最終更新日:2025/4/20

社会福祉法人愛泉会【軽井沢治育園・精明学園】

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 福祉サービス
  • 幼稚園・保育園
  • サービス(その他)
  • 公益・特殊・独立行政法人
  • 農業協同組合(JA金融機関含む)

基本情報

本社
長野県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

一人一人の思いに寄り添い、「その人らしさ」を引き出す支援へ。

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研修・サポート充実。未経験からの成長を支えてくれる職場です。

軽井沢町・茅野市の2施設で障がい者支援を手がけ、利用者様の「その人らしい暮らし」を支える(福)愛泉会。今回は現場で支援に当たる3名の先輩に、仕事のやりがいや気を付けていること、将来の目標などを伺いました。

≪右から≫
◆支援課(軽井沢治育園)/原田隼輔さん(2022年入職/音楽表現学科卒)
◆支援課(精明学園)/宮坂つぐみさん(2023年入職/社会福祉学科卒)
◆支援課(精明学園)/木村保明さん(2013年入職/幼児教育学科卒)

仕事で気を付けていることは?

未経験から始めたので、周囲のアドバイスを聞くこと・先輩の方法を真似することを意識しています。分からないことはその場で相談できるのも心強いです(原田)
利用者様の笑顔を見られることがやりがいです。発語のない方にも、行動を促す際は丁寧に声がけをして、不安に思われないよう注意しています(宮坂)
できるだけオンオフのメリハリを付けること。休みの日にはドライブに行ったり、フットサルやバレーのチームで汗を流したりして、リフレッシュしています(木村)

目指すのは一人一人の気持ちに寄り添った支援。好きな音楽でも利用者様との関わりを深めたい。

大学では声楽を中心に、クラシック音楽を専攻していました。趣味でギターを演奏するなど、ずっと音楽中心の学生生活で、福祉分野はまったくの未経験です。入職のきっかけは、地元・長野県で働きたいと考えていた時に、地元紙の求人で当法人を見たこと。母が以前、別の障がい者支援施設で働いていて、仕事の話を聞く機会が多かったことも後押しになりました。

右も左も分からない状況の中、まずは先輩について、毎日どんな風に仕事を進めていくのか、基本から教えていただきました。先輩方がすごいと思うのは、一人一人の利用者様の立場に立って、「今、その人がどう感じているか」を考えながら支援していること。尊敬できる先輩の姿を間近で見て学べたことは、未経験の自分にとって大切な財産になっています。
私も「その人らしい生活」というものを常に考えて、集団での決まり事と相手の気持ちとのバランスを柔軟に取れるような支援を目指したいです。時にはうまく集団活動に入れない方もいらっしゃいますが、無理に参加してもらうのではなく、まずは気持ちに寄り添うこと。「どうしたの?」と聞いていくうちに、「お母さんに会いたい」と言葉にしてくれる方もいますし、スケジュールに混乱して納得できなかったのだと分かったりもします。そんなときは、好きなもので気持ちを切り替えたり、次の予定をお話したりするなど、別のポイントで思いを汲めるように意識しています。

利用者様の多くは音楽が大好きで、好きな曲が流れるととてもうれしそうです。私も学生時代に学んだことを活かして、一緒に歌を歌ったり、クリスマス会などのイベントでステージに立ったりしてきました。みんなが知っている童謡やテレビの人気曲を歌うと、体を動かして楽しんでくれる方も。自分の歌で利用者様が笑顔を見せてくれたり、踊ってくれたりする様子を見ると、学生の頃よりも「音楽をやっていて良かった」と思えます。
シフト制で、オフの日にしっかりリフレッシュできるのも、当法人の魅力です。趣味の音楽やバイクのほかに、最近は公園巡りにハマっていて、地図アプリで周囲の公園を調べては愛車で出掛けています。バイクの利点は一人の世界に入れること。豊かな自然の中を走ってくると、自分の気持ちの整理にもつながっています。(原田)

入職後に社会福祉士の資格を取得。利用者様の思いをサポートできる支援計画作りを目指します。

高校でボランティア同好会に所属し、地域の福祉施設でイベントのお手伝いをしてきたことが、福祉の仕事に興味を持ったきっかけです。当時は保育園や高齢者施設が主な訪問先でしたが、大学で本格的に社会福祉を学び、サークルで障がいを持つ方と関わる機会を持つうちに、障がい者支援の分野で働きたいと考えるようになりました。
入職先を決めたのも早く、一番の決め手は当法人の施設見学時に、利用者様がみんな、笑顔で「こんにちは!」と声を掛けてくださったこと。施設内に陽の光が明るく差し込んでいて、「素敵な所だな」と思ったことを覚えています。

現在は入所施設で、食事や入浴など日々の生活のサポートを行っています。担当する3名の利用者様のうち2名は発語がなく、意思の疎通がやや困難な方。最初は困惑することもありましたが、先輩や上司に聞いたり、これまでの支援や計画の内容を確認したり、1年掛けて特性を把握し、最近では少しずつ、ご本人の好きなことを支援につなげられるようになってきました。例えばタイヤのように転がすおもちゃが好きな方には、おやつ後のゆったりした時間に使ってもらうように。歌が好きな方には、時々一緒に童謡を歌ったり、音楽を流したりしています。
この仕事の一番の支えは、利用者様が笑顔を見せてくれることです。言葉がなくても、表情や行動で「今日はご機嫌がいいな」「落ち着いて過ごせているな」と分かると、こちらもホッとうれしくなります。私も利用者様のペースに合わせた声掛けをしながら、無理なく、心地よく過ごせる環境を整えていきたいです。

