最終更新日:2025/3/18

日本私立学校振興・共済事業団

  • 正社員
  • 既卒可

業種

  • 公益・特殊・独立行政法人
  • 共済
  • シンクタンク・マーケティング・調査

基本情報

本社
東京都

取材情報

仕事・キャリアパスについて伝えたい

私立学校とその教職員を幅広く支援。教育現場への思いが生きる仕事です!

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職員同士の距離が近く、協力的な風土も特徴です

幼稚園から大学まで全国の私立学校とその教職員を対象とした支援事業を行っている日本私立学校振興・共済事業団。本記事では年次の異なる3名の職員に、入職から現在までの仕事内容や職場環境について伺いました。

◆ 梶田 周佑さん(写真中)
年金部 年金第二課 係長
2013年入職/人間学部 人間学科卒

◆ 伊藤 美祈さん(写真左)
総務部 人事課 係員
2021年入職/音楽研究科 音楽教育専攻修了

◆ 横山 恵美さん(写真右)
私学経営情報センター 私学情報室 係員
2024年入職/教育人間科学部 心理学科卒

先輩職員の紹介

「今秋の育休中には、完全に仕事の連絡を絶って育児に集中させてもらいました。上司や部署の方々など、人に恵まれてキャリアを歩んでこられた実感があります」(梶田さん)
「コロナ禍の時期の入社でしたが、気さくな先輩方のおかげで各部署に人の輪が広がって仕事の質問もしやすくなり、将来どの部に行っても安心だと思えています」(伊藤さん)
「社交的な職員が多く、集まりに誘っていただく中で、職場にも早々に馴染めました。夏季休暇は10日間取得できるので、今夏は旅行にも出かけてきました!」(横山さん)

制度変更にかかる対応も経験。いろいろな立場を担い、知見を広げられています/梶田さん

公務員を志望し、公的機関を探す中で当事業団の存在を知りました。高校、大学と私立学校で学び、独自性や校風に魅力を感じていた背景もあり、事業内容にひかれて入職を決めました。

入職後はまず【業務部 資格課】で経験を積みました。ここでは私立学校共済に新しく加入する教職員の方々への確認業務を行っており、事業団の仕事の入り口として理解しやすく、馴染みやすい部署だったように思います。係長を中心に、皆さんが丁寧かつ親しみを持って教えてくださり、社会人としての基礎を作ることができました。

4年目からは【年金部 年金第一課】へ。ここでは遺族年金の裁定業務を担当しました。ちょうど年金制度の大きな改革があって制度が混在している時期で、皆で新しい制度を勉強し、どのような業務フローを採用すべきか議論を重ねながら進めました。大変ではありましたが、年金裁定は限られた組織でしかできない仕事ですし、数万人規模の年金を扱うスケール感や、ゼロから仕組みづくりに携われたことの達成感は大きかったです。

9年目の半ばからは【総務部 総務課 庶務係】へ。ここでは社内外の会議の設営や進行補助、組織の方向性の決定、役員対応など幅広い業務を担いました。2年半、拠点や部署をまたがる立場として動いたことで、組織の全体像がよく見えるようになり、他部門の方々とも面識を広げられた実感がありますね。部署間の調整では、同じ方向を向いてもらう難しさを感じることもありましたが、丁寧に説明を重ねてご理解をいただけたときは喜びもひとしおでした。業務の幅が広かった分、自ら提案して能動的に動く姿勢も磨けたように思います。

そして昨年から【年金部 年金第二課】に移り、年金の支払いや停止に関する業務に携わっています。係長として3人の職員を見る立場になりましたが、皆に助けられ、滞りなく業務を遂行できています。また異動後には、3ヶ月間の育児休暇も取得しました。産前の入院などイレギュラーな出来事も多く、配偶者の出産にかかる特別休暇なども取得させていただき、育児に理解のある職場風土を改めて実感しました。

今後の目標は、部下に背中を示す立場として、自分の言動により責任感を持って取り組んでいくことです。年金の分野に長く関わってきたので、その知識を活かしつつ、また新たな業務にもチャレンジしていきたいと思っています。

