最終更新日:2025/4/16

(株)デンソーテン

  • 正社員

業種

  • 自動車・自動車部品
  • 半導体・電子・電気機器
  • 家電・AV機器
  • ソフトウエア

基本情報

本社
兵庫県

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

充実の教育体制&先進的な開発環境でやりたい仕事に挑戦し、確実にスキルアップ!

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自動車業界は100年に一度の大変革期。ICTでクルマの進化に貢献

ディスプレイオーディオなど車載マルチメディアシステムの開発を手がけるデンソーテン。
やりたい仕事に挑戦する開発者とその活躍を教育面から支える社員に、入社後のキャリアや同社で働く魅力を伺った。

■Y.Sさん(写真:左)
ソフトウェア改革推進室
2006年入社
商学部卒業

■Y.Eさん(写真:中央)
HMIソリューション事業本部 ソフト基盤開発部
2018年入社
創成科学研究科 機械工学系専攻修了

■K.Sさん(写真:右)
HMIソリューション事業本部 ソフト基盤開発部
2014年入社
化学科卒業

ズバリ!ココが当社の魅力

今、自動車業界は大変革期の真っ只中で、ソフトの重要性もますます高まっています。ソフトウェア技術者にとってかなりおもしろい業界だと思いますね。(K.Sさん)
研修やOJTなどを通じて基礎から仕事を学べる環境が整っているので安心です。人間関係も良く、誰とでもどんなことでも気楽に相談できるので心強いですね(Y.Eさん)
当社の魅力は直属の先輩だけでなく、役員や上司との距離も近く、風通しの良いところ。また、未経験から成長できる充実した教育制度も自慢の一つです(Y.Sさん)

デンソーの技術者とのソフト開発基盤構築で飛躍的にスキルが向上。指導者のポジションに!/K.Sさん

デンソーテンは自動車に標準装着される純正品として、ディスプレイオーディオなど車載マルチメディアシステムの開発を手がける会社。お取引のある自動車メーカー様において、グローバルな市場で弊社製品を多数採用いただいています。

私が経験者採用で入社したとき、当社は旧型の開発プラットフォームを使用していました。5年前、デンソーのエンジニアの方々と一緒にインフラとCI/CD※の先進的な開発環境を構築するプロジェクトに参加しました。
デンソーグループ提供のクラウド基盤、部署管理・チケット管理・構成管理などソフトウェア開発ツールを備えた開発基盤を構築したことで、Linuxやオープンソースを基盤とした製品ソフトウェア開発、クラウドでも同様な技術が利用可能に。ソフトウェア開発者にとって使いやすいプラットフォームとなり、開発に集中できる環境が整いました。

前職ではインフラ構築の経験はありませんでしたが、デンソーの知識豊富なエンジニアの方と一緒に仕事を進める過程でスキルアップできたことが大きな自信につながりましたね。こうした実績が評価され、以降はCI/CDエンジニアとして、車載マルチメディアシステムなどの製品のソフトウェア開発のスピードや品質を向上させるCI/CDの運用改善・拡張に携わっています。開発者はアジャイル(小さい単位で動くものを作っていく)/スクラム開発(小さいチームで開発者同士が協力し合う)でのチーム開発を行います。2週間の作業計画を立て、10名の開発者でチケットを作業していくのですが、私はこのスクラム開発のデベロップリーダーを務めています。後輩を指導する立場にもあり、Y.Eさんとテレワークで実機を遠隔操作できる作業環境を構築しました。リモートで実機のオンオフから、画面操作・音が正しく出力されているかなどを自動でテストできるような環境です。ソフトウェアとして、音が正しく出力されているかを認識するのは難しいのですが、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)技術を活用することで、毎日人がやっていた評価プロセスの自動化に成功しました。後輩を指導する際には、少し遊び心を持たせて課題を出し、実現していくという指導方法を実践。前例のないことを一緒に実現していく過程で、おもしろさを発見してほしいです。
※CI/CD(継続的インテグレーション/デリバリー)=常時ソフトウェアを更新・テストし、バグなどの問題を早期発見する。

