最終更新日:2025/6/22

東武バス(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 陸運(貨物・バス・タクシー)
  • 鉄道サービス
  • 鉄道
  • 空輸
  • 旅行・観光

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

本社と営業所両方の業務を経験。バスと地域を結び、未来の公共交通をリードする存在へ

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中堅社員2名のキャリアパスと仕事のやりがいに迫る

首都圏の東部を主要エリアに、お客様に最も愛されるバスを目指す東武バス。事務系総合職の仕事内容や、どんなキャリアパスを描くことができるのか。中堅社員2名が登場し、熱く朗らかに語ってくれた。

■Kさん/2006年入社(写真右)
東武バス(株)運輸部(営業担当)・課長補佐/経済学部経済学科卒
■Aさん/2008年入社(写真左)
東武バス(株)経営企画部(人事担当)・課長補佐/経済学部経営学科卒

モットーやプロフィールを紹介

「仕事では過去の事例や固定観念に捉われない発想で、新しい取り組みを考えるようにしています」と語るKさん。趣味はキャンプとゴルフで季節問わず同僚と楽しんでいる。
「常に落ち着いて仕事ができるし、何かあったときに部署を超えて結束し合える仲間意識の強さが当社の持ち味だと感じます」と語るAさん。趣味はアウトドア全般。
本社で営業と人事と役割は違うものの、東武バスをこよなく愛し、熱く未来像を考えている点では共通。2人はキャリアも重なる部分があり、一緒にキャンプに行く仲でもある。

ダイヤ改正や収入管理、イベント企画も担当。20周年イベントは盛況で自治体や地域と喜びを共に(Kさん)

小さい頃から東武線沿線に住んでいたことから東武バスにもなじみがあり、お客様や関係者との対話を通じて、地域の快適・便利につながる仕事ができたらという思いで入社。最初は研修後に1年間新座営業事務所に配属され、乗合業務としてバスの一日の収入金の精査、車内広告の管理、ダイヤ改正に伴う時刻表の作成作業など営業所の役割を覚えました。
その後、東武バスウエストの運輸統括部業務課で約10年、貴重なキャリアを積むことができました。例えばダイヤ改正に伴っては国(国土交通省)へ届出をしなければならず、認可申請書などの作成業務に奮闘。また、コミュニティバスの運行が活発化した2012~13年頃は、さいたま市や川越市など自治体との間で新規運行やダイヤ見直しの調整役を担当。何度も自治体と話し合ってダイヤを調整した末に運行が無事開始され、「栗原さんと一緒に仕事ができて良かった」そんな言葉をいただけたときは感無量でした。
2019年4月からは3年間岩槻営業所所長に就任し、営業所管轄の路線バスの運行・サービスなどが円滑に行われているかを検証し、ダイヤ組成の見直しや運転士の接遇サービス向上に関しては、積極的に取り組みました。年長の運転士にもお客様一人ひとりに親切な接遇をする必要性を説明することでサービス強化を図り、お客様満足度アップの手応えがつかめました。
2022年4月から現在は東武バスの運輸部で、各事業所のダイヤ改正内容の統括や予算づくりを担当。例えば全16事業所の乗合収入を見て、ダイヤ改正の効果がどれくらいあったかを分析・検証し、それを次のダイヤ改正に生かすことが使命です。またイベント関係の企画運営も担当し、2022年には創立20周年記念イベントの責任者として日光営業所にて東武バスをはじめ、パトカーや消防自動車など「働くクルマ」を展示。自治体や地域の警察、消防と連携したり、参加者にはノベルティを用意したりと準備は大変でしたが、そのかいあって地域住民を主に約1000名の参加者が集い、会場はたくさんの方の笑顔に溢れる光景が忘れられません。1日が終わったときには日光市担当者とも喜びを分かちあい、東武バスの認知度アップや地域貢献につながるやりがいを感じました。今は時代に合わせてバス車内の運賃箱や放送装置のリニューアルなど、東武バスのブラッシュアップに取り組んでいます。

