武蔵エンジニアリング(株)

バイオや医療業界、食品業界向けの塗布機やそれに関わる生産装置、研究開発用の装置を担当し、お客様からご依頼される装置の設計や新しい製品の開発などを行っています。お客様からご依頼される装置の要望は様々で、技術的な相談になるとお客様と直接打合せをして仕様を決めていくこともあります。仕様は過去の経験からすぐに決まるものもあれば、未経験の要望には、設計検討の他に実験を行いないがら決めていく事もあります。仕様がまとまり注文を頂ければ、製作に入ります。製作は加工部品の図面作成や構造部品の選定などを行い、製品に必要な部品を決めていきます。部品が決まれば実際に製作に入るため、調達、製造の後工程に依頼し製品ができあがります。できあがった装置のチェックやお客様の使用環境への調整など納品に向けた準備をし、お客様へお披露目したら納品となります。
現在は6人いるチームのチームリーダーとして業務を行っています。比較的若手エンジニアの多いチームで、日々いろいろな技術課題にメンバーと協力しながら、スキルアップと精一杯お客様のご要望に応えられるよう取り組んでいます。

設計者として感じるやりがいは、やはり自分で設計したものが実際に形になり、お客様のところで使用され満足頂けたときの達成感だと思います。私はまさにそういった環境の中で仕事をしています。何十枚も書いた図面、何十個も選んだ部品が組み合わさり形になり、動作し機能した時は15年以上経験してきた今でもテンションがあがります。時にはなかなかうまくいかない事もありますが、チームのメンバーや他のエンジニアと協力しながら取り組む事で、解決に向けて何とかやっていけたりします。自分一人では達成できないことも、様々なスキルや経験を持った人たちと協力することで大きな成果が得られると社会人になって実感しました。これも仕事の魅力の一つだと思います。
いま担当しているのは、これまで当社の製品が比較的使用されていなかったバイオや医療業界、食品業界へ向けた製品です。技術的にも未開拓なところがあり、新しく経験することもまだまだ多く、日々刺激を受けながらこれらの業界へ当社製品を広めていくといった目標をもって仕事に取り組んでいます。

私は機械設計の仕事を希望し就職活動を行いましたが、就職活動時にやりたい仕事を考えたときは、正直機械設計の仕事のイメージはできていませんでした。どうせするなら日々やりがいや楽しさを感じられる仕事に就きたいという思いはあった記憶があります。その時は自分の好きな事や興味を持てることを考え、何かを作ることと大学の講義のなかで一番興味を持った製図から機械設計にたどり着きました。大学入学当時は当然そこまでイメージできていませんでしたが、結果的に私の専攻の機械系から希望する職種が見つけられました。就職活動中は設計はとても難しい印象があり、私ができるものなのかずっと不安でした。ですが、今でも設計を続けられています。苦労した事もありましたが、やってこれたのは興味関心が高く、好きな作業であるというのは大きな理由だと思っています。職業の選択に迷うこともあるかと思いますが、好きな事や興味を持てる事を考えてみるのもヒントの一つだと思います。