ソフトウェア技術者として成長し、自動車業界を牽引する人財になりたい/Y.Eさん

もともと自動車自体に興味があり、学生時代は車に乗る機会が多く、運転も好きになりました。就職活動では完成車メーカーから部品メーカーまで幅広く自動車業界をチェック。そのなかで当社を志望したのは、当社で働いている大学院の研究室の先輩からの話や学内セミナーで当社が先進的な技術で自動車業界を支えていることを知ったからです。自動車業界を牽引していく人財になる、という自身の目標を達成したいと思い、入社を決めました。

入社後は志望していた製造部に配属され、1~4年目の初めごろまで海外工場の品質管理と国内工場の現場管理を担当していました。転機になったのは、ソフトウェア技術者の社内公募です。現在の自動車業界は「CASE」という技術革新に伴い、急速にITニーズが高まっているためソフトウェア人財が求められている一方で、人財不足が現状の課題となっています。今後の自動車業界を引っ張るのはソフトウェアスキルを持つ人であると考え、キャリアアップをめざしてこの社内公募に応募することを決意しました。

まずは配属前の半年研修で、未経験者向けの教材を使ってソフトウェアの基礎的な概念の習得や実機を使用したプログラミングなどを体験。研修後に希望する部署との面談があり、私は希望が叶ってディスプレイオーディオなど車載マルチメディアシステムの開発を行っている部署に配属になりました。最初に携わったのは、K.Sさんが話していた、テレワークでも実機のテストが行える作業環境の構築です。当社ではOJTとして師匠である上司とペアを組んで実践スキルを習得する「バディ制度」が導入されています。私もK.Sさんにソフトウェア技術者としての仕事の進め方やプログラムの書き方といった基礎を学びながら、着実にスキルアップしていくことができました。

9月前からチームが変わり、最新の車載マルチメディアシステムのソフトウェアを自動的にテストするシミュレーターのプログラムを開発しています。将来、自分がソフトウェア技術者として開発に携わった製品を搭載した車が国内外で走ることを想像するとワクワクしますね。最近は自力で解決できることが多くなり、自分のソフトウェアスキルが向上していることを実感できて楽しいです。もっともっとスキルアップして、いつか自分もこの楽しさを後輩に教えられるようになることが今後の目標です。

「ソフトウェア人財育成サイクル」を企画運営し、戦力となって活躍できる技術者の育成に注力/Y.Sさん

前職は人材サービス会社の営業。さまざまな企業の人事部門の方と接するなかで「自分も人事に関わる仕事がしたい!」と考えるようになり、転職を決意しました。車好きとしては、車に関わるメーカーである当社には特に魅力を感じました。

入社後は希望通り人事部門に配属となり、約1年間は給与などの計算、管理を担当。その後は全社員向けの階層別研修や自己啓発研修などの企画運営を行う人財育成に関わってきました。7年目の2012年にソフトウェア技術部門の人財育成を行う部署に異動となり、技術者に特化した教育プログラムの企画運営を担うことに。2022年4月には長くソフトウェア技術者の教育に携わってきた実績が評価され、現在所属しているソフトウェア改革推進室に異動となりました。

大変革期にある自動車業界では、車の作り方にも変化が起きています。ソフトウェアの進化も速く、開発スピードを上げていかなければならない状況です。当社が最先端の技術を提供していくためには、従来通りの人財育成スピードや現場主義の人財育成ではなく、より戦略的に戦力となる人財を育成していかなければなりません。このような人財強化施策に加え、開発効率化施策、品質確保活動施策を推進するために2021年に新設されたのがソフトウェア改革推進室です。

