最終更新日:2025/4/17

(株)スガテック【日本製鉄グループ】

  • 正社員

業種

  • プラント・エンジニアリング
  • 建設
  • 機械
  • 建築設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

圧倒的スケールのプラントを作り、守り抜く仕事

PHOTO

プラント設備を支えるスガテックの社員たち

設計、施工管理、事務をそれぞれ担当する3名の先輩社員に、プラントの安定稼働を支える仕事の醍醐味、将来の目標などについて話していただいた。

森 寛太さん (写真左)
東海支店 工事・整備・設計グループ
工学部機械工学科卒
2019年入社

川本 章太さん (写真中央)
名古屋支店 作業整備部 原料作業整備課 原料作業整備係
工学部機械システム工学科卒
2014年入社

山口 大志さん (写真右)
本社 経理部 財務グループリーダー
経済学部経済学科卒
2007年入社

先輩の横顔

森さんは、学生時代に見学した工場のスケールの大きさに圧倒されて入社を決めたという。「百聞は一見に如かず。皆さんもチャンスがあれば見学に訪れてみてください!」
人を大切にする会社だと実感している川本さん。社員たちがお互いの意見によく耳を傾けているので、仕事が非常にしやすいという。
フレンドリーな社員が多いと話す山口さん。困ったときに支えてくれる人が大勢いるおかげで、何度も助けられてきたと振り返る。

【森さん】設計に関わる幅広い業務を行い、図面を形にする

私は入社後1年間の設計研修を経て設計者となり、製鉄以外の案件の設計に携わってきました。主に担当しているのは、化学プラントです。場内にくまなく張り巡らされている配管の設計を行いつつ、タンクの強度計算や階段の据え付けなどにも関わっています。

当社の設計者の仕事は、CADによる作業だけではありません。設計を始める前に現場の状況を確認し、どのような設備を作るべきかについて関係者と打ち合わせを重ねます。設計が完了した後も、細かい仕様の変更などに対応するため、現場に顔を出すことも少なくありません。施工管理まで手掛けてしまう先輩もいました。広い視野で案件に関われるのが、当社の設計職の醍醐味だといえます。

私は小さな架台などの強度計算から仕事をスタートしましたが、1年目の早い段階でタンクを切り替える工事の設計を任されたのが印象に残っています。この時は、配管の図面だけでなく搬出入作業の計画図なども作成しました。描いた図面と現場の状況を照らし合わせ、配管が干渉しないかを必死に確認しながら仕事を進めて、なんとか完了させられたときはホッとしましたね。

最近は難易度の高い案件にもチャレンジしています。ある設備を他の階に移設する案件では、周辺設備の撤去や改造などを行った上で、メンテナンスのスペースも確保しながら新しい配管の設計を考えました。自分が描いた図面が職人さんの手に渡り、それが徐々に形になり、設備として稼働する様子を見ると、いつも大きな喜びを感じます。

とはいえ、一緒に仕事をしている先輩にはまだ頼ってしまいますし、施工管理を行う現場監督にもお世話になりっぱなしです。周囲が手厚くフォローしてくれるおかげで仕事ができていますが、一人でしっかり設計を行えるようになりたいと思っています。いずれは、自分が営業して獲得した案件を自分で設計し、現場監督も務めてみたいですね。東海支店ではそういうチャンスがあると思います。

【川本さん】高さ約50mの巨大設備を建設。モノ作りの醍醐味を味わえる仕事

2年目に名古屋支店の工事課に配属されて以来、日本製鉄のプラントの施工管理に携わってきました。仕事の内容は、敷地内にある配管やコンベア、集塵機などの新設・改修工事計画の立案、予算や工程の決定、工事現場における安全や品質の管理などです。

入社4年目には集塵管の撤去と新設をする案件で主担当になり、お客さまとの調整や工事計画の立案、現場の品質管理、完成図書の制作など全てを手掛けました。主担当者は工事の全ての責任を負うわけですが、決して孤独ではありません。当社では疑問点があればすぐに上司に相談できるので、安心して働けます。試行錯誤を繰り返して案件を完了させた時は、大きな達成感を味わうと同時に自信も得られました。

直近では、コークスを運搬するベルトコンベアを6基まとめて更新する工事に携わりました。最大高さ50m、全長600mにおよぶ大型設備です。私は準備段階から現場の主担当者として、延べ2~3年にわたって工事を担当しました。高い場所になればなるほど工事の難易度は上がり、精度の高い据え付けを行うことがより困難になります。確認に確認を重ね、課題を解決してようやく完成を迎えた時は、達成感より安堵の気持ちの方が大きかったですね。

現在は整備課に異動し、製鉄所内の各設備のメンテナンスを専門に行っています。歴史の長い製鉄所でかなり古くなっている設備も多いので、お客さまの要望を聞きながら少しずつ直しているところです。工事課では図面のとおりに作業をしていましたが、今は図面がない状態でどんな工事をするべきか探るところから始めることもあり、モノ作りの醍醐味をさらに味わえていると感じます。

