最終更新日:2025/4/7

(株)日照電機製作所

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 重電・産業用電気機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 建設
  • 機械設計

基本情報

本社
北海道

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

巨大なプラントや公共施設の監視・制御に欠かせない電気設備をつくっています。

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私たちの生活を陰で支える札幌のものづくり企業です。

浄水場や下水処理場、公共施設などで使われている電気設備や制御システムを製造しているのが日照電機製作所です。信頼性が求められる製品をつくっているのはどのような会社なのか?社員の方に話を聞きました。

【写真右】
総務部 佐々木政典
異業種の会社で人事や総務を経験して2020年に中途入社。

【写真左】
製造統括部 設計部 S.S
北海道職業能力開発大学校で電気の基礎を学び2020年に新卒入社。

【写真中央】
総務部課長 濱川俊英

インタビューに応じてくれた2人の横顔と社内風景

前職の経験を生かして活躍する佐々木さん。「未知の業界で知らないことがたくさんありますが、“もっと勉強しよう”というモチベーションになっています」。
設計のスキルアップをめざすS.Sさん。「就職して強くなったのは責任感。部品の選定や回路にミスがあってはいけないので常に確認をしながら設計しています」。
それぞれの社員が自社製品に対するプライドを持って仕事をしています。ここ数年はフレッシュな新卒学生が毎年入社していて、ものづくりの精神を引き継いでいます。

こだわりを持った技術者が集まり、確かな品質の製品を生み出しています

当社ではさまざまな電気設備や制御装置をつくっています。建物の電気室やプラントの中央監視室などで動いていることが多いので、実物を目にする機会は少ないのですが、「変電設備」「高圧危険」などと書かれた大きな箱型の設備を屋外で見かけたことがあるかもしれません。「キュービクル」というものですが、身近なところではああいった製品もつくっています。

お客さまの要望に合わせて、営業、設計、組立まで自社で一貫生産しているのが当社の特徴です。1999年に業界の優良工場認定を道内でいち早く取得したほか、2020年に完成した新工場には防水性や気密性などをテストする「散水試験設備」も備えており、お客さまの施設や建物を安全に動かすために、品質第一でものづくりをしています。また、社員1人ひとりの技術力も自慢です。「すべての社員は自社製品について熟知していなければならない」という考えから、新入社員は組立や試験検査といった製造現場の仕事を経験して、その後、営業や設計などの部署に配属されます。現場を経験することで製品の仕組みや製造の流れがわかり、部署をこえたチームワークも生まれます。こうした新人教育ができるのも自社一貫生産のメリットです。

私は「地元の札幌で定年まで働きたい」「社会に貢献できる仕事をしたい」という気持ちから、まったく違う業界から転職してきました。社内や工場では社員がコツコツと自分の仕事に打ち込んでいて、テレビドラマに出てくる町工場のような雰囲気だと感じています。半世紀以上の歴史のある当社ですが、技術者の高齢化と新しい人材の育成が今後の課題です。研修のフォロー体制なども充実させて、若い力を育てる会社にしていきたいと思っています。そして個人的には広報や企業PRにも挑戦したいですね。会社のことや製品のことをもっとたくさんの人に知ってもらえれば、社員のやりがいも大きくなると考えています。

(佐々木さん)

設計の難しさと製品に対する責任を感じながらスキルアップをめざしています

職業能力開発大学校で電気について学んでいた私は、先生の紹介でこの会社と出会いました。それまで電気設備をつくっている会社が札幌にあるとは知らず、道外で就職を考えていたんです。学校の実習で回路図を書いたり、電子基板を組み立てたりするのは好きだったので、ぜひやってみたいと思い入社しました。

