最終更新日:2025/5/1

富士フイルムメディカルサービスソリューション(株)

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 医療用機器・医療関連
  • 検査・整備・メンテナンス
  • 精密機器
  • コンピュータ・通信機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

医療機器の安定稼働を支え、社会に貢献する仕事

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フィールドサービスエンジニアとして働くということ

2024年7月に新たなステージに立った富士フイルムメディカルサービスソリューション(FMSS)。経営陣、現場の社員、人事担当者から、同社の特色や強み、将来像などについて聞いてみた。

小川内 孝則さん
取締役
管理本部本部長 兼 サービス&サポート事業本部副本部長

富樫 祐介さん
サービス&サポート事業本部
東京サービスブロック東京第二サービスセンター

篠田 真理子さん
管理本部人事部

学生に対して一言!

「個人活動が多いFSEですが、社内の多様な人材とのコミュニケーションも重要です。個人とチームの両立がいい仕事の実践につながるはずです」(小川内さん)
「前日に業務で遅くなった場合、次の日にフレックスタイム制度を利用しワークライフバランスを整えています」(富樫さん)
「26卒の学生は新FMSSとして初めての採用活動となります。2社の強みを融合したマルチに活躍するFSEに成長してほしいと願っています」(篠田さん)

【小川内さん】多能工を育成することで、ワンストップサービスを強化する

学生のみなさんにとっては意外に思えるかもしれませんが、富士フイルムグループでは医療機器の開発・製造・販売を主力事業の一つに据えています。CT/MRI、X線診断装置、超音波診断装置、内視鏡システム、医療ITソリューションシステムなど多岐にわたる医療機器の開発・製造・販売を手掛けるに至っています。直近ではAIを活用した画像診断技術などもいち早く導入するなど、新時代にもいち早く対応しています。

いずれも高度な技術を複雑に組み合わせた装置ですから、定期的な点検や修理といったサービスなしには、医療の安定に貢献することはできません。私ども富士フイルムメディカルサービスソリューション(FMSS)は、富士フイルムグループの医療機器の保守サービスを担ってきたフィールドサービスエンジニア(FSE)集団として活動しています。現在、全国約50以上の拠点を通して、主には中小規模の病院やクリニックに対してサービスを提供しており、点検のみならず、据付や緊急トラブル対応なども手掛けながら、医療の最前線を陰ながら支えています。

2024年7月には関連会社であった富士フイルムヘルスケアシステムズを吸収合併したことで、扱う医療機器のラインナップが大幅に拡大しました。FSEに求められる技術のすそ野も大幅に広がったのを受け、一人ひとりを“多能工”として育てていくために社内体制の整備に勤しんでいます。一つのお客さまに対して、ジャンルを問わない医療機器、引いては周辺技術も含めた知見を有するFSEがワンストップサービスを提供していくことで、顧客満足度を高めていこうとしているのです。ただし、多能工と言っても一人だけの力で対応できる世界でもありません。富士フイルムグループ間で技術に関する知見を共有し、不測の事態にはスピーディに連携する体制を整えることで、FSEをがっちりとバックアップしていきます。

医療機器のサービス&サポートという業務を通して医療に貢献したい――そんな大志を抱く人材には素晴らしい仕事が待ち受けている組織であると自負しています。お客さまに最も近い立ち位置にいるFSEは、医療関係者と信頼を育む重責を担っています。新しい人材たちが成長することで、富士フイルムのファンとなってくれる医療関係者を増やし、会社そのものを成長させてくれると大きな期待を寄せています。

【富樫さん】お客さまに寄り添ったパーソナルサービスの提供に勤しむ

私は入社以来、FSEとして東京エリアの中規模病院やクリニックを担当してきました。旧富士フイルムヘルスケアシステムズ出身ですので、同社の事業領域だったCT/MRIに関して長く専門としてきました。社用車のハンドルを握って医療機関に定期的に訪問して、据付、点検、修理を行うのがFSEの主な役割。といっても1日中外にいるわけでもなく、訪問ができない診療時間中は事務所内で書類作成などを行い、午後休診の日にお邪魔して作業するという日も少なくありません。

私自身、理系の電気科出身ですが、医療機器に関しては知らないことばかりだったものの、技術面に関しては先輩の指導のもとで一歩ずつ身につけられました。それ以上に苦労したのはお客さまとのコミュニケーション面。地道に何度も訪問を重ねて言葉を交わし、信頼関係を深める努力を重ねてきました。

今でも覚えているのは、初めてMRIの更新に携わった経験です。そのお客さまは10数年にわたって同じMRIを使っていましたが、定期的にメンテナンスしているとはいえ、さすがに限界が近いというお話をさせていただきました。すると「富樫さんが言うなら入れ替えるよ」と、私の案を受け入れてくださったときは、本当に嬉しい思いに包まれました。

こうした信頼を得るために、会社の方針の一つでもあるパーソナルサービスの実践には心を砕いてきました。医療機器にトラブルがあったら真っ先に駆けつけるのは当然のこと、医師のパソコンが不調のときには代わって調整をしたり、ドアの立て付けが悪いといったときも原因特定のお手伝いをしたりしています。普段から複雑な医療機器を触っていますから、ちょっとした不具合などはすぐに理解できるようになっており、お客さまに手厚いサービスを提供することに繋がっています。

