最終更新日:2025/6/9

(株)ニッポー

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 機械
  • 物流・倉庫
  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 機械設計

基本情報

本社
広島県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

モノを作りモノを運ぶ 製造と物流、2つの強みで社会に貢献

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若手社員が見たニッポーの現在

大正時代に創業したニッポー。長い歴史を経て、現在は大型機械の製造・開発と梱包・輸送の2部門が事業の大きな柱になっています。若手社員に、入社のきっかけや現在の仕事内容、やりがいについて伺いました。

■(左)BSS事業所 管理部 狩野 未基さん/2021年入社
■(中)日鋼事業所 包装部 立畠 葵さん/2019年入社
■(右)BSS事業所 生産部 山本 直樹さん/2020年入社

私のオフの過ごし方

一眼レフカメラでの撮影が最近の趣味です。友人の何気ない日常や街の風景を切り取っています。
友人と一緒に映画を観たり、スポーツで体を動かしたりしています。リフレッシュして次の仕事に臨んでいます。
ドライブやゴルフ、スイーツ店巡りが好きですね。休みの日は外に出て遊び、仕事への活力を養っています。

あらゆるものの最適な梱包を検討し、広島から世界へ向けてモノを運ぶ

私がモノの収納や包装に関心を持ったきっかけは、学生時代にアルバイトをしていたドーナツ店での経験です。そこで、形や大きさの異なる多種多様な商品を箱の中にきれいに収めることの面白さに目覚めました。収納や包装に関連する企業を志望し就職活動をする中で、業務の2つの柱として製造・開発と梱包・輸送部門を持つ当社に出合いました。梱包・輸送部門の中には、大型産業機械を対象とした「包装・梱包」の仕事があります。

現在所属する包装部の仕事は、お客様から機械製品などの梱包依頼を頂くところから始まります。木箱を使用する場合は、自分で製品を採寸し図面を作成。協力会社に木箱製作を依頼します。オーダーメイドの木箱が納品されると、社内で製品の梱包を行います。品質確認の後、製品が中国やアメリカなどの海外に輸出される場合は、通関書類を作成し外装にシッピングマーク(荷印)を貼り付けます。梱包に使う資材は、お客様のニーズや製品に応じて木箱やスチール箱など最適な素材を選択。私が主に担当する製品は、プラスチック素材を金型で成形する「射出成形機」で、重さは数十トンになることもあります。

複数の梱包案件が同時に進行しているので、細やかなスケジュール管理が欠かせません。その日に出荷するものを確認しながら、翌日の書類準備やその後の木箱の手配などが同時進行。臨機応変な状況判断が求められます。時間を効率よく使い、すべての業務が円滑に進行できた時は、大きなやりがいを感じます。入社時に比べると、作業工程の全体を見ることができるようになり成長を実感しています。

梱包依頼の中には、突起物があるなど特別な配慮が必要な製品も含まれます。突起部分を取り外して梱包するなど、作業を行うチームとの連携も大切です。梱包の現場でどんな作業が行われているのかを把握し、製品一つひとつの細かな形状の違いまで気を配った進行を心がけています。
梱包設計チームは全員で4人。私は最年少ですが、先輩方は皆優しく、どんな質問にも丁寧に答えてもらえるので安心して業務に集中できます。今後の目標は、頼ってもらえる人材になること。現場経験を積み、梱包対象となる製品の知識を増やし、仕事の流れをしっかり把握していきたい。どんな製品の梱包でも任せてもらえる人材になるよう、業務の精度を高めていきます。
(日鋼事業所 包装部 立畠 葵/2019年入社)

工場全体への気配りと人との繋がりが、良い製品を作る秘訣

就職活動中にニッポーの工場見学に参加した際、大型産業機械の製造・開発、輸送・梱包を一貫して行う企業であること、製造された製品が日本をはじめ海外へも輸出されていることを知りました。私は法学部出身で機械製造や梱包には学生時代は関わりはなかったのですが、世界を舞台に活躍できる業務内容であること、新人研修など充実した研修制度が整っていることに魅力を感じ入社を決めました。
製品の組立を行う部署を経て、現在は生産部の進行グループに所属しています。生産日程表に基づいて、製造する機械部品の準備や各部署に部品を届ける配膳を行うことが主な業務です。工場の倉庫からフォークリフトやクレーンなどで、必要な数量の部品を必要なタイミングで各部署に届けます。フォークリフトなどの運転や操作に必要な資格の取得費用は、会社が全額負担してくれました。

組立を行う部署では、担当する工程に集中することが必要でしたが、現在の部署は製造工程全体の進捗状況を把握することが大切です。工場内では複数の製造ラインが同時に稼働しています。それぞれのラインで部品不足が生じないように、常に気を配っています。
さまざまな部署が協力して製品を作り上げる製造工程では、部署の垣根を越えた人と人のつながりが大切です。組立部署の思いを汲み取り、発注先のお客様と意思疎通が図れるよう、コミュニケーションを密に取るように心がけています。中でも同期入社の仲間とは強いつながりがあります。新人研修の一環で参加した「しまなみ海道サイクリング研修」では、協力してコース走破の時間管理計画を立て、100kmを走り切りました。そこで生まれた関係は2年経った今でも心強い絆です。

