最終更新日:2025/4/23

(株)フューチャーイン

  • 正社員

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  • 情報処理
  • ソフトウエア
  • 商社(電子・電気機器・OA機器)

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仕事・キャリアパスについて伝えたい

20代の社員が新サービスを企画・開発。若手がのびのびと働ける環境がここにはある。

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生成AIサービス「KeepMIRAI」を生んだ開発者たちにインタビュー

●O.R/ICTソリューション本部 第一営業部 営業2課(2020年入社)
●O.J/ICTソリューション本部 第一営業部 システム技術課(2020年入社)
●I.M/ICTソリューション本部 第一営業部 岐阜営業所(2021年入社)

フューチャーインから2025年1月にリリースされた「KeepMIRAI」。「誰もが簡単に利用できる生成AIサービス」をコンセプトに開発を推進した若手・中堅社員3人に、プロジェクトを通じて得た「やりがい」や「自身の成長」などについて話を聞きました。

学生の皆さんに伝えたいフューチャーインの魅力とは?

「当社の魅力は若手社員の意見が通りやすいこと。今回のプロジェクトがまさにそうです。普段から自分の声が採用されやすく風通しがとてもいい会社だと思いますね」(O.R)
「私は社内のAI推進プロジェクトに参加しており、大学に通ってAIの勉強をさせてもらっています。社員の成長を全力で後押してしてくれるのも当社の魅力の一つです」(O.J)
「当社の魅力はやはり自由度の高さです。若手社員が主体となって一気通貫でプロジェクトを推進していける。こうした経験ができる会社はなかなかないと思いますね」(I.M)

自分たちで考えたビジネスプランがカタチに。他では得られない大きな達成感が味わえた。

ICTソリューション本部第一営業部営業2課では、主に中小企業のお客様に対して様々なソリューションを提供しています。例えば、学生の皆さんにとって馴染み深いものとしては、アルバイトが使う「勤怠管理システム」などがあります。こうしたシステムを使うためのパソコンやネットワークなどを一括して提案するのが私の仕事です。

こうした日々の営業活動と並行して2023年12月に取り組んだのが、当社独自のビジネスプランコンテスト「FUTURE IMPACT」への参加です。業務改善や新規事業を発表する提案制度で、私は若手・中堅社員3人でチームを組み、生成AIを活用した新サービスを提案。大会審査員賞を受賞することができました。その後、社内の先輩たちの力を借りながら、2025年1月には「KeepMIRAI」というサービスをリリースすることができました。

今、世間では「ChatGPT」が大きな注目を集めています。チャットのように質問を打ち込むだけで、瞬時に回答を導き出してくれたり、資料の要約を作成したりしてくれる優れものです。ただ、生成AIをうまく活用するには「プロンプト」と呼ばれるAIを効率的に使用するための命令が必要であり、これが専門の学問があるほど奥深い。この難解さが生成AIを導入する際の障壁となっています。そこで私たちは、プロンプトに精通していない一般の人でも無理なく簡単に使える生成AIサービスを企画。AIに問いかける入力部分をテンプレート化し、複数の選択肢から選ぶだけで手軽に使えるサービスを目指しました。

「FUTURE IMPACT」に参加した際のプランは、まだ絵に描いた餅のような状態でした。そこから3人で企画を練り上げ、実際のサービスへ落とし込んでいきました。その後、社内のエンジニアと連携しながら開発を進めていきましたが、当初想定していた仕様を実現するのは技術的に難しいことが判明。それでも「やれること」「やれないこと」を精査し、様々なニーズにお応えできるような各種テンプレートを作成し、リリースまでこぎつけることができました。

正式リリースから1週間ほどですが、すでに数社からトライアルの申し込みを頂いています。苦労して生み出した自社サービスだけにうれしい限りです。今後は営業担当として拡販に努めるのと同時に、「KeepMIRAI」を利用される方の生の声を聞きながら、よりエンドユーザーに寄り添った、お客様のためのサービスにしていきたいと思います。
【O.R】

