最終更新日:2025/4/4

レンゴー(株)【東証プライム上場】

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業種

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  • 印刷・印刷関連
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基本情報

本社
東京都、大阪府

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

レンゴーの安定操業を支えるエンジニア職(生産管理)とは?

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装置の改造や新規導入まで手がけ、安全・品質・効率UPに貢献

矢幡 洸介さん
パッケージング部門 関東事業部 前橋工場 製造部製造課
2021年入社 大学院機械工学専攻 修了

今もこれからも、暮らしやビジネスに欠かせない段ボール。レンゴーは段ボールの製造を手がけ業界をけん引する企業であり、取引先は国内7000社におよぶ。

全国に26拠点を構える段ボール工場では日々、たくさんの段ボールが製造され、物流を通して私たちの日常生活を支えている。その安定稼働を担っているのがエンジニア職(生産管理)の担当者だ。今回は前橋工場を訪れ、入社4年目の矢幡さんに仕事のやりがいや難しさを取材した。

先輩社員のお仕事風景

段ボールシートをつくるコルゲータや印刷装置、型抜き装置など、段ボールの製造に必要な装置・設備の修理・メンテナンスを担当。工場の安定稼働に欠かせない存在です。
機械を操作するオペレーターと日頃から各機械の稼働状況や生産された段ボールの品質情報を共有し、生産効率・品質向上に向けた新規設備の導入や改造を推進します。
日頃から綿密なチェックをコツコツと実施しトラブルを未然に防ぐ矢幡さん。「今後は製造ラインの自動化やAI導入などに取り組み、次世代の工場づくりを目指していきます。」

ダイナミックなモノづくりの一翼として、生産設備の管理全般を担当

就職を考えたときに軸にしようと決めたのは、大好きなモノづくりに携わることでした。そして、安心して働き続けられるよう、福利厚生の手厚さや会社の将来性の高さも重視しました。それらが充実していると感じたのがレンゴーです。インターンシップで段ボールの製造工程を体験した際、当初は「段ボールは3枚の紙を貼り合わせたモノ」と安易に考えていましたが、製造現場の方々の品質に対する使命感を肌で感じ、「すごい…」と感嘆。その経験からモノづくりの奥深さを感じたことも、入社理由の一つになりました。

入社後は大阪本社で会社の歴史や事業内容をはじめビジネスマナーについても学んだ後に、段ボール工場でじっくりと製造研修に打ち込みました。製造研修では各工程ごとに先輩のレクチャーを受けながら、段ボールシートの製造⇒デザインやバーコード等の印刷⇒型抜きという製造の実務を経験し、製造装置・設備の構造についても学ぶことができました。工場には全長100m以上もある巨大装置が設置され、ダイナミックなモノづくりに圧倒されたことを覚えています。

配属先の前橋工場は、学生の皆さんもよくご存じの飲料やインスタント食品、菓子、アイスクリームなどを梱包する段ボールの製造を手がけています。月間で製造する段ボールは、面積換算すると1000万平方メートルにおよび、レンゴーの段ボール工場の中でもトップクラスの規模と生産量を誇っています。製造課でエンジニア職(生産管理)を担当する私の役割は、製造装置の安定稼働を支え、品質・効率アップに貢献することです。具体的には、各装置のオペレーターとコミュニケーションを取りながら、装置の点検・修理・メンテナンスを行うほか、現場ニーズに応じた既存設備の改造や新規設備導入の計画なども行います。

例えば、段ボールシートを製造する際には、素材となる紙を加熱して糊で接着するのですが、熱を帯びたまま印刷工程に移すとシートが一気に冷却されるため蒸気が発生し、シートを湿らせてしまう恐れがあります。そこで私は、シート状に仕上がった段ボールの運搬場所にファンを取りつけ、送風によって熱を逃がすことを考案。ファンの向きや風量を調整することで、段ボールの天敵である蒸気の発生を抑えることができました。

