最終更新日:2025/4/21

三菱商事アグリサービス(株)

  • 正社員

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業種

  • 商社(化学・石油・ガス・電気)
  • 化学

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

三菱商事の子会社として設立された農業専門商社。肥料の輸入を通して農業に貢献!

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農業専門商社の仕事についてインタビュー!

同社は三菱商事の子会社として設立された農業系専門商社。農業を支える企業として肥料原料・製品の貿易、国内物流、販売までを手がけている。ここでは3名の社員に登場いただき、それぞれの仕事について話を聞いた。

前田 広和さん(写真左)
肥料部 大阪支店/2022年入社

神田 健太郎さん(写真右)
原料部/2024年入社

當山 ひかるさん(写真中央)
総務経理部/2018入社

休日の過ごし方は?

「冬はスキー、春と秋はトレッキング、夏は海でSUPなど体を動かすことを心がけています。体が資本という考えのもと、体調管理に気を配っています」(前田さん)
「妻と一緒に美術館めぐりや落語鑑賞など、文化的な活動を楽しむことが多いですね。また健康維持のため、週に一度は水泳もするようにしています」(神田さん)
「ドライブを楽しんでいます。また同僚がフラメンコダンサーとして活動されているのでショーを観に行くことも。職場仲間との交流もオフタイムの楽しみです」(當山さん)

静岡から北陸、四国、広島まで幅広いエリアを担当。地域農業に貢献する農業肥料のプロフェッショナル

私は大阪を拠点に、静岡から北陸、四国、広島までの幅広いエリアで農業肥料の供給・販売を担当しています。例えば、瀬戸内ではみかん、北陸では米、静岡ではお茶など、各地域の特産物に合わせた的確な肥料を提案するのが主な仕事です。メーカーと卸売業者(肥料商)の橋渡し役として最適な肥料をお届けすることで、地域農業に貢献しています。

肥料はまず当社から卸売業者に供給され、そこから小売店を通して農家さんのもとへ届きます。このような流通構造のため、農家さんとの接点は少ないように思う方もいるかもしれませんが、農家さんのニーズや地域の実情を直接把握することも私たちにとって重要な仕事です。私は前職も農業業界で働いていましたが、より広いマーケットで活躍して新たな可能性を探りたいと考え、当社へ入社しました。商社という中間流通を担う立場だからこそ、多様なビジネスの可能性を感じたのです。

農業の高齢化や後継者不足といった課題がありますが、私はそういった課題を乗り超えていくことに、仕事の意義を感じています。商品の販売において関わる人々がよりよい方向へ進める提案を心がけており、私自身がワクワクしながら仕事に取り組むことで、その気持ちがお客様にも伝わり、よりよい未来を築けると信じています。お客様や農家さんと共に未来志向で成長できる関係性を築くことが大きなやりがいです。

農業は国の基幹産業です。肥料を扱う商社営業として、マイクロプラスチック問題など肥料業界と密接に関わる国の施策や環境問題への注意も欠かせません。加えて農業を取り巻く環境は、諸外国の肥料輸出規制や為替の影響、スマート農業の台頭などにより急速に変化し、農業肥料の重要性が高まっています。こうした状況下では、従来の経験則に加えて、新しいアプローチも必要です。当社には多様な知見を持つ人材が揃っており、セクションを超えた横断的な展開で企業価値を高めていけると確信しています。
(前田さん)

グローバルな視点も欠かせない肥料原料の調達・販売。数億円の利益を目標にすることもある仕事

私は肥料原料の調達から販売までを担当する原料部に所属しています。主な業務は、海外から肥料原料を輸入し、国内メーカーに販売することです。原料部は販売、仕入れ、配船の3つの役割に分かれており、私は入社後、事業全体の流れを理解するために配船業務を担当して、物流の基礎を学びました。具体的には、船をチャーターして、カナダやヨルダンなどから輸入した肥料原料を、日本各地の港へ届けるまでの工程をサポート。現在は配船での経験を活かし、販売と仕入れも担当しています。近年は中東の動向によって航路のリスクが高まるなど、国際情勢が業務に直接影響することもあります。そのような場合には、代替調達先の確保や為替動向など、さまざまな要素を考慮しながら業務を進めています。

業務では取引規模が億単位になることも珍しくはなく、大きな取引を担当できることにやりがいを感じています。また、社内の利益管理システムの仕組みづくりに関わる機会をいただき、持ち前の細やかさを活かして貢献することができました。売り上げに直結する仕事ではありませんが、会社の基盤となるところで業務を評価していただけて、とてもうれしかったです。

働く環境に目を向けると、私が勤務している本社の雰囲気はオープンで、ワンフロアに社長も一緒に席を構えています。必要があれば社長に直接質問ができて、気軽にコミュニケーションが取れる風通しのよい職場です。

私の今後の目標は、各種肥料の価格変動の要因や原料供給地の状況が市場に与える影響など、業界特有のニーズをより深く理解すること。先輩方との営業同行で聞く会話から、さまざまな要因が相互に影響し合う業界の複雑さを実感しています。今後はお客様と直接、商談をする機会も増えてくるので、商品ごとの予算管理や収益向上のための戦略立案といった営業スキルを磨き、深い業界知識と実践力を兼ね備えた営業担当を目指します。
(神田さん)

幅広い経理業務でスキルアップできるのがやりがいに。未経験から簿記の資格も取得できる!