入社後は研修もかねて、製品の組立の業務からスタートしました。先輩たちの仕事を見ていると、メンテナンスのしやすさを考えて配線をしたり、見栄えも意識して仕上げていて、プロ意識の高さに驚いたのを覚えています。その後は現在の設計の部署に配属になり、設備改修の設計から始めていきました。既存の設備がつくられた当時の図面を参考にしながら、現在の仕様に設計し直すという作業なのですが、昔と今では回路図の表記の方法が変わっていたりして理解するのに一苦労しましたね。そして現在は小さなパーツの設計やキャビネットの設計などにも挑戦しています。先輩のチェックと修正が毎回入って難しいのですが、こればかりは回数を重ねて慣れていくしかありません。先輩には温かく見守ってもらっていて、ミスをしても「初めてのことだから、知識がなくてもしょうがない」などと励ましてもらっています。

そうした中でも任された仕事が終わったときは達成感がありますね。どんな小さなパーツでも図面には設計担当者として自分の名前が入るんです。自社製品をつくっている責任の大きさと同時に、うれしさも感じています。いろいろな機器の仕組みを理解して、先輩たちのように1人で大きな設備を設計できるようになるのが目標です。

最後に学生のみなさんへのアドバイスですが、いろいろな角度から自分のことを分析してほしいですね。視野が広がって、いままで知らなかった仕事や業界が見つかるかもしれません。学生生活はまだまだ時間があるので、いろいろな人と接して充実した時間を過ごしてください。

(S.Sさん)

学生の方へメッセージ

2018年の胆振東部地震と大規模停電では、みなさんも電気の大切さを実感したと思いますが、電気は暮らしに必要不可欠なインフラです。当社もさまざまな設備や装置を通してインフラを支えています。世の中への貢献を感じられて自信やプライドを持って働けるのが、私たちのような業界の魅力だと思います。
当社の製品は浄水場や下水処理場といったライフラインに関わるプラントを動かしているほか、さまざまな公共施設でも使われています。公共系の仕事が多いこともあり、業績も安定しています。これからの時代はこうした安定性も優良企業を探すヒントになると思います。

(濱川さん)

同じ業界、同じ仕事でも、それぞれの企業によって歴史や社風や経営方針などが異なり、その企業ならではのカラーがあります。この時期はホームページやパンフレットなどをくまなく読み込んで、企業のカラーがつかめるまで深堀りするといいでしょう。そしてどんなカラーが自分に合っているかイメージを固めていきましょう。
企業研究では人と同じように、外見だけでなく中身に興味を持ってほしいですね。興味が出てくると「なぜ」「どうして」という疑問が生まれます。その疑問を大切にして企業研究やインターンシップを進めると、さらに理解が深まると思います。

(佐々木さん)

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ロードヒーティングや携帯電話の基地局といった身近な場所でも当社の製品が使われています。誰もが必要な電気に関わっているので、安定した会社です。

マイナビ編集部から

ビル、マンション、大学、工場、浄水場、ごみ処理場など、大きな建物に必ず設置されているといっていい受電設備、配電盤、分電盤、制御盤といった電気設備。電気を安全に使えるようにしたり、さまざまな機器をコントロールするために欠かせないものだが、そうした電気設備を製造しているのが日照電機製作所だ。

社内ではユーザーとの打ち合わせから製造、アフターサービスまでチームワークで製品をつくりあげている。性能や機能といった条件に合わせて設計は毎回オーダーメード。部品の取り付けや配線も手作業でしているほか、ソフトウェアのプログラムや機器を収めるキャビネットの加工も自前で行っている。1台1台の製品に技術が詰まっているのだ。それだけに自分の知識や技術を存分に発揮することができて、ものづくりの醍醐味を味わえる仕事だ。製品が完成したり納品されたときのやりがいも大きく、「1人ひとりが胸を張って働いています」と総務部の濱川課長は話していた。

2020年には札幌・東区に新工場が完成し、明るく清潔感のある環境で社員が働いていた。一方、板金用の大型機械などもあって迫力があるので、チャンスがあれば職場見学などに参加してイメージをつかんでもらいたい。

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社内には営業、設計、製造、開発、品質保証といった部署がある。転勤がないため「札幌でものづくりを続けていきたい」という理由で入社した社員も多いという。

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