自らのアイデアで装置を製作し、品質向上に貢献できる

製造現場の課題に対して自ら解決策を考え、装置の改造・開発を行い、改善につなげることができると大きな達成感とやりがいを味わえます。現場からは「ベルトが摩耗してきたので交換を検討しよう」といった要望だけでなく、「今よりも品質を上げるために、何か良い改善策はないだろうか」と、決まった答えのない課題について相談されることも少なくありません。そうした際にゼロから解決策を導き出すのは簡単ではなく、エンジニア職(生産管理)として試行錯誤を重ね、時には自ら装置を改造・開発して試すこともあります。

少し前には「流量調整装置」を製作しました。段ボールの印刷は1分間に300枚と高速で行うため、段ボールの仕様によっては、印刷装置から排出され積み上げられる際、勢い余ってぶつかりあい、曲がったり損傷してしまったりするトラブルが発生していました。その状況を改善するために調査・分析し、私が考え抜いた解決策は、印刷装置の出口に段ボールの曲がりを修正するためのエアー調整弁のような装置を設置することでした。製作を進める工程でも、装置のオペレーターの皆さんと意見を出しあい、流量の細かな調整についてオペレーターが手元で設定できるように工夫を凝らしました。「おかげでトラブルが減少して、効率が高まったよ。ありがとう。」と、ねぎらいの言葉をもらい、目に見えて貢献できたことにぐっと手応えを感じました。

各装置のオペレーターやエンジニア職(生産管理)の上司・先輩・同僚はもちろん、装置メーカーや部品・資材の調達先、設備会社など、さまざまな関係先の方々と連携し、工場の安定稼働を支えています。そうした関係各所との調整役を担うこともエンジニア職(生産管理)の大切な役割ですが、難しさを感じることもあります。

例えば、装置メーカーのサービスエンジニアの方に修理・メンテナンスを依頼する際も、「どのような状況にあり、どう修理・改善してほしいのか」を的確にお伝えする必要があります。以前、サービスエンジニアの方に装置の修理に来ていただいたとき、私の伝え漏れによって現場で必要な部品が足りず、余計な手間をかけさせてしまったことがあります。そうしたミスは工場全体の稼働にも影響を及ぼしかねないため、日頃からコミュニケーションや確認を徹底することを心がけています。

レンゴーにはエンジニア職(生産管理)のエキスパートを目指せる環境が整っている

エンジニア職(生産管理)の仕事をしていると、大学で学んだ機械系の知識が活かされることはもちろん、何気なく受けていた講義の内容が思いがけず役立つこともあります。例えば、先ほども触れたように、段ボールの製造工程では熱や蒸気について留意する必要があるため、講義で学んだ熱や流体に関する知識を記憶から呼び起こしながら熱・蒸気対策を考えています。また、学生時代の経験が活かされていることといえば、コミュニケーションです。接客業のアルバイトを通して、年齢の離れた店長や先輩、幅広い層のお客様と接していたことから、対外的なコミュニケーションについてもスムーズに対応できています。

前橋工場はチームワークがよく、「よりよい製品をつくろう!」という気持ちで一丸となって取り組む雰囲気があります。製造や開発、品質保証など、各セクションの垣根も感じず、何でも相談や情報共有をしやすい環境です。若手の私たちの意見や提案にも耳を傾けてくれて、新しい装置の導入プロジェクトについても計画段階から裁量をもって任せてもらっています。

また、入社前に重視したように、福利厚生やワークライフバランスの面についても充実していることを日々実感します。福利厚生で特にありがたいのは住まいに関するサポートです。入社時から前橋工場の近くに借上独身寮を用意してもらい、月額の自己負担はわずか5000円。当時の部屋は結婚を機に退去しましたが、結婚後の新居についても家賃補助の支給を受けています。残業もそれほど多くなく、有給休暇を取りやすいので、ワークライフバランスも良好です。有給休暇については上司から「ちゃんと取得できている?」と声をかけてくれるなど、全社で取得が奨励されています。私は有給休暇や代休などを活用し、趣味のキャンプやアウトドアライフを楽しみ、すがすがしい環境でリフレッシュしています。