コロナ禍や豪雨被害の苦難も、仲間との結束で乗り切る。人を成長させてくれる仕事体験が財産に(Aさん)

祖父が運転手だったり大学時代のサークル活動で利用したり、親しみを感じていたのが東武バスでした。たくさんのお客様を相手に地域貢献性の高い仕事ができると感じて、入社しました。
最初は草加営業事務所に配属となり、数か月でしたが路線バス運転士の乗務日報の管理から遺失物管理、さらに軽油などの燃料発注業務までを行いました。先輩からいろいろ教わりながら、多様な個性や経歴をもつ運転士との対話も楽しかったです。
その後本社の運輸部にて10年近く経験を積めたことが、キャリアの基礎になりました。バスの運賃収入管理から予算の作成、会社のオリジナルグッズの作成やイベントの企画・実行なども担当。当時は支払いが交通系ICカードに切り替わる時期であり、紙の定期券もどんどんICカードに移行。また、現金とICカード利用では運賃が違ったので、そのシステムも複雑で収入管理も大変でした。ただICカード普及によって乗り降りが劇的にスムーズになり、遅延なども少なくダイヤなども比較的組みやすくなったと感じます。
2020年からは天沼営業所所長となり、売上管理はもちろん乗合業務としてダイヤ作成や、運転士のシフト管理・働き方の指導までを行いました。また、運行においてトラブルなどが発生した場合は先頭に立ち所属員と連携を取りながら解決への道を探ります。責任者として自分の後ろには誰もいないプレッシャーもありつつ、社員一人ひとりとの会話を心掛けていくと、人間性がわかってコミュニケーションもスムーズになる面もありました。コロナ禍ではお客様が減るだけでなく運転士が感染したり突発的に要員手配をする必要が出たり大変でしたが、そんなときにも運転士が代務を名乗り出てくれたり、同僚・後輩が支援してくれたり、逆境の中でも営業所全体が結束できたことがやりがいになりました。天沼営業所はゲリラ豪雨被害も受け修復作業も大変でしたし、その後岩槻営業所と統合されることが決まって、引き継ぎのためにルールの統一作業も行いました。いろいろ大変でしたが、今となってはいい経験ができたと思います。
今は本社人事部で運転士の募集・採用を担当しており、面接から研修、配属までの流れに一通り関わっています。運転士も人材難なのは確かですが、良い人材の確保と育成に努めるとともに、社員満足につながる働きやすい環境づくりに努めているところです。

それぞれに仕事の魅力や社風、目標を聞いてみました

・仕事や会社の魅力、社風はどう感じていますか?
【Kさん】当社は上司や先輩からのフォローはしっかりありつつ、若いときから比較的大きな責任ある仕事を任せてもらえる点が魅力だと感じます。特にダイヤ改正の結果が収入に直結するのは大きな醍醐味で、仕事を通じてマネジメント力や決断力が身についたと感じます。コロナ禍前は社員旅行や有志による懇親会もありましたし、最近ではゴルフ大会や同僚とキャンプに行くなど、課外活動も再び活性化しています。当社は社員間の交流も多く、良き日本の会社の雰囲気も残っていて温かくアットホームな社風が魅力です。
【Aさん】本社業務も営業所などの現場業務も両方経験して感じるのは、どこでも自分のペースで仕事がしやすい、ということ。一人に任せっきりではなく、周囲の同僚や運転士と協力し合っていけるのも当社の社風。異常気象やダイヤ改正など、大変なときはみんなで課を超えて結束し難局を切り抜ける面があり、仲間意識は相当強いと思います。

