最終更新日:2025/4/24

(株)ワイ・デー・ケー

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • コンピュータ・通信機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 精密機器
  • 受託開発
  • 機械設計

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

ワイ・デー・ケーでのモノづくりの魅力とは?入社数年で大きく成長できる環境!

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製造・設計・開発に携わる若手社員の挑戦と成長の軌跡

半導体製造・検査装置や産業用設備等の設計・製造を行う「株式会社ワイ・デー・ケー」。東北工場・宮城工場・技術本部で活躍中の若手社員3名に入社理由や仕事内容、今後の目標等について伺った。

■東北工場 第三製造部 井上さん
(2022年入社/工学部 機械工学科卒)
■宮城工場 設計・ネットワークSI 設計G 棟方さん
(2023年入社/工学部 機械工学科卒)
■技術本部 プロダクツ開発部 坂本さん
(2024年入社/理工学部 システム創成工学科卒)

先輩たちの日々の業務

「勤務体系は日勤と夜勤の両方があり、連携して作業に取り組んでいます。現在はボックス型の複雑な製品の加工を行っており、試行錯誤を重ねているところです」(井上さん)
「現在は半導体製造装置の治具の構想設計から詳細設計、図面製作に一貫して携わっています。作業に行き詰ったときには上司や先輩に相談して解決しています」(棟方さん)
「一日の仕事の流れは作業の進捗などにより異なりますが、柔軟に対応できています。現在は「乱数生成装置」の開発に取り組んでおり、やりがいを感じています」(坂本さん)

巨大なマシニングセンタを駆使して、高精度の金属加工に挑戦!(井上さん)

学生時代は工学部で機械工学を専攻しました。勉強の傍ら、ロボットコンテスト出場に向けて、ロボットのアーム部分や車体の金属加工を担当するなど、モノづくりの経験を積んできました。企業研究では、故郷・岩手でモノづくりに取り組むことができるメーカーを志望するなかで当社と出会い、岩手県遠野市の「東北工場」で働けることへ魅力を感じ、入社を決めました。
2022年に入社後、まずは約1ヶ月間の新入社員研修を受けました。研修では東北工場の3つの部署を回り、先輩社員の指導のもと、半田付けや製品の組み立て、ハンドワークによる金属加工を経験。学生時代にやったことのない作業も多く、新鮮な気持ちで研修に臨むことができました。工場内には、巨大な装置・機械が並んでおり、その様子に圧倒され、「自分のやりたいことが思い切りできる」と感じました。

研修終了後は東北工場の第三製造部に配属。半導体製造装置向けの部品の金属加工に携わっています。私が操作しているマシニングセンタは、加工製品(ワーク)を載せるテーブルだけで幅6m。外枠部分まで合わせると約10mという巨大な工作機械です。作業手順としては、テーブルの上に治具を載せ、平行・水平を確認した上でワークを配置して加工を進めていきます。私は大型製品を担当しているため、加工するワークには重さ約2トンのものもあり、治具やワークはクレーンで吊り上げてテーブルに配置しています。

巨大な部材を扱っているとはいえ、寸法公差は±100分の1ミリとわずかな誤差も許されないのが難しいところです。同じワークを同じプログラムで加工しても、気温など環境条件の違いによって100分の1ミリ単位のズレが生じる可能性があります。マシニングセンタのワーク原点を調整したり、ツールの刃長を調整したり、通常は2回で行う加工を3回に分けて行ったりと、微妙かつ慎重な調整が求められる仕事です。先輩社員からの指導や、職業訓練校での講習を通して経験を積むことで、モノづくりの腕を磨いています。普段はリピート品の加工を行うことが多いのですが、最近は新規製品の加工を任せてもらいました。プログラムの作成から正確な加工まで、一人で完了できたときには、大きなやりがいとモノづくりの面白さを実感できます。今後の目標は国家資格技能検定「マシニングセンタ1級」を取得すること。後輩の育成にも力を入れていきたいと考えています。

半導体製造装置等の治具の設計を担当。コスト、加工しやすさに配慮した設計を実践!(棟方さん)

学生時代は機械工学科で、四力やCADによる図面作成について学び、研究室では排熱エネルギーを利用した吸収冷凍機の冷媒の研究に取り組みました。企業研究の際には、「自分の力で一からモノをつくる仕事にチャレンジしたい」との思いから、機械設計に携わることができる会社を志望。学内説明会に登壇していた先輩社員の明るい人柄に魅力を感じ、当社への入社を決めました。

2023年に入社後は、半導体製造装置の生産を主軸とする「宮城工場」の勤務となり、約半年間の製造研修を経て、「設計・ネットワークSI 設計G」に配属となりました。設計・ネットワークSI 設計Gには、半導体製造装置の部品や治具を設計するチームのほか、電気設計、ネットワーク構築に携わるチームがあり、幅広い分野のエンジニアが集まっています。
私は設計チームの一員として、クリーンルーム(ほこりの侵入を抑え、クリーンな環境を保つ設備)で半導体製造装置を組み立てる治具の設計を担当しています。設計の流れとしては、お客様や社内のメンバーから提示された設計要件を実現するための構想設計を実施。基本的なコンセプト・仕様を定めたうえで詳細設計を行い、製品の材質や形状を決定し、組立図や部品図を作成していきます。順序立てて設計を完了させることができたときや、自分の設計した製品がお客様や同僚の役に立ったときには、大きなやりがいを感じられる仕事です。