入社後にエンジニア職(生産管理)に関する知識・スキルを基本から身に付け、入社4年目の今では技術力や調整力、課題解決力などを一歩ずつ磨くことができていると、自分なりの成長を実感しています。とはいえ、上司・先輩に比べるとまだまだ経験も知識も浅く、引き続き多くを吸収していこうと意気込みを新たにしています。今後もさまざまな課題に正面から取り組みながら、エンジニア職(生産管理)のエキスパートを目指します。

レンゴーはパッケージを通じて皆さんの日常生活に幅広く貢献しています!

【矢幡さん】
段ボールはあらゆる産業に必要とされるものですが、レンゴーは国内屈指のシェアを誇ります。私自身、普段の生活でレンゴー製の段ボールを手にする機会が多くあります。身近なところに貢献できるやりがいは大きく、自身の仕事の成果を目に見えて実感することができます。

就職活動で何を重視するのかは、皆さんそれぞれの価値観によって異なるはずです。私は自分が興味を持っていたモノづくりや会社の将来性、福利厚生などを重視し、レンゴーと出会うことができました。皆さんも自分自身が納得のいくまで検討し、最適な選択をしてほしいと思います。その候補として、レンゴーを検討していただけるとうれしいです。

【採用担当】
レンゴーは国内7000社もの多くのお客様と取引しています。管理部門の私も「この商品のパッケージもレンゴーが手掛けているんだ!」と発見することが多いため、矢幡さんのように製造に携わる職種であればなおさら、日常生活に貢献している実感を得られると思います。

福利厚生の手厚さも当社の魅力です。親元から通勤することができない35歳未満の独身者向けの借上独身寮制度や結婚した方には家賃補助制度など社員から好評の制度が数多くあります。その他、勤続10年目以降には5年ごとに5日間のリフレッシュ休暇が与えられる制度や福利厚生代行サービスなど充実した制度が整っています。

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福利厚生や休暇制度などに加え、教育制度も充実。例えば、パソコンスキルや英語、簿記など幅広く学べる通信教育プログラムを修了すれば半額を会社負担で受講できます。

マイナビ編集部から

エンジニア職(生産管理)の矢幡さんや採用担当の方も言うように、レンゴーは、総合包装企業として物流や暮らしの豊かさを支えている。その歴史は110年以上に及び、なんと同社の創業者が「段ボール」の名付け親と言われていることからも、まさしくパイオニア的な企業として業界をけん引し、社会に広く貢献してきたことがわかる。

北海道から九州まで日本全国に生産拠点を展開し、柔軟に、きめ細やかに、顧客企業のニーズに応えている。その担い手である社員の暮らしやキャリア、成長を支援するべく、福利厚生や休暇制度、教育制度などを充実させていることも見逃せない。上記コラムで採用担当の方が挙げたほか、スポーツジムや宿泊施設、映画館などの優待、出産祝い金、TOEIC・日商簿記・IT資格などの資格取得奨励金、社員食堂(1食300円前後)など、さまざまな面で社員を支えている。

取材を通して、矢幡さんはとても穏やかな話しぶりで、気持ちに余裕を感じることができた。「レンゴーには和やかに話す人が多く、部長クラスの方もとてもフレンドリーで相談しやすいです」と笑顔を見せる。今回の取材を通して、レンゴーはこれからも社会に必要とされ、人にも働く環境にも恵まれ、安心して働き続けられる会社だと実感した。

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パッケージを通じて様々な業界を支えているレンゴー。エンジニア職(生産管理)以外にも研究開発、情報システム、営業など様々な職種があり多様に活躍できると感じた。

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