給与制度や事業団全体の理解に努める日々。成長の実感がやりがいに/伊藤さん

幼少期から続けてきたピアノを専攻して音楽大学に進み、大学院では音楽史を研究しました。その過程で、学術機関で研究に打ち込む方々を支えられる仕事がしたいと思うに至り、当事業団の仕事内容に興味を持って入職を決めました。

最初に配属となったのは【福祉部 保健課 医療係】です。事業団が運営している東京臨海病院の窓口として、社内の各課と橋渡しをするのが主な業務です。本業務を通じて各課の業務や組織全体の理解を深めることができ、また忙しい病院の方々とのやり取りを通じて、人を気遣う姿勢なども磨けたように思います。

3年目の半ばからは、【総務部 人事課 給与係】の業務に就いています。本係では職員の給与支給全般に関わる業務を遂行しており、税務署が主催する外部研修にも参加しながら、国家公務員に準じた給与制度を一から勉強してきました。

12月には年末調整にかかわる業務があります。異動直後だった一昨年は、係長がほとんどの業務を進めてくださいましたが、昨年は2回目ということもあり、データ作成や質問対応で多少なりとも貢献できた実感がありますね。特に昨年は定額減税の実施などで制度が複雑になっていたので、自席に確認に訪れてくださる職員の方も多く、丁寧にご説明ができたことで自分なりに成長を実感できました。

また、毎年8月頃には給与改定に関する人事院勧告があり、月例給や特別給の決定に伴い、俸給表の作成業務を行います。給与係は3名体制と少人数なので、できる仕事は率先して進める姿勢を心がけていますが、絶対にミスできない数字を扱っているので、曖昧な判断はしないよう、必ず上司に相談しながら進めています。

職場で開催されている内部研修に適宜参加し、年金制度の歴史からモバイルPCの活用法まで、幅広く業務に役立つ知識の習得も続けています。在宅勤務が多かった1年目のうちに簿記の資格を取っておいたことが力になっていますね。「どの課に行っても数字を扱う業務はあるだろう」と予想し、学んでおいたことで、数字に対する苦手意識を払拭することができました。

年次の近い職員とのランチや職員の親睦会を通じて、いろいろな部署に交流の輪を広げられており、会話する中で事業団の業務内容の幅広さを実感しています。どの部署に行っても貢献できるよう、幅広い経験値を身につけていくことが今後の目標です。

私立学校振興に貢献できるやりがいを実感。チームワークを大切に働ける環境です/横山さん

学生時代は心理学を学び、国立大学の職員としてキャリアをスタートしました。外部研修として私立学校に関わる仕事を経験した際に、人材育成における私立学校の意義を実感し、それを支える当事業団で働いてみたいと思ったことが、入職のきっかけです。

入職後は、希望部署の一つだった私学振興事業本部の【私学経営情報センター 私学情報室】に配属が決定。まずは3ヶ月間、基礎調査班の一員として、全国の私立学校の基礎情報を新しく集めて取りまとめる業務を担いました。幼稚園から大学まで、さまざまな私立大学の最新情報に触れ、「この学校はこんな面白い活動を行なっているのだな」などと純粋な興味に基づいて、業務に取り組むことができました。

7月からは企画班へ。以降は、私立学校の経営層を対象とした「リーダーズセミナー」、私立学校の若手事務職員を対象とした「スタッフセミナー」、そして事業団内部の職員向けに外部から講師を招いて実施する「活性化のための勉強会」の運営業務を担っています。

直近で一番印象に残っているのは、10月に仙台でスタッフセミナーを開催したことです。二泊三日の集中研修で、私としても初めての出張業務でした。心配性な性格もあり、どんな状況にも対応できるよう入念な段取りや準備をして臨み、開催中も会場内に目を配って講師の先生たちのサポートに動きました。滞りなく研修を終えられたこと、そして参加者の方々から「勉強になった」「意識が変わった」などポジティブな感想をいただけたことが大変嬉しかったです。職員の方々の目線に立って考えられることは、大学職員だった前職の経験も役立っているように思います。