「KeepMIRAI」の開発プロジェクトを糧に、今後も最先端のサービスを生み出していきたい。

私は5年前に中途採用でフューチャーインに入社し、ICTソリューション本部第一営業部システム技術課で勤務しています。社内でずっとプログラムを書いているというよりも、営業担当者に同行してお客様先を訪問し、システムに関する課題をお聞きして解決策を提案する橋渡し役のような業務を担っています。

若手・中堅社員3人で取り組んだ「KeepMIRAI」プロジェクトでは、開発担当として仕様決めや生成AIの検証はもちろんのこと、AWS(Amazon Web Services)などインフラ部分の業務も発生することから、他部署とうまく連携するための調整役も担いました。

特に苦労したのは「限られたリソースをいかに有効活用していくか」でした。今回のプロジェクトに関わる人たちは、それぞれ通常業務を抱えています。私たちの部署はあくまで、民間企業のお客様の課題をITサービスで解決に導くのがメインの仕事であり、そこを放り投げて自社サービスを開発するわけにはいきません。大きなジレンマを抱えながらも、社内の各部署のリソースをうまく使い、リリースに向けたスケジュールを組んでいく。なかなか骨の折れる作業でしたが、最終的にたくさんの方から協力してもらい、無事完成させることができました。

開発自体も試行錯誤の連続でした。生成AIは最先端の技術であり、そもそも何が正解なのかも分かりません。例えば、目的の作業に応じたテンプレートを考える際は、もっともらしい回答を打ってみて、その出来上がりを見て「いい部分」「悪い部分」をピックアップし、より良い回答が得られそうなプロンプトを考えていく。こうした作業を何度も繰り返す必要がありました。このような検証の部分は相当な時間がかかっています。ただ、生みの苦しみを味わった分、リリースできた時の達成感はとても大きかったですね。

今後は「KeepMIRAI」の機能をさらに拡充させていきたいです。また、今回のプロジェクトをきっかけに、私自身もAI分野の開発スキルを相当蓄積できたと感じています。この1年間で得た知見を活かし、トレンドに合う最先端のサービスを提供できる開発力をより一層磨きながら、当社をさらなる高みに導いていけるような新たな製品を開発していけたらと思っています。
【O.J】

リーダーとしてプロジェクトを推進。これまでにない広い視野を養えたことが大きな財産に。

私は現在、ICTソリューション本部の岐阜営業所で営業担当をしていますが、入社当初は本社で勤務しており、当時1年上の先輩として一緒に働いていたOさんたち2人と「FUTURE IMPACT」に参加。大会委員長賞を受賞したことを受け、「KeepMIRAI」プロジェクトを牽引するリーダー役を務めることになりました。

ICTソリューション本部は、主に民間企業向けのITサービスを提供する事業部です。他の事業部では「会計システム」や「上下水道料金調定システム」など、自社開発のパッケージソフトを開発・販売しているのですが、私たちの事業部にはそれがありません。そのため、ゼロから新たなサービスを企画するノウハウがなく、まさに手探り状態からプロジェクトを始動させることに。何をやればいいのかわからず、まずは情報収集するところから少しずつサービスの形を練り上げていきました。

リーダーとしてプロジェクト全体を統括するのと同時に、マーケティング部分にも深く関わりました。単にシステムを構築するだけでは、ビジネスとして成立しません。今後の拡販を進めていくうえで重要なのが「価格」です。どれくらいの料金であれば、お客様に広く活用してもらえるのか。このあたりは現場の声を聞くことが何より大事です。そこで、日々の営業活動を通じてお客様の声に触れている先輩たちに協力を仰ぎ、市場の動向なども見極めながら、適正な価格設定を一緒に考えていきました。

