最終更新日:2025/4/14

吉本産業(株)

  • 正社員

業種

  • 商社(インテリア・住宅関連)
  • インテリア・住宅関連
  • 化学
  • 商社(その他製品)
  • 空間デザイン・ディスプレイ

基本情報

本社
大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

素材開発力と豊かな商品企画力が光るモノづくり企業

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早い段階から責任ある仕事を任され、チャレンジできる環境がある

キッチンカウンターや洗面ボウルなどに採用されるBMC系人工大理石の量産技術を確立した吉本産業(株)。2025年には創業50周年の節目を迎え、新たな一歩を踏み出す。

今回取材を行ったのは空間事業部の営業次長と同じ部署に務める先輩社員、そして素材開発・製品開発に携わっている開発部の先輩社員。それぞれの仕事内容や今後の目標などについて話を伺った。

■斉藤 誠 (写真右)
空間事業部 次長/2003年入社

■馬渕 那乃 (写真中央)
空間事業部/2024年入社

■谷 周平 (写真左)
開発部/2024年入社

先輩社員たちの一日

「出社後はメールを確認し、アポイントをこなしながら事務作業をします。週の半分は東京にいるため、連絡は基本的にメール、通信アプリ、電話です。」(斉藤さん)
「毎週月曜日の午前中は営業ミーティング。午後からアポを取れた設計事務所を訪問し、外回りから戻ったら事務処理や翌日の準備をします。」(馬渕さん)
「開発部ではテーマに沿ったサンプル作成や、JIS規格に則った耐衝撃性などの物性試験、性能評価などを一日かけて行っています。」(谷さん)

人の成長とともにチーム力を高めたい

当社のメインの商材は人工大理石で、キッチンメーカーや住宅設備メーカーが主な取引先となります。私が所属する空間事業部では人工大理石事業とは別に、空間のクオリティを高める当社オリジナルブランドである「FABBRICA YOSHIMOTO」事業、通称「ファブリカ事業」を展開。空間づくりに欠かせないタイルや内装材などを取り扱い、空間デザイナーや設計事務所などに向けてご案内しています。人工大理石事業が住宅中心であるのに対し、ファブリカ事業はホテルや商業施設を中心とした非住宅分野へと案内を拡げています。

ファブリカ事業の営業スタイルは新規開拓。展示会のブースを訪れた企業や、ホームページへの問い合わせ対応のほか、商業施設などの新築・改築・改装などの情報をキャッチし、担当している設計事務所や建築デザイナーへアプローチするというパターンもあります。そうしてお客様のニーズや条件などを伺い、最適な商品を提案しています。

現在私は空間事業部の次長ですが、役職として管理の仕事に専念しているわけではなく、若手社員とともに働くことで自分の姿を見て技術を掴みとってくれればと考え、日々営業活動を行っています。指導に関しても、なるべく自分から率先して動き、実践的に教えることを意識しています。また営業としての数値目標はありますが、当社ではチームで目標達成を目指すスタイル。個人ではなくチームで協力し、サポートし合いながら助け合う風土があります。

また、目標達成を目指すにはチームとしての意識の統一と、お互いの信頼関係が不可欠となります。そのために私は社員の意見に耳を傾け、こちらから話し掛けるなどコミュニケーションを積極的に取り、話しやすい雰囲気づくりを意識しています。加えて、チーム力を向上させるためには一人ひとりの成長が欠かせません。当社では充実した研修に加えて、海外も含めて展示会の見学会を行うなどのスキルアップできる機会があり、社員の積極的なチャレンジを促しています。

どんなに技術が発達しても、人が売らないとビジネスは成り立ちません。自分たちが事業部を、会社を支えているという意識を持った人たちの集団であるために、もっと努力して社会的な認知度を上げ「吉本産業に任せれば大丈夫」と言ってもらえるような会社になりたいと考えています。

斉藤 誠

海外ビジネスで活躍することが目標

就職活動では外国語に関連していること、グローバルということを軸としており、その中で当社を見つけました。私はスペイン語学科だったのですが、当社がスペインの会社との取引があることや、ホテルや商業施設の空間に使用されているタイルなどの素材を提案していることも興味を持ったきっかけです。私の実家は注文住宅で母が内装材にかなりこだわっていたため、そうした環境で暮らしていた私は、暮らしに関わるものを提案できることが面白そうだなと思い、当社への入社を決めました。

新入社員研修はおよそ2カ月間。社会人としてのマナーやビジネスマナーといった基礎的な内容に始まり、自社製品の製造現場の見学や取り扱い商品に関する知識を習得。研修後は配属先で先輩によるOJTで、実践を通し営業に必要な知識とスキルを学びます。その後、お客様の担当を任されるのですが、ときには先輩が同行してくださり、フォローを受けながら一人前を目指す、という流れになります。

現在所属している本社の空間事業部の直属の先輩はとても面倒見がいい方なのですが、お互い自分の仕事もあって忙しく、ずっと私に付き合っていただくことは難しいため、他の部署の先輩たちが気遣っていただきながら、業務に努めています。ときには社長が直接声をかけてくださることや、斉藤次長が大阪にいらっしゃるときには一緒に行動させていただくことも。いつも知らないことを教えてくれますし、学ぶことも多いため、目標である海外出張にもいつか同行できたらと思っています。