これから大きな新設案件があり、私はそちらに配属される予定です。安全に作業ができる現場をつくり、トラブルなく工事を終えられるように支えたいと思っています。また、1級建築施工管理技士の資格を取得する要件を満たしたので、その勉強も頑張るつもりです。

【山口さん】経理業務を通して、お金の面からプラントを支える

私はもともと公務員を目指していたのですが、途中から企業の事務職に志望を変え、さまざまな業界の企業を調べました。そのような中でスガテックと出会ったのですが、プラントエンジニアリングという事業については、全く無知。それでも思い切って当社に入ったのは、プラントという大きなモノを実直に支えつづける企業姿勢、そして「まじめに・コツコツ誠実に」業務と向き合う社風に共感したからです。

入社後は本社の財務グループの一員として、会社全体のキャッシュや預金を管理するという大役を担いました。一つの設備を作る際は何十億円ものお金が動きますから、その数字に関わる仕事の責任は重大です。当時の私には知識も経験もありませんでしたが、上司たちは取引銀行との交渉に携わるチャンスも与えてくれました。期待に応えるためにも、建設業経理士の資格取得に励むなどしていましたね。

4年目の中頃には経理グループに異動し、決算処理や監査法人の対応などを行うことになりました。ちょうど当社が日本製鉄グループの一員に加わるタイミングだったので、経理処理の仕方が大きく変わり、対応するのがなかなか大変でした。ただ、その頃に1級建設業経理士の資格を取得できたので、知識を生かして多くの課題を乗り越えることができたのです。

その後の約7年は名古屋支店の総務グループの経理担当として、売り上げや費用の集計などを行っていました。現場が真横にある支店なので、それまでとは仕事の時間の流れがまったく異なり、あっという間に一日が過ぎる感覚でしたね。400名ほどいる従業員のさまざまな要望に対応するために、しっかり連絡を取り合うことを意識していました。

現在は、再び本社の財務グループで働いています。長く経理の仕事をしてきたなかでは、法律の改正や会計システムの変更など、大きな変化を何度となく経験しました。そのたびに、知識の深さと幅が増したと感じます。グループのリーダーという役職についた今は、会社全体の動きを見渡しながらさらに貢献したいと思っています。

学生の方へメッセージ

■プラント設計者には、細かいところまでしっかり考えることが求められます。現場を見て危険なところや設備が干渉しそうなところを察知し、それを排除するような設計を行う必要があるのです。そのように注意深く仕事をする人なら、着実に成長できるはずです。また、お客さまを含めた多くの人と積極的にコミュニケーションを取ることも必要になるという点を知っておいてほしいと思います。
<森さん>

■施工管理職に向いているのは、素直な姿勢で知識を吸収し、誠実に仕事に取り組む人です。お客さまや協力会社などの多くの人と接するので、“人間”という部分が非常に重要になるのです。当社に興味のある方は、ぜひ一度、見学に来てみてください。プラントについて知らなくとも、施工現場を実際に見ればこの仕事の魅力が伝わってくるのではないかと思います。
<川本さん>

■就職活動のはっきりした目標を設定できていない方もいるかもしれません。そんな方は、少しでも興味のある企業を積極的に訪問し、説明を聞いてみてください。視野が広がり、目標のヒントが見つかるかもしれません。当社の事務職を目指す方には、前向きな気持ちで真摯に働く姿勢を身に付けておいてほしいと思います。
<山口さん>

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設計、施工管理、事務を担当する3人の先輩社員たち。それぞれの立場で主体的に働き、スガテックの事業を支えている。

マイナビ編集部から

製鉄所などの大規模プラントを手掛ける総合エンジニアリング集団として、100年以上の歴史を紡いできたスガテック。日本製鉄関連のプラントはもとより、グループ外の製鉄会社にも対応する。火力発電所やゴミ処理場などの建設・整備でも活躍している。

高さ100mを超える高炉や、全長600mにもなるベルトコンベアなど、大型プラントを取り扱う同社。そのため製鉄所の設備工事では、特別な技術が必要となる。設備のコアである高炉に関しては特に高い専門性が求められるため、その建設や大型改修工事を行える企業は、スガテックを含めて日本に2社しかないという。同社はまさに、国内産業の土台となる鉄鋼業を支える重要な存在といえるだろう。

社会的な責任を全うするために同社は社員の育成環境を整えており、設計・施工管理の担当者には1年間の研修を通して図面の描き方の基礎をしっかり伝授する。また、東海市にある研修センターでは、技術系・事務系を問わず全社員が成長できる幅広い研修を行っている。併設された宿泊施設を利用して、勉強に集中できる環境だ。

研修センターには独身寮も併設されている。家賃は光熱費を含めて6000円とのこと。寮がないエリアで働く社員には借り上げアパートを用意しており、家賃は光熱費を含めて都内でも1万1000円。充実した福利厚生も同社の大きな魅力だ。

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社員たちが専門性を磨けるよう、研修を数多く用意している。愛知県東海市にある研修センターは、職種ごとに必要な知識を学ぶ場としてフル活用されている。

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