2025年1月の正式リリース以降は、既存のお客様を中心に想定よりもかなり早いタイミングで多くのお声掛けを頂いています。1年間の苦労が報われる思いです。今後は「KeepMIRAI」のさらなるサービス拡充に加え、他のソフトウェアの開発にも貢献していければと思っています。AIというキーワードを一つの軸にしながら、お客様の課題解決に繋がるシステムをさらに生み出していけたらと考えています。

今回のプロジェクトを通じて、様々な視点を養うことができ、これが自分自身の一番の収穫だと感じています。リーダー役を務めるだけでなく、企画、マーケティング、営業、開発など、オリジナルシステムの開発に一気通貫で関わるなかで、それぞれの部署の視点、「お客様が求めているものを形にするにはどうすればいいのか」をより深く理解できた気がします。「KeepMIRAI」の開発を通じて得た経験を、今後の営業活動にも活かして活躍していければと思います。
【I.M】

学生の方へメッセージ

IT業界は新しい技術や情報を学ぶ機会が多く、変化の激しい分野です。そのため、常に新しいことに興味を持ち、学ぶことが好きな方に向いている業界だと思います。フューチャーインは文系出身者でも学べる環境が整っており、IT資格取得の支援も充実しています。「やりたいことができる会社」であることが魅力ですので、興味がある方はぜひ一緒に成長していきましょう。
【O.R】

「固定観念にとらわれず、自由な発想を持つこと」を大切にしてください。私たちがリリースした「KeepMIRAI」も、そんな自由な発想から生まれました。どんな小さな意見でも積極的に発信することで、周囲や上司からのサポートを得られ、自分自身を成長させることができます。最初から「無意味かも」なんて思わず、自分の好奇心を信じて発言することが、成功への第一歩です。
【O.J】

私も学生時代は様々な業界を検討しましたが、最終的には「自由に働ける環境」と「働き甲斐」を重視して当社を選びました。自分のキャリアプランや社会人人生を考える中で、自分に合った軸を持つことが大切だと思います。フューチャーインでは「従業員に働き甲斐を」という経営方針を掲げており、自由で楽しく働ける環境が整っています。ぜひ、自分の軸を見つけ、納得できる選択をしてください。
【I.M】

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営業職とエンジニアが密に連携を取りながら、お客様が抱える課題を解決する様々なサービスを提供。自ら発案したビジネスを形にしていける制度も用意されています。

マイナビ編集部から

2024年11月にはグローバルゲートに本社を移転し、さらなる成長軌道を描き続けるフューチャーイン。教育機関、自治体、民間企業など、あらゆる分野でDXが推進される昨今、最適な形でのソリューションの導入を提案し、サポートしてくれる人たちの存在はとても大きい。

同社は創業以来、ソフト、ハード両面で多彩なソリューションを扱い、導入だけでなくエンドユーザーのフォローも手厚く行ってきた。その技術力と実績は高い評価を受けており、中部地区を拠点に地方自治体との取引が多数あるのも、同社の信頼の証といえるだろう。

今回取材した「「KeepMIRAI」」の開発プロジェクトでは、入社5年未満の若手社員が大いに躍動した。ビジネスプランの立案から開発まで、サービスリリースに至る一連の業務に携わることで、独自のシステムを立ち上げる難しさ、生みの苦しみを痛感する一方、大きな達成感を味わい、確かな成長を実感している様子だった。

新しい技術が目まぐるしく登場する領域だけに、学び続ける努力は欠かせない。ただ、同社でコツコツと努力を重ねた先には、自身の可能性を大きく広げるチャンスが待っている。そう改めて感じた取材だった。同社であれば、文系出身者でも専門知識を身に付けられるだけの、充実した研修制度が整っている。ITに興味を持っているなら、苦手意識を理由とせず、まずは一歩踏み込んでこの世界に飛び込んでみてはどうだろうか。

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「ITは理系の仕事」とイメージする人もいるかもしれないが、文系出身の社員もたくさん活躍している同社。まずは先輩たちの声を聞くところから一歩を踏み出してみて欲しい。

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