今年7月からは会社全体で扱うべき医療機器の幅が拡大しました。CT/MRIを主に見ているとはいえ、FSEとしては自社製品をすべて知っておくべきだからと、勉強会に参加するなどしてアンテナを広げることも心がけています。よりキメ細かなパーソナルサービスを提供できる力を身につけ、「富樫さんだから」という嬉しい言葉をもっと多くかけてもらえるようになりたいですね。

【篠田さん】充実の教育体制を通して、新人の成長をキメ細かくサポート

今回の新卒の募集では、FSE採用にスポットを当てています。技術的素養が必要となる仕事だけに、電気・電子・機械・情報・医療などを学んできた学生を対象にしていますが、最初から高度な知識を求めているわけではありません。病院・クリニックに出かけて作業をするFSEは、医療関係者と言葉を交わす時間が長いですから、信頼関係を構築するためにもコミュニケーション力や人間力といったところが重要になりますので、例年、人柄を重視して選考しています。

技術面に関しては充実の教育研修制度を通して、段階的に身につけてもらっています。入社後は約3か月の新人研修を実施しており、CT/MRI、X線画像診断装置、超音波診断装置といった実際の医療機器を用いて実践的な技術を伝授していきます。配属後も定期的に製品研修や、業務スキル習得のための研修などを施していきます。

配属後はメンターとなる先輩によるOJT期間となり、各医療機関に先輩と同行しながら経験と知識を蓄えてもらいます。扱う医療機器の幅が広いだけに“独り立ち”の定義が難しい世界ではあるのですが、2年目になる頃には単独でお客さま先に出かけ、簡単な点検サービスならば提供できるレベルに到達するのが一つの目安となります。将来的には小川内が話していた“多能工”というキーワードにもあるように、富士フイルムのあらゆる医療機器に精通したマルチな人材に成長するのを目標にしていただきます。

キャリアアップについては役割を定義した等級制度を設けています。昇格のためには候補者となってもらった上で、研修や試験を受けてもらうという形態を取っています。将来は、FSEとして現場の最前線にい続けるのはもちろん、新人研修の講師、FSEを技術面でサポートする立場、本社の事業企画という道に進むこともできます。

なお、新体制となって調整中ではあるのですが、勤務地に関しては全国を7つほどのエリアに分けて、基本的にはそのエリア内で異動していくという形を取ることになりそうです。定期的に実施する、従業員本人が「自分の考え・価値観」や「今後のライフステージの状況」を上司と共有する「+STORY対話」にて、異動希望についても確認していきます。

学生の方へのメッセージ

富士フイルムグループの医療機器には、CT/MRI、X線診断装置、超音波診断装置など多岐にわたる製品がそろっています。会社の“顔”として医療従事者との信頼関係を育んでいくFSEは、それら医療機器に精通し、お客さまに確かな技術を提供しなくてはなりません。

とはいえ医療機器に関する技術スキルについては、入社後の教育研修制度を通して身につけることができますので、現時点では知識が足りないからと言って不安を感じる必要はありません。最初からすべてができる人材はいませんから、臆することなく挑戦を重ね、失敗してもトライ&エラーを続けて次に生かす姿勢があれば、着実に成長を遂げられるはずです。周囲には手厚くサポートしてくれる上司や先輩がそろっていますから、まずは相談をするという姿勢をもって前進してください。

学生時代は学業のみならず、部活、アルバイト、趣味など、今しかできないことに積極的にチャレンジしてほしいですね。明日からでも遅くありませんので行動しましょう。今このときに得た経験は、将来、社会人として生きていく上で貴重な財産となるはずです。

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2社が合併したことで、総合力の高いフィールドサービスを提供する力を有するに至り、医療の最前線の課題により深く、広く対応する集団に進化を遂げた。

マイナビ編集部から

2024年夏に新体制となった富士フイルムメディカルサービスソリューションでは、富士フイルムグループが開発・製造・販売する医療機器に関して、総合的にフィールドサービスを提供する力を有している。その多様なバックボーンをフルに生かしながら、医療機関それぞれ異なる考えや思いに寄り添うという信念が、今回の取材に応じてくれた3名の役員・社員の話からもひしひしと伝わってきた。

同社が育て上げようとしているのは、お客さまに“指名されるFSE”にほかならない。そのためには技術力・サービス力双方において高度なレベルに到達できるようにキメ細かく育成計画を練り上げている。さらにモチベーションを高めて働けるような環境づくりにも余念がない。例えばFSEはフレックス制で働いており、直行・直帰なども状況次第で柔軟に選択可能。据付等ではどうしても医療機関が休みの週末の作業になることもあるが、別の日に代休取得できるという。

他にも有給休暇の余りを貯めておける「ストック休暇」、男女を問わずに取得できる出産後20日間の特別休暇「GPL休暇」など、休暇の種類が多いのも特徴的なところ。メリハリをつけて働けるのも同社のセールスポイントの一つだ。

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新卒に対しては大きな期待が寄せられている。コミュニケーション力と人間力を兼ね備えていれば、おのずと信頼されるFSEに成長できるはずだ。

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