私は経理部門で入出金管理、記帳チェック、経費精算、外貨の入出金業務に加え、月次・年次決算など幅広い業務を担当しています。当社の経理部門の特徴は、少人数体制を活かし、一人ひとりが経理業務全般に関われる点です。企業によっては入出金管理や売掛金の振り当てなど、限定的な業務になることもあるかもしれませんが、当社ではさまざまな業務を経験できます。

特に外貨に関わる経理業務は貴重な経験だと実感しています。外貨業務には専用システムを使用しますが、私は営業が入力した内容のチェックや承認作業を担当しています。以前から経理全般の仕事に携わりたいと考えていた私にとって、この環境は大きなモチベーションとなっています。また、実際に私たちの取り扱っている商品がホームセンターなどで販売されているのを見ると、身近なところで役に立っていることを実感してやりがいを感じます。

仕訳の記帳は、必要な情報を入力すると自動的に仕訳の起票ができるシステムが導入されていて、営業部門では既に利用されています。しかし経理部門ではイレギュラーな取引や経費関係の処理が多く、単純な自動仕訳だけでは対応できないケースもあるため簿記の知識が役立っています。当社の経理業務を通じて、長めの回収サイトや手形取引が利用されていることも学びました。独特の商習慣が見られるのは興味深い点です。

働く環境としてはフレンドリーな職場で、みなさん優しく接してくださいます。消費税の計算や申告書の作成など、簿記の知識だけでは対応できない実務についても周囲のサポートを受けながら学びました。今後の目標は、申告書作成業務を主体的にこなせるレベルにスキルアップすることです。

当社は社員のスキルアップを積極的にサポートしています。以前は、総務経理部の担当者による実践的な簿記研修会を定期的に開催していました。現在は経理部門だけでなく営業部門の社員も参加できるオンラインでの勉強会を提供しており、実際に日商簿記3級を取得した社員もいます。私自身も入社後に日商簿記を取得し、さらなるスキルアップを目指して勉強を続けています。簿記や経理に興味があれば歓迎される環境ですので、未経験の方もぜひ挑戦してみてください!
(當山さん)

学生の方へメッセージ

就職活動中は悩みが尽きないものですが、考え過ぎず、前に進む姿勢が大切。答えの出ない問題に固執せず、目の前のことにベストを尽くして次のステップへ進むハングリー精神が重要です。もちろん、悩むことや辛い経験もあるでしょう。しかし、真摯に取り組み、結果を受け止めながら前進する姿勢が、就職活動だけでなく、社会人生活でも重要になります。完璧を求め過ぎずに行動することで道は開けます。
(前田さん)

自己分析に苦手意識がある方は、周囲の人との比較で強みを探してみてください。学業やサークル、アルバイトなどで、周りが苦労することを難なくこなせたり、褒められた経験が、自身の強みを見つけるヒントです。また、企業説明会など実際に企業と関わりが持てる場所に積極的に足を運び、仕事のイメージを膨らませてください。自身の強みと仕事を結びつけることが大切です。
(神田さん)

就職活動において大切なのは、やりたい職種をある程度絞りつつも、決めつけ過ぎないことです。私は経理職を志望して入社しましたが、実際は総務の業務も担当しており、そこで新たな発見や楽しさを見出すことができました。また、企業選びでは社内の雰囲気も重要です。離職理由の多くは人間関係に起因すると言われることもあるので、説明会やインターンシップなどで実際に社員と接する機会を持ち、雰囲気を感じ取ることをお勧めします。
(當山さん)

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「肥料原料の多くは海外からの輸入に頼っているため、当社の役割は重要です。農業や肥料の知識がなくても、仕事をしながら身につけることができます!」と語る先輩社員。

マイナビ編集部から

同社は農業に携わる企業だからこそ、人の温かさを大切にしている。2024年度に入社した新入社員たちからは、「入社を決めてよかった!」という声が多く聞かれるそうだ。その理由について、人事担当の社員はこう語る。

「当社のよさは、まさに『人』です。先輩や上司を含めて、社員の人柄がよく、みんなが楽しく仕事をしています。研修期間を終えて実務に入った新入社員たちも、そんな周囲の温かな人柄に触れながら、充実感を持って仕事に取り組んでいるようです」

さらに同社の未来について、「農業は長く続いている産業だからこそ、今までと同じことをやっていてはだめだという意識があります。新しいアイデアを積極的に取り入れて、変化を恐れない姿勢で事業を展開していこうとしています」と語るように、「アグリサービスの果てなき追求」が同社のミッション。農業分野は将来的な課題を抱えているからこそ、新しいチャレンジをはじめており、最近ではECサイトでの販売を開始するなど、従来の枠にとらわれない取り組みも進めているという。

今回の取材を通して、同社は農業に欠かせない肥料を扱う商社として、日本の農業を支える重要な役割を果たしながら新しいことに挑戦していることが分かった。こうした点に共感できる学生にとっては、とても魅力的な企業であると感じた。

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世界各国に展開する三菱商事グループの情報・資材調達力を背景に、肥料原料・製品の安定供給を実現している。その取り組みには同社社員の存在が欠かせない。

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