最終更新日:2025/4/18

(株)荏原製作所【東証プライム上場】[グループ募集]

  • 正社員
  • 既卒可
  • 上場企業

業種

  • 機械
  • プラント・エンジニアリング
  • 精密機器
  • 半導体・電子・電気機器
  • 重電・産業用電気機器

基本情報

本社
東京都

取材情報

事業について伝えたい

国内外の水、空気、電子、エネルギー、の分野を“流れ”で世界をデザインする

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社会・産業インフラを中心に技術で、熱く、世界を支える

1912年、大学発ベンチャー企業として創業し113年目の荏原製作所。 受注高、売上収益、営業利益4期連続で過去最高を更新、2024年は売上収益8666億円を計上。今回は、その事業の強みと狙いを伺った。

大崎 晃裕さん
荏原製作所(コーポレート)CHRO(人事/安全/労務/人材開発担当)兼 人事統括部長

1992年入社。国内で建築・産業業界向けポンプ開発を担当し、イタリアに6年赴任ののち、中国での現地法人立ち上げ・グループ会社の経営に10年従事。
帰国後は、サプライチェーンマネジメントや経営企画、IR・広報、財務部門を経て現在に至る。

“その先”への視点

「海外売上比率は上昇中で2024年は66%となりました。世界がフィールドなので世界の課題解決と最先端の技術製品開発は、今グループが直面する挑戦です」と大崎さん。
キャリアの考え方を学ぶ研修、キャリアアドバイザーによる面談など、キャリア支援の基礎からサポート。役割等級制度もグローバル共通を目指し、人材交流の活性化を狙う。
ポンプの国産化や災害に備えた水インフラの整備に始まる同社。「日本の近代化や社会の課題に貢献したい」という”熱と誠”の精神が100年以上にわたり受け継がれている。

<現在地>世界の社会・産業インフラを多角的に支える

大学発のベンチャー企業として創業した荏原製作所は、100年以上社会のあらゆるニーズに対応し、不を解決することで事業を展開してきました。

■建築・産業カンパニー
ビルやマンションなどの建物向けのポンプ・送風機・冷却塔などに加え、産業設備向け製品を提供し、いずれも国内トップクラスのシェアを持っています(2024年自社調べ)。建物向けの小型ポンプは、世界で年間100万台以上を生産し社会や産業、暮らしを支えています。また、「6億人に水を届ける」活動も行っており、ケニアで学校の子供たちに水を届けるため、特別支援学校の敷地内にポンプを含む浄化装置の設置、ブラジルで電気が通っていない地域での飲料水確保などのためのソーラー機能付きポンプ設備の提供はその一例です。

■エネルギーカンパニー
天然ガスや石油精製プラント向けのコンプレッサ・タービンを提供しており、液化天然ガス向けに-163℃の極低温の液体を扱う特殊ポンプでは世界トップシェアを誇っています(2024年自社調べ)。化石燃料からのエネルギーシフトが進む中、この極低温の液体を扱う技術は、水素の社会実装に向けた、インフラ整備に不可欠な製品の開発につながっています。

■インフラカンパニー
全国1000カ所以上の排水機場等にポンプを設置し、国や自治体と連携して日本の下水道・排水処理を支えています。洪水を防ぐために建設された世界最大級の「首都圏外郭放水路」には、25mプールを1秒で空にする排水能力を持った当社のポンプが設置され、激甚化する自然災害から人々の暮らしを守っています。

■環境カンパニー
全国で廃棄物処理施設の設計・建設・運転管理を担い、AIクレーンシステムを活用した自動化やロボット点検サービスの提供など、AI・IoTを活用した施設運営に取り組んでいます。省エネ・省人化で脱炭素も追求するなど、廃棄物の処理から”活用”まで一歩先に狙いを定めています。

■精密・電子カンパニー
ナノメートルからオングストロームへと進化する半導体業界に貢献すべく半導体製造装置を供給しています。スマートフォンやAI、自動運転技術など、ますます需要が増え、高度化する半導体技術を世界2位のシェアを誇るCMP装置(ニュースイッチby日刊工業新聞社 2024年12月03日)や、真空ポンプを含む、様々な装置を開発・供給し業界に貢献しています。

<土壌>新技術・新規事業を生み出す人材が、未来へのカギを握る

各事業のシナジーにより、新規事業も誕生しています。脱炭素、宇宙への進出、再生医療、食糧問題のいずれも、持続可能な社会づくりへの貢献に向けた挑戦です。

【水素】水素を「つくる・はこぶ・つかう」のすべての分野で水素関連技術の社会実装に向けて、グループで保有する技術・事業の活用に取り組んでいます。水素焚吸収冷温水機 は2024年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞。2026年には総投資額約160億円を投じ世界初の実スケール商用製品試験・開発センター(2024年自社調べ)を新設します。

【航空宇宙】宇宙空間の商用利用が拡大する中、民間ロケット需要の本格化に先立ちロケットエンジン用電動ターボポンプを開発。2024年11月には極低温流体試験に成功しました。

その他、バイオ領域では再生医療や細胞農業、脱炭素資源などの分野で外部パートナーと連携。マリン領域では、バナメイエビの完全閉鎖型陸上養殖が商用規模での実証試験段階に進展中です。
実は、これらの多くは当社の「E-start」(新規事業創出の従業員からの提案制度)から生まれたものです。新規事業創出の醸成も含め、「グローバル約2万名の人材の可能性を最大限に引き出したい」という考えのもと、当社では様々な人事施策を進めています。

