利用者さまに奉仕するのが私たちの役割だからといって、すべてをカバーしてしまっては、その人のためにはならない部分も多々あります。その方の苦しいことを見極め、本当に必要な支援を根気強く探していく姿勢が、この仕事には求められているのだと思わせられる毎日でした。

3年目のときには施設の再編が行われ、通所施設である生活介護事業所ふらっとへ異動するとともに、併設するグループホームを含めて担当することになりました。施設をゼロから立ち上げるのは簡単なことではありませんでしたが、職員同士で相談しながら改善を繰り返し、快適な場作りに力を尽くしてきました。

20代から80代まで非常に幅広い世代のご利用者さまがいらっしゃいますが、長く関係を築いてきただけにある程度、担当している方のことは知っているつもりでした。しかし、ふとした瞬間、「こんなこともできるのか」と今まで知らなかった側面に気付くことがあるのが面白いところ。あるご利用者さまとは好きなアニメが同じで、一緒に映画に出かけて楽しんだりもしました。より深く人を知り、信頼関係を築き上げられるというのが、この仕事をしていく上でのモチベーションとなっています。

実は私自身、人と接するのが得意ではなかったのですが、ご利用者さまのおかげで変わりました。今では研修の事例発表の場などで発信するような立場にもなっています。職歴的にも5年が経過し、施設内ではキャリアのある方になってきましたから、教える立場も任されたりしています。これからもしっかりと自分を磨き上げ、周囲を引っ張っていけるようになりたいですね。

【田邊さん】ありがとうの一言を励みに、さらに自分を高めていく

専門学校で介護福祉について学んできた私は、実習で2回ほど、特別養護老人ホームの明山荘でお世話になりました。ご利用者さまと職員の距離が近く、とても温かな雰囲気に包まれていたことに心魅かれるものがあり、実習最終日には「ここで働きたいです」と直談判して入職を決めました。

希望通り、明山荘の配属となった後は、80代以上を中心とする高齢者のみなさんの毎日の暮らしを支える仕事に取り組んでいます。食事や入浴、トイレなど介助を行いつつ、季節のイベントを開催して楽しい時間を過ごせるように支えていくのがその使命。学校で福祉を学んできたとはいえ、実務では教科書通りの介助が正しいわけではなく、その人に合わせてケースバイケースで対応を変える重要性を痛感しました。

新人時代は先輩の支援を受けながら懸命に仕事を覚える日々でしたが、2年目になって別フロアを担当することになってから、少しずつ責任の幅が広がっていきました。実際、私がその日のリーダー役として、ご入居者さまの対応を形作ったりすることも。だからこそ、強い責任が芽生えて、以前は転倒などのトラブルが発生すると焦ってしまっていましたが、今では一呼吸を置いて考え、冷静に対処できるようになりました。多少なりとも成長した自分がいるのはモチベーションの一つとなっています。

ご入居者さまが求める介助の形を探るべく、常に「なぜ?」を考えて支援することも意識しています。その結果、感謝の言葉をかけられる瞬間にいつも大きなやりがいを覚えています。先日は編物が好きなあるご利用者さまに自宅にあった毛糸を差し上げたところ、私のために帽子を編んでプレゼントをしてくださいました。人とのかかわりを深められるこの仕事は本当にやりがいが大きいと感じた瞬間でした。

職場内は年の近い職員も多く、気軽に何でも相談ができるのは心強いところ。休日には一緒にご飯を食べに出かけて、他愛もない話で盛り上がることもあります。そんな明山荘にも後輩の姿が増えてきました。私も教えられる立場から教える立場へと変わりつつあるので、まずは人に頼ることなく自分で考え、解決していく力を身につけて、後輩の手本になりたいと思っています。

【入戸野さん】温かな職場環境に励まされる日々。できることもどんどん広がっていく

高校時代に曾祖母の介護が始まったとき、お世話になったのが緑樹会の施設でした。ちょうどコロナ禍でなかなか面会ができなかったのですが、それでも家族である私たちに対して誠実に接してくれている職員の姿を見て、私もそういう人間になりたいと介護の専門学校へ進学しました。また、明山荘ではアルバイトしていた時期があるのですが、職員のみなさんが不安だらけだった私にやさしく接してくれたのが心に響き、職員としてここで頑張っていきたいと入職を決意しました。

