特定非営利活動法人ウイング路をはこぶ【NPO法人W・I・N・G－路をはこぶ】

　重症心身障害者という、言葉でのコミュニケーションが難しい利用者さんとの関わりに、初めは戸惑いもありましたが、少しずつ関係が築けていけたり、笑顔が見られた時にこの仕事の喜びを感じます。私は産休～育休を約1年取得し、復帰してからは時短勤務になりました。今は食事や排泄、入浴など生活に関わる支援、散歩や絵画など日中活動の支援を主に行っています。その中で、利用者さんそれぞれが地域の中で、その人らしく生活を送るには何ができるか、どんなことを一緒にしたら楽しいかなということを大切に考えています。利用者さんがいることで笑顔になれたり、楽しい雰囲気を作ってくれることもあります。私もできるだけ笑顔で利用者さんの気持ちに寄り添える存在でいたいなと思っています。そして、毎日一緒に働くスタッフも困った時には助け合える仲間のような存在です。復帰してみてあらためて、この職場が自分にとって大切な場所であることを感じています。

　福祉の就職フェアでW・I・N・Gのことを知り、まずは見学してみることにしました。私は今まで重度の障害をもった方と関わったことがなかったため、実際に見学してみて、衝撃を受けました。こんなふうに生活している人たちがいるんだと。しかし、そこで笑顔で優しく利用者さんと関わっているスタッフの方たちを見て、「私もここで働きたい！」と思ったことを覚えています。最終の採用試験で、本当にぎりぎりでしたが、W・I・N・Gに出会えて本当に良かったと思います。

　私は、大学で福祉を勉強していたものの、経験はなかったので初めはとても不安でした。先輩方みんなが凄く見えました。それでも、優しいスタッフと利用者さんに支えられてここまで勤めることができました。初めは誰でも不安があると思います。でもここには困った時、助けてくれるスタッフがたくさんいます。利用者さんからパワーをもらえます。みなさんにもそれを感じてもらえたらと思います。まずは、一度ぜひ見学に来て下さい。

2006年入職／生活支援員　→　2021年～／副施設長　→　2023年～／出産・育児休業
　→　2024年～／生活支援員