また、当事業団では、チームワークの良さを感じる場面が多くあります。どんな業務も頻繁に進捗報告をしあい、意見交換をしながら進めていますし、他の課の方々とも内線電話やメールだけの関わりではなく、同じオフィス内で互いの顔を見ながら仕事ができる良さを感じています。他部署の職員の話を聞ける研修などもあり、「自分の課が事業部内でどのような役割を担っているか」といったことも意識しながら仕事ができる環境です。

これまでは基本的に教わる側でしたが、今後は教える側に立つことも出てくると思います。業務に必要な知識を広く身につけていき、今年度よりも工夫して業務にあたっていくことが、来年度に向けての目標です。

学生の方へメッセージ

当事業団は350名ほどの組織ですが、30以上の課があり、そこに紐づく一つひとつの係はかなり少人数の体制です。その分、フットワーク軽くスピード感を持って動きやすかったり、自分の思ったことを反映しやすかったりする良さを感じています。周りと協力しあって進める業務が多いので、コミュニケーションやチームワークを大切にしながら動ける人に、当事業団は向いていると思います。
(梶田さん)

事業団の仕事はそれぞれ専門性が高く、知識や資格が必要に見えるかもしれませんが、私のように音楽大学から入職して一から勉強している職員もいるので、心配ないとお伝えしたいです。上司も丁寧に教えてくださいますし、必要な研修やe-ラーニングも適宜受講できます。法律や規程に則してきちんと整合性を取りながら仕事ができる人や、人に対する気遣いや協調性がある人が活躍できる仕事が多いように思います。
(伊藤さん)

働きがいを感じられる会社を探すためには、「その仕事が何のため、誰のためにするものか」を理解しておくことが大切だと思います。当事業団の仕事はすべて「私立学校やその先生たちのために」という目的に向かって動いており、教育関係者を支えたいという思いを持って入職した私にとっては、どの業務も意義を感じやすいです。人生を通して良い先生に恵まれてきた実感があり、その助けになれていることにやりがいを見出しています。
(横山さん)

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「仕事を頼む際にも相手の負担にならないように配慮して声をかけるような、自然な気遣いができる職員が多い」という意見も。互いに敬意を払いあって仕事ができる風土だ。

マイナビ編集部から

公務員向けの共済事業を手掛ける団体には、国家公務員、地方公務員、公立学校、そして私立学校を対象とした4つがある。そのうち、私立学校の共済事業を担っているのが、日本私立学校振興・共済事業団だ。名前からも分かるとおり、私立学校教職員に向けた共済事業に加え、私立学校の振興に関わる事業も手がけていることが大きな特徴。2つの組織が一緒になった歴史があり、その分、同事業団で担える仕事の幅は広い。共済加入者に対する短期給付や年金給付、福利厚生事業に加え、私立学校法人に対する助成業務にも携われる可能性があることは、職員にとっても魅力の一つだろう。

組織内は多くの部課に分かれており、2~3年スパンで異動をしながら幅広い知見を養っていく。今回の取材でも、全員がまったく異なる業務経験を語ってくださり、毎度新鮮な気持ちで聞かせていただいた。中には特定の専門分野を持つ職員もいるそうだが、定期的にいろいろな業務にチャレンジできる環境があり、その変化を前向きに楽しめる職員が多い印象を受けた。

また、3名の共通意見として挙がっていたのは、職場の人間関係の良さだ。「なんでも話し合い、協力し合って業務を進めている」と全員が口々に語っていた。上司や先輩職員との関係も非常に良好な様子で、愛着や帰属意識を持てる良い職場とはこういう職場を指すのだろう、と思ったほど。人や職場の良さを重視する人にも推薦したい組織だ。

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文理を問わず、さまざまな知見と経歴を持った職員が集い、多様な業務に携わっている事業団。私立学校やその教職員に対する思いを持っていることが、職員らの共通点だ。

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