所属する小規模多機能型居宅介護事業所は、高齢者介護の中でも訪問、通所、宿泊といった複数の機能を兼ね備えている在宅介護のサービスを行っています。私は主に通所の支援を手がけており、食事や入浴の介助をしつつ、レクリエーションなどを企画・実施したりしています。ちなみにアルバイト時代と同じ施設に配属となったのですが、就職した後、スタッフのみなさんが「待ってたよ」との温かい言葉をかけてくれたのは本当に嬉しかったですね。

職員となってからの大きな変化といえば、責任の重さにほかなりません。バイト時代はトイレの介助が苦手で先輩に手伝ってもらっていたものの、就職後は自分で何とかしようと能動的にスキルを身につけるようになりました。また、人見知りなのですが、多くのご利用者さまとの会話を通して、自然と笑顔で会話できるようになった自分もいます。人生の先輩であるご利用者さまは本当に多くの経験をされています。日々の介護を通して、その人の一面を知ることができるのは非常に楽しいと思っています。

当事業所は外出レクリエーションに力を入れており、先日はバスで県外の動植物園まで出かけてきました。道中で食事をしたり、動物と触れ合ったりする中で、ご利用者さまの笑顔にたくさん触れることができました。どんな人でも外出は楽しいのだということが改めてわかり、私もこうしたレクリエーションを計画できるような力を身につけたいと気持ちを新たにしました。

最近は訪問介護にも挑戦しています。お弁当を届けて、バイタルを測り、お薬の飲み残しを確認するなど、訪問介護では考えるべきことが多く、今も試行錯誤させられていますが、自分をレベルアップさせるまたとないチャンスなので、意欲的に仕事に臨んでいます。5年後にはケアマネジャーに昇格するのを目標に、さらなる自己研鑽に励んでいきたいですね。

学生の方へメッセージ

福祉は人の人生を支えるやりがいのある仕事です。人の幸せをつくりだす「プロフェッショナル」になるという誇りを持ってチャレンジしてほしいと思います。その意欲さえあれば、資格取得を含めて必要なサポートを私たちは惜しみません。

外部研修は年間約120回を数え、県や全国での研究会議では各施設のスタッフが自らテーマを決めて研究発表を行うなど、モチベーションやスキル向上を図るさまざまな取り組みを実践しています。令和4年度からは、研修部を創設してさらに一人ひとりに合った研修を企画し、法人全体でスキルアップ向上に努めています。

また、業務支援ソフトウエアを全施設に導入して、今では毎日の業務に欠かせないツールとして業務効率化を図り、介護サービスの向上に役立てているほか、令和7年度には明山荘(特養)のすべてのベッドに眠りスキャン(睡眠状態が把握できるシステム)を導入し、ご利用者さまへの健康管理をさらにレベルアップさせる計画です。そうした先駆的な姿勢は職場環境改善に取り組む施設として、県から表彰を受けております。

就職活動では志望先のことを知ることが何より大切であると思うので、ぜひ施設見学などの機会を利用して、自分の目や耳をフルに活用して会社や施設のことを知ってください。

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保育園も運営しているが、以前はスタッフのお子さんを預かる事業所内保育園だったが、地域住民からの熱い要望を受けて2019年から2歳児まで対象の認可保育園となった。

マイナビ編集部から

山梨県北杜市を拠点にする緑樹会は、高齢者介護、障がい者支援、医療、保育園といった福祉サービスを複合的に展開する社会福祉法人である。理念として掲げるのは「一人一人のために ~この地で一粒の麦とならん~」。小さな麦の一粒だったスタッフも、弛まぬ自己研鑽を重ねることで、北杜市に強固な根を張る実りある存在に成長を遂げてほしい。そんな願いを理念に込めているという。取材に応じてくれた3人の先輩たちも、目の前のご利用者さま・ご入居者さまを支えるために、より一層自分を高めようと努力しているのが伝わってきた。まさに全職員が“一粒の麦”として、強い意志を持ってチャレンジし続けている組織である。

職員たちの頑張りを支えるべく、充実した福利厚生も用意。例えば、「ほくと診療所」に関しては、職員は診察費無料で受診できる。また、保育園に関してももともと職員向けに作ったことから職員の利用費はゼロ。年間休日数は128日と高水準なので、自分の時間をたっぷりと楽しむ余裕も生まれている。退職後の再雇用に関しても、正職員の平均給与を保証しており、75歳まで働く人もいる。長きにわたって安心して働ける場が、緑樹会には広がっている。

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中央自動車道須玉インターから車で約5分の立地にある。高速道路を使って通勤する職員に対しても一部補助を支給するなど、通勤面での支援も手厚い。

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