当社は、とても働きやすい環境です。土日はきちんと休みが取れ、残業も多くありません。有給休暇も取得しやすく、仕事とプライベートの時間をしっかり分けることができます。休暇でリフレッシュし、気持ちを切り替えて日々の仕事に臨んでいます。

私の部署には、周りから信頼されるベテラン社員がたくさん在籍しています。自分自身も信頼される存在になれるよう、丁寧な仕事を徹底しています。部品リストの隅から隅まで洩れなくチェックする。日々の業務の報告や情報の共有などを、間違いなく迅速に行う。その積み重ねが、周囲からの「信頼」を育んでいくと考えています。
(BSS事業書 生産部 山本 直樹/2020年入社)

必要な部品を手配する。ニッポーのモノづくりを支える、陰の立役者

父親が製造業に携わっていたこともあり、幼い頃からモノづくりに興味を持っていました。東京から広島へのUターン就職を希望する際、ニッポーの製造品目の中に自分も知っている競馬場のスターティングゲートがあることを知り、高い関心を持つようになりました。
現在の所属は、管理部の調達グループ。射出成形機を製造する際に必要な部品の手配や管理が主な業務です。射出成形機はプラスチックを成形し小さな日常雑貨から自動車部品のような大きいものまで作れる産業機械。部品は、ボルト1本から、外面を覆う鉄製カバーなど大きさも形状もさまざま。部品の製造を依頼する協力会社とは、密な連絡・確認が欠かせません。
コロナ禍や不安定な社会情勢の影響で、予定した納期に部品が届かない場合があります。また、数カ月前に発注が必要な部品もあります。届いた部品の品質チェックも重要な業務の一つ。日々、生産日程表を確認し、質・量ともに適切な部品が納期に間に合うよう確認・調整を行っています。

調達グループは、当社の製造工程の出発点に当たる部署。調達で間違いや不足などが起こると、後工程に大きな影響を与えることになり、責任の重い業務です。一方で、自分が納入を担当した部品が集まり、大型産業機械が組み上がっていく様子を見ることができる業務でもあります。私は、そこにやりがいや面白さを感じています。
協力会社との関係を大切にするよう心がけています。協力会社の現場を訪ねると、発注した部品がどんな加工を経て完成に至るのかを知ることができます。個々の部品の製造工程の知識は、調達業務を進める上でとても役立つ情報です。

一つひとつの部品は、2次元の図面をもとに造られます。図面から部品の出来上がりをイメージするには、平面図や側面図などの2次元の図面を頭の中で組み合わせ、3次元の完成形を想像する力が求められます。そのためには、部品と図面をとことん見比べることが大切です。経験を重ね、完成形を正しくイメージできるようになった時には自身の成長を感じました。
今後の目標は、当社が取り扱う全ての部品の発注ができる人材になること。先輩の仕事を学びながら、知識を吸収し業務の幅を広げていきたいです。
(BSS事業所 管理部 狩野 未基/2021年入社)

学生の方へメッセージ

企業訪問の際に、自分が入社してどんな仕事を行うのか、できるだけ具体的にイメージしながら現場を見ることが大切です。事前に企業についての情報を収集し、現場の雰囲気とギャップがないかどうかを確認するようにしてみてください。(立畠さん)

法学部出身の私が製造業に興味を持ち当社に入社したように、企業研究する際は、特定の業種にこだわらずに企業を見てみることをオススメします。自分自身が納得するまで、さまざまな企業の特徴を徹底的に調べてみてください。(山本さん)

私が、企業を探す際に一番大切にしている判断基準は、仕事の中に自分のやってみたいこと、興味があることがあるかどうかです。好きなことならばどんなことでも意欲的に取り組め、仕事も長続きするはずです。(狩野さん)

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社内には、困ったことがあれば助け合う社員同士の協力関係が築かれており、職場はいつも活気にあふれています。

マイナビ編集部から

海陸運輸・土木建築業を生業とする「日吉組」として産声を上げ、ニッポーは2020年に創業100周年を迎えた。
しかし100年はあくまで通過点。これまでもそうであったように、これからも時代の変化に乗り遅れないよう「伝統は革新の連続」を実践していくのみ―。そんな経営層の考えに、実るほど首を垂れる謙虚さがうかがえる。
そんなニッポーだが、普段はどんな社内イベントがあるのだろうか。レクリエーション委員を務める社員に聞いてみた。「かなり多彩な企画が目白押しですよ。今までのラインナップを振り返っても、グランドゴルフやボーリングをはじめ、宮島での紅葉狩り、家族参加型のバーベキュー大会など、盛りだくさんでした」
一方、スポーツ振興にも力を入れてきた同社では、敷地内にウェイトリフティングの道場を設け、社員に国体選手もいるという。道場は一般の人も自由に利用でき、地域貢献の1つになっている。こうした「人を大切にする」という社風の中で、常に技術や能力を磨き続ける文化が育まれているという。新しいことに挑戦したいという人には魅力的な企業と言えるだろう。

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創業100年を超えるニッポーに脈々と受け継がれているのは、「技術」と「人」を大切にする文化。受け継がれてきた技術が、いま若い人材に引き継がれています。
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