北海道地図(株)

もともと地図が好きで、漠然と地図を作る側に立ちたいと考えていました。大学では地理学を専攻しており、地図やGISの面白さ、奥深さを知りました。学んだ知識・技術・資格、そして好きなことを磨きながら働きたいと次第に考えるようになり、この会社に出会いました。
数ある地図会社の中でも、北海道地図は自分がよく目にしていた地図を作っており、身近に感じていました。中でも、旅行先で見た鳥瞰図はとても印象に残っているほか、大学では当社が調製した地質図を使って、課題を行なうこともありました。加えて、当社では防災マップや官公庁向けのいわば「道具」としての地図を主として作成していることから、学んだ知見が会社だけでなく、社会基盤の一端として役に立てるという点が魅力的でした。そのほか、説明会や面接を通じて、会社の雰囲気が自分に合っていると感じたこと、地方都市での暮らしに憧れがあったことも決め手です。

当社製品の根幹となる地図データベースの整備や、地図に載せる図形・情報の編集を担当しています。主にGISやWeb用の地図編集を行いますが、印刷する地図の編集を行うこともあります。地図編集の仕事には、指示されたものを的確に素早く入力することだけでなく、多くの情報の中から正しいものを探し出すという面もあります。
地図をQGISや会社独自ソフトで編集する以外に、作業の下準備や環境構築、マニュアルの作成、説明なども担当しています。他の課に作業をお願いすることもあるため、ソフトの操作に慣れていない方にもわかりやすい内容になるよう心掛けています。基本的にデスクワーク中心ですが、現地に赴いて調査を行うこともあります。作業ツールの操作だけでなく、測量、地図の決まりごと、現地調査など、大学で学んだ知見を最大限に活かせていると感じています。まだまだ覚えることは多くありますが、地図屋の一員として技術研鑽に努めていきたいです。

小さな作業であっても、全て順調に行えて上司からのOKが出た時がうれしい瞬間です。とくに、誤りの指摘が0だった時には達成感を感じます。
また、とある業務で、QGIS初心者の方に作業をお願いする機会がありました。マニュアルの作成や作業環境づくり、説明を担当しましたが、手を動かして作業することを文章で説明するのは想像より難しく、苦労しました。さらに、数多くある専門用語はなるべく平易な説明となるよう気を付けました。結果として、上司や説明を聞いていただいた方々から「わかりやすい」という声を頂けたことが、苦労が報われたとともに自身のスキル向上を感じ、嬉しかった出来事です。

好き・得意なことを追求したい性格が、強みになっていると感じます。専門性を極めることがそのまま日々の業務につながるため、将来的に地理情報系の資格を取得したいという動機につながっています。
また、正確さや細やかさが求められるこの仕事では、慎重な性格がプラスに働いていると考えています。心配性なこともあり、細かいことでも上司や先輩方にすぐ確認するようにしています。社内はわからない事でも気軽に聞ける雰囲気で、とても助かっています。