私は現在、部署内でリーダーの立場に立ち、ソフトウェアの人財開発課を率いています。社内のどこのソフトウェア開発の現場でも通用する人財の育成をすることが私たちのミッション。そこで企画した研修プログラムが「ソフトウェア人財育成サイクル」です。まずは、配属の前段階で実践的に基礎知識を習得する「リカレントプログラム」、次にやりたい仕事と活躍の場をマッチングする「アサインプロセス」、配属先で師匠と弟子のペアを作って実践スキルを身につける「バディ制度」、そしてめざすキャリアに対して必要なスキルがどれくらい伸びたか定量的に把握する「スキル診断」という4段階のサイクルを回して人財の育成に取り組んでいます。

やりがいを感じるのは、実際に教育プログラムを受けた社員から「研修が役に立った」「もっとこんな研修をしてほしい」という声を聞けること。そのたびに刺激になりますし、改善策を考えることも楽しいです。今後は技術者一人ひとりがキャリアを実現するための全体的なしくみづくりにも挑んでいきたいと思います。

学生の方へメッセージ

【K.Sさん】企業研究は、皆さんが志望先を決定するための最初のステップ。まずは「自分が何をしたいのか、どのようになりたいのか」をじっくりと考え、興味のある業界・企業があれば徹底的に研究してください。何か新しいことに挑戦する場面では、必ずと言っていいほど壁にぶち当たります。困難な課題でもあきらめないことが大切。決してあきらめずに頑張ることで道は拓けますよ。

【Y.Eさん】学生時代は少し時間に余裕があると思いますので、その特権を生かして何か時間がかかることに挑戦してみてください。私はバックパッカーとして10日間ロンドンとパリに一人旅をしました。企業研究の際は、全ての業界を見てから「関わりたい」と思える業界を見つけてください。私の場合は自動車業界でした。方向性が決まったらインターンシップなどを活用し、実際に人や社風と触れながら企業研究することをオススメします。

【Y.Sさん】学生の皆さんには、勉強でもボランティアでも何でもいいので、今の環境に収まらず一歩踏み出して新しい経験をしていただきたいと思います。そうすることで新しい気づきがあったり、自分自身の引き出しが増えたりするはず。そのうえで自分にとって大切な「価値観」や「軸」をしっかりと考えて、それにマッチしているかどうかを見極めることに注力して企業研究を進めていくと成果が出やすいのではないでしょうか。

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デンソーグループの一員として、神戸に本社を構え、自動車向け電子制御機器及び情報通信機器の開発・生産・販売などを手がけている。創業100年を超える安定成長企業です。

マイナビ編集部から

ディスプレイオーディオなど車載マルチメディアシステムをはじめ、自動運転の実現に不可欠な多彩な制御機器や情報通信機器を手がける総合カーエレクトロニクスメーカーとして安定成長を続けるデンソーテン。クルマに必要不可欠なのがソフトウェア。例えばEVのバッテリーを効率かつ安全に制御するシステム、ハイブリッド車の優れた燃費などの機能・性能を実現するにはソフトウェアが重要な役割を担っている。また、車載マルチメディアシステムに様々な情報を表示させるのもソフトウェアの力があってこそ。そうしたソフトウェア開発に力を入れているのが同社だ。

大変革期にある自動車業界では、「Connect(IoT化)」「Autonomous(自動運転化)」「Shared & Services(カーシェアリングの浸透)」「Electric(EV化《電気自動車》の浸透)」──いわゆる「CASE」の波が押し寄せている。こうした「次世代のクルマ」に欠かせないのがICT技術。これからますますおもしろくなる将来性のある業界と言えるだろう。先進的な開発環境でエンジニアとして活躍したい方にはまたとないチャンスだ。

社内は温かくアットホームな雰囲気。意欲があればいろいろなことに挑戦できるのが魅力。もちろん、わからないことがあれば上司や先輩に何でも聞けるので安心だ。今回の取材でも、若手を全力で育てようという先輩社員の熱い思いがひしひしと伝わってきた。

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ソフトウェア開発はチームで行います。わからない作業は知見を持った人が教え、開発者同士が協力し合って進めていくので、新人や経験の浅い人でも安心して取り組めます。

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