学生の頃は計算をひたすら繰り返し、教授が望むような結果を出すことができれば、評価を得ることができていましたが、仕事では単に設計要件を満たすだけでなく、コストや加工のしやすさに配慮した設計を実施することが求められます。苦労する場面も少なくありませんが、わからないことや困ったことがあれば経験豊富な先輩に気軽に質問できるので、安心して仕事に取り組むことができています。
入社2年目に入り、さまざまな案件を任せてもらうようになってからは一気に忙しくなりましたが、有給休暇は問題なく取得できています。働きやすい環境が整っているのも当社の魅力といっていいでしょう。今後の目標は、まずは機械設計の知識やスキルに磨きを掛けること。エレキやシステムのメンバーとの交流を深めながら、仕事の幅を広げていきたいと考えています。

量子コンピュータ時代のセキュリティのカギを握る装置の開発に挑戦!(坂本さん)

学生時代は理工学部のシステム創成工学科で、電気・電子・通信の3つの分野について幅広く学習しました。企業研究を始めた当初はプログラミングに興味を持っていたこともあり、IT業界を中心に会社選びを進めていましたが、大学で学んだ電気の知識・スキルを活かさない手はないと思い、方針転換しました。「電気×プログラミング」の力を発揮できる会社を探していくなかで当社の存在を知り、「この会社ならやりたいことができる!」と思い、入社を決めました。

2024年に入社後は技術本部に配属されました。技術本部は、製品の設計開発を手掛ける開発研究課のほか、ハードウェア分野、ソフトウェア分野、FPGA(Field Programmable Gate Array:設計者が構成をプログラムできる集積回路)分野の受注案件を担当するチームによって構成されています。約半年間の新入社員研修では、これらの部署・チームを回り、各分野の基礎知識と基本的な業務内容を学びました。研修を通して実感したのは「報・連・相」の重要性です。数学やセキュリティに関する知識を一から勉強するのは大変でしたが、わからないことに直面したら、上司や先輩に相談し、解決するようにしていました。そうすることで前に進むことができ、自分の手を動かしながら、効率的に知識・スキルを身に付けることができたと思います。

2024年10月からは開発研究課の一員として、量子コンピュータでも解読できない暗号をつくるのに必要な「乱数生成装置」の開発に携わっています。現在は装置の仕様書や図面を読み込んだり、実際に手で動かしたりして製品についての理解を深めつつ、評価・解析の技術について学んでいます。また、研究機関からの依頼に合わせて、部品を取り寄せて回路を組み、目標のデータが得られるかどうかを検証したり、データの信頼性を評価する作業に取り組んでいます。学生時代の経験で役立っているのは「諦めない」ことの大切さ。決して諦めることなく、頭を回転させてわかるまで考え抜けば、ほとんどの問題は解決できるという自信を得られたのは大きかったです。

当社には働きやすい環境が整っています。有給休暇に関しては入社1年目でも気兼ねなく取得できますし、寮制度が完備されている点も魅力です。今後は設計現場の第一線で活躍できる技術者に成長できるよう、セキュリティ分野に関する知識とスキルを磨いていきたいと思います。

学生の方へメッセージ

業界や企業を研究する際は、「現場」を自分の目で見ることが何よりも大切だと思います。特に私たちのような製造業に興味を持つ方には、工場の見学をおすすめします。資材や部品の搬入から製品の組み立てに至るまで、モノづくりの一連の流れを見て、自分がそこで仕事をしているイメージを描いてみてください。現場で働いている人の話を聞いたりして、仕事内容や雰囲気をできるだけ具体的に知る努力をしていただきたいと思います。

長く安心して働ける会社を選ぶ上では、休暇や家賃補助、テレワークの実施状況など、福利厚生や働き方をしっかり調べておくことも重要です。当社が2020年度に1時間単位の有給休暇制度、2021年度に仕事と不妊治療の両立を図るための休暇制度を導入したように、福利厚生や働き方は時代とともに変化します。会社説明会などに参加して最新の取り組みに関する情報を得るとともに、従業員に対する企業の姿勢や思いを見極めることが大切ではないでしょうか。
(代表取締役社長 坂本洋子さん)

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「社員の意見を積極的に取り入れながら、全ての社員が働きやすい会社づくりを進めています。明るく、しなやかな会社にしたいですね」(代表取締役社長 坂本洋子さん)

マイナビ編集部から

半導体や液晶・有機ELパネルなどの製造・検査装置の生産のほか、電子機器の設計や組み立て、機械部品の精密切削加工等を手掛ける「株式会社ワイ・デー・ケー」。今回、同社の若手社員3名にお話を伺って感銘を受けたのは、上司や先輩、同僚の力を借りながら、学生時代の学びや経験を生かして、専門的な知識や高度な技術を習得していること。各分野のスペシャリストへ成長できる環境が整っていることだった。
社員一人ひとりがポテンシャルを最大限に発揮できるよう、働きやすい環境づくりにも力を入れている。営業や間接部門を中心としたテレワークの導入、1時間単位の有給休暇制度の導入など、働き方改革を推進。土日休みの完全週休二日制で、年間休日は125日(2024年度実績)と、仕事とプライベートをしっかり両立できる環境が整っているのも大きな魅力といっていいだろう。また、和気藹々とした社風も、社員が楽しく、安心して働ける職場づくりにつながっている。ワイ・デー・ケーではこれまでにキックベース大会や納涼祭、BBQや抽選会など様々なイベントが行われてきた。また、各工場にはラウンジやカフェスペースもあり、様々な部門の社員がコミュニケーションを取る場にもなっているという。信頼できる仲間と切磋琢磨しつつ、専門的な知識・技術を楽しみながら磨いていくことができる。モノづくりを志す人には最高の会社といっていいだろう。

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同社は2018年に新設された宮城工場のほか、歴史の長い工場においてもリニューアルを定期的に行っており、ラウンジや会議室をはじめとし気持ちよく働ける環境が整っている。

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