私が営業職を志望したのは自己分析の末、人と関わる仕事に就きたいと思ったため。その結果、現在は営業として働いていますが、興味のあった住宅関連の仕事を楽しみながら、自己分析は正しかったと実感しています。やはり自分に合わないと続けることは難しい。就職活動は自分に真剣に向き合える貴重な機会ですので、しっかりと自分を見つめ、悔いのない選択ができると良いと思います。

馬渕 那乃

自由度の高い環境で開発に取り組んでいます

以前私は砥石メーカーの研究職として勤めていましたが、他社が主催する人工大理石メーカーの研磨講習会に参加した際に、人工大理石という素材に実際に触れたことで、その素材に興味を持ちました。調べていく過程で、当社の開発部でも人工大理石を扱っていることを知り、加えて福利厚生など働きやすい環境であると感じたため、入社を決意しました。樹脂を使用した前職の開発と共通する部分も多く、自分の知識を活かせると感じたことも大きいですね。

開発部の主な業務は新しい素材や新製品の開発です。開発部は私を含めて6名おり、基本的には各個人に開発テーマが任されています。私はまだ経験が浅いため、先輩に教えてもらいながらではありますが、現在キッチンカウンターの新しい色と表面に見える柄の種類・大きさを検討するという業務を担当。新色・新柄のサンプルを作成して営業会議で見ていただき、意見や感想を反映する、ということを繰り返して製品化を目指します。ほかにも、原料の変更があった際、異なる原料を使っても現行品と同等の品質となるように調整するといった業務にも携わっています。

当社の開発部はかなり伸び伸びとした雰囲気。というのも先輩たちが様々なメーカーから原料を取り寄せてサンプルを製作しているのを見ながら、社員個人の裁量に任されていて、自由な職場という印象があります。そんな挑戦の気風があるため、通常は空間事業部が設定したテーマに沿って開発するのですが、開発側で作成したサンプルを空間事業部などに提示して製品化するということもあります。困ったことがあれば先輩に相談し解決に向けて動いたり、上司に報告・相談しながらではありますが、基本は自分で考え、行動することを尊重してくれています。

現状、自社の技術では難しいと言われている課題がいくつかあります。その中の一つが製品の外観に関する課題なのですが、自分の手で実現するということが今の目標。そのためにも一つひとつ確実に経験を積みあげ、知識もスキルも高めるべく、日々努めています。

谷 周平

学生の方へメッセージ

吉本産業(株)は創業以来、積極的にヨーロッパとの交流を図り、新しい製品や素材を輸入して、日本の水回りにおけるトレンドを創り出してきました。BMC系人工大理石の量産を実現させ、国内はもとより、海外にも広く展開しています。住宅設備メーカーからの支持は厚く、特に、人工大理石キッチンカウンターでは高いシェアを誇っています。また、2018年には多様化するニーズに対応するため「日本の空間をもっと豊かにする」をコンセプトとした自社ブランド「FABBRICA YOSHIMOTO」を立ち上げたことにより、業界内だけでなく一般への認知度も高まっています。

採用においては、新製品や新技術の創出、海外進出に欠かせない「探求心、向上心、チャレンジ精神」を重視するとともに、チームで協力して課題に立ち向かう「コミュニケーション力」も重要です。必ずしも専門知識が必要ではなく、社内で学びながら成長していくことができます。

長年にわたって築いた海外とのネットワークをもとに、近年ではベトナムでの市場を開拓。グローバルなビジネスにチャレンジしたい人にも活躍の場があります。まずは専門知識や仕事の基本を先輩から学んで基盤をつくることが大切ですが、その後は興味の幅を広げ、積極的に挑戦してほしいですね。一緒に人生を楽しみましょう。

吉本 明義

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変化の激しい時代だからこそ、発想の転換が重要。型にはまることなくこんな製品を提案したいと、主体性を持って新しいことに取り組める方を求めています。(吉本社長)

マイナビ編集部から

1976年に創業した同社は、BMC系人工大理石の量産化を実現させた技術力をもとに、日々新たな開発を行っている。複合材料における技術を活かし、キッチンカウンターや洗面カウンターなど、主に水回りに使用される商品を展開。なかでも人工大理石カウンターは、多くの大手住宅設備メーカーに採用されるなど住宅系の取り組みに加え、上質な空間づくりをテーマとするファブリカ事業を展開。そのほか非住宅分野への進出に注力したりと、事業拡大を図っている。

そんな同社は2025年に創業50周年を迎える。今回取材を行った斉藤さんに話を伺うと「まだ公表できる段階ではないが、50周年ということで新しいことを始める予定。私が携わっているファブリカ事業もその一つとして、来年には大きなプロジェクトも始まります」と構想のほんの一部を明かしてくれた。しかし、50周年は到達点ではなく1つの区切り。「これから入社する人たちはまさにメインプレーヤーとして、物語の起承転結の『承』の部分をつくっていくこととなり、一人ひとりがキープレーヤーになれるチャンスがある」と、期待を寄せた言葉もいただいた。「海外との取引も少なくないため、語学力が求められることもあるが、それよりも自分の率直な意思を伝えながら相手の意思を尊重できるような、バランス感覚をもった人が活躍できる」とのこと。今後もチャレンジしがいのある企業であると、取材を通して感じた。

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本社2Fの全面リフォームを実施。ハード面に加えて、フリーアドレスを採用するなど、より快適で働きやすい環境づくりに取り組んでいる。

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