職員間でサポートし合って、資格取得を目指しやすいのも当法人の魅力です。私も入職した年の夏から勉強を始め、1年目で社会福祉士の国家資格を取ることができました。参考書を見ながらの勉強は苦手なので、隙間時間に動画を見ながら、大学で学んだ知識を再確認。2月の試験前は暇さえあれば動画をチェックしていた気がします。職場に有資格者の同期がいて、分からないポイントや勉強方法のアドバイスを聞けたのも助かりました。
今後は資格を活かして、一人ひとりに合わせた支援計画を作ることが目標です。身につけた知識と現場だから分かることを関連付け、利用者様が一層「その人らしく暮らせる」サポートをしていきたいです。(宮坂)

ご家族との連携で将来を見据えた支援を実施。働きやすい環境作りに他施設の事例も活かしています。

もともと保育士を目指していましたが、実習で障がい者福祉施設を訪れたことをきっかけに今の仕事へ。特に精明学園は利用者様も職員も雰囲気が明るく、見学時に「ここなら続けやすそう」と感じました。
以来11年、当法人で支援員として働いています。同じ利用者様に対してでも、その時その時で最適な関わり方や反応が変わるため、日々、新しい発見の繰り返し。関わり始めは苦労しても、自分で考えた支援がうまくいって相手がうれしそうな顔を見せてくれると、大変さより「楽しい」という思いが大きくなって、モチベーションも高まります。

入所施設での支援に加え、最近は通所支援も担当するようになりました。デイサービスで大切なのは、ご家族の意見を汲み取って、自宅と施設とで目標に向けて足並みを揃えること。ご家族の方から「なるべく集団生活になじんでほしい」との希望を伺うことも多く、そんなときは5~10分の短い時間でレクリエーションに誘ったり、興味がありそうな活動だけ参加してもらったり、ご本人の特性も考慮しながら最適な支援方法を探ります。
例えば私が担当する一人は、こだわりが強く、なかなか人の中に溶け込めないと聞いていましたが、好きな活動には集中して関わってくれるんです。最近ではリサイクル用の牛乳パックをちぎる活動に積極的に参加。集団活動も、表情が少し険しくなったかなというタイミングで外出してリフレッシュすることを繰り返すうち、少しずつ長く参加できるようになりました。

待遇面では有休を取りやすく、資格取得のための研修参加などで、柔軟にシフトを調整してもらえます。私も入職5年目には、仕事と両立して介護福祉士の資格を取得。コロナ禍が一段落した頃からは、休みを利用して、他法人の高齢者福祉施設でボランティアも行っています。
介護技術を高めるだけでなく、ほかの施設の良いところや仕組みを実地で学べるのもボランティアの良い点です。多くの現場でICT化が進んでいるのを見て、私も当法人での導入に向けた準備チームを立ち上げました。若手が中心になって、新しいことの実現に向けて動けるのも、当法人の魅力。職員自身が「働きやすい」「仕事が楽しい」と思えるよう、より良い環境作りに向けてこれからも積極的に動いていきたいです。(木村)

学生の方へメッセージ

学生の皆さんからよく質問を受けるのは、「専門の勉強をしていないと福祉の仕事は難しいのではないか」ということ。ですが実際は、入職してから支援方法を学んだり、資格を取ったりしている先輩が多いので心配いりません。福祉の仕事の基本は、人と人との関わり。特に社交性やコミュニケーション力に長けた方だけでなく、自分なりの個性と関わり方で信頼関係を築いていける方や自分から考えて動ける方であれば、専攻に関わらず活躍できると思います。
それでも不安だという方は是非、見学などを利用して、実際の雰囲気を知ってください。「自分がやりたいことができる職場か」「自分の感覚に合った場所なのか」など、フィーリングが合えば、きっと長く活躍できるでしょう。どんな研修を受けられて、どんなスキルアップ支援が用意されているか、実際に働く先輩や人事担当者に聞いてみるのも良いと思います。

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「入職歴や年次を問わず、職員同士で何でも相談し合えるのも当法人の魅力。実習や施設見学を通して風通しの良さを感じてほしいです」(人事担当/赤羽)

マイナビ編集部から

(福)愛泉会は軽井沢町の「軽井沢治育園」、茅野市の「精明学園」の2施設で、知的障がい児・障がい者の生活支援を行う社会福祉法人だ。その歴史は60年以上に遡り、現在は入所支援以外にも通所支援や短期入所、グループホーム、相談支援など、幅広いサービスで利用者様とその家族を支えている。
障がい者福祉に興味を持っていても、「違う専攻だったから」「専門知識がないと難しそう……」と迷う人は多いのではないだろうか。その点、同法人では段階的な研修制度やキャリア支援の体制を整え、文理を問わず、スキルアップを支えてくれる。実際、今回話を伺った先輩3名のうち、2名は入職して初めて本格的に障がい者の方と関わるようになったとのこと。「先輩が一から丁寧に教えてくれるので安心できた」と話す原田さんは、もともと音楽表現が専門。今では利用者様の方と一緒に歌を歌うなど、「学生時代より音楽が楽しくなった」という。保育分野から進路変更したという木村さんも、現在はベテランとして後輩指導や職場環境の整備に携わっている。福祉全般を学んできた宮坂さんは、入職後に社会福祉士の資格を取得。周囲のサポートをもとに、仕事と勉強を両立できたと話してくれた。
支援の基本は人と人との信頼関係。同法人なら、「誰かを支えたい」という思いを活かして、経験を問わず成長できるだろうと、心強く感じられた。

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1962年の設立以来、多角的な福祉サービスで障がいをもつ方と家族をサポート。信州の豊かな自然の中でのびのびと、「その人らしい暮らし」に向けた支援を行っている。

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