武蔵エンジニアリング(株)

当社ではディスペンサーと呼ばれる製品を扱っています。ディスペンサーとは液体材料を任意の量だけ塗布(吐出)するための装置(システム)です。私の仕事はこのディスペンサーの設計・開発・評価に当たります。
現在担当している主な仕事内容はディスペンサーの塗布評価です。ディスペンサーを制御する上で重要なファクターとして液体材料の特性が挙げられます。この特性を理解し、塗布したい液体材料に対してどのようにアプローチすれば要求を満たす塗布ができるか、ということを考えながら業務に取り組んでいます。具体的には、ディスペンサーやそれを搭載するロボットの(制御)パラメーターを変更したときに、塗布の状態がどのように変わるのかを実験や観察により調査しています。この結果を設計にフィードバックし、開発につなげていくという業務スタイルになります。
その他にも業務上必要な事務処理や製品の修理・製造なども行います。

仕事のやりがいは、与えられた目標に対する解決プロセスを計画し、それを実行するところまでを自ら手掛けることができる点です。例えば、液材Aを金属の板にX[nL]塗布したいという目標があったとします。実際の業務ではこれを達成するために必要な機材(ディスペンサー、ロボット、周辺機器など)を選定し、実際に塗布テストを行います。目標を少しの工夫で達成できれば良いのですが、達成できない場合も多々あります。その場合、「なぜできないのか？」という疑問が生じます。この疑問に対して真摯に向き合い、目標達成に努めていきます。これらの一貫した業務を一個人、あるいは個人の周りの人への働きかけで実行可能になることが、仕事のやりがいであると強く感じます。

現在の就職活動においてはあらゆる企業の情報、例えば、売上、給料、所在地(勤務地)、福利厚生などを簡単に得ることができます。よって、自分が就職する1社を決めることは非常に難しいと思います。私が就職活動をしていたときによく言われた言葉は、自分の「軸」を持って企業選びを進めてくださいという言葉です。これは、自分が就職したときに何を重視するのかということだと認識しています。具体的には、年収○百(千)万以上欲しい、勤務地は○○都道府県が良い、自分が興味があることに従事したいといった感じです。人によって考え方は異なるので様々な「軸」が存在すると思います。この「軸」に正解不正解はないので自分が納得できれば良いと私は考えます。ただし、この「軸」を持つためには自分のことをよく知り、周りの情報を広く取り入れる必要があると感じます。これを怠ると就職してから後悔するかもしれません。ぜひ、ブレない「軸」を持てるように努力されてください。