「役割等級制度」では、役割と成果に基づいて評価を行い、給与にも反映し、切磋琢磨し、競争と挑戦を楽しめるよう公正な評価・還元の制度を整えています。「キャリアマネジメントプログラム」では、グループ内でのジョブチェンジやキャリアアップなど、年1回の自己申告・面談を実施しています。“自分でキャリアを考え、その実現を目指す”ワークエンゲージメントを高める取り組みです。また、希望制で海外グループ会社で勤務できるプログラムを用意しており、グローバルな人材交流ができる点も魅力です。

さらに、多様性を尊重する当社では、社員の働きやすさ推進のため、時差出勤や在宅勤務、ワーケーションなど働き方の選択肢を増やしています。これは、出産・育児・介護との両立や海外との時差を超えての打ち合わせ時にも好評です。ちなみに、2023年12月期における社員の育休取得率は女性は100%、男性も90.8%で、年々男性の育休取得率も高まっています。また、社内では役職関係なく”さん付け”で呼び合うフラットな雰囲気で、社長、役員が社員に声をかけ意見交換を行うこともあります。

<未来へ>仲間とともに、新たな価値を創造する

2020年、日本は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。同じ年に荏原製作所は長期ビジョン「E-Vision2030」を策定。持続可能な社会づくりへの貢献、進化する豊かな生活づくりへの貢献、環境マネジメントの徹底、人材の活躍促進、ガバナンスのさらなる改革の5つを重要課題に設定しました。

その際に掲げた旗印「技術で、熱く、世界を支える」は、当社グループのありたい姿そのもの。大正時代にポンプを開発した創業者は、”熱と誠”の精神で創意工夫と挑戦に努め、仲間を増やし、事業を拡げていきました。100年を超えて、5大陸117社体制となりましたが、その精神は今も変わることはありません。好業績は、そんな当社グループへの支持と信頼、そしてご期待の表れ。「自分たちで利益を生み、投資し挑戦する」そんな気運がグループ全体で高まっていると感じます。

私自身を振り返れば、30年前はみなさんと同じ新卒入社であり、エンジニアの一人でした。まさか自分がイタリアや中国で仕事をする、コーポレートの経営企画、財務、IR・広報に挑戦し、今CHROという立場になるとは思ってもいませんでした。入社後の道のりには、自分の想像をはるかに超えた体験が次々と待っていました。そんな私が感じているのは、「活かせない経験はない」ということです。私自身戸惑いながらも挑戦したら、学びや出会い、気づきがありました。すべての経験があって今があります。その中で様々な個性に出会いましたが、仕事に向き合う熱さ、愚直なまでの真面目さ、誠実さが根にあることが当社グループ社員の共通点。世界に広く、同じ方向を目指す仲間を得られる環境も魅力の一つです。

だからこそ、何よりも「自らやりたいことを持つ人材」をお迎えしたいと考えています。みなさんのやりたいことがかなう土壌が荏原にはあります。自分の中の熱意こそ、創意工夫しやり遂げる、その原動力となります。ぜひ、みなさんのやりたいことを荏原で実現してください。

学生の方へメッセージ

◆コース別採用について
「自分が挑戦したいこと」を持つ人材をお迎えすべく、職種別や事業部門別など希望に応じた選考・採用を行っています。もともと総合職一括採用を行っていましたが、熱意にお応えするためにコース別採用に改めました。興味のある分野・業務に集中できると大変好評です。多岐にわたる事業があり、また研究から開発設計、納品後のサポートや本社の管理部門まで、文系・理系ともにみなさんの専攻や興味を活かせるたくさんのフィールドがあります。

◆面接では「先輩」が対応
面接では原則、希望するコースに所属する先輩や部門長などが対応します。気になる点はぜひご質問いただき、ご自身の目指すことが実現できるのか、情報収集をしていただきたいと考えています。選考全体を通して、本音で話せるような雰囲気づくりを心がけています。どんな先輩が待っているのか、ぜひ楽しみにお越しください。

◆変化する環境のもとで働く
20代社員がオーストラリアや中国へ赴き、インドのグループ会社から日本に来ているスタッフと挨拶を交わすなど、私たち人事の日常も、グローバルな人材交流が身近に感じられるようになりました。現在も多くの新しい人事・人材開発施策を導入、検討し続けており、今後も職場環境は変わり続けます。人材を取り巻く環境も進化し続ける、そんな魅力も感じていただけたら嬉しく思います。
(採用担当より)

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人材の活躍促進は2030年に向けた重要課題の一つです。働きやすさやキャリア自立、タスクダイバーシティ促進など、多様な人材の活躍促進が広がっています。

マイナビ編集部から

アメリカ、アジア、オセアニア、ヨーロッパ、中東、アフリカといったグローバル市場で、流体技術から派生した広範な事業を展開している荏原製作所。多種多様な産業領域でビジネスを展開しているが、異なる事業間のシナジーを発揮することで、コングロマリット・プレミアムとして企業価値を高めている。

歴史の長さに加え、組織規模も巨大な日本を代表する企業の一つであるが、挑戦を続ける姿勢は創業当時から変わらない。水素エネルギーや航空宇宙など、新規事業への取り組みはその好例といえるだろう。『熱と誠』という精神は今も息づき、まだ見ぬ技術、まだ見ぬ市場へと果敢に挑んでいる。

そのような挑戦を主体的に牽引していくのは、まさにこれから入社する未来の社員たちにほかならない。新規事業開発やグローバルな活躍、先端技術の研究開発など、挑戦しがいのある仕事は山ほどある。そういった仕事の先に、人にとっても、環境にとっても、持続可能で豊かな未来の実現があるのだろう。

先行きが不透明な時代にあって、未来をつくり上げていくのは、荏原製作所のような挑戦を続ける企業なのだと、今回のインタビューを通じて改めて感じた。

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ポンプから始まり流体技術から派生した製品やソリューションを多角的に提供する同グループ。そのチャレンジの領域はますます広がりを見せている。

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