・今後の目標は?
【Kさん】今後も東武バスの認知度を高め、より多くのお客様に当社をご利用いただくため、地域に有意義となるイベントを企画し開催したいです。また路線バスだけでなくコミュニティバス、貸切バス、高速バスと多様な形態があるので、バス路線に関してもさらに郊外やベッドタウンも含め、新しいエリア開拓も必要になります。今はバスの自動運転を自治体や大学などに協力して進めており、安全確保の上に実用化に向けた取り組みを加速していけたら人材難解消にもつながるでしょう。さらに高齢化社会が進むと免許返納者は増えますし、若者のクルマ離れも進んでいるなかで、改めて公共交通手段の役割や可能性は大きくなると感じています。
【Aさん】人事担当としては、良い人材を見極めて採用につなげると同時に社員の満足度アップが大きな課題と感じます。そのためには教育研修体制をはじめ、福利厚生などで魅力となる施策を打ち出す必要も出てくるでしょう。社員の働きがいがある環境づくりを創造していきたいです。また、本社と営業所を問わずいろいろ貴重な経験が積めることは当社の魅力です。ジョブローテーションする度に私自身成長を感じるので、違った視点・違った経験を力にしていけたらと思います。

学生の方へメッセージ

【Kさん】バス会社と聞くとどんなイメージですか?当社は、上司や先輩は若い社員の意見も取り入れながら柔軟に業務を進めていて、私はいい意味でギャップがありました。私自身も先輩や同僚と公私問わず交流を続けていて、後輩にも柔軟に対応するスタンスを大切にしています。仕事によっては運転士さんと密に交流しますし、自治体などと連携を図る機会も多いので、色々な方と心を開いて話せるような方は大歓迎。人と話すのが大好きで、コミュケーション力を生かしたい方、何事も粘り強く挑戦できる方にはとても良い環境だと思います。
【Aさん】自分は何がしたいのか、それを第一に考えて志望の企業を見つけ出すことはもちろん大切です。また、希望している業界や会社以外にも視野を広げてみてください。全く意識していなかった会社や仕事が自分に合っていると感じたり、意外なところに良き出会いがあったりするものです。私もバスに強烈な興味があったわけではありません。ただ仕事をしていくうちに公共交通機関としてバスが多くの人の生活の足になっていることを感じ、大きなやりがい・使命感を感じるようになりました。バスが好きという人はもちろん、今まで全く興味がなかったという人も選択肢の一つに入れていただけると幸いです。

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会社の中核へとキャリアアップを遂げたKさんとAさん。意見を発しやすい社風のもと、企画提案力やマネジメント力を伸ばし、部下からの信頼も厚い存在に成長している。

マイナビ編集部から

東武バス株式会社は東武グループの一員として、東京・埼玉・千葉・栃木の1都3県にまたがるバス路線ネットワークを活かし、地域住民の足としての役割を担っている会社だ。最も身近な移動手段として安全・安心を第一としながら、IC乗車券の普及から燃料電池バスの導入、さらに自動運転技術の研究まで、未来を見据えたバス事業を推進。地域に密着し、お客様から最も愛されるバス会社を目指している。東京の北東部から千葉、埼玉に広がる住宅街は通勤・通学・買物の足となる一方、東京スカイツリーや日光、川越など観光地に拠点があり、特色ある場所を営業エリアとしている点は大きな強みといえるだろう。
今回、事務系総合職として入社10数年の中堅社員2名に話を聞くことができたが、共通してお話がしやすいフランクな人柄が感じられ、仕事の話では公共性の高さに使命感とやりがいを示す姿が印象的だった。ジョブローテーションでさまざまな部署や仕事を経験することで、多角的な視点や人をまとめる力・問題解決能力も身についていくのだろう。
営業所では地域に密着し運転士と良き人間関係を築きながら運行管理などの仕事もできるし、本社では広い視点から企画や営業、総務・経理・人事系などの仕事もできる。公共的交通機関としてのバスの可能性を追求しながら、人間関係を大切にコミュニケーション力やマネジメント力を発揮したいという人にお勧めしたいフィールドだ。

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東武バス本社のオフィス風景。温かみあるオレンジ色の車体が印象的な東武バスだが、社内でも人との結びつきが強く、アットホームな雰囲気が漂う。

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